ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第87話です!

今回でアニメの26話部分が終わります。

それでは、本編をどうぞ!


ましろの両親との再会

「無事で良かった〜」

 

「ごめんなさい!わたし、パパの近くで待ってなきゃいけなかったのに…」

 

「ううん、パパも目を離しちゃってごめんね」

 

翔子ちゃんを無事にお父さんの元に送り届けた俺達は2人の様子を見ていた。

 

2人ともお互いに無事を確認し合って嬉しそうだ。

 

「2人がちゃんと合流出来て良かった」

 

「そうですね、合流出来て本当に良かったです」

 

ソラとそんな会話をしていると、翔子ちゃんのお父さんが俺達に声を掛けてくる。

 

「皆さん、本当にありがとうございました。妻は…翔子のママはパイロットという仕事柄、飛行機であちこちを飛び回っていて、寂しい時もあると思うんですが、そんな素振りは見せずに…」

 

そう言って、翔子ちゃんの頭を撫でながら、言葉を続ける。

 

「ママのことを応援していて、いつか一緒に空を飛ぶんだって、楽しみに…」

 

なるほど…だから、翔子ちゃんは1人であの場所にいたのか…きっと、楽しみすぎて気持ちが先走っちゃったんだろうな。

 

俺がそんなことを思っていると、ましろさんが翔子ちゃんに近づき、声を掛けた。

 

「楽しみすぎて、飛行機が見られる場所まで1人で行っちゃったんだよね?」

 

「うん!」

 

ましろさんの言葉に翔子ちゃんは笑顔でそう答えた。

 

「あっ、そろそろ行かないと」

 

お父さんの言葉に翔子ちゃんも頷き、手を繋いで移動を始める。

 

「みんな〜!またね〜!」

 

翔子ちゃんは笑顔で手を振りながらそう言う。

 

俺達はそれを手を振って見送った。

 

「やっぱり、飛行機って良いな…乗客を乗せて飛ぶだけじゃない。乗る人の思いも繋げてるんですね」

 

「そうですね」

 

ツバサ君の言葉に俺はそう返す。

 

「ましろさん、そろそろご両親を迎えに行きましょうか」

 

「そうだね…そろそろ」

 

そうして、ましろさんのご両親を迎えに行こうとすると、突如としてアナウンスが聞こえてくる。

 

《迷子のお呼び出しをいたします。プリキュア様、プリキュアさま、ミノトン様がお探しです。屋上展望デッキまでお越しください》

 

「ミノトンって…」

 

「嫌な予感しかしないんだけど」

 

「これはまた斬新な果たし状ですね…行きましょう、みなさん!」

 

俺がみんなにそう言うと、みんなは頷いてくれた。

 

そうして、俺達は屋上展望デッキへと向かうのだった。

 

///////////////

 

俺達が展望デッキにやってくると、トレンチコートを着ているミノトンの姿があった。

 

あれ、暑くないんだろうか…と、今はそんなこより。

 

「私達を呼び出してどうするつもり?」

 

あげはさんの声で俺達の存在にミノトンが気づき、嬉々とした表情をしながら、トレンチコートを脱ぐ。

 

「こうするのだー!」

 

そう言って、さらに言葉を続ける。

 

「来たれ!アンダーグエナジー!」

 

そうして、ミノトンは小型の扇風機をランボーグ化した。

 

「ランボーグ!」

 

「貴様らがここに来た目的は我を恐れて、飛行機で高飛びするためだろうが、そうはいかん!」

 

「何を言ってるんですか?ミノトン…」

 

いや、本当に何言ってるんだ、こいつ?

 

俺がそんな疑問を抱いていると、ランボーグが凄まじい風を起こし、空が暗くなる。

 

「これで我からは逃げられんぞ!」

 

「私達は逃げも隠れもしません!」

 

「思い込みの激しいタイプみたいだね」

 

「なんて、はた迷惑な…みなさん、行きましょう!飛行機を待っている人達のためにも!」

 

俺の言葉にみんなが頷き、俺達はプリキュアに変身する。

 

_________

 

______

 

____

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」

 

「「「「「レディー・ゴー!」」」」」

 

「「「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」」

 

そうして、俺達はプリキュアに変身を完了した。

 

「いざ、尋常に勝負!」

 

ミノトンがそう言うと同時に、ランボーグが攻撃を仕掛けてきた。

 

「ラーン、ボーグ!」

 

ランボーグから放たれた暴風は凄まじい威力だった。

 

俺達は上手くそれを回避するが、間髪入れずに刃のような風が放たれ、再び回避する。

 

だが、ウィングは気流の乱れもあってか避けきれず壁に叩きつけられる。

 

「ぐはっ!」

 

「うぃんぐ〜!」

 

エルがそう叫ぶ。

 

「ウィング!大丈夫ですか!?」

 

「ナイト…大丈夫です!でも、上空の風がこんなに強いと、空高く飛ぶことが出来ません」

 

「ちょっと…私達のこと忘れてない?」

 

バタフライがそう口にすると同時に投げキッスをし、蝶がランボーグに飛んでいく。

 

同時にプリズムも小型の白い気弾を放ち、その気弾はランボーグに飛んでいく。

 

そして、それが命中する。

 

「ほらほら、ボクもいますよ!」

 

そうして、ウィングは低空飛行で飛びながら、ランボーグを錯乱する。

 

「低空飛行ならいける!」

 

「いや、それではダメです!」

 

咄嗟に俺は槍を構える。

 

「ならば、さらなる力で打ちふせるのみ!」

 

そうして、ランボーグがさらに攻撃を仕掛けようとする所に槍を投げる。

 

すると、槍が扇風機に突き刺さり、風を起こすことなく動きが停止する。

 

「ら、ランボ!?」

 

「バカな!?」

 

「さっさと終わらせましょう!プリキュア・ミライレコード!ミライコネクト!βナイト!」

 

そして、俺はβスタイルへと変化し、武器である刀を構え、浄化技の準備をする。

 

「ヒーローガール!ナイトスラッシュ!」

 

そうして、高速で接近しそのままランボーグを斬りさき、刀を納刀する。

 

そして、ランボーグは浄化されていった。

 

「スミキッタ〜」

 

ランボーグが浄化され、空が再び晴れ渡った。

 

これで、翔子ちゃんもお母さんの飛行機に乗れるだろう…ましろさんのご両親も無事にこちらに来れるだろうし、一安心だ。

 

「まさか、我のランボーグがこうもあっさりと…ここは潔く引くとするが、次はこうはいかんぞ!ミノトントン!」

 

そう言って、ミノトンは去っていった。

 

/////////////////

 

「行ってらっしゃい、翔子ちゃん」

 

ランボーグが消えたことで、飛行機は無事に飛び立つことができ、翔子ちゃんの乗った飛行機が空高く飛んでいく。

 

「これで、ご両親の飛行機も着陸できますね!」

 

「いよいよ感動の再会!緊張してる?」

 

ソラとあげはさんがましろさんにそう声を掛ける。

 

「うん、確かに緊張してるかも…でも、ちょっとわくわくしてるかな。みんなのこと、早くパパとママに紹介したいし!」

 

「私は別の意味でちょっと緊張してますけど…あげはさん、本当に大丈夫なんですか?」

 

俺は思わず、そう聞いてしまう。

 

「大丈夫!私に任せて!」

 

俺の質問に自信満々にそう答えるあげはさんに、少し不安を覚えつつ、俺はみんなと一緒にましろさんのご両親を迎えに行くのだった。

 

________

 

_____

 

___

 

「ましろちゃ〜ん!会いたかったよ〜!」

 

そう言って、ましろさんのお父さんは感動しながら、ましろさんに抱きつく。

 

ましろさんはちょっと困ったように笑いながら、そのまま抱きしめられていた。

 

でも、嫌がっているわけでもなさそうだし、家族仲は良さそうだ。

 

「初めまして、ましろの母です。いつも娘がお世話になっています」

 

「いえいえ、むしろ私達の方がましろさんのお世話になっています!」

 

「そうなんです!本当にましろさんにはいつもお世話になってます!」

 

ソラとツバサ君はましろさんのお母さんに頭を下げながら、そう口にしている。

 

「おばさん、この青い髪の女の子がソラちゃんで、オレンジ色の髪の少年がツバサ君です」

 

「あら、そうなの!2人のこともましろから聞いているわ!よろしくね!ソラちゃん、ツバサ君」

 

「「は、はい!よろしくお願いします!」」

 

2人は同時にそう口にする。

 

「後は…ほら、そんなところに隠れてないで、早くおいでよ!」

 

あげはさんが隠れていた俺を呼び出す。

 

俺は呼ばれたことで、みんなに姿を見せ、ましろさんのお母さんの元に向かう。

 

「は、初めまして…」

 

「初めまして!あなたもましろのお友達?」

 

「は、はい…」

 

「この子はソウヤ君、女の子にしか見えないけど、男の子なんです。といっても、普段は普通に男の子で、今は訳あって変装しているんです」

 

「あなたが、ソウヤ君なのね!ましろからいつも話は聞いているの!会えて嬉しいわ!でも、どうして女の子の恰好を?」

 

「それは…」

 

俺はそう言いながら、あげはさんの方を見る。

 

あげはさんはそれに気づき、頷いて言葉を紡ぐ。

 

「実は…ソウヤ君、かなりモテモテでして…変装でもしないと大変なことになるんです。中には監禁しようとした人も居たぐらいで」

 

「それは大変だったわね…最悪な事態を避けられてなによりだわ…それじゃあ、男の子ってことはみんなの前では言わないようにするわね」

 

「はい、それはありがたいです…すみませんが、お願いします」

 

俺の言葉にましろさんのお母さんは『任せて!』と言ってくれた。

 

「そうか…君がソウヤ君か」

 

俺達の会話を聞いていたましろさんのお父さんが声を掛けてくる。

 

「君はましろちゃんのことをどう思っているんだい?」

 

真剣な表情をしてましろさんのお父さんがそう尋ねる。

 

「どう…とは?」

 

「すまない、質問の仕方が悪かったね…君はましろちゃんがどんな人だと思ってる?」

 

「それは、もちろん、とても優しい人だと思ってます。春の陽気のような優しくて暖かい人…そして、とても心の強い人だと思っています。実際、ましろさんの優しさには何度も救われてきましたから」

 

俺がそう答えると、ましろさんのお父さんは表情を緩め、にこやかに言葉を紡ぐ。

 

「そうか、そうか!いやぁ、いきなりすまなかったね。ましろちゃんがよく君のことを話すものだから、どんな人か気になっていたんだ」

 

「は、はぁ…」

 

「ましろちゃんの話していた通り、君は優しくて、真っ直ぐな男の子だ。…これからもよろしく頼むね」

 

「よ、よろしくお願いします」

 

そうして、一通り話を終えた俺達は家に帰るのだった。

 




といった感じのメインルート第87話でした!

次回はアニメの27話部分に入るか、アニメでは描かれていなかったましろさんとご両親の回にするか、悩み中です…一応、今回の話はどっちにも繋げられるように書いていますが、どちらの展開になるかはわかりません…

まぁ、それはともかく、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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