疲れめクズ野郎のラプチャースローライフ、俺は指揮官辞めて自由に生きる!!!追放(死亡)された後に後悔してももう遅い   作:雨野坂

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前回のあらすじ
流れのニケちゃんの為に食糧を探したよ、見つけた食糧は偶々故郷の味だったらしい、良かったね。


クズ11

 流れのニケは食糧を食べた後、また眠りについた。人間との交渉を俺たちラプチャーがする事は出来ないので拾ったのだが、俺が人間の姿を仮にも取り戻した今、彼女の世話をする意味が見出せない。しかし、まだ結論を出すのは早いと思い、完全に人間との交渉が上手くいくまでは生かしておいてもいいと仮置きした。

 本来であれば、このような状況で足手纏いを抱えておく必要もなく、少し彼女に対して同情のような奇妙な感覚がある事に俺は気づいていなかった。

 今の現状は、廃墟群にて改造した一軒家で、流れのニケの彼女、ラプチャーの彼、そして俺たる人型ラプチャーの3人で潜伏している状況である。前のヘマをした人間とニケの部隊の捜索のために人員がくる様子もないことから、人側からのこの土地への優先度は限りなく低いようである。ラプチャーの方は大型の縄張りであったりするので適していないと言えるが活動的なラプチャーではないので当面は暮らすことが出来るだろう。

 そうした状況の中でまた先日の様に拠点の強化を行う。新たに手に入れた人型ラプチャーの体には特殊な力が備わっており念動力にて物質への干渉ができる様で、これを用いて風化した煉瓦の構成を再構築したりして頑丈な拠点を作る事で更に攻めにくい要塞の様にしようと言う事である。

 実質は主に元はエネルギー体である様に書籍で習った事がある。そこから指向性を持たされ物質として安定するのだとか、では今の力を使い新たな物質の創造も出来るのではないか?との疑問に実際にやってみると、出来るのは出来るが体力の消耗が激しすぎる上短時間で崩壊する極めて安定性の欠いた物質であるので危険な上エネルギーの加え方によっては重篤な放射線被曝も考えられる為、あ、これはダメだと思い辞めた。敵に対しての攻撃方法としては後がない時の最後っ屁には良いかもしれない。

 なので、今ある近辺の物質を片っ端から改造リアカー(サスペンションの弾性率やゴムタイヤの強度などを見直した)でかき集め、一軒家を改造しよう。

 入口はパスワード式のオートロックで防犯カメラなどの屋内セキュリティ機構も作っておこう、簡易的な演算機械も作れたので可能だろう。特に俺やラプチャーの彼はキッチンやらシャワーなどは使わないがニケの彼女がメンタルブレイクすると困るので一応作っておく。

 俺に内装の心得などは全くないので全く質素と言うべき部屋になってしまった。まだ瓦礫の山であった元の方が趣があったかもしれない。

 家屋の一室にはリカバリールームを作っておいた。まあ所謂工房や手術室を兼ねたものだ。ロボットアームや精密作業用のカメラなどを備え付けてある。前に流れのニケにくっつけた他のニケ達のパーツも不具合が出てくるだろう事は予想できるので簡易的な人間ドッグを行おうと思う、ついでに俺たちの整備も行うとしよう。

 粗方の家の改造が終わり、外見は元のように少しボロく見える様にしている。流石にこんな場所に傷のあまりない建造物があったら怪しいからな。中身はアーク内の設備とも劣らない様に出来た。こんな技術があれば設備方面の会社でやって行くのも出来そうだ、まずその予定はないが。

 俺が家の改造をしている最中にも彼はどんどんと物資を運んでくれてとても助かった。やっぱり持つべきものは信頼できる仲間だと思うわ。

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