食うに困った艦娘が頑張って生きようとする話 作:名無し
戦艦棲姫「グ…ウゥ…?」
大淀「そろそろ目覚めそうですね、拘束は…」
胴体、首、頭を鋼鉄製の枷で拘束、地面から50センチほど高い位置に吊られてるような状態…
両腕両脚は…ここに拘束具をつけると邪魔になる
大淀「良し…バケツを、かけなさい」
兵士たちがバケツに入った水を戦艦棲姫にかける
戦艦棲姫「バフォッ!?ゴッゴブッ!…グ…!ナ、ナンダ…コレハ…」
大淀「おはようございます、狙い、
銃声と悲鳴が絶え間なく響き、銃声が止む頃には戦艦棲姫の両腕両脚の付け根に幾つも穴が空く
自重で垂れ下がった手脚はその重さで少しずつ、プチプチと音を立てて千切れていく
戦艦棲姫はただただ絶叫し、痛みを訴えるしかできない
大淀「……さて、拷問を始めましょうか?」
戦艦棲姫「フグゥゥッ!…グゥ…キ、貴様ァ!!」
大淀「腹部、一発撃て」
戦艦棲姫「ゥガァァァッ!!?」
戦艦棲姫の腹部に一つ、穴が開く
大淀「聞かれたこと以外を喋ると、更に痛いですよ?」
戦艦棲姫「ウゥ!アァウ…!」
大淀「ちなみに答えなくても撃ちますが、
次は焼かれる痛みです」
戦艦棲姫「ッ…マ、待テ!話ス!」
大淀「ああ…今、喋りましたね?何も聞いてないのに」
戦艦棲姫「ヒッ…」
大淀「5発撃て」
…どれだけいたぶっても、限度を見極めて血肉を与えれば、再生させられる
大淀「……再生させなさい、意識を覚醒させたら次は完全に手脚を落としなさい…
徹底的に、痛みを教えます、二度と逆らえないように…まあ、生かすつもりは一切ありませんが」
大淀「…では、次の質問です、残っている原種は?」
戦艦棲姫「…私ガ、知ッテイルノハ…5人…他ニ居ルノカハ…」
大淀「射撃用意」
戦艦棲姫「本当ニ知ラナインダ!カ、関ワリノナイ奴ナンテ忘レルダロウ!?」
大淀「射撃姿勢そのまま、照準首へ…
では、重要な質問をします…原種、およびその他の深海棲艦の誕生について、知ってることを話しなさい」
戦艦棲姫「ソレハ……私達、ハ……」
大淀「…時間をかけると死ぬことになりますよ?」
戦艦棲姫「ワ、ワカッテル…私達ハ…海ノ死ノ塊…海ノ中ノ
大淀「へぇ、いつ頃の話ですか?世界大戦の影響とか?」
戦艦棲姫「…ソウ…多分ソノ頃カラ…」
大淀「では、さらに質問します、他の深海棲艦をどうやって産み出しているのか」
戦艦棲姫「…死体ニ、
大淀「覚醒種とは?」
戦艦棲姫「……貴方達ノ言ウ、原種…私達ト同等…モシクハソレヲ超エタ力ヲ得タ深海棲艦…青イ炎ヲ目カラ…」
大淀「なるほど、他に私たちに有益な話は?」
戦艦棲姫「……何ガ、知リタイノ…?何デモ話ス!ダカラ…ドウカ…」
大淀「…はあ…つまり貴方はもう有益な情報を持ってないと言うことですか」
戦艦棲姫「チ、違ッ…」
大淀「とはいっても、その他の深海棲艦の支配を…おや、ケータイ…?」
携帯を取り出し、電話を受ける
大淀「はいもしもし」
『Ah…もしもし?…大淀の携帯で合ってる?』
大淀「はい、どうかしましたか?」
『その…ちょっと、予算とか…その辺りのことで直接会って話が…』
大淀「ふむ…わかりました、今関西なので、こっちまで来てください、迎えは出しますので」
『
兵士の方を向き、親指で首を掻き切るジェスチャーをする
兵士(コクリ)
戦艦棲姫「…ア…マ、待ッテ…」
大淀「明日の朝、迎えがつくように送りますので」
『Okay!…Ah…ところで、銃声が…』
大淀「大丈夫です」
血肉が音を立てて、床に落ちる
大淀「もう仕事は終わったので」
『…そ、そう…?なら、いいけど…』
電話を切る
大淀「…明石さんは?」
兵士A「データの受信は完了したそうです、これから解析に入ると」
大淀「そうですか、原種のサンプルを手に入れられたのはとても幸運でした
戦艦棲姫の情報も、どう使えば良いのやら…」
兵士からタブレットを受け取り、データを見る
…これで必要なデータは揃ったはずだ
大淀「海の怨念の塊?…まあ、言い換えればそうかもしれませんね、ですが、それでは科学的な証明にはなりません、貴方たちの正体は…ただのバクテリアです、オカルトなんかじゃ無く
それが死体を取り込んで操る…要するにゾンビ映画のようなモノです」
…そうでなくては、どうしようもない
人の
大淀「はぁ…対外的な説明を考え続けるというのも、疲れますね…」
それが私の仕事だから
大淀「…しかし、海の怨念、ですか…終わりが見えませんね」
兵士B「…本当に、その…」
大淀「大丈夫です、その戦艦棲姫の話の通りならばとりあえず原種さえ全滅させれば新たな深海棲艦は誕生しません
新たな原種が誕生する可能性はありますが」
兵士A「…どうされますか」
大淀「この後、空母棲姫との会食がありましたね…しかし、はぁ…会場、今からでも変更できませんかね」
兵士B「焼肉でしたっけ…確かにこの後は…」
大淀「……吐きそうです、こんな気分にさせる深海棲艦はさっさと絶滅してほしいですね」
兵士A(うわぁ…酷い逆恨み…いや、そうでも無いかな…)
大淀「胃薬と…それから、しじみのお味噌汁…」
兵士B「は、はい、用意しておきます」
大淀「…行ってきます、後始末は任せましたよ」
戦艦水鬼「ク……グゥ……誰モ、居ナイ?………ヨクモ、フザケタ事…」
兵士A「対象の意識の回復を確認」
兵士B「あそこまでバラバラの肉片になったのに…ほんとに再生するなんて」
戦艦水鬼「ッ…!ド、ドコニ…!」
兵士B「狙って、そう…」
兵士A「全砲門、セット完了」
戦艦水鬼「ヤ、ヤメテ…」
兵士B「撃てっ!」
絶え間のない銃声が、再び戦艦水鬼をバラバラの肉片にする
兵士A「…
兵士B「着火!……あれ…」
兵士A「…この匂い…うぅ…」
焼き肉のような匂いが辺りに広がる…
兵士A「…迎えにいくの、変わって…」
兵士B「いや…私も匂い嗅いだら吐いちゃいそうな…」
兵士A「だよね…仕方ないかぁ…!」
北上「よーし、またゲット」
朝霜「お!こっちもでかいの居るぞ!」
那珂「…北上さん…那珂ちゃん達、一応アイドルなんだから…そんな泥まみれに…」
天龍「他人のフリだ、他人のフリしろ、こんな夜中にザリガニ獲ってるような奴がアイドルな訳ねぇ」
那珂「…何も、こんな近くに住宅街のある川で…うう…」
北上「はい、これで20匹目」
朝霜「うわぁ…負けた…後3匹だったのになぁ…」
天龍「終わったか?とりあえずどっかに買い物…」
北上「行かなくて良いよ?」
那珂「あっ」
天龍「……はぁ…」
北上「ザリガニって美味しいんだよ?」
朝霜「そうなのか!?」
北上「あと、この辺…茂みにならまだ小さいけどバッタとかも居るはずだよ、秋頃になればイナゴとかさぁ」
那珂(うわぁ…!聞いてるだけでゾワゾワする!!
食べるなんて絶対に絶対にヤダヤダヤダヤダ!!)
天龍(…黙ってコンビニ行くか…)
北上「春雨、山雲、朝霜も2人についてって良いよ」
春雨「あー…あはは…はい」
山雲「ありがとうございます…」
天龍「しっかりバレてやがる…」
那珂「早く行こう…」
北上「あー…む」
茹でたザリガニの身を口に含む
北上(左手が使えないと料理しづらいなぁ…)
北上「うん…むぐ…もぐ」
1人で黙々とザリガニを食べ続ける
北上「……あ…?」
…この、匂いは
北上「…大淀?……いや、なんだろう…混じってる…肉?…いや…深海棲艦の…」
立ち上がり、匂いを追いかける
北上「……へぇ」
…見つけた
北上「深海棲艦とご飯食べる仲なんだ?……ま、戦争避けるためには必要なのかもしれないけど
…いやでもあたしらも真っ向から衝突してるしなぁ…」
…よく考えればわからない事だらけだ
北上「少し、探りを入れてみようか…それとも…っ?」
この感じ…
多摩「……」
北上「…後ろ取られてたか…やるじゃん、誰だか知らないけど」
…どうするかな、振り返って仕掛ける?
いや、ここじゃ民間人への被害が避けられない…
多摩「……」
北上「……」
ゆっくりと振り返り、向かい合う
手を伸ばせば、首に手が届く距離
北上(…ははは、マズイな…)
多摩「……」
北上(なんか、心がザワザワして…何?…勝てないとか、そんなのじゃない…恐怖でもない…
だからこそ、制御できない感情が…)
多摩「……」
北上「……っ!?」
瞬きの瞬間に、消えた
北上「…ホントに、何なの?あいつ…大淀達も居なくなってるし…」
大淀「北上さんが?もうこの近辺にですか」
瑞鶴「そう、例のヒトガタの深海棲艦とも接触して、北上の様子もおかしかった」
大淀「……そうですか、わかりました」
瑞鶴「どうする?」
大淀「…ちょうど良いタイミングです、このあたりで北上さんにはリタイアしてもらいましょう、もう戦わなくて良いように…」