side チュチュ
あーしらはエアリアルのテストのため、プラント・グエタというベネリット・グループのプラントへと向かっていた。
「減速スラスター制御、始める?」
「入港軌道上の危険物確認が先じゃない?」
「そうだっけ?」
「オペレーションシートを出しますね。」
「あっ、本当だ。」
もうすぐプラントに近づく、とのことで、あーしらの船を減速させようとしていた。
「では、入港軌道上の猥褻物を確認するか……」
「危険物、な!」
「しまった、つい。」
グリグリは相変わらず平常運転。つい、で間違えるな‼︎
「猥褻物なら、ある意味危険じゃないの?」
「船をぶち壊すほどの猥褻物があったら大問題だろ‼︎」
「MS亀甲縛り用の縄とか?」
「あんのかよ⁉︎」
MS縛って興奮するとか意味分かんねえだろ‼︎どんな性癖だよ⁉︎機体と縄の組み合わせにそそるとか⁉︎マジで気持ち悪い‼︎
「近所に会う度に亀甲縛りにしてくるおじさんがその縄を持っててな。」
「害悪じゃねえか‼︎」
「そのせいで、我は拘束プレイが地雷になったのだ………」
「そういやあったな、お前の地雷‼︎」
「縛られると動きにくいもんね〜。」
「そうだな。」
「妙に納得いく理由やめろ‼︎」
学園祭の時のおエロいさんといい、天王星は碌な変態が居ないな。小さい女の子を縛ってくるおっさんとか、秒で逮捕もんだろ‼︎
そんなことを思ってると、
ピー、ピー、
なんかのアラートが鳴った。
「なんだ、猥褻物か⁉︎」
「んなわけねえだろ‼︎」
猥褻物に反応するアラートとか要らねえだろ‼︎金の無駄だ‼︎
「アリヤ、ルーム11から緊急コール出てる。」
「チコたちからだ。」
「動物か………」
恐らく、チコたちのところでトラブったんだろう。良かった、猥褻物じゃなくて……。ここはアリヤに任せて………
「あっ、私やります‼︎」
「あっ、でも………」
「任されます‼︎」
「ありがとう。」
スレッタが行くのか。なんだかいつも以上に張り切ってんな。ここ最近ずっとこんな感じだ。
「スレッタ先輩、張り切ってるね〜。」
「エアリアルに会えるから嬉しいんじゃねえの?」
そういえば、学園祭以降エアリアルはメンテナンスをしていた。定期的な長期メンテナンスだ*1。スレッタはやたらエアリアルを気に入っているから、久々の再会に嬉しいのだろう。
「ん〜、そうかな〜?」
「我は焦っているように感じたが………」
「焦ってる?何に?」
と思ったら、グリグリは違う印象を抱いている。リリッケもそうは見えないっぽい。コイツら自分が繊細なとこあるから、相手の悩みにも気づくのか?
「ミオリネが中々股を開いてくれないからか?」
「違えだろ‼︎」
「ライバルのシャディク先輩出現、とか?」
「アイツはフラれたから安心しろ‼︎」
恋愛脳に煩悩。同級生たちは自分とは違ったことばかり考えている。
「でも彼女が悩むとしたら……やはりミオリネ関連だろうな。」
「本人は花婿って張り切ってるのに、その仲は全然進展しないからね〜。」
「ミオリネもスレッタを頼ってはいるのにな。」
「うむ。」
ただ、本当に悩んでいるかはよく分からん。あの2人の関係も、普通の友人とも花嫁花婿ともなんか違った感じするし。あーしはストレートに言いたいこと言えるから、こういう悩みも無いけれど、あの2人にはあの2人なりの事情があるのだろう。
しばらくしてプラント・クエタに到着したが、
「誰か、このカーゴ持ってってくれる?」
「私、やりますっ!」
「ありがと、助かるわ。」
「頑張りますっ!」
スレッタは相変わらずそそっかしい。
「使えねーの。」
「ご、ごめんなさい!」
「ん?スレッタには関係ない話ぞ?」
「このアプリの話だ。勘違いさせてごめんな〜。」
「あっ、すいません……っ‼︎」
「スレッタ先輩、大丈夫ですか?」
「はい!」
ん〜。やっぱグリグリの言った通り、スレッタは焦っているような………。病んでる、訳では無いと思うが………
その後、ランチタイムになったわけだが………
「………スレッタが居ない。」
「お弁当、私間違って一個多く持ってきちゃった。」
「絶対アイツのだ。」
スレッタが見当たらない。流石にここまで来れば気づく。なんらかの悩みを彼女が抱えていることに。
「探そう。」
「あーしらで手分けすっぞ‼︎」
「だね!」
ということで、チーム1年によるスレッタ大捜索が始まった。
side シャディク
俺はヴィムと2時間後にプラント・グエタを襲撃させる約束を取り付けた。予定では、ここにいるデリング総裁をフォルドの夜明けが襲う。
『養子は大変だな〜。パパに気に入られるよう、せいぜい頑張れよ。』
『………はい。』
『ではまた。』
こうして、俺はヴィムとの通話を終えた。
『何あの親父、サイテー。』
『ムカつくな〜。』
そして、レネとメイジーがヴィムに文句を言う。俺はそれを無視し、指示を出す。
『サビーナ、フォルドの夜明けに合図を送ってくれ。直ちに作戦を実行してくれ、と。』
『了解した。』
『えっ?』
『2時間後じゃ………?』
電話では2時間後と言ったが………こっそり作戦変更だ。ヴィムごとまとめて消すために。さてと、後はリモートを切るだけだ。
『それよりシャディク、なんでリモート?』
『直接会って会議した方がいい、と思うのですが………』
『君たちに被害が及ぶといけないからね。ではまた。』
もちろん彼女らとの直接的な接触はしない。理由は簡単、犯されるからだ。
『ついでに連絡係から報告があった。シャディクは地球寮内のおなら部屋にて留守番中とのこと。』
『サンキュー!』
『今から行こっ♪』
『ついでにイこう。』
なん………だとっ⁉︎俺の居場所がバレた⁉︎というか連絡係……っ⁉︎まさか、ニカか‼︎くそっ、裏切られた‼︎
こうして俺はすぐに通信を切り、
「
「めんどくさい。自分でやったら?」
「報酬は水星ちゃんの秘蔵写真だ。」
「わかった、全力を出す。」
留守番してる元エラン*2と対策を立てることにした。
side チュチュ
しばらくあーしらはスレッタを探してたんだが………
「捕まえた。」
「ひ、卑怯っ、です!」
「賢いって言いなさいよ、バカ‼︎」
まさかのミオリネに先を越されてた。コイツも探してたんだな。安心したぜ!
「お〜、流石花嫁だな!」
「私たちが邪魔するといけませんね!」
「アレだけ置いて帰るとするか。」
ということで、グリグリはスレッタとミオリネに向かっていき、
「2人とも、ぜひこのテントの中で話してほしい。」
ポケットから折りたたみ式簡易テントを取り出した。
「………何よこれ?」
「テント………ですかっ?」
「ああ。テントだ。セックスしないと出られない類の。」
しかも、とんでもないテントだった。自分が猥褻物持ってんじゃねえか‼︎
「ええええええ⁉︎」
「何してんだテメェ⁉︎」
「んなもん渡すんじゃないわよ‼︎」
「古来より、喧嘩した恋人同士には仲直りセックスが有効とされている。」
「んなわけ………あるか?」
「否定しなさいよチュチュ‼︎」
ヤバい、なんかコイツの言うこと妙に説得力ある。
「また、話し合いの足りない恋人同士には性行為が一番だ。性行為とはコミュニケーションの真骨頂であり………」
「要らないっつーの‼︎」
「それにスレッタ、ヤりたい
「いいい、意味が違います‼︎」
あーしは全然知らんし経験も無いけど、確かに大切な気がする。リリッケとも無言で目が合った。ならばやることは一つ‼︎
「あん中にぶちこむぞ‼︎リリッケ、グリグリ‼︎」
「任せて〜!」
「承知した。」
「ちょっ、何すんのよアンタたち‼︎」
あーしらは3人で協力し、ミオリネをぶち込んだ後、
「み、ミオリネさん……っ‼︎」
「ちょっと、アンタまで入ってきたらダメでしょ⁉︎」
「あっ………」
「「「せーの‼︎」」」
スレッタも閉じ込めて、そのままテントのチャックを閉めた。
「これで一件落着だな‼︎」
「恋人同士、仲睦まじく愛し合うといいね〜。」
「その通り、性行為とは愛を育む行為である‼︎」
これで、スレッタとミオリネはヤらないと出られない。その過程で仲直りしてくれたら、あーしらの会社も安泰だな‼︎1年ズの共同ミッション、無事コンプリート‼︎
その後、3人で昼食を食べ終えた後、あーしはリリッケとは別れて、グリグリと一緒の部屋に戻った。
「とりあえず、部屋で休むか〜‼︎」
「だな。」
今回は1部屋にベッドが2つ。そのため、あーしとグリグリが同じ部屋となってい…………
『緊急事態警報、B1発令。緊急事態警報、B1発令。』
なんだと⁉︎いきなりアラートが鳴ったんだが⁉︎
「敵か⁉︎どこのどいつだ⁉︎」
「通信も繋がらん……っ‼︎」
更にはものすごい轟音まで。機内の電気も切れた。何が起きてんだ⁉︎
「グリグリ、あーしの裏に隠れろ‼︎」
「い、いや、我が
「お前戦うんか⁉︎」
「い、一緒に入るのだ‼︎少なくとも、ここよりは安全ぞ‼︎」
確かに、天王星製なら頑丈か。とりあえず、もし敵が来た時に備えて逃げないと。明らかに怖がっている彼女を匿うためにも。
「やあやあ、天王星の痴女さん!久しぶりだね〜。そちらは友達かい?」
そう思ってたのに、敵がダクトから侵入してきた。見るからに変態の、縄を持ってニチャァしているキモいおじさん。
「貴様………はっ!」
「おじさんは
しかもアーシアンの女を自称する。なんなんだ、コイツは⁉︎
11話の名シーンはテントの中でやってもらうことにしました。