ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回はアニメの24話部分の続きになります!
それでは、本編をどうぞ!
「広場でパレード!ワクワクするね!」
「そうですね!…ソウヤがいないのが残念ですが…」
私達が王様達を救い、ランボーグ化された人を救ったと新聞でスカイランド中の人に知れ渡り、一躍有名人になりました。
これで、パパとママを安心させられます。
ただ、ソウヤがランボーグにされたとは書かれていませんでした。
それに関しては、シャララ隊長もベリィベリーさんもアリリ副隊長も、ソウヤの為だとしか言ってくれませんでした。
ソウヤ自身に聞いてみたくても、ソウヤはエルちゃんにお願いされ、王様達と一緒にエルちゃんの側にいるため、聞くに聞けない状況です。
「ソウヤの為…シャララ隊長達が嘘を言っているとは思えませんが、一体どういうことなんでしょうか?」
「まぁ、シャララ隊長達にも事情があるんだよ、きっと」
「そう、ですね…では、パレードの準備をしに行きましょうか」
そうして、私達はパレードの準備をしに向かうのでした。
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「わ…私、乗れるかな…」
「大丈夫。スカイランドじゃ、小さい子も乗ってる」
初めての乗鳥体験に緊張している様子のましろさんに、ベリィベリーさんがそう宥める。
「はいは〜い!あげはさん乗ってみま〜す!」
対してあげはさんはまさにアゲアゲの状態で、鳥さんに乗る。
鳥さんがあげはさんが乗りやすいようにおとなしくしていたおかげで、あげはさんはすぐに乗ることに成功していました。
「優しい〜ありがと!」
「ギャア」
すぐに鳥さんと仲良くなったあげはさんに続くように、ツバサ君も鳥さんに乗る。
「行きましょうか、あげはさん」
「OK!」
2人は先に行ってると言って、先に行ってしまいました。
私達も向かわなければ!
そう考えた私はましろさんに乗鳥のアドバイスをする。
「良いですか?コツは…ヒョイッ、スーッ、ラッタッターです!」
「…ごめん。擬音だけじゃさっぱりわからないよ…もっと、わかりやすく説明してほしいかな…」
「そうですよね…では、お手本をお見せしますね!見ていてくださいね…」
そうして、私はましろさんにお手本を見せました。
「ヒョイッ、スーッ、ラッタッター!」
そうして鳥さんに乗り、私は先へと進むのでした。
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「おっと、ついこんなところまで…ましろさん、乗れたでしょうか?」
「ソラ」
ふと、シャララ隊長の声が響き、視線を移す。
すると、そこには穏やかな笑みを浮かべたシャララ隊長の姿がありました。
「少し話さないか?」
「はい!ちょうど私もシャララ隊長に聞きたいことがあったんです」
「そうか…では、あそこで話そうか」
そうして、私達は近くの草原で話をする。
「それで聞きたいこととは何だ?」
「はい…ソウヤのことを知らせないことが、ソウヤの為という話がどうしても気になってしまって」
「ちょうど、そのことについて私も話そうと思っていたところだ。といっても、そこまで複雑な話というわけでもない」
そうして、シャララ隊長は理由を話してくれました。
その理由はシャララ隊長の言う通り、複雑な話ではなく、けれどソウヤへの愛を感じる理由でした。
ソウヤがシャララ隊長の弟だという理由で他の人から色眼鏡で見られることがないように…そして、言われのない中傷からソウヤを守るため…シャララ隊長はそう言いました。
「そうだったんですか…」
「あぁ。…ソラ、これからもあの子のことをよろしく頼む」
「もちろんです!ましろさんとあげはさんにもソウヤの隣は譲りません!」
「…ソウヤは、相変わらず好意を持たれやすいのか…2人はソウヤとソラが付き合っているのを知っているのか?」
「はい。実は、ソウヤを助ける前にみなさんにソウヤと私が付き合っていることを話したんです」
「そうなのか…2人はなんと言っていたんだ?」
「最初は驚いていたんですけど、2人共、負けないと言ってました…どうやら、ソウヤを諦めてはくれないようです」
「そ、そうか…我が弟ながら、凄まじいな…ソラは大丈夫なのか?」
「はい!さっきも言いましたが、ソウヤは誰にも渡しません!」
私がそう言うと、シャララ隊長は少し苦笑した後、頑張れと言ってくれた。
「ソラちゃ〜ん!やったよー!」
ましろさんの声が聞こえて振り返ると、ベリィベリーさんに連れられながら、ましろさんがやってきていました。
そうして、私達はましろさんと合流し、先に行ったあげはさんとツバサ君を追いかけるのでした。
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「ソウヤ!」
「ソラ!それにみんなも!」
王様達がみんなを呼び寄せたと聞き、迎えに行くと元気なみんなの姿があった。
「どうだった?」
「はい!楽しかったです!ここに来る前にみんなで、ドールボーナツを食べたりもしたんですよ」
「そっか、それは良かった。…でも、ましろさん達からすると、ややこしくなかった?あれはボールドーナツにそっくりだし、名前も似てるし…」
「うん…正直、未だに頭が混乱してるよ…」
ましろさんはよほど困惑したのか、そんなことを口にする。
「そっか…それはお疲れ様だったね…まぁ、そういうのも含めて別の世界ってことなんだろうけど。…うん?思ったんだけど、そんな中、俺達が出会えたことって奇跡みたいなものなんじゃ」
俺がそう言うと、みんなが驚いたような顔をした。
「うん?どうかしたの?」
「いや、ましろんと同じようなことを言ったから…ちょっとびっくりしちゃって…」
「なるほど、そういうことか…」
「私とソウヤ君は以心伝心だね!」
そう言って、ましろさんは笑みを浮かべる。
「そうなるのかな?…まぁ、ともかく王様達の所に向かおう」
そうして、俺はみんなと一緒に王様達の所へと向かうのだった。
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「勇敢なるプリキュア達よ、そなた達には何度も救われた」
「プリンセスのこと、私達の呪いを解いてくれたこと…本当にありがとうございました」
「そしてもう1つ…大事な願いを聞いてはもらえまいか?」
王様はそう言って、真剣な顔をする。
もちろん王妃様も同じく真剣な表情をしている。
そして、言葉を続けた。
「この子を…プリンセスを再びあなた達の世界に連れ帰って欲しいのです」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
突然の発言に俺達は、驚きの声を上げる。
「どうしてプリンセスをソラシド市に?」
「ツバサ君の言う通りですよ!何でエルをソラシド市に?ようやくお二人と再会出来たのに」
ツバサ君の言葉に俺もそう続ける。
「我々も可愛いプリンセスと一緒に居たい…だが、この子は『運命の子』なのだ」
「運命の子…?」
俺の呟きに答えるように王妃様が言葉を紡ぐ。
「あれは1年ほど前のこと…」
そうして、王妃様は当時の出来事について語り始めた。
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『ここに居たのかい?』
『あなた…今日は特に空が美しくて…あら?もう一番星が…』
そうして、一番星を眺めていると、一番星からこの子が降ってきたのです。
慌てて王様が抱きかかえ、私達はこの子の姿を見た。
『この子は一体…』
《その子は『運命の子』。滅びの運命にあるこのスカイランドを救ってくれるでしょう》
一番星の言葉に私達は困惑を隠しきれませんでした…そして、さらに一番星は言葉を続けました。
《あなた達の手でこの子を育てるのです。ただし、そう遠くない未来に旅立ちの知らせが届きます。あなた達はそれまでの間、面倒を見るだけの、謂わば仮りそめの親…親としての時間はほんのひと時…それでも良ければ、この子の手を取りなさい》
『私達が断ったら、この子は?』
《その時は、他の適任者を探すのみです。…ですが、私としてはあなた達にお任せしたいのです》
『どうして?』
《…いずれあなた達の前に私のヒーローが現れます。その時に彼の力になってほしいのです》
『あなたのヒーロー?』
《この子と共に滅びの運命を変える、私を救ってくれたヒーローです。そして、その子の兄でもある》
『この子の!?』
その言葉に私達は驚きを隠せませんでした。
まさか、目の前のこの子に兄が居るとは思ってませんでしたから。
《2人は謂わば魂の兄妹…血の繋がりこそありませんが、魂で繋がっているのです。例え、生まれ変わっても、必ず再会する…そんな魂の繋がりがあるのです。…さて、語るべきことは語りました…後はあなた方次第です》
そう言って、一番星は私達に選択を委ねました。
『…あなた、私にもその子を抱かせてください』
そう言って、私はあの子を抱いたのです。
その時の温かい気持ちを私はずっと忘れることはないでしょう。
『なんて可愛らしくて…なんて儚いのでしょう』
『うぅ…』
その時、あの子は目を開いたのです…そして、不安そうな表情を浮かべていました。
『大丈夫。何も心配はいらない』
王様がそう言って、あの子の手を握ると、安心したような表情に変わりました。
『えるぅ…』
『エル…この子の名前、エルはどうでしょう?』
王様もそれに賛成し、エルも嬉しそうに笑みを浮かべていました。
『エル…今日からここがあなたのおうち…私達があなたのパパとママよ』
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「そして、プリンセスに再び運命の光が宿った…無情にも旅立ちの知らせを告げたのだ」
王様達の話を聞き、俺は思いの外冷静だった。
なんというか、話を聞いて妙に腑に落ちたというか…まるで、そうであるのが当然かのような認識が俺にはあった。
これが、魂で繋がっているということなんだろうか…まぁ、なんであれ、俺達のやることは変わらない。
「なぁで、なで…えーん、ちないよ。いいこ、いいこ〜」
涙を浮かべている自分の両親に、エルは体を動かし、励まそうとしているのが目に入る。
こんな優しい子を助けない理由なんてないからな。
「こんなにも優しい子になっていたのね…」
エルの優しさに触れた王様達は涙を拭き、言葉を続けた。
「そうね。きっと大丈夫…ここを離れても、あなたには守ってくれる温かな家…家族がいるんだもの」
「家族…」
ましろさんがそう呟く。
家族か…そうだな…俺達は家族みたいなものだ。
「アンダーグ帝国はこれからもスカイランドや、そなた達の元へ刺客を差し向けるに違いない。危険を背負わせてすまぬ…だが、どうかプリンセス・エルを守ってほしい」
王様のそのお願いに、俺達は頷くのだった。
といった感じのメインルート第79話でした!
おそらく次回でアニメの24話部分が終わると思います!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!