ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回から時間軸的にはアニメの21話部分に入ります!
それでは本編をどうぞ!
「うーん…」
「ソラちゃん?どうかしたの?」
「…最近、ソウヤの様子がおかしい気がして…」
あげはさんの車に乗って、ヨヨさんの野菜畑に向かっている途中、ましろさんとそんな会話をする。
最近、ソウヤは忙しなく動いている。
何をしているのかと聞いても答えてくれず、心配しないでと言うだけでした。
「確かに…今日だって、やることがあるから私達と一緒には行かずに、後で合流するって言ってたもんね…本当にどうしたんだろう…無理してないと良いけど」
「そうですね…ソウヤと合流したら聞いてみましょうか」
「うん!そうしよう!」
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「いらっしゃい!なのねん!」
「久しぶりだね。カバトン」
「お客さん、どこかで会ったのねん?オレ様はお客さんみたいな女性と会ったことはないのねん」
「あれ?俺のこと忘れちゃった?ソウヤだよ、ソウヤ」
「…ソウヤ?…ソウヤ!?嘘だろ…どうしたのねん、そんな恰好して」
「あはは…実はカバトンに聞きたいことがあってさ、知り合いにバレたら面倒そうだから、ちょっとした変装をね」
俺は今、カバトンが働いているおでん屋に来ている。
アンダーグエナジーについて聞きたいことがあったからだ。
その為にカバトンの居所を突き止め、女装してここにきたわけだ。
「流石にびっくりしたのねん…女にしか見えなかった…それで、聞きたいことって、なんなのねん?」
「…人間をランボーグ化したらどうなるんだ?」
「人間をランボーグに?そんな馬鹿なことをするやつがいるのねん?」
「人をランボーグにするのが、馬鹿なことなのか?」
カバトンの発言に思わず聞き返す。
「そうなのねん。そもそも人間にアンダーグエナジーを注ぎ込むこと自体、無理があるのねん。そのくせ、アンダーグエナジーをかなり消耗する上に、素体にした人間がYOEEEやつだとランボーグも弱くなるのねん…それならその辺のものをランボーグにした方がよっぽどTUEEEってもんだ」
「なるほどな…もし、人間をランボーグ化するとなるとそういったデメリットがあるのか…それを実行しようとするやつは、なんでそんな思考に至るんだろうな」
「素体の人間がめちゃくちゃTUEEEか…それ以外にやりようがないかのどっちかだろう…前にも言ったが、アンダーグ帝国はYOEEE奴に居場所はねぇ…だから、なりふり構ってられない状況での最後の手段として使うというのはあり得るのねん」
「そっか…ちなみに、ランボーグにされた人間を戻す方法はあるのか?」
俺がそう尋ねると、カバトンは一瞬考えるようは仕草をして、答えた。
「…そもそも人間をランボーグにすること自体がないから、方法があるのかはわからないのねん…ただ、プリキュアの技ならなんとかなると思うのねん」
「そうか…わかった。ありがとう…参考になったよ」
そう言って、俺は屋台の席から立つ。
「ソウヤ、気をつけるのねん。ねぇとは思うが、お前がランボーグになったら、他のプリキュアじゃ歯が立たねぇ」
「随分と俺のことを評価してくれてるんだね」
「まぁ、お前は他のプリキュアに比べて頭一つ抜けてTUEEE奴だからな…そういえば、人間をランボーグにした時はその人間の自我が残る時があるらしいのねん。そうなるとランボーグは大幅に弱くなるし、ランボーグ化が解けることもあるようなのねん」
「なるほど…だから、人間をランボーグにすることは滅多にないわけか…ありがとう!助かったよ!また来れたらここにおでんを食べに来るよ」
「それまでに腕を磨いておくのねん」
「あぁ、楽しみにしてる」
そう言って、俺はカバトンが働いているおでんの屋台を後にするのだった。
もし、カバトンの話が本当だとするなら、ランボーグ化した人もプリキュアの力で戻せるってことだ…だが、アンダーグエナジーを生命力に置き換えられたら、浄化=死ということになるわけか。
つまり、裏を返せば、生命力をアンダーグエナジーに置き換えられなければ、プリキュアの技を受けても死なない…もちろん、ダメージは喰らうだろうけど。
…よし、ピースは揃った。後は揃ったピースを組み立てていくだけだ。
そのためにももう少し準備をするか。
俺はそうして新たに行動を開始するのだった。
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「ふぅ…よし…これで準備は整った。後は皆に任せるしかないのが悔しいけど…これ以外に今の俺に出来ることがない」
準備は万端。
後はみんなに任せた…まぁ、俺も俺でみんなが戦えるように精一杯足掻いてやるさ。
そう思いながら、俺はみんなが向かって行ったヨヨさんの野菜畑へと、αスタイルの瞬間移動能力で移動した。
「みんな!お待たせ!」
野菜畑に移動した俺は変身を解き、みんなに声を掛ける。
どうやら雨が降っているみたいで、みんなは雨宿りしていた。
まぁ、この雨ならすぐに止むだろう。こういう雨は大体すぐに止むからな。
「ソウヤ君!いや、今はソウナちゃんって呼んだ方が良いかな?」
「どっちでも良いよ。ただ、知り合いとかに会った時はソウナ呼びの方が良いけど」
「わかった!あ、そうだ!ソウヤ君もピーマン食べる?ディップソースもあるよ」
「ピーマンか…苦手なんだよな…あの独特の苦味がどうにもあれでさ」
「わかる…!」
俺の言葉にあげはさんがそう頷く。
「あげはさんもピーマン苦手なの?」
「そそそ、そんなわけないじゃん!私、大人なんですけど?い、今のは一般的な意見というか…」
なるほど…さてはあげはさん、俺と同じくピーマンが嫌いだな。
「とりあえず食べてみて!ソウヤ君!」
そうして、ましろさんに促され、ディップソースにつけてピーマンを口に運ぶ。
「うん!これはいける!ピーマンの苦味が中和されて美味しい!」
俺の反応を見た2人はあげはさんにもピーマンを進める。
あげはさんは遠慮がちにピーマンをディップソースにつけて口に運んだ。
「あれ?美味しい…カレーマヨのおかげで食べやすい!」
「あげはちゃん、それはピーマンが嫌いな人の感想だよ〜」
そんな会話を交わしている今も雨は降り続けている。
「それにしても、この雨、いつまで降るんでしょうか?」
「すぐに止むと思います」
「よくわかるね」
「朝は小さかった雲が雨を降らせる大きい雲に成長してたんです。あの雲は短い時間、雨を降らせるので」
「なるほど…こういう天気は大抵すぐに止むのは知ってたけど、そういう理屈があったんだね…」
ツバサ君の言葉に感心する。
「空を飛ぶためには天気も大事なので。それで勉強してて…あっ…」
そう言って、ツバサ君は何かを掴んだようにクリアな表情になる。
何があったのかはわからないけど、ツバサ君が何かを掴んだなら良かった。
「私ね、何かを学ぶことと畑は似ていると思うの」
そう言って、ヨヨさんはさらに言葉を続けた。
「学んだことは肥料になって、あなた達の夢の種を育ててくれる。けれど、その種がいつ芽吹くかはわからないから、学んだことは全部無駄だったんじゃないかって、そう思うこともある」
流石はヨヨさん…良いこと言うな。多分、そう考えてしまって夢を諦めてしまった人もいるんだろう…でも、きっと今までやってきたことは無駄にはならないと俺は信じている。
「でも大丈夫」
俺がそんなことを考えていると、ヨヨさんが大丈夫だと言ってくれた。
「それは明日かも…ずっと先の未来かもしれないけれど、必ず花開く時が来るわ。しかも、自分の思いもよらない花が咲くこともあるのよ」
すごいな…めっちゃ良い話だ。
人生の大先輩の言葉は響くな…俺も頑張るか。
俺がそんな風に思っていると、嫌な気配を感じた。
「君達を倒す作戦を考えるために、こんな山奥まで来たのに…まさか、ここで会うことになるとはね…」
「バッタモンダー…!」
俺達はバッタモンダーに気づき、臨戦態勢を取るのだった。
といった感じのメインルート第71話でした!
今日のひろプリ、ハッピーエンドで終わって良かったです…見ている途中で何度か泣きそうになりました…これからのひろプリも楽しみです!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!