Re.呪術師最強が行く異世界生活   作:迷える黒狗

3 / 4
ラバウル航空隊様 おばか様 雪三霊様
評価ありがとうございます。


2話 やな感じ

 

――――――――――――――――

 

「――よし、これで大丈夫」

 

エミリア様から少し離れた後ろでラインハルトと共に待機していると、エミリア様が額を拭うような仕草をして、壁に寄りかからせたスバルの前髪を軽く払い、その顔に赤みが差しているのを確認。立ち上がるエミリアは「うん」と納得の頷きで振り返り、

 

「治療は完了。――どうにか、峠は越えたでしょ」

「それはなによりです。その上でエミリア様……」

 

満足げなエミリアにラインハルトは一目散に駆けより足下に膝をついて頭を垂れる。所作ひとつひとつによどみのない、完璧に礼式に則った姿勢だ。

 

「此度は自分の至らなさにより、エミリア様に多大な心労をおかけいたしました。この失態に対する罰はいかようにもお受けいたします」

 

立てた膝の前には腰に預けていた剣を置き、ラインハルトは己の失態を謝罪する。

そんなラインハルトを悟はウトウトしながら眺めていた。

 

くぁ~、眠くなってきた、何かラインハルトは謝罪だかお話しだかをして長くなりそうだなぁ、とっとと家に帰って喜久福の準備して寝たい、早く終わんないかなぁ。

 

船を漕ぎながら、悟はただ刹那に家に帰りたいと願っている。

いくらラインハルトが居るとはいえ、王選候補者が居る事を考え意識を飛ばしながら周囲を警戒していると急にラインハルトに声を掛けられる。

 

「悟!」

「ど、どうした!?」

「すまない、僕は彼女を連れて行く、エミリア様とスバルをロズワール邸まで送ってくれ。」

「あ、ああ、別に構わないが、急にどうした?」

「すまない事情は次会った時に話そう、今はこれで失礼する、エミリア様とスバルを頼むぞ!」

 

そう言ってラインハルトは足早にこの場を去って行く。

 

「行っちゃった」

「…あのーエミリア様ラインハルト急にどうしたんですか?」

「えーと、フェルトちゃんが徽章を渡してくれた時徽章光って、それでラインハルトが驚いて連れて行っちゃったの。」

「ああ、なるほど理解しました。」

「ま、とりあえずこの辺りは危険なのでスバルとエミリア様を送りますね。」

「め、迷惑じゃない?」

「ええ、私も騎士ですから」

「じゃあ、お願いします」

「では少し準備致しますので少々お待ちを。」

 

そう言うと悟はしゃがみこみ地面に円形で何かを書き始める。

 

「よし」

「これは?」

「瞬間移動する為みたいなやつです、ただ円の中からは出ないで下さいね。怪我しちゃいますから。」

「わ、わかりました!」

 

悟がスバルを背負ってエミリアと共に円の中に入る。

次の瞬間悟が術式を発動させ、ロズワール邸へと転移する。

 

「もう到着?」

「……ええ、無事到着ですとりあえず屋敷までスバルを運びますね。」

「あ、ありがとう。」

 

玄関口まで歩いて行きドアをノックするとすぐに中から青髪の少女が出てくる。

 

「おかえりなさいませ、エミリア様」

「ただいま、レム」

「そちらの方々は?」

 

レムと呼ばれる、青髪の少女はエミリアが連れている2人に対して若干ではあるが警戒を抱いている。

 

「あ、えっと、こっちの白いマントの人が私をここまで送ってくれた、近衛騎士団のゴジョウサトルさん。」

「ゴジョウ?双璧のですか?」

「まぁ、一応そう呼ばれてます、よろしく」

「で、今サトルに運ばれてるのがスバル、私の、恩人?怪我をして眠っているから、泊めてあげたいの、準備できる?」

「分かりました、それでは客室へ案内します。」

 

そう言われレムさんについて行き客室へと案内して貰い、スバルを横に寝かせる。

 

「それでは私はこれで失礼させて頂きます。」

「?別にサトルも泊まって行って良いのよ?」

「いえいえ、流石に私がそこまでお世話になる訳にはいきませんので、それに早めに戻って報告書なども書かなくてはいけなくて。」

「……それだと私の気が」

「それでしたら今回の事は貸しとしておきますので、もし困った時に手を貸して頂けると助かります。」

「……分かったわ。」

「助かります、それでは」

 

そう言い悟は屋敷を出て行く。

 

よし、とりあえず無事に送り届けたな。

ただ何だここ、すごく気分が悪い感じがするな、少し付近を見回りでもしてから帰るか。

 

嫌な気分を感じ取った悟は見回りをする為に森の中へと歩みを進める。

するとすぐに違和感を覚える

 

マジで何だこれ、この辺りウルガムが多過ぎないか、大分討伐したから数は少なくなったがそれでもまだ居るなんて明らかに可笑しすぎる、…確かこの近辺に村が有ったな、結界が有るとは聞いているが一応確認に行っておくか。

 

もしも何かがあった時の事を考え悟は森を抜け村を目指して走り出す。

 

「うん、異常は無さそうだな、見た感じ結界にも異常は無い」

 

これなら一度、王都に戻っても問題無いな、何も起こらないと良いんだが。

……考えても仕方ないか、取り敢えず帰ろ。

そういえば、スバルくんって、黒髪黒目だったな、もしかしたら僕と同じ異世界転移者だったりして、

……

なんてね

 

…………

あの世界は今どうなっているんだろうな、別に自意識過剰じゃ無いけど、僕が居ないってだいぶまずいと思うんだよなぁ。

………………

ホームシックになった訳じゃないしあんな家になる訳も無いけど、友達は死んでいて欲しくないな。

 

……もういいや、喜久福作る準備するつもりだったけど、帰ったら寝よ。




高評価頂けると助かりますm(_ _)m。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。