疲れめクズ野郎のラプチャースローライフ、俺は指揮官辞めて自由に生きる!!!追放(死亡)された後に後悔してももう遅い 作:雨野坂
この躰は一体?
俺は人間に戻れたのか?
然しながらこの胸に光る赤い灯火は俺の体がまだラプチャーの其れで有ると知らされる。
手足の感覚はどうやら人間の頃と遜色ないようであるが背が少し小さいようである、元々の身長が190cm程あったのが今では160cm程と成っている。
心の動揺はまだ有り色々考えたいが、拠点の強化が急がれる状況では適切ではないと思う、なに体が少し動かしやすくなってよかったじゃあないか。
取り敢えず、仲間の元に向かう事にした。仲間の居る一階に降りる。ラプチャーの彼は暖炉のそばに流れのニケはベッドの上に横たわっている。昨日の状況そのままだ。
ラプチャーの彼が此方に気がついた様だ。俺のこの姿を見て吃驚している様で手足をわちゃわちゃと動かしている。
彼の持ち上げながらフィっと俺が笑うと、彼は俺の頭をヨシヨシとして来た。動揺も治ったようである。
俺は彼を抱き抱えながら流れのニケの方に近づく、ニケは眠っているようだった。少し具合も悪そうだ。それもそうか俺たちラプチャーは大幅にエネルギーを消耗しなければ自分のコアから発生される物で事足りるが彼女等ニケ達は人間と同じような思考を持っており、本来なら長期間の飢餓にも耐えうる躰を持つが食べなければ調子を崩す事もあるようだ。
こいつに頭が可笑しくなられると少し困る。なのでこの家で食べれる物を探してみた。結果は缶詰が少々、アークに居た頃はパーフェクト生成の料理以外見た事もなく美食家がかつての生の食材に対して高額の価値を付けている事を噂で知っていた程度だ。
当時の俺の給料以上の価値がある食料と言っても今の体では用をなさないただの炭素系の物質である。まあ流れのニケにやるのは流石に勿体無いが他に食料もないし仕方ない。
俺がニケを小突く。
「おい、起きろ」
「ひ、あれ?ここは?指揮官様どこでしょうか?」
「俺はお前の目の前に居る、それよりも見えないだろうが今から手元に渡す是を食べろ」
「食糧でございますか!いえ、指揮官様が食して下さい、ニケが指揮官様よりも優先される事は有りません」
「俺はもう食べた、だから是はお前が食べろ」
「そ、そうでございましたか、では遠慮なく頂きます」
ニケが缶詰の中身を手を汚くしながら食べている。
「パーフェクト以外のものでもニケは消化出来るはずなので万が一は無いとは思うが、調子はどうだ?」
「この料理少し懐かしい味がする気がします。遠い過去に食べた様なそんな気が」
「そうか、それはかつての極東に存在していた加工食品だ。名は焼き鳥と言ったかな、この家に住んでいた住人が偶々持っていた様だな」
「やきとり、何か思い出せそうな、、」
「そうか、ならお前は極東出身だったのかもな」
「そうかもしれません」
そう彼女はハニカミながら言った