ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回から、アニメの30話部分に入っていきます!
それでは本編をどうぞ!
「うーん…どうしたもんかな」
『どうかしたんですか?ソウヤ様』
「この前戦ったアナザーのことでちょっとな…」
『…なるほど。確かにアナザーの言っていたことは気になりますもんね』
エトと会話しながら、アナザーの言っていたことを考える。
俺達の前にいずれ現れる敵、■■■■■■…破壊の化身そのものと言われるほどの力を持つ存在。
正直、勝てるビジョンが浮かばないな…まぁ、どんな見た目をしているのか知らないし、どうして戦うことになったのかもわからないけど。
でも、今のままではただやられるだけだろう。
せめて、アナザーが使っていたデュアルスタイルは使えるようになりたいところだけど…確か、アナザーは、俺の過去の力を再現できる力を使ってデュアルスタイルになっていたはず。
俺もそれでデュアルスタイルになれるかも…いや、仮になれても、それは一時的なものだ…それでは戦闘する時に途中でデュアルスタイルが解除される可能性がある。
「別のやり方を考えるか…」
「ソウヤ君!入るよ」
あげはさんの声が聞こえてきて、どうぞと声を掛ける。
俺の返事を聞いて、あげはさんが部屋に入ってきた。
「あげはさん、どうかしたんですか?」
「ソウヤ君!海いこ!」
「海に?」
あげはさんの言葉に俺はそう聞き返すのだった。
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「広〜〜っ!」
海に着き、水着に着替えた俺達は海を見渡す。
ソラは初めて見た海に驚きの声を上げていた。
「この世界の7割は海だそうですよ」
「それって、この世界のほとんどが海ってことですか!?」
ツバサ君の言葉にソラはそう反応する。
「うん、そうなるかな…しかも、海のことはほとんど判明していないって聞いたことがある。人間は海についてほとんど知らないんだとか…色々と未知の場所なんだよ、海は」
ソラは俺とツバサ君の話を聞いて、軽くカルチャーショックを受けているようで、目眩を起こしている。
「ねぇ…早く泳ごうよ」
ソラの様子を見かねたのか、ましろさんがそう口にする。
「そうだね!あ、でもソラは…」
「大丈夫です!ソウヤ!ガッツでなんとかします!」
「いや、海はスカイランドの湖とはちが…」
俺の静止も虚しく、ソラは海に入るのだった。
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「ソラちゃんが泳げないなんて意外だね…」
海に入ったソラは案の定泳げず、砂浜に打ち上げられてしまった。
そして、ソラは今、ましろさんから渡された飲み物を飲んで休憩している。
「ソラは昔から泳げなくてさ…泳げないから、ガッツとハートで湖の底を歩いていたりもしてたんだよ…まぁ、ソラも別に困ってなかったし、湖の底を歩けるのはそれはそれですごいから放置してたんだけど」
「湖の底って歩けるんだ…」
「ソラが例外なだけだよ…普通は無理」
「海もいけると思ってたんですが…」
「歩くつもりだったんだ…海の底を」
ましろさんが苦笑しながら、そう口にする。
「…一刻も早く克服しなければ!」
そう言ってソラが立ち上がり、言葉を続けた。
「地上のほとんどが海なのに、今まで戦いの場にならなかったのは、ただラッキーが続いていただけです!」
「まぁ、確かにそれはそうかもな…」
「はい…ヒーローたるもの泳げなくてはなりません!だから、皆さん、私に泳ぎ方を教えてください!」
フン!とソラはやる気まんまんだ。
そうして、ソラの水泳特訓が始まるのだった。
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「結局、こうなるのね…」
特訓が始まり、まずはツバサ君が泳ぎ方を教えてくれたのだが、泳ぎ方が羽根を使っての泳ぎ方だったので、ソラの参考にはならなかった。
続いて、あげはさんが教えてくれたのだが、アレは泳ぎを教えるというより、小さい子を海に連れてきて一緒に遊ぶ感じで、泳ぎ以前の問題だった。
そして、最終的に小学生の時にスイミングスクールに通って8級だったというましろさんに泳ぎを教えてもらうことになった。
俺もそれに付き合う形になり、ましろさんと一緒にソラに泳ぎを教えることになった。
「まずは水に浮く練習から始めようか。…力を抜いて、空に浮いているような感じで…」
そう言いながら、ましろさんは海に浮かぶ。
「俺もやろうかな…こうぷか〜っとね…」
俺もましろさんに習い、海に浮かぶ。
思わず鼻歌を歌いそうになる。
「ソラちゃんもやってみて」
「うん、俺とましろさんがやったみたいに」
「はい!力を抜いて…」
そうして、浮かぼうとしてソラはバランスを崩した。
「うーん…やっぱりソラは力が入りすぎてるな」
「そうだね。ソラちゃん、そんなに緊張しなくて大丈夫だよ」
「そう言われても、やっぱり緊張してしまいます」
「海に身を委ねるんだよ!ふわ〜って」
ましろさんがソラの緊張を解そうとそう口にする。
だが、相変わらず動きが硬い。
「あはは…ソラの緊張を解すのは苦労しそうだね…」
「うぅ…どうしても力が入ってしまいます…なんとしても海を…この壁を超えなければ!」
ソラが必死な顔でそう口にする。
「…ソラ、その認識は間違いだよ。そもそも海は超えなければいけない壁じゃない」
「海は超えなければいけない壁じゃない…」
「うん。…あ!そうだ!ましろさん、ここにスノーケルはある?まずはソラに海の綺麗な景色を見せてあげよう!」
「うん、そうだね!まずは楽しまなきゃ!さっそく、持ってくるね!」
そう言って、ましろさんが海から出てスノーケルを取ってきてくれた。
「これは?」
「これは、さっきソウヤ君が言ってたスノーケルだよ!泳ぎながら呼吸が出来るんだ」
「これをつければ、海の中の綺麗な景色を見ることが出来るんだ。一回、ソラも着けて海に潜ってみて!きっと感動するよ」
「わかりました!やってみます!」
そうして、俺達はスノーケルを着けて海に潜る。
すると、そこにはたくさんの魚が泳いでいる、とても綺麗な景色が広がっていた。
その景色に感動しているのか、ソラも目を輝かせている。
そうして、綺麗な景色をひとしきり堪能してから、俺達は海から顔を出した。
「ぷは…ソラ、どうだった?」
「はい!とても綺麗でした!溺れるのに忙しくて気が付きませんでしたが、海の中にはこんな綺麗な景色が広がっていたんですね!」
「喜んでくれたみたいで良かった」
そんな会話を交わしていると、あげはさん達が浮き輪を持ってこちらに向かってきた。
「浮き輪!レンタルしてきたよ〜」
「ありがとう!あげはさん!ソラ、浮き輪を使ってみてくれ」
「は、はい…」
そう答えて、ソラは浮き輪を使う。
「し…沈まない!?浮いてますよ!」
「浮き輪には空気を溜め込んでいるので、水に浮くんですよ」
「なるほど…」
「こう考えると、浮き輪ってすごい発明だよな」
その後、浮き輪に乗ったソラと一緒に泳いだり、バナナボートにみんなで乗ったりと海水浴を楽しんだ。
そして、ひとしきり海水浴を楽しんだ後、スイカ割りをすることになった。
「目隠しをしたままスイカを割れば良いんですね?」
「うん!その前にまず、3回、回らなきゃだよ」
ましろさんがそう言うと同時にソラはその場で3回、回った。
そうして、スイカ割りが始まる。
「右ですよ!右!」
「もっと前だよ〜前」
そんな風に皆が声を掛けている中、ソラは何かを感じ取ったかのようにスイカに迷いなく近付き、そのままスイカを割ることに成功した。
「「「「おぉ〜!」」」」
俺達の歓声が響く。
「迷わずに割った!」
「どうしてわかったの?」
「スイカの気配を感じ取りました」
「なるほど…そういうことか。確かにそれならいけるな」
「当たり前のように話してるけど、スイカの気配ってなに!?なにが確かにそれならいけるなの!?」
ましろさんのツッコミに、相変わらず的確なツッコミだなと思いつつ、割ったスイカをあげはさんと一緒に切り分けた。
そして、切り分けたスイカを食べ始める。
「美味しいです!」
「夏だねぇ…」
「スイカ良いよな…久しぶりに食べたけど美味しい」
そんな会話を交わしながら、俺達はこの時間を楽しむのだった。
といった感じのメインルート第97話でした!
上手くいけば、次回でアニメの30話部分が終わると思います。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!