ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第93話です!

今回でアニメの28話部分が終わります。

それでは、本編をどうぞ!


楽しいファッションショー

「ふぅ…流石に緊張してきた…」

 

「大丈夫だよ!リラックス、リラックス!」

 

「ありがとう…あげはさん」

 

今日はいよいよファッションショーの日だ。

 

もちろん、ファッションショーの練習はした。

 

まりあさんとかぐやさんにも筋が良いと褒められたし、なんとかなる気はする。

 

俺が男だとバレるかもしれないという不安もあげはさんがサポートしてくれてるおかげで大丈夫そうだ。

 

そんなことを色々と考えているうちに、落ち着いてきた。

 

ちなみに俺の衣装は驚くべきことに、キュアナイトのαスタイルの恰好にそっくりだった。

 

なんでもかぐやさんはキュアナイトの大ファンらしく、キュアナイトのαスタイルが特に好きらしい。

 

そうして、自分の好きを取り入れつつ、デザインに昇華したのがこの服のようだ。

 

実際、αスタイルの恰好とは異なっている部分がある。

 

肩が露出しているし、星の装飾がない。

 

シックな感じ?と言えば良いんだろうか…上品で落ち着いた印象を受ける服装だ。

 

「…服も大丈夫そうですね。あげはさん、エルのところに向かいましょうか」

 

「そうだね!エルちゃんのところに行こ!…それにしてもびっくりしたよ…まさか、かぐ姉ちゃんがキュアナイトの大ファンだったなんて」

 

「私もびっくりしました…プリキュアは意外と有名なのかもしれませんね」

 

「そうだね!あ、もしかぐ姉ちゃんに新しいキュアナイトの姿を教えたら喜ぶかな?あの和装スタイル、めっちゃ可愛かったし!」

 

「あはは…どうでしょうね…まぁ、とにかくこのファッションショーを成功させてからです!」

 

「それもそうだね。ソウナちゃん、頑張って!応援してる!」

 

「はい!エルと一緒に頑張ります!」

 

そうして、俺達はエルの元に向かうのだった。

 

________

 

______

 

____

 

「かぁいい…」

 

エルの元に向かうと、エルは自分の服を見て嬉しそうだった。

 

「はぁ〜…!エルちゃん、ラブ!めっちゃ似合ってる!」

 

あげはさんは目がハートになっていて、エルにメロメロ状態のようだ。

 

確かによく似合ってると思う。

 

「エル、よく似合ってるよ」

 

「にーにも、かぁいいよ!」

 

「あはは…これは喜んで良いのかな…まぁ、かぐやさんのデザインした服は素敵だと思うし、素直にその言葉を受け取っておくね」

 

そう言いながら、エルの頭を撫でる。

 

「ふふっ!こうして見ると、兄妹というより姉妹だね!…エルちゃん、あのお姉ちゃん達の所まで歩いていくんだよ」

 

「うん!」

 

「エルの後が私の出番だから、後で合流するね」

 

「うん!」

 

そう言って、エルはまりあさん達の所まで歩いていった。

 

エルの登場に、観客から歓声が上がる。

 

エルも楽しそうにしていたのだが、あまりの歓声にびっくりしてしまったのか、泣きそうな顔をしていた。

 

「エル…!」

 

思わず飛び出そうとすると、あげはさんが俺を制し、任せてと一言言ってエルのもとに向かった。

 

「エルちゃん見て、あの雲、うさぎさんみたいじゃない?」

 

「える…あ〜!うさぎしゃん!」

 

「あっちのは羊さんかな?」

 

「あ〜い、ひつじしゃん!…!あれ、くましゃん!」

 

「ほんとだ!お空の動物だね!アハハハ」

 

あげはさんのおかげで、エルは落ち着いてきたようだ。

 

やっぱり、あげはさんはすごいな。

 

そんなことを思っていると、周りがざわざわとしてきた。

 

きっと、いきなり出てきたあげはさんに驚いているんだろう。

 

「あっ、やば!やっちゃった!…こんな時は…思いっきり楽しんじゃお!」

 

そうして、あげはさんが急遽参戦することになり、カッコーさんがそれに合わせてミュージックを流し、他のスタッフさんがメイクを施した。

 

そして、ファッションショーが再開する。

 

ショーの盛り上がりは最高潮。もはや、俺の出番は必要なさそうだ。

 

「ソウナちゃん!そろそろ出番よ!」

 

「はい?でも、盛り上がってますし、私が行く必要はないのでは?」

 

「何言ってるの〜!ソウナちゃんがいないと、ショーが成功したとは言えないわよ」

 

「…わかりました」

 

そう言って、俺は観客が待つ場所に向かう。

 

そうして、一歩踏み出した。

 

すると、俺の姿を見た観客が静まり返る。

 

そして、視線が俺に集中する。

 

何か失敗してしまっただろうか…まぁ、だとしてもやり切るしかない。

 

だが、そんな不安はすぐに消え去った。

 

「綺麗…」

 

「誰、あの子…超絶美少女なんだけど!」

 

「あんな可愛い子見たことない!」

 

「しかもあの服、よく見たら、キュアナイトの服に似てない?」

 

「確かに!」

 

「私、キュアナイト大好きなんだよね!」

 

そんな声が聞こえてくるうちに、どんどん周りが盛り上がっていく。

 

俺もそれに合わせて、パフォーマンスをする。

 

ポージングを決めたり、観客に手を振ったり。

 

後は俺らしくもなく、ウィンクをしてみたり。

 

その度に歓声が上がった。

 

そうして、ファッションショーは無事に成功したのだった。

 

/////////////////

 

「はぁ…つ、疲れた…」

 

「お疲れ様!ソウナちゃん。すごい盛り上がりだったね!最後、ソウナちゃんが登場した時、みんなの視線を全部奪っちゃってたもん!すごいよ!」

 

「そうですかね…まぁ、ちゃんとファッションショーを成功させられて良かったですけど」

 

そんな会話を交わしていると、嫌な気配を感じる。

 

これはミノトンか!

 

「ソウナちゃん?」

 

「あげはさん、敵です…あげはさんはみなさんを避難させてください!私は先に行って、迎え討ちます」

 

「わかった!こっちは任せて!」

 

あげはさんの言葉を聞き、俺はそのままプリキュアへと変身する。

 

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___

 

「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」

 

そうして、変身を終えた俺がステージへと戻ると、そこにはミノトンとコードのようなものが何本か伸びている、よくわからないランボーグがいた。

 

観客は避難しているのか、ステージにはカッコーさんとまりあさんとかぐやさんしか残っていなかった。

 

あげはさんにはさっき頼んだばかりだし、こんなに早く避難が終わるとは思えないけど。

 

…もしかしてミノトンが避難させたのか?…色々と迷惑なやつではあるが、こういうところは好感が持てる。

 

まぁ、はた迷惑であるのは変わらないが。

 

「来たか!キュアナイト!」

 

「キュアナイト!?本物!?すごい!リアルキュアナイトじゃん!あの!私、かぐやって言います!良ければサインを…!」

 

「サインは後で。みなさんは今のうちに避難してください。ここに居ては危険ですから」

 

「そうね!2人共、今のうちに避難するわよ」

 

「キュアナイト!助けてくれてありがとう!サインも出来れば…」

 

「かぐや、今はそれどころじゃないでしょ…助けてくれて、ありがとうございます」

 

3人はそれぞれそう言って、その場から避難した。

 

「お待たせ!」

 

「バタフライ!それにみんなも!」

 

「出揃ったようだな…プリキュア」

 

「みんな楽しんでアゲアゲだったのに…」

 

「楽しい?楽しさなど不要だ」

 

「みんなのアゲアゲな気持ちをサゲンな!」

 

「せっかく、ファッションショーが成功したのに、こんな後味の悪い気持ちにさせるなんて許せません…!容赦はしませんよ」

 

そう言って、俺達は全員でランボーグに飛びかかり、そのままランボーグを遠くに投げ飛ばす。

 

それに巻き込まれて、ミノトンもランボーグと共に遠くへと飛んでいく。

 

俺達はそれを追って、ランボーグ達の元へと向かう。

 

そして、その場に辿り着いた俺達は再び臨戦態勢を取った。

 

「この程度では鍛え上げた我を倒すことは出来んぞ!」

 

「もちろん、ここから本番です!プリキュア・ミライレコード!ミライコネクトβナイト!」

 

そして、俺はβスタイルへと姿を変える。

 

「ラン…ボーグ!」

 

ランボーグの咆哮と共にコードのようなものから、赤いレーザー光線が放たれる。

 

「一か八か…!」

 

そう言って、スカイはレーザー光線を躱しながら、接近していく。

 

だが、避けきれず、レーザー光線が命中しそうになる。

 

「危ない!」

 

俺はすぐさまスカイを助けにいき、レーザー光線を刀で弾いた。

 

「ナイト、ありがとうございます…助かりました」

 

「どういたしまして。…それにしても、あのレーザー光線は厄介ですね」

 

「無闇に近づいてはダメです!狙い撃ちされますよ」

 

「ウィングの言うとおりですね…っ!来ます!」

 

ウィングの言葉に返事をしている途中で、攻撃を察知し、俺はみんなにそう伝える。

 

ウィングは攻撃を避けていくが、避けきれず攻撃が命中する。

 

プリズムは小型のプリズムショットで防ぎ、バタフライは蝶型のシールドを展開して防いでいく。

 

俺は最低限の動きで、それを回避する

 

(なるほど…これがレーザー光線の軌道、速さ、威力…うん、大体把握した)

 

俺がそんなことを考えていると、ミノトンが言葉を紡ぐ。

 

「軟弱者どもが…日々の鍛錬を怠り、チャラチャラした恰好で笑っているからだ」

 

「みんなで笑う…最高じゃん」

 

ミノトンの腹が立つ言葉にバタフライがそう呟く。

 

「いつも笑えるわけじゃない…苦しい時、辛い時、泣きたい時もある。でも、そんな時こそ笑顔で、みんなを笑顔にするために頑張って…頑張って!笑顔が返ってきたら最高なんだって教えてくれた!だから、私もそんな風になりたいんだ!」

 

あげはさんの言葉が心に響く。

 

きっと、あげはさんの今までの経験によって言葉に重みがあるんだろう。

 

「そうですね…バタフライの言う通りです!だからこそ、私もみんなを笑顔にするために、もっとアゲていきます!」

 

俺の言葉と共に胸の辺りが光り輝き、新たなスカイトーンが出現する。

 

「バタフライ、力をお借りします!」

 

そうして、俺は新たなスカイトーンを手に取り、新たな姿へと変身する。

 

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「プリキュア・ミライレコード!ミライコネクト!ナイトバタフライ!」

 

スカイトーンをスカイミラージュにセットする。

 

すると、青みがかった黒髪のポニーテールはそのままに、ミニスカートの黒の和装が赤とピンクを基調としたミニスカートの和装へと変化する。

 

それに伴い、黒のニーハイソックスが白のニーハイソックスへと変化し、ハイカットブーツが黒のローファーへと変化した。

 

そして、キュアナイトの刀は淡い白銀の輝きから、淡いピンク色の輝きを放つ。

 

そうして、キュアナイト、バタフライスタイルが誕生した。

 

_______

 

____

 

__

 

「これがナイトの新しい姿!」

 

「バタフライに似てる姿だね」

 

「うん!ナイトもアゲアゲだね!」

 

「そうですね…アゲアゲです!バタフライの力、しっかり使わせて頂きますね!」

 

そう言って、ランボーグに向かう。

 

それに対してランボーグがレーザー光線を放つ。

 

それを回避していくが、すべてを避けきれず一部が俺に命中しそうになる。

 

「「「「ナイト!!」」」」

 

だが、その攻撃を俺はシールドを出現させて防ぐ。

 

レーザー光線を回避し、時にシールドを出現させて防ぎ接近する。

 

「バカな!?あの攻撃をすべて防ぐだと!?」

 

驚くミノトンをよそに接近していき、ランボーグに辿り着いた俺はランボーグのコードをすべて回転切りで斬り裂いた。

 

そして、一度距離を取り、浄化技を放つ。

 

「ヒーローガール!ナイトスラッシュ!」

 

月の輝きが宿り、刀が淡いピンクの輝きがさらに光り輝く。

 

そして、そのままランボーグを斬り裂いた。

 

最後に納刀の動作を行い、ランボーグは完全に浄化された。

 

「スミキッタ〜」

 

「なかなかやるな…そうでなくては。我もさらに鍛錬に励むとしよう…ミノトントン」

 

そうして、ミノトンは去っていった。

 

//////////////////

 

「ふぅ…今日は本当に疲れた…」

 

「お疲れ様。でも、ソウヤ君、すっごく似合ってたよ」

 

「うーん…それは喜んで良いんだろうか…」

 

「でも楽しかったでしょ?」

 

「まぁ、楽しかったと思います」

 

「ふふっ!そっか!」

 

「あ、そうだ、あげはさん。後でサインを書くので、かぐやさんに渡してください」

 

「そういえば、サインをお願いされてたんだっけ?OK!任せて!」

 

「はい、お願いします」

 

そんな会話を交わしながら、俺達は帰路につくのだった。

 




といった感じのメインルート第93話でした!

以下、ちょっとした短編を書いているので、良ければご覧下さい。

〜サイン〜

「やったぁぁ!キュアナイトのサインだ!あげは、ありがとう!」

「どういたしまして。かぐ姉ちゃんが喜んでくれて良かった!」

「いやぁ、ほんとにありがとう!キュアナイト見てると、アイディアがどんどん湧いてくるんだ!それに、なにより可愛い!カッコいい!もう最高なんだよ!」

「アハハ…まさかかぐ姉ちゃんが、ここまでキュアナイトのファンだったなんてびっくりしたよ」

「私もこんなにテンションが高いかぐやを見るのは久しぶりかも…キュアナイト、すごいね」

「うん!キュアナイトはすごいよ!…私も大好き」

そう言って、私は窓の景色を眺める。

穏やかな時間が流れ、私はまり姉ちゃんとかぐ姉ちゃんと楽しく過ごすのだった。


といった感じの短編でした!

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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