ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
それでは、本編をどうぞ!
「えっ!?ソウヤがスカイランドに!?どうしてそんなことに?」
ランニングが終わって家に戻ってきた私は、ましろさんからソウヤがスカイランドへ向かったと聞かされ、驚きの声を上げてしまう。
「うーん…私も詳しい事情は聞いてなかったから、わからないけど…ソウヤ君はシャララ隊長と連絡してたから、シャララ隊長の用事でスカイランドに行ったんじゃないかな?」
「シャララ隊長の用事…」
確かに、シャララ隊長だってソウヤのことを心配していましたし、久しぶりに会いたくもなりますよね…姉弟水入らずの時間を邪魔するわけにもいきませんね。
「どんな用事なのかは気になりますが、ソウヤとシャララ隊長の時間を邪魔するわけにもいきませんね…」
「そうだね…久しぶりに家族で過ごさせてあげよう」
「はい!戻ってきたら、ソウヤに今日あったことを聞きましょうか」
「そうしよっか!」
そんな風にましろさんと話しながら、私はソウヤから聞く話を楽しみにするのでした。
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「ここが、戦いの跡地か…」
「あぁ。私も初めて来る場所だ」
姉さんと一緒にエトとアンノウンの戦いの跡地にやってきたのだが、この場所は想像以上にボロボロだった。
まぁ、よく考えればかなり昔の戦いの跡地だし、当然だ。
むしろ、こうして現存しているだけでも奇跡だろう。
「ところで、姉さん…いつまで腕に抱きついてるの?」
「すまない。こうしていないとソウヤがどこかに行ってしまいそうで怖いんだ…あんな思いは二度とごめんだ」
「…そっか。なら、姉さんの気の済むまでこのままで良いよ」
「ありがとう」
姉さんのそんな言葉を聞きながら、跡地を探索する。
辺りは当時の戦いの激しさを物語るように、建造物のようなものが倒壊していたり、あちこちにクレーターの跡が残っていた。
『エト、ここで間違いない?』
『はい…間違いありません。ここは私とアンノウンが戦った場所です』
『そっか…ちなみにこの跡地にはなにかすごいエネルギーが眠っていたりとかする?』
『いえ…特にそういったものはなかったはずです。この跡地に地下は存在してはいますが』
『地下?…なるほどな。なにかあるとしたらそこか』
『おそらく…ですが、危険だと思います…調べる際は慎重に』
『了解』
エトと心の中で会話しつつ、これからどうするか思考を働かせる。
「ソウヤ?難しい顔をしているが、どうかしたか?」
「いや、これだけこの場所がボロボロになるって、どんな激しい戦いがあったんだろうと思ってさ」
「…本当にそれだけか?私になにか隠していることがあるんじゃないか?」
「…わかっちゃうか…」
「当然だ、私はお前の姉だからな。それぐらいはわかるさ」
「そっか…流石は姉さんだな。…実はここの下には別の跡地があるんじゃないかと思ってさ」
「ここの下に別の跡地が?」
「そ。俺の中のプリキュアの力がそう言ってるというか…まぁ、何を言っているかわからないとは思うけどさ」
「ソウヤの中のプリキュアの力が…ソウヤがそう言うなら、そうなんだろう。…どうする?調べてみるか?」
「そうだね…調べてみるべきだと思う。ただ、一応念のため、俺はプリキュアに変身しとくよ。だから、一旦離れて、姉さん」
「…わかった」
渋々といった様子で姉さんは腕から離れた。
それを確認し、俺はプリキュアへと変身した。
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「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」
「…前から気になっていたのだが、どうしてソウヤはプリキュアになると女の子になるんだ?」
「…それは俺が一番気になってる…まぁ、もう慣れたものだけどさ。姉さんも周囲の警戒をよろしくね」
「あぁ、もちろんだ」
そうして、姉さんは剣を構えて周囲を警戒する。
俺はエトの案内に従い、地下への入口を見つけて中に入る。
そうして中に入ると、上の跡地と同じぐらいの広さの跡地があり、ここもボロボロだった。
だが、それ以上に、俺はこの場所の嫌な気配を警戒する。
「…ここ、すごい嫌な気配で満ちてるな…アンダーグエナジーが蔓延してるのか?」
「私ですら、この異様な空気を感じ取れる…ここは一体なんだ?」
「…アンダーグエナジーの溜まり場?ってことなのかな…」
「…なんにせよ、対処が必要だろう。ここの探索を開始しよう」
「うん、そうしよう」
そうして探索を開始しようとすると、何者かの声が響く。
「まさかここまで来るとは、驚いたぞプリンセスよ」
その何者かは黒い影として姿を見せた。
「アンノウン!?どうしてここに?」
「私はアンノウン本体ではない…言うなれば、アンノウンにリソースを供給する装置のようなものだ。故に、こんなことも出来る」
アンノウンのリソース供給装置だと言う黒い影は、ランボーグを複数体出現させた。
「ランボーグ!?しかも複数体…リソース供給装置…つまり、アンダーグエナジーを大量に生成出来る…厄介ですね」
「あぁ。だがやるしかない!」
そうして俺達はランボーグ達との戦闘を開始する。
姉さんと俺は2人で連携し、次々とランボーグを倒していく。
だが、倒しても倒しても、次から次へとランボーグが出現してくる。
「…っ!キリがない!」
「本当に厄介だな…」
どうする?このまま戦ってもキリがない…待てよ?あいつは自分のことをリソース供給装置だと言った…つまり、リソース供給装置であるあの存在を倒せば!
「姉さん…ランボーグ達を引き付けてもらって良いかな?」
「わかった!任せておけ!」
そう言って、姉さんはランボーグの群れに突撃していき、ランボーグ達を引き付ける。
「よし!今のうちに…ミライコネクト!ナイトサンライズ!」
そして、俺はサンライズスタイルに変身し、姉さんが引き付けてくれたランボーグ達に向かい、浄化技を放つ。
「ヒーローガール!ナイトエクスプロージョン!」
夜を思わせる黒のエネルギーを纏った特大の炎の爆発がランボーグ達を包み、浄化していく。
「ぐぅっ!」
ランボーグ達が浄化されたことで、リソース供給装置もダメージを受けたのか、少しだけ怯んだ。
「バーストタイム」
すかさずバーストタイムを発動し、リソース供給装置に浄化の力を宿した炎の剣で斬りかかる。
そして、炎の剣が直撃し、リソース供給装置が浄化されていく。
「くくっ!良いだろう…この私はここでおとなしく消えるとしよう…だが、用心しろプリンセス。本体の私はこうしている間にも、貴様を倒す準備を進めているぞ」
「私を倒す準備…」
最後に、リソース供給装置はそう告げて消え去っていった。
すると、辺りの嫌な気配はすべて消え去り、澄み切った空気が広がった。
『ソウヤ様を倒す準備…アンノウンは一体何を企んでいるんでしょうか…』
『それはわからないけど、警戒はしておかないとだな…』
『そうですね…それにしても、結局アンノウンが復活した理由はわからずじまいでしたね…』
『そうだな…一応、ある程度予測は立てられるけど、確証はないな』
そう心の中でエトに言いながら、俺は変身を解いた。
「ソウヤ!無事か!」
「うん。姉さんの方こそ大丈夫?」
「私は大丈夫だ…心配してくれてありがとう。それと、すまない…私の調査に付き合ったばかりに危険な目に合わせてしまった」
「大丈夫。姉さんと久しぶりに話せて嬉しかったし…それに、こういう場所を探索するのはすごく楽しいしさ!…あっ、そうか…これかもしれない…俺のやりたいこと」
「ソウヤ?どうかしたのか?」
「姉さん…俺、やりたいことが見つかったかもしれない!この調査に同行させてくれてありがとう!」
「そうか…ソウヤにとって良い経験になったなら良かった」
「うん、本当にありがとう!それじゃあ戻ろうか、姉さん」
「あぁ…帰ろう…せっかくだ、青の護衛隊のみんなにも挨拶をしていったらどうだ?」
「そうだな…せっかくだし、みんなにも挨拶をして行こうかな」
そうして、俺は姉さんと腕を組みながら、その場所から立ち去るのだった。
といった感じのメインルート第68話でした!
以下短編を書いていますので、良ければご覧ください。
〜???〜
「そんな…!どうしてこんなことに…」
先ほどまで私の目の前に広がっていた光景は信じがたい光景だった。
私の恋人であるソウヤがランボーグの素体にされ、しかも浄化したら死んでしまうという…そんなこと信じられない、信じたくない。
私は何も出来なかった…最後にはランボーグは撤退したおかげで、傷つけずに済んだのは良かったかもしれませんが…
でも、助ける方法がわからない…このままじゃソウヤが…
あげはさんや他の皆さんの励ます声が聞こえてくる…ですが、今の私には雑音にしか聞こえない。
勝手なことを言わないで…それで失敗したらどうするんですか?ソウヤと二度と会えなくなってしまったら…そう考えるだけで心が折れそうになります。
いえ、私の心はすでに折れてしまっている…もう戦いたくない…ヒーローなんてどうでもいい…
お願いします…誰か助けてください…私じゃダメなんです…助けて…誰かソウヤを助けてください…私の全部をあげますから…私はどうなっても構いませんから…ソウヤを助けてください。
「立ってください…いえ、立ちなさい!ソラ・ハレワタール!」
突如として、響いた声に私は振り返る。
そこに居たのは、ソウヤの中に眠るプリンセスの力…エトさんでした。
「エト、さん…?」
「そうです。…もう一度言います!立ちなさい、ソラ・ハレワタール。あなたがここで諦めることは私が許さない!」
といった感じの短編でした!
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!