ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回でアニメの25話部分が終わります。
それでは本編をどうぞ!
「その赤子、プリンセス・エルとお見受けする…なれば、貴様らが他のプリキュアか…であるなら、再び名乗るとしよう!我が名はミノトン!」
合流したみんなを見て、ミノトンは再び名乗りを上げた。
「ミノトン…ってことはカバトンのお兄さんとか?」
「あんな下品で下劣な愚か者と一緒にするでない!」
ましろさんの呟きに、ミノトンがそう叫ぶ。
「ひゃっ!」
そんなミノトンにましろさんがびっくりした声を上げる。
だが、ミノトンは構わず言葉を続ける。
「意地汚いわ、オナラで戦うわ…武人の風上にも置けんわ!」
どうやら、カバトンは禁句だったようだ…でも、ましろさんが言ったお兄さんという言葉に反論していない辺り、カバトンの身内である可能性は高そうだ。
「我こそ、まことの武人。キュアナイトの次はお前達に手合わせ願おう!来たれ!アンダーグエナジー!」
そう言って、ミノトンはソラシノサウルスにアンダーグエナジーを注ぎ込み、恐竜のランボーグを出現させた。
「ラン…ボーグ!」
恐竜のランボーグは咆哮しながら、いつもの台詞を口にした。
「みなさん!来ますよ!…エルは安全な場所に隠れていて!」
「える!」
エルは俺の言葉に頷き、空飛ぶ揺り籠に乗って、安全な場所に移動した。
『エト、エルを頼んで良いか?』
『もちろんです!エルちゃんのことは任せてください!ソウヤ様の妹は私にとっても妹同然ですし、そうでなくとも、あんな小さな子を放っておけません』
『うん、ありがとう』
『いえいえ。それでは行ってきます!』
そう言って、エトはエルの元に向かった。
そして、エルが避難したのを確認したみんなはプリキュアへと変身する。
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「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」
「「「「レディー・ゴー!!」」」」
「「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」
そうして、みんなはプリキュアへと変身を完了した。
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変身を終えた俺達はランボーグとの戦闘を始める。
「やぁっ!」
プリズムがランボーグに白の気弾を放つ。
だが、ランボーグはそれを噛み砕いた。
「えぇ!?」
プリズムのそんな声が響くが、ランボーグはそのまま攻撃を続ける。
「我はアンダーグ帝国最強の武人!故に、我が生み出すランボーグもまた最強なのだ」
ランボーグが攻撃を仕掛けるが、バタフライがバリアを展開して、その攻撃を防ぐ…だが、ランボーグそれをも噛み砕いた。
「…流石に、ティラノサウルスをモチーフにしているだけはありますね…」
「ティラノサウルスって、あの?」
バタフライがそう質問する。
「そうです。あの最強の恐竜で有名な…確か、顎がかなり強かったはず。もし、アニメとかのイメージも引き継いでいるなら、炎とかも吐いてくるかも」
「ナイトの言う通りです!ソラシノサウルスのモデルはティラノサウルス、顎がとても強いんです!」
ミラーパッドで情報を確認したウィングがそう口にする。
「顔が駄目なら、体を狙うまでです…!」
そう言って、スカイがランボーグに回り込んで攻撃を仕掛けようとする。
「危ない!」
俺は咄嗟にスカイの後を追い、すぐさまスカイを抱えてその場から移動する。
すると、ランボーグの口から火が放たれた。
「やっぱりも火も吐いてきた!」
「助かりました!ナイト」
「まだです!みなさん、回避を!」
俺がそう言うと同時に、ランボーグが空中に飛び、そのままヒップドロップをしてくる。
俺達はそれを回避し、ランボーグから距離を取る。
…流石に、恐竜を相手にするのは厄介だな。
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「えるぅ…える?」
『どうかしましたか?エルちゃん』
エルちゃんがこっそりと木陰から辺りを見渡しているのを見て、私も思わず辺りを見渡す。
すると、一匹の白いうさぎさんが目に入った。
「うしゃしゃん!…たしゅける!」
そう言って、エルちゃんはそのうさぎさんを助けに向かってしまう。
『エルちゃん!?危ないですよ!…もう、誰に似たんでしょうね…!』
私も慌てて後を追うと、エルちゃんがうさぎさんを落ち着かせていた。
「だいじょぶ…よ〜ちよ〜ち」
『エルちゃん、今すぐここから離れましょう!危険です』
私の言葉にエルちゃんは首を横に振る。
「うしゃしゃん、こわいこわい…える、たしゅけたい」
そう言って、エルちゃんはこちらを真っ直ぐ見る。
…流石は兄妹と言ったところでしょうか…そんなに真っ直ぐ見られたら、断れませんよ。
「わかりました。なら、戦えずとも実体化して、あなたを守りますね」
そうして、私は実体化してエルちゃんを守るように構える。
すると、ランボーグが私達を見つけ、こちらに向かってくる。
それに気づいたみなさんが私達を助けるために動いてくれました。
「「「エルちゃん!」」」
「プリンセス!」
「エト!エル!」
みなさんがこちらに向かっている最中、エルちゃんはうさぎさんを抱きしめ、言葉を紡ぐ。
「おうち、かえろ!」
「その言葉は…!」
そうして、私達の前にみなさんが守るように前に出てくれました。
ですが、ランボーグの攻撃を止めたのは意外な人物でした。
「ララ!?」
「つわものに立ち向かうその心!ただの少女と赤子ながら、あっぱれ〜!」
そう言って、ミノトンは自ら生み出したランボーグを投げ飛ばしてしまいました。
「…!エト!今のうちにエルとうさぎさんを安全な場所に避難させて!」
「もちろんです!」
そうして、私はエルちゃんとうさぎさんを連れて、安全な場所に向かいました。
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「ミノトン…まずはお礼を。2人を助けてくれてありがとうございます…あなたは、どうやら本当に武人のようですね。一応、理由を聞かせて頂けますか?あなたが、2人を助けた理由を」
「か弱き少女と赤子に牙を向けるなど、武人のすることではない。プリンセス・エルは貴様らを倒した後でよい…我はずっと待ち望んでいたのだ、貴様らのようなつわものと戦うのを!」
俺の質問にそう答えたミノトンは合流したランボーグに告げる。
「再開だ!いけ!ランボーグ!」
「…あなたの意志はわかりました。ならば、こちらもそれに応えましょう!」
俺がそう言うと、俺の胸の辺りが輝きを放ち、新たなスカイトーンが出現した。
…やっぱり、俺自身にスカイトーンを生み出す能力が備わってきているのか…まぁ、今は目の前のことに集中だ!
そうして、俺は新たなスカイトーンを起動する。
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「プリキュア・ミライレコード!」
起動したスカイトーンをスカイミラージュにセットする。
「ミライコネクト!βナイト!」
そうして、スカイトーンをセットすると、キュアナイトの青みがかった長い黒髪がさらに長くなり、一つに束ねられてポニーテールになる。
そして、黒のドレスアーマーがミニスカートの黒の和装へと変化し、黒のニーハイソックスとハイカットブーツに装いを変えた。
そして、キュアナイトの手に刀身が淡く白銀に輝く刀が握られた。
そうしてここにキュアナイト
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「あれがナイトの新しい力!」
「なんか、侍みたいだね!」
「和装美少女、ワンダホー!」
「なんかバタフライだけ、反応がおかしくないですか?ボクも似合ってるとは思いますけど…」
そんなみんなの反応を聞きながら、刀を構える。
「いきます!」
そう言って、俺は高速でランボーグに接近する。
「速い!だが我の目には貴様の動きが見えておる!そこだ!ランボーグ」
ミノトンの指示でランボーグが俺に攻撃を仕掛けてくる。
「なに!?これは…残像!?」
ミノトンがそう驚愕すると同時にランボーグが俺に斬られたことでバランスを崩した。
そして、俺は姿を見せる。
「まるで見えなかった…なんたる剣技!」
「終わらせます!」
そう言って俺が刀を掲げると、夜空のエフェクトが現れ、月が輝く。
そして、月の輝きが刀に宿り、刀身を更に輝かせる。
「ヒーローガール!ナイトスラッシュ!」
俺はそのまま高速でランボーグに接近し、斬り裂いた。
そして、刀を納刀する動作をするとランボーグが浄化されていく。
「スミキッタ〜」
「うむ!それでこそ我が戦うに相応しい。ミノトントン!」
そうして、新たなアンダーグ帝国の刺客、ミノトンは去っていった。
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「そっか…さっきのエルちゃん、ソウヤ君とソラちゃんの真似してたんだ」
「危ないことは真似してほしくないのですが…」
「本当にね…まぁ、エルが優しい子になってるのは素直に嬉しいけど…エルは思ったよりも、私達から色んなことを受け取ってくれてるんだね…」
「ほら、こわくないよ〜」
ふと、そんな声が聞こえてそちらに視線を移すと、男性が自分の娘にうさぎさんのご飯を上げさせようとしていて、動物を怖がっているのか、女の子はお父さんの後ろに隠れてしまっていた。
そこにエルが近づき、女の子にうさぎさんのご飯を譲っていた。
エルが譲った…!?確か、前は砂場で男の子に遊び道具を貸さなかったって聞いたけど…エルも成長してるんだな。
「ど〜ぞ」
女の子はエルからご飯を受け取り、怖がりながらも、うさぎさんにご飯を上げた。
そのご飯をうさぎさんが食べてくれたのが嬉しかったのか、女の子は笑顔を見せた。
「わぁ!」
「なかよち!」
エルも女の子とうさぎさんが仲良くなったのが嬉しかったのか、笑顔を見せていた。
「エルちゃん…」
「前はこんなふうに譲ったり出来なかったのに…」
「ましろんの絵本がエルちゃんの心に届いたんだよ」
「うん、そういうことだと思う。ましろさん、あるかわからないけど、ましろさんの絵本、見せてもらっても良いかな?…どんな絵本なのか気になるんだ」
「もちろんだよ!…これで良いのかなっていう、不安や悩みはこれからも続いていくんだよね…でも、エルちゃんは今、優しく育ってる…だから、今はこれで良いのかな?」
「ボク達なりの答えをみんなで考えていきましょう!」
「うん!これからも見守っていこ!」
「そうですね!エルの成長を見守っていきましょう!」
俺達はうさぎさんと戯れるエルを見ながら、これからのエルの未来を思い描くのだった。
といった感じのメインルート第83話でした!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!