ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回でアニメの19話部分を終わらせる予定だったのですが、想定より長くなってしまいました。
それでは本編をどうぞ!
「出来た!」
ついに壁画アートを描き終わり、俺はそう口にする。
皆で描いた壁画アートはとても良い仕上がりだった。
「ありがとね!3人共!おかげで最高の壁画が出来たよ!」
「まぁ、私はあんまり力になれなかった気がするけど…」
「そんなことないよ!ソウナちゃんはエルちゃんの絵に合わせて、いっぱい工夫してたし!」
「あはは…ありがとうございます」
俺がそうお礼を口にすると、ツバサ君が言葉を続ける。
「でも、本当に良かったんですか?ボクとソウナさん、プリンセスが交ざっちゃって…」
「だからいいんじゃん!相乗効果ってやつ?私1人で書くより、もっとずっと楽しい絵になったよ!」
「そうですね」
そんな会話を交わしていると、嫌な気配を感じた。
これはバッタモンダーか…性懲りもなくまた来たな。
そうして、視線を後ろに向けると、そこにはバッタモンダーが居た。
「バッタモンダー…!」
「あぁ…なんて可哀想なんだ…せっかく1人増えたのに、ここにいるのは3人だけなんてね」
「今、良いところなんだから、邪魔しないで欲しいんですが…」
「そんなにつれないことを言わないでくれよ」
俺の言葉にバッタモンダーがそんな気持ち悪いことを言う。
「そういうのは良いので、早くしてください」
「まったくせっかちだな…カモン!アンダーグエナジー!」
バッタモンダーにより、ごみ箱のランボーグが出現した。
「いきましょう!ツバサ君、あげはさん!」
「「はい!(うん!)」」
そうして、俺達はプリキュアに変身する。
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「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」
「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」
「「「レディ・ゴー!」」」
「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」
そうして、プリキュアへと変身した俺達はランボーグとの戦闘を開始しようとする。
「悲しいけれど、戦いとは時に非情なもの。あとの2人が来ないうちに決着をつけさせてもらうよ」
「な〜んか、カッコつけてるけどさ…要は5人相手じゃ勝つ自信がないってことじゃん!」
「ですね」
「自信がどうとかじゃねぇし!こういうのは頭を使った作戦っていうんだよ!」
バッタモンダーが怒りながら、そんなことを口にする。
煽り耐性が低いやつだ…まぁ、分断して各個撃破っていうのは作戦としてはありなんだけども。
そんなことを思っていると、ランボーグがごみの形をしたミサイルのようなものを放ってくる。
「ごみをポイ捨てしちゃダメだろ!」
「ごみはごみ箱へ!ポイ!」
ウィングとバタフライはその攻撃を防いでいき、バタフライが弾き飛ばした攻撃はランボーグに命中し、ランボーグがよろめく。
俺はその隙を逃さずキックした。
ランボーグが後退り、俺は追撃をしようと動くが、ふとランボーグやバッタモンダーとは別の存在を感じ、とっさに剣を構える。
それと同時に漆黒のエネルギー弾が飛んでくる。
俺はそれを剣で弾く。
「え!?今のなに!」
「ナイト、大丈夫ですか?」
バタフライとウィングが俺にそう声を掛けてくれた。
「大丈夫です。心配してくれてありがとう…先ほどの襲撃者は私に任せて、ウィングとバタフライはランボーグを!バッタモンダーのことです、隙が出来たらチャンスとばかりに攻めてくるはずですから」
「…わかった!ナイトも気を付けて!」
「ランボーグはボク達に任せて!」
「はい!よろしくお願いします!」
そうして、俺達はそれぞれの敵の元に向かう。
2人のことも心配だし、2人の様子も見ながら戦うべきか…と、見つけた!
「そこ!」
気配を感じたところに向かって、槍を投げつける。
「まさか、こんなにあっさりと見つかるとは…」
そう言いながら姿を現したのは、全身にボロボロのローブを身に纏っている存在だった。
声もノイズが混じったような声で、性別もわからず、そもそもどんな存在であるのかもわからない。
「あなたは何者ですか?」
「そうだな…今の私は何者でもない。アンノウンとでも呼ぶが良い」
「アンノウン…あなたはバッタモンダーの仲間ですか?」
「仲間?冗談じゃない。あんなやつと一緒にするな…私はただ、私を2度も打倒したあの女を倒すためにここに居る」
「あの女…?」
「無駄話はここまでだ。貴様に恨みはないが、ここで果ててもらおう」
そう言って、アンノウンは俺に攻撃を仕掛けてくる。
アンノウンが攻撃してきたのは死神が使うような鎌で、俺はそれを後ろに飛んで回避し、剣で攻撃を仕掛ける。
アンノウンはそれをバックステップで回避する。
そして、続け様に鎌を横薙ぎに払って仕掛けてくる。
俺はそれを剣で防ぎつつ、その衝撃を利用し宙に浮かび、そのまま槍を左手に出現させ、アンノウンに投げつけた。
その槍はアンノウンの腕に刺さり、アンノウンは武器を落とす。
「ぐっ…!」
俺は相手が落とした武器を蹴り飛ばし、遠くへと飛ばした。
「なるほど…なかなかやるな…だが」
そう言うと同時にさっき槍が刺さって受けた傷が回復した。
「再生した!?…厄介ですね…」
そう言いながら、チラリとランボーグと戦っている2人に視線を移す。
見たところ、ランボーグがみんなで創り上げた壁画アートに攻撃を集中していて、2人はそれを防いでいる。
この前は保育園、今回は壁画アートを狙うとか…どこまでも卑怯なやつだ。
いや、卑怯なんて上等なものじゃないな。
「余所見するとは随分余裕だな!」
そうして、俺に斬りかかってきたアンノウンの攻撃を防ぎつつ、そのまま回し蹴りをして、後退させた。
「私の相手など、余所見しながらで十分というのか…気に食わない…あの女もそうだ…私のことなど歯牙にもかけず、常に自国の民のことを考えながら私と戦っていた。私との戦いなど片手間に済ませられると言わんばかりに!」
「…別にそんなことは思っていません。私はあちらにも注意を向けなければならない…ただ、それだけです」
「ぐっ…!貴様ぁ!貴様を見てると、あの女のことがチラつく…そのもの言いも、私に対する態度も…!」
そう言って、邪悪なエネルギーを解放しながら、こちらに攻撃を仕掛けてくる。
さっきよりも速い…!
荒々しく剣を振るアンノウンの攻撃を捌きながら、戦い方を思考する。
驚異的な回復能力…そして、先程より出力が上がっていることから察するに、まだ全力ではないだろう…このまま戦っていても埒が明かない。
相手の回復能力を上回る強力な攻撃を叩き込むしかないか。
そんなことを考えていると、赤いスカイトーンが輝きを放つ。
俺は距離をとり、そのスカイトーンを手に取る。
「これは…!サンライズのスカイトーン!これなら!…力を借りるよ!あさひ!」
そうして、俺はサンライズのスカイトーンを起動する。
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「プリキュア!ミライレコード!ミライコネクト!ナイトサンライズ!」
スカイミラージュにサンライズのスカイトーンをセットする。
すると、青みのかかった長い黒髪に赤いアクセントが入り、ハーフアップで纏められ、服装が赤いドレスアーマーに変化し、左肩から白いマントが追加された。
そうして、俺はサンライズスタイルへとスタイルチェンジを完了した。
「姿が変わった…?それに…この力の波長…貴様!まさか貴様があのプリンセスか!見つけたぞ!私はこの時を待っていた!」
「私がプリンセス…?」
その言葉が引っ掛かり、アンノウンの発言を思い起こす。
アンノウンを2度も打倒した…自国の民のことを考えながらの戦い…そして、俺をプリンセスと言った…まさか!
…ともかく今はこいつを倒すことだけに集中しよう。
そうして、サンライズスタイルの炎の剣を右手に、そして左手にいつもの剣を手にする。
「プリンセス!あの時の雪辱を果たさせてもらう!」
「私はそのプリンセスじゃない!後、仮にそうだとしてもしつこいよ!」
そんな風に対話しながら、剣戟が飛び交う。
そして、しばらく剣とか剣がぶつかり合う。
そうしている内に、アンノウンが剣を振り上げる。
俺はそれに合わせて、左手の剣でアンノウンの剣を防ぎ、サンライズスタイルの力を解放する。
「バーストタイム」
サンライズスタイルにはバーストタイムという短時間、出力を3倍に引き上げる能力がある。
だが、体力の消耗が激しいから連発できるわけじゃない。
でも、今の状況は使い時だ。
そうして、バーストタイムを発動し、右手の炎の剣で回転斬りをする。
「ぐぅっ!」
そして、すかさず連続で攻撃をする。
両手の剣で高速で何度も何度も斬りつける。
相手に休む暇は与えない。
そうして、何度か斬りつけた後、トドメの一撃を放つ。
「ヒーローガール!ナイトエクスプロージョン!」
右手の剣の炎の出力を上げていき、それと同時に夜を思わせる黒いオーラを纏わせる。
そして、それを突き出し炎の力が宿る特大のエネルギー砲を発射した。
そのエネルギー砲がアンノウンに命中し、浄化されていく。
だが、その途中で小さな黒い玉のようなものがどこかに飛んでいく。
「くっ…!このままでは終わらせんぞ!プリンセス!…首を洗って待っていろ!」
そうして、アンノウンはどこかへ消えていった。
「…ふぅ。ひとまず安心ですね…」
サンライズスタイルを解き、俺はひと息つく。
『ソウヤ様…おそらくアンノウンは…』
「うん。エトがかつて戦ったアンダーグ帝国のトップだろうね」
『えぇ。まさか、復活していたとは…』
「何度もしつこいやつだ…」
『すみません…ソウヤ様にまた背負わせてしまって』
「大丈夫だよ!さぁ、2人のところに行こう!」
『…はい!』
そうして、俺はウィングとバタフライの元へと向かうのだった。
といった感じのメインルート第65話でした!
アンノウンはいつか出そうかなとは思っていたのですが、どのタイミングで出すべきか悩んでいました…それで悩んだ結果、今回出すことにしました。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!