side チュチュ
痴女との遭遇から一夜明けた。部屋にやわらかな朝日が差し込み、
「おはよう、チュチュ。昨日は楽しかったな。」
隣で寝ていたグリグリが目を覚ました。
「その言い方やめろ‼︎」
「確かに、これが俗に言う朝チュンか………」
「うるせえ‼︎」
ちなみに昨晩は皆でガールズトークをしていただけ。身体の関係なんでもってのほか。誤解を招くような言い方はやめてほしい。
「おはよ〜、朝から2人とも元気だね〜。」
「リリッケ、おはよう。チュチュと朝から猥談をしてたものでな……」
「してねえだろ‼︎」
「本当に元気だね〜。」
「リリッケも真に受けんな‼︎」
グリグリのせいで本当に胃が痛い。学園生活中にスペーシアンから酷い目に遭わされるだろうとは思っていたものの、こんな感じになるとは全く想像してなかった。しかも当の本人に差別意識が全く無く、善意で言ってくるんだから無碍にも出来ない。リリッケも優しい性格なのだが、それ故にツッコミをせず受け流す。同室のアリヤは動物たちの世話でいないし、ニカ姉は夜遅くまで
そんな事を思っていると、
「夜明けといえば、ディルドの夜明けを思い出すな。」
グリグリがまた頭のおかしい事を言い始めた。
「お前朝っぱらからフルスロットルだな、おい‼︎」
「チュチュもだけどね〜。」
「それはグリグリがうるさいからだっつーの‼︎」
「分かった、静かにしよう。」
「いや、別に静かにしなくていいって‼︎」
「分かった、ではディルドの夜明けの話をしよう。」
どんだけ話したいんだよ、コイツ。常に猥談をしてないと死んでしまう病気にでもかかっているのか?真面目な表情ながら、どこか心の底から話したいというワクワク感を感じる。とりあえず少しだけ話聞いてやるか………
「かつて天王星には、ディルド暗黒時代と呼ばれた時代があった。」
どうしよう、いきなり意味不明。ツッコむ気すら失せる。
「その頃
すごい真面目な口調で、とんでもないど下ネタを言い放つグリグリ。それはまるで大学の講義のようで、謎の格式高い雰囲気まで出している。
「その状況を打破すべく、ディルディアン株式会社は
社名どうなってんだよ。よく株主もそれで許したな。名は体を表すというやつか?
「開発には幾多の苦難があった。やる事が多すぎてヤる事が出来ないという。」
苦難がしょーもなすぎるだろ。それくらい我慢しろ。
「そしてそれを乗り越えて開発された
おお、上手くいったんだ。確かMSのパチモンらしいから、戦闘力はある程度あるんだろうけど…………
「具体的には、当時ベネリットグループと双璧を成すほどの巨大グループだったアバンネットグループ*2の侵略を受けたが、」
嘘だろ⁉︎アバンネットグループって確か昔暴力的な手段で勢力を広げていた巨大宇宙ヤクザだよな⁉︎あーしらの地球も散々な目に遭わされたし。自衛に成功したって、要はアバンネットグループを跳ね除けたって事だよな………?
「
何してんだよコイツら⁉︎命を奪うつもりの攻撃を跳ね除けるだけじゃなくて、相手を殺さずに防衛する。これだけだと非常に強くて尊敬できる集団なのだが、そのやり方が下品過ぎて全く尊敬できない。
「こうしてグループの多くが全身性感帯となったアバンネットグループはまともに活動できなくなり、解散する結末を辿る事になった。」
しかも解散させたのお前らかよ‼︎確かに全身性感帯になったら何も出来なくなるだろうけど‼︎
「この
確かにこれなら夜明けにはなるだろうけどさぁ。本当に一から百まで下ネタなんだな‼︎
「わ〜、なんかすごいね〜。」
「だろう?」
リリッケ、お前絶対途中から話聞いてなかっただろ。返しが適当過ぎんだろ。
「チュチュ、我が乗る
そういうことかよ‼︎確かに入学式の時そんな感じのこと言ってたけど‼︎
「とりあえず、
「そうか。ならもう少しわかりやすく、身体に直接教えた方がいいだろうか………?」
「良くねえよド変態‼︎」
なんであたかも本当にそうした方がいいかな、みたいな風に言うんだよ‼︎こうしてまたしてもあーしはグリグリと猥談してしまったのだった………。後悔の念ばかりが頭に浮かぶ、そんな二日目の朝だった。