ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第92話です!

今回からアニメの28話部分に入っていきます!

ついにアニメでキュアマジェスティが登場しましたね!正体はやっぱり…まぁ、次回から本格参戦するようですし、詳しいことはその時にわかるでしょう!今から楽しみです!

それでは本編をどうぞ!


突然のスカウト

「あなた!素晴らしいわ!ねぇ、モデルやってみない?あなたならきっとスターになれるわ!」

 

「あの…えっと…どちら様でしょうか?」

 

困惑しつつ、そう尋ねる。

 

今日はエルの服を買いに来ていて、いろんな店を回っていた。

 

エルは最近、服へのこだわりが出来てきたらしく、みんなが選んだ服はどれもお気に召さなかった。

 

まぁ、流石にソラが選んだ『ヒーロー見参!』と書かれている服は俺もダサいと思うが。

 

そして、皆が近くのベンチで休んでいる間、飲み物でも買いに行こうと思って歩いていると、オネェ口調の男の人にいきなり声を掛けられて今に至るというわけだ。

 

…うん、なんか冷静になるために経緯を思い出してみたけど、なんで声を掛けられたのか、さっぱりわからないな。

 

「どうしたの?カッコーさん…って、誰!?この美少女!」

 

「やっば!超可愛いじゃん!」

 

この男の人カッコーさんっていうのか…まぁ、本来の名前が加古さんとか、そういう感じなのかな?…というか、このキレイなお姉さん達は誰だろうか?

 

どことなくあげはさんに似てるような…

 

「ソウナちゃん、どうしたの?」

 

あげはさんのそんな声が聞こえてきて振り返ると、そこには皆がいた。

 

「わぁっ!早乙女姉妹だ!」

 

「早乙女姉妹…?こちらの方達は有名な方なんですか?」

 

「うん!有名なモデルさんだよ!」

 

「そうなんですね…」

 

ましろさんの言葉に俺はそう言葉を紡ぐ。

 

なるほど…いきなりモデルにならないかと言われたから、びっくりしたけど、このカッコーさんは早乙女姉妹のマネージャーなのかもしれないな。

 

そんなことを考えていると、早乙女姉妹はあげはさんの元に歩いていく。

 

「久しぶりだね!」

 

「バッタリ会えるなんて、超嬉しい!」

 

「私も会えて、アゲアゲだよ!まり姉ちゃん、かぐ姉ちゃん」

 

そんな風にあげはさんと早乙女姉妹が会話をしていると、カッコーさんもあげはさんに気づいたのか、そちらに向かう。

 

ひとまず解放されたことに安堵しつつ、視線を移す。

 

「ウッソ、やっだ〜、会いたかった〜!もう、放さないんだから!」

 

「「私たちも〜!」」

 

そう言って、3人はあげはさんに抱きついた。

 

「みんなもアゲアゲだね!」

 

なるほど…大体の事情は察した。

 

とはいえ、流石にここでは目立つし、どこかで落ち着いて話した方が良さそうだ。

 

「とりあえず、一度どこかの店に入りませんか?ここで話すのはいろいろと問題ありそうですし」

 

俺の言葉にみんなも頷き、俺達はその場から移動するのだった。

 

________

 

______

 

___

 

「とりあえず、ここなら大丈夫かな…」

 

俺達は近くの『Pretty Holic』へとやってきた。

 

まぁ、ここも目立つといえば目立つけど、人が一気に入ってくることはなさそうだし、その点でいえば安全だ。

 

「そういえば、私は早乙女姉妹?というのがどんな人達なのか知らないんですけど、どんな人達なんですか?」

 

「あら〜!ソウナちゃん、もしかして、モデルの仕事に興味が出てきたの?あたしはいつでも大歓迎よ!」

 

俺の質問にカッコーさんはそう答える。

 

「いえ、全然。あげはさんの知り合いのようなので、気になっただけです」

 

「そう、それは残念ね…2人についてだけど…まず、早乙女まりあ。雑誌の読者モデル出身で、最近ドラマでヒロイン役を演じて、話題沸騰中!」

 

へぇー、読者モデル出身なのか…しかも、ドラマのヒロイン役を演じたのはすごいな。今度、そのドラマを見てみるのも良いかもしれない。

 

そんなことを思っていると、カッコーさんが言葉を続けた。

 

「早乙女かぐや。モデル兼ファッションデザイナーで、KAGUYAっていうブランドで海外からもすごく注目されているわ」

 

「姉妹揃ってすごいですね…」

 

「そうよ。2人は姉妹で大人気!ファッションとかメークとか、女の子達がみ〜んなマネして、いわばカリスマ的存在なの!」

 

「なるほど…教えてくれてありがとうございます」

 

「いいのよ。…それで、どう?ソウナちゃんもやってみない?あなたは逸材よ!端正な顔立ち、抜群のスタイル、まるで夜空のようにすべてを包み込むかのような雰囲気、その上で人を惹き付けるカリスマ性…どれをとっても素晴らしいわ!」

 

「あはは…そう言ってくれるのは嬉しいのですが、お断りします。他にやりたいこともあるので」

 

「…ここまで言われたら仕方ないわね…今回は諦めるわ。でも、気が変わったら、いつでも言ってね!」

 

「あの〜…ところであなたは?」

 

俺達がそんな会話を交わしていると、ましろさんが遠慮がちにそう尋ねる。

 

そういえば、俺はこの人がカッコーさんだと聞いてたけど、ましろさん達は知らないもんな。

 

「あたしは2人のマネージャーの加古…人呼んでカッコーよ!」

 

あ、本当に加古さんって人だったのか。

 

そんなことを思っていると、渡し忘れていたと言って、カッコーさんが俺達に名刺を渡す。

 

そうして、俺達はしばらく会話をし、ましろさんは早乙女姉妹からサインをもらっていた。

 

そして、あげはさんが2階から降りてきて、俺達を2階の喫茶店の席へと案内してくれた。

 

「あげはちゃんにお姉さんがいるのは知ってたけど、まさか早乙女姉妹だったなんて…」

 

みんなで、喫茶店のパフェを食べていると、ましろさんがそう口にする。

 

「あれ?言ってなかったっけ?」

 

「…少なくとも、私は初耳ですね…まぁ、なんで名字が違うのかは想像がつきますけど…」

 

「流石だね、ソウナちゃん…まぁ、隠すようなことでもないんだけど。…私が小さい時、両親が離れて暮らすことになってね、お姉ちゃん達はお父さんと暮らすことになったんだ」

 

「…やっぱり、そういった事情が…」

 

「うん。ましろんと出会う前のことだったから、ましろんも知らなかったんだよ」

 

「なるほど…」

 

「早乙女っていうのは父の名字なの」

 

「名字は違うけど、私達は正真正銘の3姉妹だよ」

 

「そうだったんだ…」

 

そう言いながら、ましろさんは悲しそうな顔をする。

 

そんなましろさんにあげはさんが声を掛ける。

 

「ましろん、顔上げて。昔のことなんだし、笑顔でアゲてこ!」

 

「そうそう!親は親、私達は私達。やりたいことやってるしね!」

 

「自由に好きなことやって、楽しかったらオールOK!」

 

「「「イェーイ!」」」

 

そう言って、3姉妹はハイタッチする。

 

そのノリを見て、俺は3人は間違いなく姉妹なんだなと思った。

 

その後、あげはさんがカッコーさんにモデルにならないか誘われ、それをあげはさんが自分がなりたいのは最強の保育士だと言って断ったり、昔、一度だけモデルをやったことがあるということを教えてもらったりしながら、時間が過ぎていった。

 

すると、寝ていたエルが目を覚ました。

 

「える…」

 

「あ、エルちゃん起きた?おはよ」

 

「おあよ!」

 

「ハッ!原石はっけ〜ん!」

 

そう言いながら、カッコーさんはエルに近づく。

 

「全身から滲み出る品の良さ…高貴なお顔だち…あなた、お名前は?」

 

「える」

 

「エルちゃん!ベリープリティー!あなたなら、きっとモデル界のプリンセスになれるわ!」

 

「エルちゃんは元々プ…」

 

ソラがエルの正体を口にしてしまいそうになり、慌ててましろさんがソラの口を塞ぐ。

 

「もっとプリンが食べたい?もう、食いしん坊なんだから!」

 

ナイスだ!ましろさん!

 

「そうみたいですね…追加でプリンを注文しましょうか」

 

すかさず、俺はましろさんのアドリブにそう答える。

 

「かぐや、どうかしら?」

 

「うん、良い。適任だと思う」

 

「適任とは?」

 

「実は…」

 

そうして、まりあさんが話してくれたのは、明日、まりあさん達のファッションショーが行われるのだが、そこに出演する予定だったモデルの子が体調を崩してしまったらしく、その代わりにエルにファッションショーに出てほしいということだ。

 

「実は、初めて子供服をデザインしたんだ。こんな服なんだけど」

 

そう言って、かぐやさんがスマホの画面にデザインした服を映して見せてくれる。

 

その服は大きな黄色のリボンが印象的な可愛らしいドレスで、素人目にも良いデザインだと思う。

 

現に、エルもスマホを見てご機嫌な様子だ。

 

そして、話はトントン拍子に進んでいき、エルは明日のファッションショーに出ることになった。

 

「ちょっと待ってください!ショーって…ステージに上がるってことですよね?エルちゃん、大丈夫かな…」

 

「私はエルちゃんの気持ちを大事にしたいな…それに」

 

ましろさんとあげはさんの言葉を聞いていると、エルがちょんちょんと俺の手を叩く。

 

「えるといっしょ!」

 

「うん?それは私もファッションショーに出ろと?」

 

「える!いっしょにでよ!」

 

「えぇ!?いや、私はそういうのは…それに私の分の衣装なんてないでしょうし…」

 

「ソウナちゃんが参加してくれるなら、大歓迎だよ!実は、まだいくつかファッションショー用の服があって、ソウナちゃんにも着てもらいたいんだよね」

 

「私も大歓迎!2人とファッションショーが出来るの楽しみ!」

 

「あたしも大歓迎よ〜!」

 

どうやら、みなさん乗り気なようだ…しかも、エルも俺と一緒に出たがっているし。

 

「…はぁ…わかりました。今回だけですよ…まぁ、上手く出来るかはわかりませんけど」

 

そうしてみんなの圧に負け、俺は明日のファッションショーに出ることになるのだった。

 




といった感じのメインルート第92話でした!

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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