ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回からアニメの20話部分に入っていきます!ただ、今回はちょっと違う形になりそうです。
それでは、本編をどうぞ!
『ソウヤ様…』
いつも通り、精神世界で過ごしているとエトが重苦しく声を出した。
「エト?どうかしたのか?なんか深刻そうな顔をしてるけど」
『はい…アンノウンのことが気になってしまいまして…』
「なるほどな…そりゃあ気になるよな」
『私が決着をつけないといけなかったのに…ソウヤ様にまた負担をかけてしまうことに…』
そう言いながら、エトは悲しそうな顔をする。
「エト、お前のせいじゃないよ…そもそもあの時、アンノウンは完全に倒されたはずなんだろ?」
『はい…でも』
「復活した…確かにそれはそうだ。でも、復活したっていうなら、エトはあの時、アンノウンをちゃんと倒しきったってことだ…その後に復活したなら、それはエトのせいじゃない」
『ソウヤ様…あなたは本当に優しい人ですね』
「そうかな?誰でも今のエトを見たら同じ言葉を掛けるさ」
『ふふっ!ありがとうございます。…よし!私、決めました!アンノウンを今度こそ倒します!二度と復活なんて出来ないようにボコボコにしてやります!』
「あぁ!その意気だ!」
『はい!頑張ります!ソウヤ様も協力してくださいね!』
「もちろん!俺達なら出来るさ!」
そうして、俺とエトは笑い合った。
その時、眩い光が俺達を覆い、その光が消えると同時に俺達の間にスカイトーンが出現した。
『これはスカイトーン!?今回は私、創り出してませんよ!?』
「それならなんでスカイトーンが?…まぁ、今は良いか。これはきっと俺とエトの絆の証だ」
『そうですね!…私とソウヤ様の絆の証…』
エトが嬉しそうにそう口にする。
そんなエトを見ると、こちらまで嬉しくなってくる。
「そのスカイトーンはエトが持っててよ」
『私がですか!?良いんですか?』
「もちろん!エトに持っていてほしいんだ」
『ありがとうございます…!大切にしますね!』
「うん!そうしてくれると嬉しいな」
俺の言葉にエトは頷き、スカイトーンを大切に握りしめていた。
「それじゃあ、俺は一旦外に行ってくるよ!」
『はい!気を付けて行ってくださいね!…行ってらっしゃい!』
「行ってきます!」
そうして、俺は外の世界へと向かうのだった。
『ソウヤ様との絆の証…なんてすばらしい響きなんでしょう!嬉しくて小躍りしてしまいそうです…本当に大切にしなくては』
/////////////////
「よっと!さて、みんなはどうしてるかな?」
そうして、家の中を歩いていると、ティータイム中のましろさんを見つけた。
「ましろさん、おはよう」
「ソウヤ君!おはよう!」
「珍しいね。みんながいないなんて」
「うん。ソラちゃんは朝のランニングだし、ツバサ君は飛行機を見に行ってて…あげはちゃんは最近『Pretty Holic』のアルバイトを始めたみたいで、そこに行ってるよ」
「みんな、用事があるんだな…あれ?ヨヨさんは?」
「おばあちゃんは乗馬クラブに行ってるよ」
「乗馬クラブ!?なんというか、上流階級の趣味って感じだな…」
「あはは…確かにそうかもね。ソウヤ君も紅茶飲む?」
「うん、ありがとう。じゃあ淹れてもらって良いかな?」
「うん!待ってて!今淹れるから」
そう言いながら、ましろさんは俺に紅茶を淹れてくれた。
「ありがとう。ましろさん」
「どういたしまして!」
みんながいないと静かだな…まぁ、こういう時間もたまには悪くないか。
さて、今日はどうしようかな…そういえば、姉さんと連絡取ってないな…久しぶりに連絡してみよう。
「ましろさん、俺、ミラーパッドでちょっと姉さんに連絡してきても良いかな?」
「うん!大丈夫だよ!エルちゃんのお世話は任せて!」
「ありがとう。それじゃあ連絡してくるよ」
そう伝えて、俺は姉さんに連絡しに向かうのだった。
_______
____
__
自分の部屋に戻った俺はミラーパッドを起動し、姉さんと連絡を取ろうとする。
しばらく待っていると、姉さんの姿がミラーパッドに映しだされた。
『うん?誰から…っ!ソウヤか!本当にソウヤなんだな?』
「正真正銘、俺だよ。久しぶり、姉さん」
『あぁ、久しぶりだな!ソウヤが精神体で出現したとは聞いていたが、本当だったんだな…調子はどうだ?どこか悪いところはないか?』
「大丈夫。心配してくれてありがとう」
『そうか、良かった…!』
俺の言葉に姉さんは安心したように笑みを浮かべる。
「姉さんの方こそ大丈夫?疲れているように見えるけど…」
『ソウヤにはわかってしまうか…』
「まぁ、姉弟だし、それぐらいはね」
『お前には敵わないな…実は、ここ最近、アンダーグ帝国について調べていたのだが、調査していくうちにスカイランドとアンダーグ帝国は光と影のような関係であり、大昔に争って以降、交わることなく過ごしてきたということがわかった』
「大昔の争い…」
多分、エトとアンノウンが戦った時のことだろう…その戦い以降、交わることなく過ごしてきたのに、どうして今になって、スカイランドに攻めてきたんだ?
『…そして、その時の戦いの跡地らしきものを見つけたんだ』
「戦いの跡地?」
『あぁ。ちょうど今から調査に行こうと思っていたんだ』
姉さんの言葉に少し考える。
エトとアンノウンの戦いの跡地か…俺も調査に行けばアンノウンやアンダーグ帝国についてわかるかもしれないな。
「姉さん…その調査、俺もついて行って良いかな?」
『それは構わないが…むしろ、来てくれるなら大歓迎だ!』
「あはは…よし、それじゃあついていくよ!そっちに行くから待ってて!」
『あぁ!待ってる!』
嬉しそうな姉さんの笑顔を見た後、俺は通信を切り、スカイランドに行くために行動を開始する。
「エト、もしかして今の俺の状態ならスカイランドに行けたりする?」
『おそらく可能だと思います。今から向かいますか?』
「うん。ヨヨさんを待ってトンネルを開いてもらうのも良いんだけど、行けるなら行っちゃった方が良いかと思ってさ」
『そうしましょうか!おそらく私がかつて戦ったであろう場所…そこにはアンノウンが復活した原因もあるかもしれません』
「わかった。ましろさんに伝えてから向かおう」
そうして、俺はましろさんにスカイランドに行くことを伝えに向かう。
「ましろさん」
「あ!ソウヤ君!もう連絡は良いの?」
「うん。それで今からスカイランドに向かうことになってさ…ソラ達が帰ってきたら、伝えておいてくれるか?」
「わかった!伝えておくね!」
「よんで〜!」
エルが本をましろさんに差し出しながら、そう口にする。
「エル、さすがに本が多くないか?まぁ、絵本がそれだけ大好きってことか…ましろさんもあまり無理し過ぎないでね」
「大丈夫だよ!心配してくれてありがとう!よーし、こうなったらとことんまで読んじゃうよ」
「あはは…それじゃあ行ってくるね。ましろさん、エル」
「行ってらっしゃい!」
「にーに…てらっしゃ〜い!」
俺は2人の言葉を聞いた後、部屋に戻り、支度を済ませた後、そのままスカイランドに向かうのだった。
といった感じのメインルート第67話でした!
今回は時間軸としてはアニメの20話部分ですが、ソウヤは別行動になります。
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!