ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回はアニメの22話部分…と思っていたのですが、時間軸としては、アニメの22話部分の最後らへんと、23話部分のソラの帰省の部分を書くことにしました。
あ、序盤の部分は未来のソラ達がソウヤに助けを求めた後の部分になります。
それでは、本編をどうぞ!
「シャララ隊長…今、良いですか?」
ソウヤからサンライズのスカイトーンを預かった後、未来に戻る前に私とましろさんはシャララ隊長に会いに来ていました。
「ソラ、ましろ…どうかしたか?まさかソウヤに何か!?」
「いえ…そういうわけでは…」
私がそう言い切る前に、ましろさんが言葉を続けた。
「…信じられないかもなんですが…ソウヤ君はこれから大変な目に遭うんです…だから、ソウヤ君を助けるために力を貸してくれませんか?」
ましろさんがそう言うと、シャララ隊長は少し考えるような仕草をする。
「…そうか。あの子が言っていたのはこのことだったのか…」
「シャララ隊長…どういうことですか?」
「あの子…ソウヤが、もし2人が私を頼ることがあれば、例え信じられない話であっても、助けてあげてほしいと頼まれていてね…」
「ソウヤがそんなことを…」
「ソウヤ君…私達の為に、頑張ってくれてるんだね…私達も諦めてる場合じゃないね!」
「はい!」
「私も協力する…ソウヤに頼まれたからというのも、もちろんあるが…何より私はソウヤと約束した。今度は私がソウヤを助けると…いつもあの子に守られてばかりの情けない姉だが、今度こそ、私が助ける」
シャララ隊長はそう言って、私達を見つめる。
「シャララ隊長…ありがとうございます!その時になったら連絡します!」
「あぁ!待っている!一緒にソウヤを助けるぞ!」
シャララ隊長の言葉を聞き、私とましろさんは頷く。
そして、シャララ隊長との話を終え、私達は未来…自分達の元いた時間へと戻るのだった。
待っていてください!ソウヤ!必ず助けます!
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「ここは…元の時間に戻ってきたんでしょうか?」
「そうみたいだね…エトさん、私達、ちゃんと戻ってこれたんだよね?」
「えぇ。その証拠にあちらをご覧ください」
そう言って、エトさんが指差す方にはあげはさんとツバサ君がこちらに駆け寄ってくる姿がありました。
「2人共!どうだった?」
「あげはさん…ソウヤはどうなりましたか?」
「どうもこうも…もしかして、忘れちゃったの?さっきまでソウヤ君があのランボーグだって、ソラちゃんとましろんが必死に止めて…最後にはランボーグがエネルギー切れして、バッタモンダーはそのまま帰っちゃったでしょ?」
その話を聞いて、今のところ状況はまったく変わってないことを理解しました。
ソウヤの言っていた通り、ソウヤがランボーグになるのはどうあっても変わらない過去なんですね…なら、問題はここからです!
でも、不安がないと言えば嘘になります。
もし、別の世界のプリキュアを呼べなかったら?呼べたとしても、ランボーグになった人を助ける方法がなかったら?私達の誰かのミスで、ソウヤが準備してくれたすべてが台無しになったら?
そんな考えが頭の中を巡っていく。
「…とりあえず、一度、家に帰ろっか。ソウヤ君を助ける方法を考えなくちゃ!大丈夫!ソウヤ君が力を貸してくれてる…もちろん、他の人も…だから、ここで諦めるわけにはいかない!」
「そう…ですね」
私はましろさんの言葉にそう答えつつ、みなさんと一緒に家に帰るのでした。
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「ソウヤ…私はあなたを助けられるんでしょうか…」
あれから話し合っても、ソウヤを助けられる方法はあまり思いつかず、結局、別世界のプリキュアの力を借りることと、ランボーグを浄化して、すぐさまミックスパレットの癒やしの力を使って、ソウヤを救うという、どちらかの方法にするということになった。
そんなことを考えていると、ふと私の実家のことが気にかかりました。
「みんな…元気にしてるかな…そういえば、ソウヤは私の実家にも何か用意してくれていたりするんでしょうか…」
自分でそう言って、気づく。
そうです!ソウヤはもしかしたら、私の実家にもなにか…行ってみましょう!
…私の決心を固めるためにも。
そうして、私は書き置きを残してスカイランドの実家へと戻るのでした。
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チリンチリンと家のベルを鳴らす。
すると、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「はいは〜い…ソラ!?」
「ただいま」
出迎えに来てくれたママにそう口にする。
「王様と王妃様…そして、ソウヤ君の呪いを解くために向こうで戦ってるって聞いたけど…」
「実は…」
「ソラお姉ちゃ〜ん!」
後ろから声が聞こえて、振り返るとそこには弟のレッドがいた。
「レッド…」
「お帰り!あれ?ソウヤお兄ちゃんは一緒じゃないの?」
「レッド…ソウヤは…」
「この前、家に来てたから、てっきり一緒だと思ってたよ」
「ちょっと待って!レッド、今のはどういう…」
思わずそう聞くと、家からパパの声が聞こえてくる。
「チシューが冷める。中に入りなさい」
「パパ…」
「とりあえず中に入って。詳しい話は中でしましょう」
「わかった」
そうして、私は久しぶりに我が家に足を踏み入れた。
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「それで、ソウヤが来たってどういう…」
「実は、前にソウヤ君がやってきてね。ソウヤ君が王様達と同じく、眠っちゃったって聞いていたからびっくりしたわ。まぁ、その後、ソウヤ君から自分は無事に目を覚ましたって聞いたから、私達も納得したの」
「そうだったんだ…」
「ソラお姉ちゃん!ソウヤお兄ちゃんと恋人になったんでしょ!結婚するの?」
「へっ!?どどど、どうしてそのことを?」
レッドの言葉に思わずそう口にしてしまう。
「ソウヤお兄ちゃんとソラお姉ちゃんが結婚したら、ソウヤお兄ちゃんが僕のお兄ちゃんになるのか〜…楽しみだなぁ」
「ちょっと!まだ気が早いよ!ソウヤと私はまだ結婚できる年齢じゃないし…まぁ、そういう年齢になったら結婚したいとは思ってるけど…って、それは今は良いの!ソウヤが来たことについて教えてよ!」
「ふふっ!はいはい。…ソウヤ君が来た時は軽く世間話をして、その時にソウヤ君とあなたが恋人になったことを聞かされたの…ソウヤ君は『ソラに怒られるから話せない』、て言ってたのに、私達が無理やり聞いただけだから、怒らないであげてね」
「本当はソウヤと一緒に挨拶に来たかったけど…仕方ないね…それで、その時に、ソウヤから何か預かってない?」
「あぁ、預かっている。持ってくるから待っていなさい」
「うん」
そうして、しばらくしてパパが手紙と見たことのないスカイトーンを持ってきてくれた。
「手紙…?それにこのスカイトーン…見たことない…もしかして、ソウヤが私のために?」
「えぇ。もし、ソラが家に戻ってくることがあれば、これを渡してほしいって…ソウヤ君はこうなることがわかってたのかしら?」
「多分ね…ソウヤはきっとわかってたんだと思う」
「…食え。母さんの作ってくれたチシューだ、美味いぞ」
「そうだね!いただきます!」
そうして、私は久しぶりに家族との時間を楽しむのでした。
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「ソウヤの手紙…何が書いてあるんだろ」
チシューを食べ終え、私はソウヤからもらった手紙を読もうとする。
でも、途中で手が止まってしまう…
「怖い…この手紙を読むのが…」
もし、これがソウヤからの別れの手紙だったら、どうしよう…最後の別れを告げるために家に手紙を預けていたとしたら、どうしよう…もし、そうだったら私…!
「ソラ、ついてきなさい」
「パパ?」
パパは短くそう言って、外に出かける。
私もパパの後に続いて行く。
そうしてたどり着いた場所は幼い頃にパパに連れてきてもらった星がたくさん降っている思い出の場所だった。
「懐かしいね…ここ。あの時は弱い者いじめする子たちと大喧嘩して…でも、全然敵わなくて…」
そう言いながら、私はその時のことを思い出していた。
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『ヒーローになれますように!』
流れ星が降るのを見て、何度も流れ星にお願いをした。
ただ、あの時の私は自信がなくて…
『でも、本当にヒーローになれるのかな…ソウヤみたいに、優しくて、強くて、カッコいいヒーローに…私、強くないし…ケンカ怖いし…ソウヤみたいなヒーローになれるのかな』
『お前の心は何て言ってる?』
『私の心…』
その瞬間、空にはさらにたくさんの流れ星が降ってきて、私は自分の心の声を聞いた。
『ヒーローになれますように!!』
そうして、私は何度も何度もそう言った。
あの思い出はずっと心に残っている。
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「あの星はパパが降らせてくれたの?」
「お前が降らせたんだ…多分な」
「パパ…私、決めた…絶対に諦めない!ソウヤを絶対に助ける!」
「そうか…それがお前の決めたことなら、応援するだけだ」
「パパ、ありがとう!」
私の言葉にパパは笑みを浮かべた。
「…ソウヤ君を助けだしたら、また家に帰ってきなさい。その時に改めて挨拶しよう。…ソウヤ君になら、安心してソラを任せられる」
「えっ!?だ、だから気が早いってば!」
私のそんな叫びが、星が瞬く夜空に響いた。
といった感じのメインルート第73話でした!
次回はアニメの23話部分の続きになると思います!以前にコラボさせて頂いた、BURNINGさんの作品のキャラであるあさひも登場する予定です。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!