かくして少年は迷宮を駆ける ~勇者も魔王も神も殴る羽目になった凡庸なる少年の話~   作:あかのまに

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それぞれの決着②

 ウーガからあの巨神へと限界ギリギリまで近づいて戦っていた戦士たちの回収作業も瞬く間に進められた。可動可能な魔機螺装甲が船のような形となって、死にかけていた戦士たちを片っ端から載せて回収して回ったのだ。

 そしてその中には、故郷である魔界から離れ、こんな場所で戦う事を選んだ兵士たちの姿もあった。

 

「っはああ……死ぬかと思った」

「っつーか、なんで生きてんだかわからねえよ」

「映画の主人公みたいな事、自分が体験する羽目になるとは」

「子供に自慢したろ」

「信じねえよ。いや、信じるか?世界もこんなことになったしなあ……」

 

 彼らはボロボロにぶっ壊れた戦車にもたれかかり、一様にくたびれ果てていた。当然と言えば当然だ。元より方舟で生きて戦ってきた戦士たちと違い、兵士達は魔力による強化を身体に受けてこなかった。身体能力は一般人と大差ない。ある意味で最も、無謀な戦いに身を投じたと言える者達だ。

 緊張も恐怖も比ではなかった。誰もかれも、今は何も考えられないと座り込んでいた。

 

「……」

 

 だがそんな中、短い間であったがウルと共にあちこちを駆けまわる羽目になった浩介だけは、戦車の上に立ちじっと、今も尚成長し続ける【樹】を眺め続けていた。

 

「浩介、どうした」

 

 そんな彼に、宍戸隊長が話しかけると、彼は複雑そうな表情で振り返り、言った。

 

「俺たち、雫にちょっとでも償えたんですかね」

 

 それを聞いた瞬間、黙っていたほかの隊員は呆れたように肩をすくめたり、頭を搔いたりした。

 

「なんすか」

 

 笑われている訳ではないが、なにやら納得がいかず憮然となる浩介に、隊員の一人が彼の背中を軽くたたいた。

 

「アホだなお前、そんなこと考えてたのかよ」

「だって」

「そんなのは俺たち大人の仕事で、大人の責任なんだよ」

「ここじゃ俺も大人ですよ」

「そんな意地張ってる時点でまだまだガキだよお前は」

 

 今度は本当に皆にケラケラ笑われて、浩介は憮然とした顔になったが、それでますます笑われてた。

 

「それに、お前はこれからの事心配した方がいいって」

「これから」

「どう考えたって、大変だからな。これから先」

 

 そういいながらも、兵士たちは皆、‟船”の上から見える外の景色を眺める。輝く大樹は方舟の大地も飲み込んで、空を、海を、大地を、瞬く間に浄化していく。一見すればそれは美しく、素晴らしいことに思えるが、決してそんな単純なものではないのは浩介にもわかっていた。

 黒い涙に封じられて、眠っていた大自然が目覚める。それにあらがう事がどれほどの過酷な戦いになるかはウルたちでも計り知れないと言っていた。

 それが、これから自分たちが生きる世界なのだ。

 

「俺たちも、強くならなきゃヤバいってことっすよね……」

「だなあ、兵士たちも訓練内容変えなきゃ不味いよなあ……っつって、勝手に兵器持ち出した俺らはクビじゃすまねえかもだがな……」

 

 任務を放棄し、独断専行で方舟に兵器を持ち出して、しかもそれを盛大にぶち壊した。しかも幾つもの兵器の情報を敵国の技師(ダヴィネ)に横流しまでやったとなると、逮捕からの極刑もやむなしのやらかし具合である。ここに来た連中は誰もかれも、故郷に帰れなくなるくらいの覚悟はしていた。

 

「心配するな、記録上は特殊任務って形で残している。あとは混乱に乗じて上に恩を売りつけて、上手くやる」

 

 が、そんな彼らの不安に対して、宍戸隊長はなんでもないように言ってのけた。

 

「流石隊長……」

「キレッキレっすね……普通に怖え」

「そんなだからぜんっぜん出世できねえんすよ隊長」

「やかましい。それよりも先のことを考えるんだな、浩介」

 

 隊員達の尊敬とドン引きを流しながら、浩介に話を振る。そういわれても、と首をかしげる彼に、ほかの隊員達も便乗した。

 

「だな。ドームに戻ってもいいが、折角こっちにもコネが出来たんだ。うまく使えよ?」

「浩介はウルに弟子入りしたらどうだ?あいつらみてえなスーパーマンになれっかもだぜ?」

「弟子……」

 

 なんとも複雑な表情を浩介が浮かべていると、不意に、そして一斉に、兵士たちが身に着けている通信具が音を鳴らし始めた。

 

「っと……お、通信来たな?電波届いたのか?」

「方舟が元の世界に戻った……ってやつか」

 

 方舟の中に入った時点で、魔界で利用していた通常の通信具は全く使い物にならなくなった。空間の位相がどうこうだから調整しなければならないと、小人という人種の少女が説明していたが、もちろん浩介たちにはさっぱりわからなかった。

 わからなかったが、こうして通信が届くようになったという事は、何かが上手くいったのだろう。そう思えた。

 

「うっわ、本部からの鬼電だ。やべー」

「今は返事はするなよ。私が応対する」

「ウッス」

「おい、浩介、お前もちゃんと彼女に連絡しとけよ」

「だから彼女じゃないって――――……」

 

 グダグダと話しながらも、浩介も自分の端末を見た。見て、動きが固まった。

 どうしたどうしたと同僚達が彼の見た端末をのぞき込む。他の皆と同様、浩介の端末にも自警部隊本部からの連絡通知が大量に着ていた――――が、それをはるかにしのぐ数の連絡通知がその下に来ていた。

 美鈴という名前は確か浩介と親しくしている少女の名前だ。心配して何度も連絡をしてきたのだろうと考えるとほほえましい気持ちになる……が、通知件数が数百という数字になっているのを見ると、ほほえましいよりも「やっべえ」という感想になるのはやむ無しだろう。

 

「……お前、ここ来る前にちょっとは説明したのかよ」

「……」

 

 浩介の回答は沈黙であった。同僚たちは顔に手を当てて、「あーあー」と首を振った。そして、

 

「……俺、ウルに弟子入りしてもうちょい此処いときまおが!?」

 

 のたまいはじめた浩介の頭を全員がひっぱたいた。

 

「うるせえさっさと頭下げてこい!!」

「あの子に償う以前にまず自分の彼女の甲斐性もやけてねえじゃねえかタコ!!」

「償いだなんだなんて抜かすの百年はええんだよガキ!!」

 

 全員の罵詈雑言を受け、浩介は撃沈した。

 

 

 

              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 竜呑ウーガ内部、司令塔前にて

 

「まあ、なんとか引き上げは終わった、か?」

 

 この戦争が始まってからずっと指揮を執り続けて、声をはりあげつづけた結果ガラガラになった声でジャインはぐったりと周囲を見渡す。

 とはいえ、流石にジャインも既に戦士達全員を把握することは出来ていない。何せ途中から、騎士も冒険者も神官も、ありとあらゆる種族と立場がごちゃごちゃになってしまったのだ。各部隊の隊長達からの情報を集め、再度確認しなければならないだろう…………が、少なくとも今集まってきている情報のなかで、死亡者は出ていない。

 当初の目標は果たされた。そう考えて良いだろう。その安堵故か、急激に疲労感が増してきた。

 

「総指揮、見事だったな。ジャイン」

 

 そんなジャインの様子をねぎらうように、ジャインの補助を行ってくれていた冒険者ギルド長のイカザが笑いかける。当然ジャインは彼女のことを知っているし、内心で幾らかの憧れだって懐いていたくらいだ。

 

「アンタの上に立って指揮するのはきつかったよ。イカザ殿」

 

 まさかそんな彼女を逆に部下として指示を出す立場に立つハメになるとは思わなかった。何の因果かと問われれば、間違いなくあのウルの仲間になった因果である。騒いでいる連中じゃないが、ジャインもウルが戻ってきたら、愚痴の一つや二つや三つや四つ、言う権利はあると思った。

 

「堂に入っていたよ。黄金級の指輪、与えねばならないかもな」

「マジで勘弁してくれ。アイツと同じはカンベンだ。本当に」

「しかし、これからどうなるか……」

 

 そう言うのは、イカザと同じく補助に回ってくれていた騎士団長ビクトールだ。彼は通信魔具を握りしめながら、複雑そうな表情で腕を組んでいる。

 

「ビクトール殿、あいつらとの連絡はとれたのか?」

「なんとかな。七天の方々にも連絡は取れた……ユーリの無事も確認出来た」

 

 そう言いながら、ため息を漏らすその表情は、一瞬だけ騎士団長ではなく、一人の父親の表情に戻っていた。すると、ウーガ全体の指揮を執っていたカルカラも、深々とため息を吐き出した。

 

「エシェル様にも繋がりました。まだどうしても、途切れ途切れですが……良かった……!」

 

 少なくとも、皆、無事であるようだ。まあ、そう容易く死ぬわけもないとはジャインも思ってはいたが、それが聞けたのは良い情報だった。最前線で戦っていた総大将がくたばったとなれば、あまりにも締まりが無い。

 

「バベルの避難所はどうだろう?」

「勇者の従者、ジェナから連絡があった。確認する限り、被害は出ていないそうだが、身動きが取れなくなっているところがいくつかある」

「落ち着いたら、発掘しなければならないか」

「あの樹がどこまで大きくなっていくのか……」

「各都市国との連絡は?」

「今何とか――」

 

 しかし、ただ安堵しているだけでは済まないのがジャイン達の立場だ。むしろここからの後始末の方がよっぽど大仕事になる可能性が高い。それを察してかはやくもトップ連中の間での情報収集が始まった。当然ジャインもその中に参加しなければならないのだが――――

 

「ラビィン」

「なんすか」

 

 ――――少しだけ距離を置いて、ジャインは腹心へと声をかける。分かっていたというように、ラビィンはジャインに応じた。ジャインは、誰にも聞こえないような小さな声で尋ねた。

 

「これからどうなる」

「怖いっすか?」

「喧しい」

 

 ため息を吐き出すと、喉が震えていることに気がついた。

 ラビィンの指摘は図星だった。本当は怖いし、恐ろしい。これからどうなるのだろうという不安でいっぱいだ。

 というか、もともと小心者の自分が、こんな大部隊で、しかも自分より格上相手に指揮を執るなんて無茶な話なのだ。強面で、自信満々の面構えで、偉そうに指示を出すのも限界だった。

 

「答えろ」

「大丈夫だよ。ジャイン兄」

 

 そして、そんなジャインの心中を勿論察してか、ラビィンは微笑み、その手を握りしめた。

 

「私たち、大丈夫」

「そうか――――そうか」

 

 ジャインはもう一度ため息をはいた。だけど今度は、喉が震えるようなことはなかった。

 

 

 

              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 バベルが存在した場所に出現し、今なお成長し続ける【樹】。

 まるで巨大な山脈のように伸び続け、方舟の外へと伸び続ける大樹。

 その木の縁に、ずるずると、何かを引きずるような音と共に、よじ登る存在があった。

 

『なにを、しているのかしら、ねえ、わたしったら』

 

 それはヒトではなかった。

 不定形の魔物、粘魔と呼ばれる存在が、何故かヒトの形をしていた。といっても、ぼろぼろ、端々が崩れて、砕けていく姿を見るに、明らかにもう長くは持たないと分かる。それが邪教徒ヨーグである事に気づく者はそう多くはあるまい。ヒトであった頃頭があった部分に、僅かに面影を遺すばかりだ。

 

『どうしてそんなに、こっちにいきたいのかしら、ねえ、ハルズ?』

 

 そのヨーグが、自分と同じように粘魔となったハルズへと語りかける。ヨーグがその手で引っ張るようにして引きずるハルズもまた、崩壊しかけていた。

 

『…………』

 

 ヨーグよりも、その有様は遙かに悲惨だ。何せあの創造主であるイスラリアからの攻撃を直接受けたのだ。ボロボロになるのは必然であった。とはいえ、もともと長く持つような身体ではない。粘魔になる前から不完全な延命手術を繰り返して、とっくの昔に限界だったのだ。遅かれ速かれこうなる末路は決まっていた。

 だというのに、ハルズはどこかに行きたいと訴えている。粘魔として一度混じり合った結果だろう。死にかけた彼の意思が伝わってくるのだ。その衝動に従って、ヨーグは彼を引っ張り、引きずりながら、大樹の上をよじ登っていた。

 

 しかし何故こんなことをしているのだろう。

 付き合う意味も無い。そもそもハルズが抱えた衝動だって、意味があるようには思えない。ソレに付き合おうとしている自分が何よりも意外だった。

 

 仲間の最後の願いを果たしたいだなんて、そんな感性が残っているとは――――

 

『――――嘘でしょ』

 

 そんな風に、自分の感性を疑っていたヨーグは、不意に目の前に姿を見せた存在に目を見開いた。

 

「…………」

『ミラ、ちゃん?……流石にびっくり、どうやってここに来たの?』

 

 ヨーグに家族を殺された復讐者、ミクリナが自分たちの前に立ち塞がったことに、流石にヨーグも驚いた。こんな、世界が滅ぶ寸前…………というか、もう完全に滅んだ状態で尚、自分のことを追いかけてきたその執念は、流石のヨーグも予想もつかなかった。

 

「出るとき、お前達に【印】をつけた。どうせ生き延びると知ってたからな」

『とんでもない、執念、ね……』

 

 しゃべっている間に、身体の力が更に抜けていく。どうやら自分の足も崩れ初めて、【樹】を登ることもできなくなってきたようだ。

 ヨーグは笑った。外道の末路としては、妥当なところだと思った。

 

『まあ、仕方ないわよ、ねえ……いいわよ。殺しても――――あら?』

 

 殺される。そう思っていたら、何故か死はおとずれなかった。

 代わりにヨーグとハルズの身体は、ミクリナによって引っ張られて、引きずられ始める。彼女が向かう先は処刑場では無く、ヨーグが進もうとしていた大樹の先だ。

 

『なに、してるの、かしら?』

「黙れ」

 

 そう言って、ミクリナは完全にヨーグを無視して、どんどんと樹を登っていく。話しかけても、返事が返ってくることは無かった。次第に、視界が開けていく。無数に絡まるようにして伸びた木の幹を登り切り、途中で別れた木の枝を更に進んでいく。

 そこは本当の本当に高い場所だった。恐らく、ミクリナに引っ張られている間も、どんどんと樹は成長を続けていたのだろう。そこからは方舟の全景が、そして、その遙か先の外の景観が視界に映る。方舟には存在しなかった地平線の彼方まで、よく見えた。

 

 あれほど望んでも、ヨーグもハルズも戻ることができなかった外の世界が、見えた。

 

『あ』

 

 それを、もう頭部だけになってしまったハルズは目撃して、小さく声を漏らした。

 

『ああ、あ゛あああ……』

 

 ボロボロと、瞳だったところから涙をこぼしながら、うめき声のような声を上げる。【樹】の力によって、瞬く間に再生し、青い空と、大地と海を取り戻した外の世界を見つめながら、ハルズは遺された喉を鳴らして、声をあげた。

 

『うわあー……!ああ!!うわあああああ……!わああああああああ!!!』

 

 嬉しそうに、悲しそうに泣いて、泣きつづけ、そして、

 

『ああ……――――   』

 

 そして最後は穏やかな表情で、風と共に散った。

 

『そっかあ』

 

 その隣で、ヨーグは小さく囁いた。

 ずっと溜め込んでいた呪いが、悲しみが、怒りが、溶けて消えていくのを感じた。台無しにしなければという歪んだ使命感が無くなっていくのを感じた。

 

『私は、間違ったんだぁ……』

 

 そして、後悔が胸を刺した。自分は間違えたのだという後悔。過ちを犯したのだという悲しみ。その罪をヨーグはようやく見つめた。ここに来る前の、優しい研究者だった頃の、台無しになってしまった心をようやく取り戻した。

 勿論全ては遅すぎたけれど、もう間に合わないけれど、それでも――――

 

『――――台無しに、ならなくて、良かった』

 

 そんな一つの安堵だけを遺して、ヨーグもまた、灰のように崩れて消えた。

 遺されたのはたった一人、彼女らに家族を殺された復讐者、ミクリナのみだ。

 彼女は、血がこぼれるほど強く強く握りしめた拳を開いて、胸を掴むようにして、叫んだ。

 

「どうだ……!」

 

 二人が居なくなった場所を何度も何度も踏みつけて、ぼろぼろと涙を流しながら叫ぶ。

 

「どうだ、どうだ、どうだ……!!みたか!!!」

 

 しゃがみ込んで、拳を叩き付けて、そして空を見上げる。

 

「お父さん、お母さん、皆、アルノルド王……!」

 

 もう遠くへと行ってしまった家族に届くように、振り絞るようにして、彼女は叫んだ。

 

「私たちは、勝ったよ……!」

 

 呪いに、世界に、打ち勝ったのだと、彼女は叫んだ。

 

 

 

              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

〈じゃーな。ハルズ、ヨーグ。お前らのお陰で、超楽しかったぜ〉

 

 そして、そんな仲間達の最期を見届けた魔神ブラックは、別れを告げた。

 そのまま手をかざすと、風が吹いた。

 ハルズとヨーグの灰を遠くまで――――方舟の外、彼らの故郷へと届けるように。

 

〈それで、どうするの?〉

 

 そして彼の隣で、怠惰なる黒い竜スロウスが尋ねる。ブラックは笑う。

 

〈なにしてやろうかねえ?ようやく、邪魔くさい檻が壊れた。波乱と混沌に満ちた新世界だ〉

 

 双方、ヒトと竜、それぞれの存在の軛から解き放たれたイレギュラーと化した。そして世界もまた、新生した。何処までも世界は拡がり、自分たちは自由になった。その事に対して、ブラックは心底楽しそうに世界を見渡す。

 

〈良いことも悪いことも、やりたいことが沢山あるな!!なにからしてやろうか!!〉

 

 ウルの奴も、からかってやらないとだしなあ!なんてろくでもない計画を立ててケラケラと笑うブラックに対して、スロウスはどこか冷めた瞳でため息を吐く。

 

〈めんどうくさい〉

〈そう言うなよ、相棒。付き合えよ〉

 

 そう言いながらブラックは、かつてとは違う姿なのに、何一つとして変わらない、邪悪で最悪な笑みを浮かべながら、唯一無二の相棒へと手を差し伸べる。

 

〈引き籠もって腐るよか、百億倍楽しいぜ?〉

〈…………まあ、いいけど〉

 

 スロウスはそんなブラックの手を取った。

 

 間もなくして、誰にも追いつけないような速度で、黒く輝く二つの流星が空を駆けた。

 

 

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