ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
前回の続きになります。今回で、短編の謎も解けるかも?
それでは、本編をどうぞ!
「青の護衛隊のみんな、元気にしてるかな?」
「あぁ、元気にしているぞ。皆、スカイランドの復興のために頑張っている」
「そっか…それなら良かった」
そんな会話を交わしながら、姉さんと一緒に青の護衛隊の本部へと向かう。
ベリィとアリリ副隊長に何かしら、お土産とか持って来たほうが良かったかな?
そんなことを考えていると、ふと誰かが俺達をつけているのに気がついた。
誰だ?アンノウンか?…いや、この感じは違うか。
「姉さん…」
「…あぁ、わかっている。あちらの曲がり角に誘い込もう」
「了解」
そう返事をして、近くの曲がり角に向かって歩き始める。
「せっかくだし、みんなを驚かせちゃおうか…」
「そうだな!きっと、ソウヤの姿を見たら驚くだろう」
そんな会話を交わしながら曲がり角に入り、そのまま後ろを振り返る。
「誰だ!俺達をつけてたのは…!って、ソラ?それにましろさん?」
俺達が振り返ると、そこにはソラとましろさんの姿があった。
「あはは…バレてしまいましたか?」
「ごめんね、ソウヤ君…会いたくなって、ここまで来ちゃった」
「全然良いよ!2人が来てくれて嬉しい!ヨヨさんにトンネルを開いてもらって来たの?」
俺がそう尋ねると、2人は何故か今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「ソラ、ましろさん…どうかしたのか?」
「「ソウヤ(君)!!」」
そう言って、2人は涙を流しながら俺に抱きついた。
「ソウヤ…!ソウヤぁぁ!会えて嬉しい…本当に良かった!」
「え!?どうしたんだ、急に…何かあったのか?」
「なんでもない…!なんでもないよ…!ソウヤ君…ただ、会えて嬉しいだけなんだよ。私もソラちゃんも…」
「そうなのか?…よくわからないけど、心配掛けちゃったかな?大丈夫だよ、2人共。俺はこの通り無事だからさ」
俺は安心させるようにそう言いながら2人を抱きしめ返す。
2人はうんうん頷きながら、涙を流し続ける。
俺は2人が落ち着くまで、抱きしめ続けるのだった。
________
_____
___
「落ち着いた?」
「はい…ありがとうございます」
「ありがとう、ソウヤ君…」
どうやら、2人は落ち着いてくれたみたいだ。
それにしても…どうにも様子がおかしい…まるで、二度と会えないと思ってた人にもう一度会えたみたいな感じの喜び方だったような気がする…まぁ、俺は今のところはそういった経験をせずに済んでいるから推測にすぎないけど。
「…まぁ、今は良いか。2人も一緒に青の護衛隊のみんなに会っていく?」
「私達は…その」
ソラが何かを言いかけると同時に、俺は嫌な気配を感じた。
狙いは姉さんか!
「姉さん!」
咄嗟に姉さんを突き飛ばすと、俺は謎の空間に囚われてしまった。
「また会えたな、プリンセス…」
黒色の影がそんなことを口にする。
「アンノウン!まさか、こんなに早く再会するとは…」
というか、プリキュアに変身しているわけじゃないのにプリンセス呼びって…こいつには何が見えてるんだか。
「私としても想定外だ。まさか、リソース供給装置を破壊してくるとは…おかげで、計画を早めに進めることになってしまった」
そう言いながら、アンノウンは前に戦ったボロボロのローブ姿の存在を5体ほど出現させた。
「くっ…!やるしかない!」
「ソウヤ!お待たせしました!」
「私達も一緒に戦うよ!」
「ソラ!ましろさん!来てくれたんだ!ありがとう…一緒に戦おう!」
「「はい(うん)!!」」
そうして、俺達はプリキュアに変身する。
/////////////////
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」
「「「レディ・ゴー!」」」
「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」
プリキュアに変身した俺達は戦闘を開始する。
「スカイ!プリズム!こいつらはダメージを与えても再生するから、再生速度を上回る強力な一撃を叩き込まないとダメです!」
「わかりました!ナイトも気を付けてください!」
「強力な一撃…わかった!やってみる!任せて!ナイト!」
そうして、2人にアンノウンが出した存在に対するアドバイスを伝えて、戦闘を続ける。
ここで、再びサンライズスタイルのバーストタイムを使うのも考えたが、先ほども使ったばかりだ…俺1人だったら無理してでも使っていたが、今はスカイとプリズムがいるから、他の選択肢も取れる。
「ヒーローガール!プリズムショット!」
プリズムが放った技は偽アンノウンに命中するが、すぐに回復する。
「ナイトの言った通り…!このままじゃ倒しきれない!でも、まだまだ!」
だが、プリズムは偽アンノウンに諦めずに攻撃を仕掛ける。
「ヒーローガール!スカイパンチ!」
スカイも必殺技を放ったが同じくすぐさま回復してしまう。
「くっ…!このままじゃ、また…!」
流石に今の状態ではジリ貧か…どうする?
俺がそう思考していると、プリズムが白の気弾を飛ばす。
「煌めけ!」
プリズムがそう言うと、白の気弾が光り輝き、周りの敵の目を眩ませる。
その隙に、プリズムが俺の側に来る。
「ナイト!」
「プリズム…!ここは私がなんとかします!」
そうして、サンライズスタイルに変身しようとする。
「ダメ!!」
だが、プリズムは俺の手を強引に掴み、必死の形相をしていた。
「それだけはダメだよ…絶対にバーストタイムだけは使っちゃダメ。お願いだから、それは使わないで」
「でも…今のままじゃ!」
「大丈夫。私達が絶対になんとかするから…ナイトは無理せず休んでて」
そう口にするプリズムは必死だ…なんとかしなければならない、だけど、どうすれば良いかわからない…そんな表情だった。
「…プリズム…いや、ましろさん。俺は2人がどんなものを背負っているのかはまだわからない…だけど、1つ聞かせてほしい」
「なに?」
「私達でなんとかするって言ってたけど、その私達に俺は入ってる?」
「…!そ、それは…」
ましろさんは俺の質問に言葉を詰まらせる。
「やっぱり入ってなかったか…2人が俺を助けようとしてくれてるのはわかる。だけど、俺を助けるために俺の力を借りちゃいけないなんてことはないと思う」
「確かにそうかもしれないけど…それじゃあソウヤ君が!」
「なら、ましろさんが俺を守ってくれれば良い。俺もましろさんを守る…これなら対等じゃない?」
「ソウヤ君…もう!こっちの気も知らないで…わかったよ…一緒に行こ!ソウヤ君!」
「もちろん!行こう!ましろさん!」
その瞬間、大きな光が発生し、俺とプリズムの色が混じったエンゲージのスカイトーンが出現した。
「これは…!スカイの時と同じ!」
「私とプリズムのエンゲージのスカイトーン…プリズム!」
「うん!」
そうして、俺達はエンゲージのスカイトーンを起動し、スカイミラージュにセットする。
________
_____
___
「ナイトブラック!」
「プリズムホワイト!」
「「エンゲージ!!」」
そう言って、それぞれのスカイミラージュを重ね合わせる。
すると、ナイトにプリズムの白を基調とした装飾が追加されていき、逆にプリズムにはナイトの黒の装飾が追加されていく。
そしてナイトの右目がルビーのような赤い瞳からプリズムと同じ翡翠色の瞳にオッドアイへと変化し、プリズムも同じく右目がルビーのような赤い瞳に変わり、オッドアイへと変化する。
そうして、ナイトとプリズムのエンゲージスタイルが誕生した。
///////////////
「行くよ!」
「もちろん!」
エンゲージスタイルに変身した俺とプリズムは偽アンノウンに攻撃を仕掛ける。
「ヒーローガール!ナイトミラージュ!」
複数の槍を出現させ、1体の偽アンノウンに高速で接近する。
出現させた槍は俺と同じ姿に変化し、偽アンノウンにキックしていき、最後に俺がキックした。
すると、偽アンノウンは再生することなく浄化された。
「すごっ!威力がかなり上がってる…これなら!」
「ヒーローガール!プリズムショット!」
すぐさまプリズムの技がヒットし、再び偽アンノウンが再生せずに浄化された。
「本当に威力が上がってる!いけるよ!ナイト!」
「うん!」
「ナイト!私も一緒に!」
スカイの一言に頷き返し、今度はスカイとのエンゲージスタイルへと変身する。
「スカイブルー!」
「ナイトブラック!」
「「エンゲージ!!」」
プリズムとのエンゲージスタイルになっていた影響か、黒と白が合わさった恰好にスカイの青色がさらに加わり、左目のルビーのような赤い瞳が空を思わせる青色に変化した。
そして、スカイと手を繋ぎ、エネルギーが集まっていく。
「「プリキュア!ナイト・スカイ・エンゲージ!!」」
そうしてエネルギーが放出され、偽アンノウン達の下から黒と青の竜巻が舞い上がり、そのまま偽アンノウン達に命中した。
そして、偽アンノウン達は再生することなく浄化された。
「待って!1体取り逃してる!ナイト!今度は私と!」
「わかった!」
プリズムの言葉に俺はすぐに移動した。
そして、プリズムと背中を合わせて手を繋ぎ、取り逃した1体に技を放つ。
「「プリキュア!ナイト・プリズム・エンゲージ!!」」
繋いだ手に黒白のエネルギーが集まっていき、まるで弓から矢を放つようにエネルギーを放出する。
そして、それが残り1体に命中し、再生することなく浄化された。
「ぐっ…!ここまでか…また会おう、プリンセス…そしてその仲間達よ」
そう言って、黒い影は姿を消し、俺達は元の場所に戻ってきた。
「…これであの結末は変わるよね?」
「きっと、変わります…信じましょう」
「ましろさん、ソラ…何の話をしてるんだ?」
俺の言葉にましろさんは何でもないと言って、笑みを浮かべた。
「…ソウヤ君、今回のことは他の誰にも言わないでね?もちろん、私やソラちゃんにも話さないで」
「うん?どういうこと?」
「今はわからなくても大丈夫だよ。だから、お願い」
明らかに何かを隠している…でも、2人が隠そうとしているってことは、それだけ大事なことってことか。
「…わかった。言わないでおくよ」
「ありがとう、ソウヤ君…それじゃあ私達はそろそろ帰るね」
「あぁ!またね!」
「うん!またね!」
「ソウヤ!また会いましょう!」
2人は俺にそう言って、この場から去って行った。
そういえば、さっきはそんな余裕なかったから流してたけど、俺はソラ達にバーストタイムについては話していなかったはず…なのに、なんでバーストタイムについて知っていたんだろうか?
…ソラ達の様子はどこか変だった…しかも、知らないはずの情報だって、知っていた…ここから考えられる可能性は…
とはいえ、そんなことがあり得るんだろうか?まぁ、あり得るかあり得ないかで言えばあり得るか。
「ソウヤ!無事だったか!…ソラとましろは?」
「2人は帰ったよ。後、姉さん、今回のことは俺達の秘密にしておこう…他の人に話しちゃダメだ。もちろんソラとましろさんにもね」
「…?わかった、そうしよう。ともかく無事で良かった…!私は情けない姉だな…またソウヤに助けられてしまった」
「大丈夫だよ、気にしないで!どうしても納得いかないなら、今度は姉さんが俺を助けてくれ。それなら良いでしょ?」
「そうだな…今度は私がソウヤを助ける。だから、安心しろ」
「ありがとう、姉さん。それじゃあついでにお願いがあるんだけどさ」
「何だ?言ってみてくれ!」
「もし、ソラとましろさんが姉さんを頼ってきたら、例えそれが理解できない話だったとしても協力してあげてくれ」
「もちろんだ!」
「ありがとう!…よし、それじゃあ青の護衛隊のみんなのところに向かおうか」
そうして、俺達は青の護衛隊の本部に向かって、再び歩き始めるのだった。
といった感じのメインルート第69話でした!
以下、短編を書いているので、よろしければご覧ください!
〜???2〜
「エトさん…これで未来は変わったんでしょうか?」
私達はエトさんのスカイトーンの力により、過去へと跳んだ。
そして、ソウヤがランボーグ化する原因であるアンノウンとの戦いに介入し、ソウヤを救うことに成功した。
本来ならバーストタイムの過剰使用により、体力を消耗したソウヤはアンノウンと相討ちになり、そこからランボーグにされてしまう…でも、私達が介入したことによりそれはなくなったはず…
「一度戻ってみましょう」
「そうだね…戻ってみよう、ソラちゃん」
そうして、私達は元の時間に戻る。
だが、目の前の光景は何も変わっていなかった。
ソウヤはランボーグになっていて、再び私達の前に立ち塞がっていた。
「そんな…!どうして…!」
「嘘…!」
「くっ…!ソウヤ様!」
私達の悪夢はまだ終わっていなかった。
といった感じの短編でした!
最新話でBURNINGさんが私の話と連動する話を書いてくださいました!本編にあさひも登場する予定なので、そちらも楽しみにして頂ければ幸いです。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!