ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

63 / 112
メインルート第65話です!

今回でアニメの19話部分を終わらせる予定だったのですが、想定より長くなってしまいました。

それでは本編をどうぞ!


バッタモンダーの襲撃と怪しい影

「出来た!」

 

ついに壁画アートを描き終わり、俺はそう口にする。

 

皆で描いた壁画アートはとても良い仕上がりだった。

 

「ありがとね!3人共!おかげで最高の壁画が出来たよ!」

 

「まぁ、私はあんまり力になれなかった気がするけど…」

 

「そんなことないよ!ソウナちゃんはエルちゃんの絵に合わせて、いっぱい工夫してたし!」

 

「あはは…ありがとうございます」

 

俺がそうお礼を口にすると、ツバサ君が言葉を続ける。

 

「でも、本当に良かったんですか?ボクとソウナさん、プリンセスが交ざっちゃって…」

 

「だからいいんじゃん!相乗効果ってやつ?私1人で書くより、もっとずっと楽しい絵になったよ!」

 

「そうですね」

 

そんな会話を交わしていると、嫌な気配を感じた。

 

これはバッタモンダーか…性懲りもなくまた来たな。

 

そうして、視線を後ろに向けると、そこにはバッタモンダーが居た。

 

「バッタモンダー…!」

 

「あぁ…なんて可哀想なんだ…せっかく1人増えたのに、ここにいるのは3人だけなんてね」

 

「今、良いところなんだから、邪魔しないで欲しいんですが…」

 

「そんなにつれないことを言わないでくれよ」

 

俺の言葉にバッタモンダーがそんな気持ち悪いことを言う。

 

「そういうのは良いので、早くしてください」

 

「まったくせっかちだな…カモン!アンダーグエナジー!」

 

バッタモンダーにより、ごみ箱のランボーグが出現した。

 

「いきましょう!ツバサ君、あげはさん!」

 

「「はい!(うん!)」」

 

そうして、俺達はプリキュアに変身する。

 

________

 

_____

 

__

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」

 

「「「レディ・ゴー!」」」

 

「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」

 

そうして、プリキュアへと変身した俺達はランボーグとの戦闘を開始しようとする。

 

「悲しいけれど、戦いとは時に非情なもの。あとの2人が来ないうちに決着をつけさせてもらうよ」

 

「な〜んか、カッコつけてるけどさ…要は5人相手じゃ勝つ自信がないってことじゃん!」

 

「ですね」

 

「自信がどうとかじゃねぇし!こういうのは頭を使った作戦っていうんだよ!」

 

バッタモンダーが怒りながら、そんなことを口にする。

 

煽り耐性が低いやつだ…まぁ、分断して各個撃破っていうのは作戦としてはありなんだけども。

 

そんなことを思っていると、ランボーグがごみの形をしたミサイルのようなものを放ってくる。

 

「ごみをポイ捨てしちゃダメだろ!」

 

「ごみはごみ箱へ!ポイ!」

 

ウィングとバタフライはその攻撃を防いでいき、バタフライが弾き飛ばした攻撃はランボーグに命中し、ランボーグがよろめく。

 

俺はその隙を逃さずキックした。

 

ランボーグが後退り、俺は追撃をしようと動くが、ふとランボーグやバッタモンダーとは別の存在を感じ、とっさに剣を構える。

 

それと同時に漆黒のエネルギー弾が飛んでくる。

 

俺はそれを剣で弾く。

 

「え!?今のなに!」

 

「ナイト、大丈夫ですか?」

 

バタフライとウィングが俺にそう声を掛けてくれた。

 

「大丈夫です。心配してくれてありがとう…先ほどの襲撃者は私に任せて、ウィングとバタフライはランボーグを!バッタモンダーのことです、隙が出来たらチャンスとばかりに攻めてくるはずですから」

 

「…わかった!ナイトも気を付けて!」

 

「ランボーグはボク達に任せて!」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

そうして、俺達はそれぞれの敵の元に向かう。

 

2人のことも心配だし、2人の様子も見ながら戦うべきか…と、見つけた!

 

「そこ!」

 

気配を感じたところに向かって、槍を投げつける。

 

「まさか、こんなにあっさりと見つかるとは…」

 

そう言いながら姿を現したのは、全身にボロボロのローブを身に纏っている存在だった。

 

声もノイズが混じったような声で、性別もわからず、そもそもどんな存在であるのかもわからない。

 

「あなたは何者ですか?」

 

「そうだな…今の私は何者でもない。アンノウンとでも呼ぶが良い」

 

「アンノウン…あなたはバッタモンダーの仲間ですか?」

 

「仲間?冗談じゃない。あんなやつと一緒にするな…私はただ、私を2度も打倒したあの女を倒すためにここに居る」

 

「あの女…?」

 

「無駄話はここまでだ。貴様に恨みはないが、ここで果ててもらおう」

 

そう言って、アンノウンは俺に攻撃を仕掛けてくる。

 

アンノウンが攻撃してきたのは死神が使うような鎌で、俺はそれを後ろに飛んで回避し、剣で攻撃を仕掛ける。

 

アンノウンはそれをバックステップで回避する。

 

そして、続け様に鎌を横薙ぎに払って仕掛けてくる。

 

俺はそれを剣で防ぎつつ、その衝撃を利用し宙に浮かび、そのまま槍を左手に出現させ、アンノウンに投げつけた。

 

その槍はアンノウンの腕に刺さり、アンノウンは武器を落とす。

 

「ぐっ…!」

 

俺は相手が落とした武器を蹴り飛ばし、遠くへと飛ばした。

 

「なるほど…なかなかやるな…だが」

 

そう言うと同時にさっき槍が刺さって受けた傷が回復した。

 

「再生した!?…厄介ですね…」

 

そう言いながら、チラリとランボーグと戦っている2人に視線を移す。

 

見たところ、ランボーグがみんなで創り上げた壁画アートに攻撃を集中していて、2人はそれを防いでいる。

 

この前は保育園、今回は壁画アートを狙うとか…どこまでも卑怯なやつだ。

 

いや、卑怯なんて上等なものじゃないな。

 

「余所見するとは随分余裕だな!」

 

そうして、俺に斬りかかってきたアンノウンの攻撃を防ぎつつ、そのまま回し蹴りをして、後退させた。

 

「私の相手など、余所見しながらで十分というのか…気に食わない…あの女もそうだ…私のことなど歯牙にもかけず、常に自国の民のことを考えながら私と戦っていた。私との戦いなど片手間に済ませられると言わんばかりに!」

 

「…別にそんなことは思っていません。私はあちらにも注意を向けなければならない…ただ、それだけです」

 

「ぐっ…!貴様ぁ!貴様を見てると、あの女のことがチラつく…そのもの言いも、私に対する態度も…!」

 

そう言って、邪悪なエネルギーを解放しながら、こちらに攻撃を仕掛けてくる。

 

さっきよりも速い…!

 

荒々しく剣を振るアンノウンの攻撃を捌きながら、戦い方を思考する。

 

驚異的な回復能力…そして、先程より出力が上がっていることから察するに、まだ全力ではないだろう…このまま戦っていても埒が明かない。

 

相手の回復能力を上回る強力な攻撃を叩き込むしかないか。

 

そんなことを考えていると、赤いスカイトーンが輝きを放つ。

 

俺は距離をとり、そのスカイトーンを手に取る。

 

「これは…!サンライズのスカイトーン!これなら!…力を借りるよ!あさひ!」

 

そうして、俺はサンライズのスカイトーンを起動する。

 

________

 

_____

 

___

 

「プリキュア!ミライレコード!ミライコネクト!ナイトサンライズ!」

 

スカイミラージュにサンライズのスカイトーンをセットする。

 

すると、青みのかかった長い黒髪に赤いアクセントが入り、ハーフアップで纏められ、服装が赤いドレスアーマーに変化し、左肩から白いマントが追加された。

 

そうして、俺はサンライズスタイルへとスタイルチェンジを完了した。

 

「姿が変わった…?それに…この力の波長…貴様!まさか貴様があのプリンセスか!見つけたぞ!私はこの時を待っていた!」

 

「私がプリンセス…?」

 

その言葉が引っ掛かり、アンノウンの発言を思い起こす。

 

アンノウンを2度も打倒した…自国の民のことを考えながらの戦い…そして、俺をプリンセスと言った…まさか!

 

…ともかく今はこいつを倒すことだけに集中しよう。

 

そうして、サンライズスタイルの炎の剣を右手に、そして左手にいつもの剣を手にする。

 

「プリンセス!あの時の雪辱を果たさせてもらう!」

 

「私はそのプリンセスじゃない!後、仮にそうだとしてもしつこいよ!」

 

そんな風に対話しながら、剣戟が飛び交う。

 

そして、しばらく剣とか剣がぶつかり合う。

 

そうしている内に、アンノウンが剣を振り上げる。

 

俺はそれに合わせて、左手の剣でアンノウンの剣を防ぎ、サンライズスタイルの力を解放する。

 

「バーストタイム」

 

サンライズスタイルにはバーストタイムという短時間、出力を3倍に引き上げる能力がある。

 

だが、体力の消耗が激しいから連発できるわけじゃない。

 

でも、今の状況は使い時だ。

 

そうして、バーストタイムを発動し、右手の炎の剣で回転斬りをする。

 

「ぐぅっ!」

 

そして、すかさず連続で攻撃をする。

 

両手の剣で高速で何度も何度も斬りつける。

 

相手に休む暇は与えない。

 

そうして、何度か斬りつけた後、トドメの一撃を放つ。

 

「ヒーローガール!ナイトエクスプロージョン!」

 

右手の剣の炎の出力を上げていき、それと同時に夜を思わせる黒いオーラを纏わせる。

 

そして、それを突き出し炎の力が宿る特大のエネルギー砲を発射した。

 

そのエネルギー砲がアンノウンに命中し、浄化されていく。

 

だが、その途中で小さな黒い玉のようなものがどこかに飛んでいく。

 

「くっ…!このままでは終わらせんぞ!プリンセス!…首を洗って待っていろ!」

 

そうして、アンノウンはどこかへ消えていった。

 

「…ふぅ。ひとまず安心ですね…」

 

サンライズスタイルを解き、俺はひと息つく。

 

『ソウヤ様…おそらくアンノウンは…』

 

「うん。エトがかつて戦ったアンダーグ帝国のトップだろうね」

 

『えぇ。まさか、復活していたとは…』

 

「何度もしつこいやつだ…」

 

『すみません…ソウヤ様にまた背負わせてしまって』

 

「大丈夫だよ!さぁ、2人のところに行こう!」

 

『…はい!』

 

そうして、俺はウィングとバタフライの元へと向かうのだった。

 




といった感じのメインルート第65話でした!

アンノウンはいつか出そうかなとは思っていたのですが、どのタイミングで出すべきか悩んでいました…それで悩んだ結果、今回出すことにしました。

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。