機動戦士ガンダム 天王星の痴女   作:スピリタス3世

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第十一話 彼らの性癖

  side チュチュ

 

 授業終わり、あーしはグリグリと話していた。

 

「アンタらのせいで、変態が増えたんですけど〜!」

 

 ばったり会ったセセリアとも一緒に。

 

「知るかよ太もも女‼︎」

「変態が増えた?良いことではないか?」

「良くないわよ‼︎」

 

 新たなツッコミ役の獲得に、あーしは心の中でガッツポーズをしていた。

 

「アンタらのせいで、決闘でエロ本だの写真だの懸ける連中が急増してさ‼︎事務作業で忙殺されるんだけど⁉︎」

「確かにな。」

 

 それは事実だろう。実際、校内で圧倒的に決闘している時間が長くなった。その中でもジェターク寮の変態2人、ラウダとペトラはグエルのエログッズを懸けて闘うことがめちゃくちゃ増えた。

 

「兄さんの使用済みパンティは渡さない‼︎」

「残念ですねぇ、ラウダ先輩♪今から私がそれをくんかくんかしますから♪」

「助けてぇ〜、誰か〜!」

 

 こんな感じのことを毎回やってた気がする。あと、決闘中にペトラがメカニック科って聞いてビビった記憶があるしな。下心でMSの操縦上手くなる非天王星人とか初めて聞いたわ。あの2人、実は隠れ天王星人なんじゃないか。最近ではそういう噂も聞こえてくる。

 

「うむ……エロい事は懸けるのではなく譲り合うか協力する……つまり決闘の猥談ではなく、協調の猥談をしてほしい、と。」

「話聞いてた⁉︎」

「諦めろ、セセリア。コイツ馬鹿だから。」

「うん、諦めるわ………」

 

 そういや、セセリアって割と常識人なのか?煽りはすれど差別はしてこないし。あーしらとも対等に接してくれるし。

 

「それより、最近忙しいと言っておったが……」

「そうよそう‼︎労基にアンタを訴えようかと思っててね〜。」

「我も手伝おうか?」

「えっ?」

「コイツ結構お人好しだから。勘違いすんなよセセリア。」

「そ〜なんだ〜。アンタ結構いい奴なのね〜。」

「いい奴……か。褒めてくれて感謝する!」

「それじゃあ本当に手伝ってもらおうかしら。お金は出すわ。」

「むしろ出なかったらやんね〜よ‼︎」

 

 それとグリグリ。いい奴じゃなかったら絶対関わってないな。逆にこの性格だから関わってるまである。

 

 

 

 

 セセリアに別れを告げて寮に帰ると、

 

「ガンダムの会社設立だって、チュチュ、グリちゃん!」

 

 ニカ姉が変なことを言ってきた。

 

「会社設立……ガンダムの?」

「アダルトグッズでは無いのだな。」

「そりゃそうだろ。」

「ミオリネさんが考えたんだよ〜。」

「その場で出資募ってペイル社とシンセー社の開発部門の一部を買収、見ててぞっとしたよ!」

 

 確かこの2人は、ベネリットグループのパーティーにミオリネ→スレッタと参加したんだっけ。よくあんなクソスペパーティーに参加したよな。あーしだったら絶対行かねえ。

 

「それはすごいことをしたものだな。」

「ご令嬢はやること派手だな。」

「裏でもあるんじゃね〜?4。」

「ダウト。」

「バレてる⁉︎」

 

 ちなみに今はティルとオジェロとヌーノがダウトをやってて、

 

「スレッタ先輩、編入してからず〜っとトラブル続きですね〜。」

「近い未来、異性をめぐってトラブルあり。」

「え〜、困っちゃいます〜♪」

 

 リリッケとアリヤが占いをやっていて、

 

「まっ、好きにすりゃいいんじゃね〜の。あーしには関係ねえんだし。」

「好きにする……では卑猥なことをして良いのだな?」

「なんでそうなんだよ⁉︎」

 

 グリグリが猥談をしている。

 

「関係あるわよ。」

「ミオリネさん!」

 

 そんなことを考えてると、ミオリネが急に出てきた。しかもなんかカラースプレー(まみ)れだし。

 

「カラースプレー………まさかスレミオで、ボディペイントプレイをしてたのか⁉︎」

「んなわけないでしょ‼︎」

「それより何しに来たんだよ⁉︎」

「ここを会社にしに来たの。」

「「「は?」」」

 

 するとミオリネは、とんでもないことを言い始めた。

 

「株式会社GUND-ARMは、私と皆さんで経営します。以上、よろしく。」

「「「はぁぁぁぁ⁉︎」」」

 

 コイツ、何の相談も無しに勝手に決めてきやがった‼︎頭おかしいのか⁉︎

 

「会社を設立した以上、やることは山積みよ。」

「ヤること、だと⁉︎」

「違う、そうじゃない。」

 

 グリグリはなんで平常運転出来んだよ⁉︎普通こんなこと言われたらブチギレんだろ‼︎

 

「急にいきなり言われても………」

「給料はちゃんと出す。他に質問は⁉︎無いよねえ⁉︎」

「ごめんなさいごめんなさい‼︎うちのミオリネさんがごめんなさい‼︎」

 

 スレッタは謝りっぱなし。なんか可哀想。きっと抑えられなかったんだろうな。

 

「そもそも、GUND-ARMで何をする会社なんだい?」

 

 アリヤの質問は尤も。あーしらに何させるんだよ⁉︎

 

「それは……これから考える。」

「決まってねえのかよ⁉︎」

 

 コイツいっぺんぶん殴っていいかな⁉︎グリグリよりツッコミどころ多い奴初めてだよ‼︎しかも下ネタ一切無しで‼︎

 

 

 

 数日間、あーしはずっとグチグチ言い続けた。

 

「あっのクッソスペーシアンがぁぁぁ‼︎」

「チュチュ、授業中。」

「ニカ姉はいいんかよ、アイツの言いなりで⁉︎」

「ん〜?まあ、エアリアルにも触れるし。それに、会社がうまくいけばアーシアンでも活躍できるって、証明できるでしょ?」

「でも〜、クソスペわがまま王女の手下とかやだ〜‼︎」

 

 ニカ姉は満更でもない。

 

「まあ、ミオリネ・モンブランから頼まれたしなぁ。」

グリグリ(おまえ)はお人好し過ぎんだろ。尽くす相手は選べよ‼︎」

「チュチュ、壊れんぞ〜。」

 

 グリグリやヌーノも特に嫌がっては無い様子。他の皆も嫌がるそぶりは見えない。皆のこういうとこに惹かれたんだけれども、こういう時に困ってしまう。

 

 

 

 しばらくすると、普通に地球寮で会議が開かれるようになった。

 

「ミオリネ社長の指示通り、投資家向けの開示情報をまとめました。」

「もう受け入れてる〜。」

 

 リリッケも普通に司会進行しているし。

 

「む?社長の性癖を書き忘れているぞ。」

「性癖なんか書くわけね〜だろ‼︎」

「社長の性癖を書くのは当たり前だろう?むしろ書かないと、隠し事をしているように見えて悪印象だ。」

「それは天王星だけだ‼︎」

 

 グリグリも普通?に質問しているし。

 

「性癖はさておき、まずは定款でしょうか〜?」

「性感?」

「て・い・か・ん‼︎この会社が何すんのか書くやつだよ‼︎」

「何も決まっておらぬな。」

 

 それはそうと、会社の事業内容をとっとと決めねえとな。あれだけ嫌だったのに、なんがかんだ社員になってしまう自分に腹が立ちつつも、頭をぐるぐる回して考える。

 

「ちなみにお金は今、こんな感じ!全然ありませ〜ん!」

「うわっ、MS一体作るのに凄まじくかかるのに………夢のまた夢だな。」

「なら、手っ取り早く儲かる兵器じゃね?」

「「「…………」」」

 

 確かに、兵器が一番儲かる。ただ、反対は多い。地球が戦場になるリスクや、生まれが戦争孤児だったりなど、それを嫌っているようだ。

 

 

 

 

 数日間揉めに揉めたが、

 

「天王星なら、こんなにお金かけなくても出来る。ただ、性を絡めないとお金を下ろしてくれない。」

 

 グリグリが一つの希望の光を出してきた。

 

「逆にエロが絡んだら金出すのかよ‼︎」

「財布の紐が無くなるくらいに、な。」

「流石は宇宙屈指のアホ集団………」

「でも、彼らの力は借りたいね。」

 

 天王星、確かに下心しかない変態集団だが、技術は本物。御三家でも出来ないようなことが、格安で出来てもおかしくない。

 

 

 

 そんなことを思ってると、

 

「これがあるわよ‼︎」

 

 ミオリネが全力疾走しながら飛び込んできた。

 

「これって何だよ⁉︎」

「えっと………はぁ………」

「走ったせいで息切れしてんじゃねえか‼︎」

「事後、かな?」

「違ぇだろ‼︎」

 

 実はここ数日、ミオリネの姿は無かった。あーしが五万回くらいブチギレて、その度にグリグリに宥められる日が続いていた。今更何を言うつもりだ………?

 

「まずはこれを観てちょうだい。」

「AVか?」

「違うわよ!」

 

 そして、ミオリネから渡されたビデオには………ガンダムを利用した医療の話だった。命を救うためにガンダムを使う。確かに、これなら皆は納得するだろう。

 

「医療行為‼︎それは即ち、ドスケベセックス‼︎」

「即ち、じゃねえ‼︎」

「でも、性行為は命を増やす。義手や義足のお陰でヤれる人もいるだろうし、エッチな親が健康である事は、エッチな子が健康であることにも繋がるだろう。」

「それで天王星も説得出来るわね。ありがとう。」

「仕事をしたまでよ。」

 

 そして何より、あーしも納得できる。

 

「あーしの地元、採掘場の仕事で腕とか足とか無くした奴居るんだよね。稼げてついでに家族の役に立てるなら、それが一番じゃん。」

「そうだな、チュチュ‼︎」

 

 GUND-ARMで人を救う。そういう会社なら、あーしはミオリネの手下になってもいいかな。そう思えた日だった。

 

「そういやキャッチコピーだが、『ダッチワイフでエッチなライフを♡』とかどうだ?」

「却下。」

「なんだとっ⁉︎」

「なんでいけると思ったのよ⁉︎』

 

 グリグリのツッコミにも丁度いいし。

 

 

 

 

 翌朝、あーしとグリグリは意外な場所に向かうことになっていた。

 

「昨日は事業内容が決まって良かったな!」

「だな!あーしらはいきなり別の仕事だけどよ!」

「セセリアの頼みだからな。」

 

 決闘委員会のラウンジだ。先日セセリアから事務作業を手伝ってくれとの依頼があったからな。面倒だが金は出る。やるしかない。

 

 あーしらが決闘委員会のラウンジに入ると、

 

「参加者が揃った。」

 

 決闘委員会のロウジがそこには居た。他にはラウダ、ペトラ、涙目のフェルシー、ニカ姉、謎の仮面男が居て、肝心のセセリアは居なかった。これは一体………?

 

「これより、第一回アスティカシアドスケベ会談を始める。」

 

 どういうことなんだ⁉︎




9話の前にもっかいオリジナルを挟みます。
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