ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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第8話です!

今回からアニメの3話部分に入ります!

今日のひろプリも良かったですね!今日のソラにヒロアカのデク君感を感じたのは私だけではないはず…

それでは、本編をどうぞ!


シクシクホームシックな2人

「何か出来ることないかな…と、ましろさんが誰かとビデオ通話をしてる?」

 

何か手伝えることがないかと下に降りてみると、ましろさんがビデオ通話をしている姿が目に入った。

 

「や、やめてよパパ…もう子供じゃないんだから」

 

パパ?ご両親と通話してるのか…なら、邪魔しちゃ悪いな。

 

そう考えて、住まわせてもらっている部屋へと踵を返す。

 

そういえば、ましろさんのご両親ってどんな方達なんだろう…まぁ、ましろさんのことを見ると良い両親なのは間違いなさそうだけど。

 

「両親か…」

 

『■■■…誰かが困っていたり、危険な目に遭いそうだったら、助けてあげてね』

 

『■■■…この世界はいろんな善意で作られているんだ。誰かが誰かを助け、助けられた人がまた誰かを助ける…そうやって善意の輪が広がって、少しずつ世界が作られていくんだ…わからないか…まぁ、■■■はまだ小さいからわからないかもしれないね…でも、いずれわかる時が来るさ』

 

今では顔も名前も思い出せない前世の両親の言葉が頭に過る。

 

そういえば、俺が亡くなった後、どうなったんだろうか…今ではもう確認することもできないから両親の幸せを願うしかできないが。

 

「はぁ…なんか色々と考え込んじゃったな…切り替え!切り替え!」

 

そう言いながら、俺は部屋へと戻るのだった。

 

//////////////

 

「ソウヤ…起きてください!ソウヤ!」

 

「ん…あれ?ソラか…どうかしたか?…って!やばっ、寝ちゃってたか!…それで、どうかしたのか?」

 

「実は…」

 

そうして、ソラがここに来るまでの出来事を話してくれた。

 

______

 

____

 

__

 

「えっ!?ヨヨさんって、スカイランド人だったの!?それで、ミラーパッド?を使って、エルちゃんの両親の顔を見せてあげたいと…というか、この家の裏山にスカイジュエルまであるとかどういうことだ?」

 

じょ、情報量が多い…と、とりあえずまとめると…

 

・エルちゃんが泣き止まず、ましろさんが両親に会いたいのでは?と気付き、エルちゃんもそれに頷く。

 

・元の世界に帰る方法がわかってないから、直接会わせることは出来ないけど、せめて両親の顔だけでも見せられないかと考えているとヨヨさんがミラーパッドというスカイランドと連絡を取れるアイテムを用意してくれる。

 

・そこでヨヨさんがスカイランド人とカミングアウト、しかし、スカイランドと連絡を取るにはエネルギーが足りない…そこで、スカイランドの鉱物であるスカイジュエルを探すことに。

 

・そして、スカイジュエルがこの家の裏山にあるから取りに行こう!

 

・しかも、時間は掛かるが、俺達が元の世界に戻る方法もあるらしい。

 

まぁ、大体こんな感じか。

 

「…オーケー、理解した。それじゃあエルのためにもスカイジュエルを探しに行こう!ソラのペンが場所を教えてくれるんだよな?」

 

「はい!そうみたいです!」

 

「よし、それじゃあ出発だ!」

 

そうして、俺達は裏山へと向かうのだった。

 

///////////////

 

「まさか、おばあちゃんがスカイランド人だったなんて…」

 

「ということは、ましろさんもちょっとだけスカイランド人ってことですよね!」

 

「まぁ、所謂クォーターってやつだろうし、その通りだな」

 

そんな会話を交わしながら、裏山を進んでいく。

 

ちなみにエルも一緒に居る。

 

少しは元気になってくれれば良いんだけど。

 

「ヨヨさんの言う通り、私達が出会ったのは運命かもしれませんね!」

 

「ふふっ!そうだね!」

 

「運命か…」

 

「ソウヤはそう思わないんですか?」

 

「いや、俺もそう思うよ…俺もこの世界とまったく関係がないわけじゃないし…運命だと思う」

 

「それはどういう…」

 

「えぅ〜…!」

 

ソラが言葉を紡ぐ前に、エルが泣き始めた。

 

やっぱり、両親に会えなくて不安なんだろうか…なにか喜んでくれそうなのは…おっ、あれなんか良いかもしれないな。

 

そして、近くにある、まだ綿が飛んでいないタンポポの花を手に取る。

 

「あっ、ソウヤ君もそれをエルちゃんに?」

 

「そう、まだ綿があるタンポポなら、あれが出来るし…エルも喜んでくれるかなと」

 

「私もおんなじこと考えてた!」

 

「そうか…じゃあこれはましろさんにお願いしようかな」

 

「えっ…!いや、それは良いけど…ソウヤ君がしなくて良いの?」

 

「うん…ましろさんの方が絵になりそうだし、なにより、久しぶりに綿が飛んでいくのを見たくてさ」

 

「そっか…わかった!任せて!」

 

そうして、ましろさんはエルにタンポポを見せ、そこからふぅーっと息を吹き、タンポポの綿が飛んでいく。

 

あぁ…小さい頃、よくやったな…ふわ〜っと、どこまでも飛んでいく綿を見るのが好きで、よくやったものだ。

 

「ソウヤ!?だ、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫って、なにが?」

 

「だってソウヤ…泣いてますよ?」

 

「えっ…!」

 

慌てて目の近くに触れると、確かに濡れていた。

 

「ご、ごめん…!なんでだろうな…なんか急に涙が…」

 

「どど、どうしましょう!?なにかソウヤを元気づけられそうなもの…あっ!あれなら!」

 

そうして、ソラが持ってこようとしたのはいかにも毒キノコな見た目をしたキノコだった。

 

もちろん、それはましろさんによって止められ、山には危険な植物もあるから、よくわからないものは、むやみに触らないようにと注意されていた。

 

俺はそんな2人を見ながら、自分でも涙が出ていたことに驚きを隠せずにいた。

 

_______

 

____

 

__

 

「…う~ん!本当にフワフワで美味しいな!ましろさんの作ってくれたパン…ソラがプロ級だっていうのも納得だ」

 

エルがお腹を空かせていたため、休憩しようとましろさんが提案し、今は絶賛休憩中だ。

 

まぁ、俺に気を使ってくれたというのもあるんだと思う…まさか、急に涙が出てくるとは…前世のことを久しぶりに思い出したせいかセンチメンタルな気分になってるんだな…きっと。

 

「名付けて、くもパンだよ!空の雲をイメージして焼いてみたんだ!」

 

「そっか…確かに雲みたいだな」

 

「喜んでもらえて良かった!…ねぇ、ソウヤ君…さっき泣いていた理由、良かったら教えてもらえないかな?も、もちろん嫌だったら話さなくても良いよ!」

 

「ありがとう。でも、誤魔化したら気になっちゃうだろうし、話すよ…まぁ、信じてもらえるかはわからないけど」

 

そうして、俺は言葉を紡ぐ。

 

「実は、俺には前世の記憶があるんだ…」

 

「前世?」

 

ソラが首を傾げながらそう呟く。

 

「所謂、転生だっけ?人は死んだら生まれ変わるっていう…確か、クラスの男の子が異世界転生がどうとか話してたのを聞いたことがあるような…」

 

「うん、多分そうかな…俺は転生したみたいでさ、前世の記憶があるんだ…しかも、俺が前世で生きていた世界はこの世界にそっくりなんだ。ソラと一緒にこの世界に来た時は驚きよりも、懐かしいという気持ちが強かったよ」

 

「そっか…だからソウヤ君はこの世界に詳しかったんだ」

 

ましろさんの言葉に俺は頷く。

 

「私にはよくわかりませんが…つまり、ソウヤはちょっとだけこの世界の人ってことですか?」

 

「その通りだ…だから、ヨヨさんの言う通り、俺達が出会ったのは多分運命なんだろうな」

 

スカイランド人のソラにクォーターのましろさん、前世でこの世界に似ている世界で生き、転生してスカイランドで育った俺。

 

正直、運命という言葉が一番しっくりくる。

 

「まぁ、俺の話を信じてもらえるかはわかんないけど」

 

「信じるよ!スカイランドだってあるんだし、前世の記憶を持ってる人が居ても不思議じゃないよ!」

 

「私も信じます!ソウヤが前世?の記憶を持っていたとしても、ソウヤはソウヤです!何も変わりません!」

 

「えるぅ!」

 

ソラもましろさんも、後多分エルも…みんな、信じてくれたみたいだ。

 

「ありがとう、みんな…まぁ、それでちょっと前世の記憶を思い出して泣いちゃったんだよ…心配かけてごめん」

 

「いえ…話してくれてありがとうございます。また悲しくなったら言ってくださいね!大したことは出来ませんが、抱きしめるぐらいは出来るので!」

 

「あはは…その時はお願いするよ」

 

「はい!」

 

そう言って、満面の笑みを浮かべるソラを見ながら、俺は自分の心が少し軽くなるのを感じるのだった。

 




といった感じの第8話でした!

今回はソウヤの掘り下げをしようと思って、こういった内容にしました!

次回でアニメの3話部分は終わるかな?まぁ、書いてみないことにはなんとも言えませんが…

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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