機動戦士ガンダム 天王星の痴女   作:スピリタス3世

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第十六話 エロ本回収

  side チュチュ

 

 あーしはグリグリと学園祭当日に向け、準備をしていた。

 

「よしっ、まずはお古のエロ本を集めるか。」

「エロ本以外もな‼︎」

 

 仕入れで一番楽なのは、アス校内で要らなくなった古本を集めることである。ということで、あーしらは早速クソスペ共に話しかけて周ることにした。のだが………

 

「すまん、古本を……」

「すいませんでしたぁぁぁぁぁ‼︎」

「何もしないで下さいぃぃぃぃぃ‼︎」

「俺は……っ、俺はまだ………っ、処女でいたいんだ………」

 

 まともに会話にならなかった。

 

「いや、我はただ古本を………」

「「「ご勘弁をををををを‼︎」」」

 

 そして、あっという間に逃げられてしまった。

 

「我はそんなに変態ではないのにな……」

「ここじゃあ刺激が強すぎんだよ‼︎」

「ならば、我が思う変態を天王星から連れてきて………」

「ショック療法すんな‼︎」

 

 今アス校の人たちに天王星人(ウラヌシアン)の中でも変態の奴を連れてきたら、もれなく全員気絶するだろう。見たことないから程度が分からんけど。

 

「ならば、話しかけられそうな知り合いを当たるか。」

「それがいいな。」

 

 とりあえず、今はあーしらをビビらない生徒がいい。ということは、知り合いを当たるしかないな。さて、誰を当たろうか………

 

 

 

 

 そうしてやってきたのは………

 

「ラウダ先輩。グエル先輩の靴下が見つかったの、何故黙ってたんです?」

「お前らに言う必要が無いからだ、ペトラ、フェルシー。」

「うん、私に言う必要は無いっスね………」

 

 ジェターク寮だった。

 

「よぉ変態トリオ、今からグリグリ(こいつ)の話聞いてくんね?」

「トリオじゃねえ‼︎ペトラとラウダ先輩のコンビだよ‼︎」

「僕は変態じゃない。兄さんが悪いんだ。」

「私も変態じゃない。フェルシーが悪いんだ。」

「私は悪くなくない⁉︎」

「グエルも悪くねぇよ‼︎」

 

 コイツらは相変わらずグエルの私物を巡って争ってるらしい。普通に盗難だっつーの。

 

「忙しいところ悪い。」

「これ忙しいか⁉︎」

「君らに頼みがあるのだが……」

「兄さんを襲いたいだと⁉︎」

「1年のくせに生意気ね。」

「「人の話を聞け‼︎」」

 

 この2人はこの世の全員がグエルに興奮するとでも思ってんのか⁉︎する人間のが少ねえだろうが‼︎どんなに魅力のある人間でも、半分以上超えてたらそれはもう狂気だっつーの‼︎思わずフェルシーと口が合った。

 

「読まなくなった古本を探していてな。」

「おお、変態女にしては普通の頼み!」

「グリグリ、帰るぞ!フェルシーを置き去りにしようぜ!」

「待て!お願いだからもうちょっとだけいて!」

 

 フェルシー(こいつ)も案外バカだな。

 

「わかった。それで、古本はあるか?」

「私は本読まないから無い‼︎」

「そうか。ならばそちらのおふたりは?」

「う〜ん、読()なくなった本ならあるな。」

「奇遇ですね。私もです。」

 

 読()なくなった本……?読()なく……じゃなくて?

 

「本をビリビリ破いたりしたんか?」

「それでは古本として受け取れんな……」

「いや、破いてはいない。ただ………」

 

 破いてはいない?それじゃあどういう状態だ?誰かに落書きされたとか?それともコーヒーをこぼしたとか?

 

「使いすぎてカピカピになってだな……」

「奇遇ですね。私も使いすぎてビシャビシャになりました。」

「「汚ねえ‼︎」」

「なるほど、事情は分かった。」

「「分かるな‼︎」」

 

 最低じゃねえか‼︎なんだよ使いすぎてカピカピだのビシャビシャだのって‼︎絶対読んでる途中にアレしてただろ‼︎その結果ぶちまけただけじゃねえか‼︎

 

「フェルシーに貸さなきゃビシャビシャになってないのに。」

「借りてないし、借りてもそんなことしねえよ⁉︎」

「僕もフェルシーに貸したらカピカピになってたな。」

「生えてねえし‼︎」

「とにかく、受け取ってもいいか?」

「ああ。既に新しいのを調達したからな。」

「これでしばらくはイけるわ。」

「「ずっと大切に使え‼︎」」

 

 あーしもグリグリに本貸したらこうなるのか?いや、案外コイツ物大切に使うから、それは無いかも。

 

「つーかグリグリ、受け取るのかよ⁉︎」

「無料で受け取れるのに越したことは無いだろう。」

「売れなきゃ意味ねえよ‼︎」

「安心しろ、策はある。」

 

 策………?こんな変態の使用済み書物を売れる策でもあんのか?来店した天王星人(ウラヌシアン)用にとっておくとかなのか………?

 

 ジェターク寮から本を受け取って出た後、

 

「で、どうすんだよそれ。」

 

 あーしはグリグリに策とやらを聞いた。

 

「天王星特製、書物再現装置を使う。」

「おお、珍しくまともじゃん‼︎」

 

 天王星にもちゃんとした道具があるんだ〜。少し感心した。

 

「天王星では自慰行為による射出物により、本の状態が悪化することがよくある。今回みたいに読めなくなることは日常茶飯事だ。」

 

 ん?なんか背景おかしくね?いきなり変態の話なんだけど。

 

「そこで再び読めるようにするために、書物から精液や愛液を取り除き、元通りにするのがこの装置だ。」

「やっぱバカ道具じゃねえか⁉︎」

 

 書物再現とかいう考古学者が喉から手が出るほど欲しそうな装置を、とても下らない理由で完成させる天王星人(ウラヌシアン)。そこまでして読みたいのかよ⁉︎新しいの買えや‼︎

 

「これがあるから、大抵の本はなんとかなる。」

「オナって読めなくなる本はほとんどねえよ‼︎」

「そうか?我は確かに無かったけど………」

 

 やっぱりな。コイツ真面目なとこあるし、机の上とかめっちゃ綺麗だもん。変態なのを除けば超まともなんだよな〜。変態なのを除けば。

 

「姉上はよくビシャビシャにしてたな。」

「お前姉ちゃん居たの⁉︎」

「ああ。」

 

 今日一の衝撃。確かにコイツの家族構成とか聞いたことなかったわ。だって会話の9割が下ネタだったし。

 

「スカーレット・ウラヌスと言ってな。スカ姉とよく呼んでたものだ。」

「スカ姉って、スカパラ大好きなニカ姉みたいだな。」

「スカトロ大好きニカ姉……?」

「お前それニカ姉にキレられんぞ‼︎」

 

 でも言われてみれば、ちょくちょく姉が居そうな性格だ。見た目は大人びてるとはいえ、ちょっと純粋なところとか、自然な甘え方とかがそうだ。あーしは一人っ子だから姉妹についてはよく分からんけど、なんかそう思う。

 

 

 

 そんなことを思いながら、次に古本回収に向かったのは………

 

「セセリア・ロウジ。古本回収に来たぞ。」

「今忙しいから後にして‼︎」

 

 決闘委員会だった。セセリアとロウジは見たところ、学園祭に向けた事務作業をやってる様子だった。決闘委員会も今だけは学園祭委員会だ。

 

「ごめん、グリちゃん。僕らは機械派なんだ。」

「機械派って………電子書籍か?」

「いや、エロい機械で遊ぶ派。」

「そういうことかよ⁉︎」

 

 これはこれはとても頼りなさそうだ。あとロウジはグリグリのことグリちゃんって呼ぶんだ。確かにあーしとミオリネ以外はだいたいそう呼んでるけど。コイツが呼ぶのはなんか意外だ。

 

「それはそうと、困ってるなら手伝おうか?」

「お、マジぃ〜⁉︎お前いい奴じゃん!」

「前は誰かさんが腰ガクガクで手伝えなかったしなw」

「ちょっ………うっさいわね、チュチュ‼︎///」

 

 ということで、あーしらは事務作業を手伝うことになった。

 

「つーか、他の奴はどうした?」

 

 ただ、決闘委員会は他にも居たはず。御三家から1人ずつ出すのが普通だからだ。

 

「エランは学園祭前日から復学*1だって。」

「会社でゴタゴタしてたっぽい。」

「「復学…………?」」

 

 あれっ、アイツ居るよな?というか復学?休んでた設定なの?ペイル辞めたんじゃなかったの?どういうこと?

 

「次にラウダ。大事な用事でどうしても来れないって。」

「彼はペトラとグエルの靴下争奪戦をやってたぞ。」

「殺していい⁉︎」

「いいぜ〜!」

 

 ラウダは論外だった。

 

「そんでもってシャディクなんだけど………、ラウンジに入ると居場所がバレるから来れないとか……」

「アイツは指名手配犯か何かか?」

「我が捕まえたら乳首一年分舐められるか?」

「好きにして、マジでこっちは困ってるから。」

「承知した。」

 

 シャディクはもっと意味不明。居場所がバレたくないってどういうことだよ?何か裏で企んでるのか?それとも誰かに追われているのか?

 

「というわけで、頼れるのは最早アンタたちだけ。」

「なるほどな。」

「珍しく素直じゃねえかw」

「素直にもなるわよ‼︎ったくもう‼︎」

「セセリア、各寮の企画書確認終わった。」

「ありがと、ロウジ。こっちに入れといて。」

「うん。」

 

 ということで、古本回収は一度諦め、あーしらはセセリアたちの手伝いをすることになった。

 

 

 

 

 それから数日が経ち、あーしらが古本回収を頑張ってるところに………

 

「グリちゃん、天王星から何か届いたよ!」

「ニカ、持ってきてくれて感謝する。」

「どういたしまして〜!」

 

 ニカが荷物を持ってきた。

 

「お前、何を送ってもらったんだよ?」

「この間言ってた書物再現装置と、新書の数々だ。新書の営業許可も貰ったぞ。」

「おっ、新書も頼んだのか‼︎流石‼︎」

「褒めてくれて感謝する!」

 

 なんと気の利くことに、新書まで仕入れてくれた。マジでサイコー!

 

「んで、どんな本があるんだ⁉︎」

 

 早速何を仕入れたか聞かねえとな!

 

「まずは………『禁断の恋愛物語……』」

「おお!ロミジュリ的な⁉︎」

「いや、嫁と姑の恋愛関係を描いた物語だ。」

「禁断過ぎるだろ⁉︎」

 

 嫁と姑って普通バトルするもんだろ⁉︎なんでそこで恋仲になるんだよ⁉︎というか旦那はどうなる⁉︎自分の嫁と母親がイチャイチャするんだぞ、キツすぎんだろ⁉︎

 

「次は………『マンガで分かるっ!……』」

「なるほど、難しい内容を分かりやすく説明した系か!」

「『おちんちん相対性理論。』」

「難し過ぎんだろ⁉︎」

「『Part7』」

「7まであんの⁉︎」

 

 どんだけ奥が深いんだよ、おちんちん相対性理論⁉︎というかそんなの分かりやすくすんな⁉︎絶対売れるわけないだろ‼︎

 

「そして、これは………天王星の生態系を描いた本だな。」

「ど〜せ皆全裸です、とかだろ?」

「『野生のトイレ、その全てを暴く‼︎』とな。」

「トイレって野生化すんの⁉︎」

 

 トイレってそもそも生き物じゃなくない⁉︎怖すぎるだろ、天王星‼︎道端を歩いてたら、そこらに生えてるトイレが動くわけだろ⁉︎ホラー映画でもねえよ、そんなん‼︎

 

「これも読むか?『これがあれば完璧‼︎時計の針を用いた自慰行為‼︎」

「何が完璧だ⁉︎」

 

 こうして阿鼻叫喚の新書たちを眺めながら、あーしらは学園祭当日に向けて準備するのだった………

*1
5号の登場を原作より早めます。




次回からいよいよ学園祭が始まります!お楽しみに!
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