疲れめクズ野郎のラプチャースローライフ、俺は指揮官辞めて自由に生きる!!!追放(死亡)された後に後悔してももう遅い 作:雨野坂
さて、集めたこのパーツを使おうかな。
パーツは電子製品から既に剥ぎ取っており、床の上に積み木のようにぶちまけられている。
剥ぎ取るのは結構面倒臭かったが、2人で分担するとそう時間も掛からなかった。
改造手術にあたって重要なことがある。
それは、この手術中には完全に無防備になり、外敵などが来た場合に逃げることさえできないという点である。
俺たちラプチャーは金属の体を持つ有機機械生命体である。
液体のような性質は持ち合わせておらず、硬い外骨格に炭素系の体内を持つ昆虫のような生態である。
ゆえに一々解剖して中にある中枢神経部分にこの電子パーツを装着しなければいけないのである。
中枢神経は電子演算端末のハブのようになっており、拡張性がある形になっており、解剖した後に装着するのは結構簡単かと思われる。
うーん、と俺が悩んでいると彼がおもむろに自分の体を開け始めた。
えっ、と思うのも束の間、彼の頭の部分がカポっと空いており、その中に中枢神経たるコアが見える。
どうやらラプチャーは任意に自分の体を変形させることが出来るらしい。
なぜ俺は出来ないのだろうか、理由は皆目見当もつかない。
後天的に、それも不完全な形でラプチャーになったからラプチャーの体と人間の頭の適合率が低いのかもしれないなぁと思う。
今の俺の体はラプチャーの体に人間の頭を乗っけただけの、まるで子供が作った出来の悪い人形のような姿である。
首の切断面は見えないが、ラプチャーの体を自由に使えていることから察するに、融合する段階を踏んでいる状態なのかもしれない。
なので今は自分に対してこの強化のためのパーツたちは事実上の使用不可なんだろうなと結論づけた。
だって、変なことして死ぬの嫌じゃん。
なので全部彼にあげてやった。
装着後の彼にパッと見での変化はないが、歩行の精度の向上やボデーの各部分の俊敏性が上がっているように思えるので手術は成功したらしい。
出来るだけなら自分にも装備を装着して生きながらえる手段を増やしたかったけど、まあ仕方ないかな。
そんな少しボデーの性能が良くなった彼と次は土木作業のお時間である。
集めた瓦礫は色々、木材から非鉄材料、またまたチタンプレートなどバラエティに富んでいる内容となっている。
1番多いのは壁に使われていた煉瓦で、煉瓦自体はどんな事にでも使えるので改造に持ってこいの万能材料である。
試しに家の周りに煉瓦の塀を作ることにした。
煉瓦積みの経験などないので、素人作業となるけど、うーん、流石に一列のレンガじゃあ人間やらがやってきた時に怖いから三列ぐらいにしておくかなと思いつつ積み始める。
案の定というか、セメントなどを用いていないのでボロボロ崩れる、そこら辺の土を擦り付けてセメントみたいにしてみたがボロボロと。
こりゃあどうしようもないなと思いとりあえず煉瓦を家の周りに配置して塀とは言えないような山のようなものが家の周りにできた。
俺たちに左官の仕事は無理みたいだ。
つみきーじゃん