レ級に転生したんだけどどうすりゃいいですか? 作:ウィルキンソンタンサン
思えばこれまであんまり戦闘してなかったですね。もっとドンパチしようぜ、拳で。
どうでもいいですがSEEDFREEDOM見に行きました。2回普通に見て4DXで3回見ました。やべぇ。シリーズ通して最推しがズゴックなんですがめっちゃ良かったです。てかアスランがおもしれー男過ぎる。やべぇ。
コヨミの魚雷を変更しました。危うく妖精ちゃんに万歳特攻させるところでした。(2024/03/08)
「遠征にコヨミが?しかも旗艦!?大丈夫なの!?」
と雷が言う。
「ハッハッハ!オレもそう思ウ。」
「えぇ……」
やぁみんな、俺だ。今回の遠征は第六駆逐隊を率いる事になった。元々は旗艦に武蔵がアサインされていたが、脱臼して取り消しになったらしい。なぜゆえ……?
「何故か脱臼癖が着いてしまった様なのです。」
「へェ。そりャ大変。」
脱臼癖……はて?何かあったのだろうか。
とりあえず、演習で好んで使っている16inch三連装砲を艤装へ装着。側面には12.5inch連装副砲を取り付ける。
色々試してきたが……うん、やっぱりこの装備が1番しっくりくるな。それはそうと凄まじく潮の匂いがする。うーん、ナイススメル。嫌いじゃないわ!
艤装の口を開けさせ、中にボーキサイトで錬成した彗星(江草隊)をたらふく流し込む。あとAr196改。
開発出来ないし結構貴重なんじゃねぇの?とは思ったが、製造出来ない航空機なんかある訳ないしあったとしても解体して設計図作るだろいい加減にしろ!軍隊に運要素とか無いわボケ!ってことで、そこまで困ってはいないらしい。
……つまり、任務で取得してから二度と入手出来ない可能性に怯えて使わないとか、開発で九七式艦攻とか九九式艦爆の山を造らなくてもいいということだ。いいなぁおい!?優秀だな妖精!!カーッペ!!!
え?そもそも遠征にボーキサイトは消費しないだろって?うるせぇゲームじゃねぇんだぞそんな都合いい事ある訳ないだろ!
粗方飲み込ませたら、次に魚雷として533mm五連装魚雷(初期型)をセッティング&流し込み。
ちなみに、元から持っていた飛び魚艦爆や深海烏賊魚雷は上に献上した。是が非とも開発に役立ててくれ。
しっかし魚雷はともかく、艦爆はちょっとくらい残してくれても良かったのに。対潜補正+7だぜ?ちなみに彗星は+5。でも爆装が強力だしいいと思う。
あと何故か知らんが俺は素で装備ボーナスがある。火力が多分5くらい上がってる。俺、江草隊長と縁あったっけ。
はい、ゲームな話は終わり。これは現実です転生してもなおゲーム脳でいる様な転生者は死んで下さい。
「皆んな準備できたカイ?──今回、周りにちっこいのしかいなくてすみませんネ?赤城サン。」
「いえ。貴方がコヨミさん?話は聞いています。……素敵な装備ね。頼りにしていますよ?」
「ハハ、そりゃ光栄だネ。こっちも、空は任せたヨ?」
それと、もう1つ。今回の遠征には艦載機狂いこと赤城も同行する。俺も一応は艦載機出せるとはいえ、やはり本職の空母がいた方が安心だもんな。
……そうするくらいなら火力要員で戦艦が欲しいが……あ、俺が戦艦なのか。忘れてたぜ。
じゃあ雷撃兼夜戦要員で巡洋艦が欲しいな……あ、俺が巡洋艦なのか。
忘れてたぜ。
なら空戦の支援要員でもう1艦航空母艦が欲しい……あ、俺が空母なのか。
忘れてたぜ。
うーん、この超弩級重雷装航空巡洋戦艦。チート甚だしい。
「──てか、ちっちゃいって何よ!?舐められると困るんだけどッ!」
「へーへー、すまんすまン。」
「……ところでコヨミ。制服、支給されたんだな。」
「まぁ、似合ってるんじゃない?」
「ン、さっき届いたんダ。いやー、まさか窓を突き破って届けられるとは思わなかったヨ。」
「あぁ、あの騒ぎはそれだったのか……」
納得、というようにウンウンと頷くヴェールヌイ。
それでいいのか海軍。
「脚も生えてるのです!」
「ウン、そうなんだけどサ。言い方何とかならなかっタ?生えてるテ。」
☆
「──じゃ、ブリーフィングは以上。皆出撃準備をして。」
遠征のブリーフィングを終えたところで、そろそろ作戦開始だ。それぞれ規定のドッグへ入り、着水する。
耳に着けた無線から提督さんの声。
『準備は出来たかな?そろそろ時間だ。……行ってらっしゃい。』
ランプが赤から青に点灯する。さっさと行けって事だ。
「分かったわ司令官!駆逐艦、雷改!抜錨するわ!」
「ま、待ちなさい雷!駆逐艦、暁改二……抜錨するわよ!」
「駆逐艦、電改!抜錨するのです!」
「……はぁ。駆逐艦、ヴェールヌイ。抜錨する。」
「空母、赤城。抜錨します!」
「航空戦艦、レ級ことコヨミ。抜錨しまース。」
そして、一同口を揃え──
「「「──遠征任務開始、出撃(いたします)(するわ)(するのです)(する)(しまッス)!!」」」
大きな水しぶきを上げ、鎮守府から飛び出した。全員語尾バラバラなのちょっとキモくない?え?別に?そうかぁ……*1
無線を繋ぎ、皆に連絡をとる。
「各位に伝達。友軍とは一定の距離を保ち、陣形を形成せヨ。」
『はいはい!』
『
『赤城さん、こっち!』
『はい!偵察隊、発艦してください!』
旗艦である俺を戦闘として直列……単縦陣で並び、海面を滑走する。
『ちょっとコヨミ!速いわ、速度下げて!』
「おっト、すまなイ。減速スル。」
雷に言われ、少し減速。
結構抑えていたつもりだったが、これでも速かったらしい。
巡航速度の調整は難しいな……
「うーん、演習だと大丈夫だったんだがナ……」
『広さが違いますからね。大丈夫、落ち着いていきましょう。』
ふう、と風を浴びながら深呼吸をしていると、また耳元でノイズ混じりの提督さんの声が聞こえてくる。
『無事に出撃出来たみたいだね。僕も支援したい所なんだけど、これは遠征だから……現場指揮はコヨミに一任する。初めてだから、皆んなサポートしてあげて。じゃあ通信を切るよ?何かあったら連絡して。』
そうして、ぶつりと音を立てて通信が切れる。
「海はいーナー!こっちを見ると青!あっちを見ても青!……あー一面のクソ海原。」
『何言ってんのよ……』
「いやぁ、何処行きャいいのかわかんねーなーッテ。」
『──はぁ?あんたバカァ!?』
『落ち着いて雷。そんなんじゃ1人前のレディーになれないわよ?』
『コヨミは初めての任務だ。航路が分からなくても仕方がない。』
『そもそもなんで未経験なのに旗艦なのよ……』
「ワイトもそう思いまス。」
『ワイトって誰よ。』
「あーいちいち噛み付くんじャないよ流しなさいヨ。」
『コヨミさん……』
「皆まで言うなァ!今航路確認しとんネン!」
宙に投影するタイプの近未来的ディスプレイを起動し、航路を確認する。
あーんな点と点が破線で繋がってるようなやつじゃないよ?マジな方の奴だ。
この近未来的ディスプレイに心が躍るけども、正直それどころではない。
今回の遠征任務は主にパトロール。領海内にいる敵艦隊は発見次第沈める。
『いえ、そうではなく……11時の方向、2マイル先に敵影があります!』
「おっと、分かっタ。総員速度そのまま、戦闘準備。」
『『『了解!!』』』
進行方向を微調整し、滑る。
えーと、確か1マイルが1.6kmだったはずだから……3.2km?マラソンかよ。
今の巡航速度が大体30km╱h……つまり16ノット。赤城の巡航速度に合わせている形だ。
このまま行けば6分程度で接敵するだろう。計算合ってる?きはじだよね?はじきだっけ?ごめんよく分かんねぇや!
どっかの塾講師のオッサンがきはじにブチギレてる動画とかあった気がする。なんでキレてんやろな。文理選択とか文一択だったからさっぱり分からん。
「──お、敵艦隊発見。先制雷撃すル。」
肉眼で鮮明に敵艦隊を視認した所で、艤装を水中に潜伏させ、雷撃を放つ。
「着弾を確認。戦闘開始!」
『『『了解!』』』
号令を皮切りに、陣形を維持したまま爆撃機による攻撃の後に砲撃を開始する。
敵艦隊は……
「おーい、急に攻撃仕掛けといてなんだけどサー?日本語分かルー?」
『▇▇▇▇▇!!!』
「ン?ン?何言っとるか分からんワ。日ノ本の言葉喋レ?」
『▇▇▇▇?▇▇▇▇!▇▇▇▇!』
言語が通じねー。俺も分からんしアッチも分かってないな。
あー、すんごい血走った目で睨まれてる。こりゃ模範的深海棲艦だわ。そうだ、舞鶴鎮守府トコの深海棲艦は皆あぁだけど、本来の深海棲艦とはこんなんなんだ。何気に深海棲艦(ガチ)と対面するの初じゃね?いやまぁ潜水棲姫とか敵意マシマシだったけど……
深海棲艦は艦娘と人間を殺すバケモノ。この世界の基本のキ、いろはのい。勘違いしてはならない。
さて、そうと決まればここは裏で練習していた成果の見せ所。砲撃を継続しつつ、艤装の口からAr196改を発艦させる。
水上偵察機、Ar196。そして主砲と副砲を携えた航空戦艦。これが意味するのは───!
「弾着観測射撃!」
偵察機から送られてくる情報を元に、イ級の壁を掻い潜り的確にリ級の顔面に砲弾をプレゼント。喜んでもらえたなら……素敵だ…♡
しかし、俺もエイムが良くなったものだ。腐っても身体は深海棲艦か。何かと飲み込みが早い。やはりバケモノはバケモノと戦うための形をしている……(
「魚雷発射準備…………発射!」
一斉に魚雷を放つ。さて、これで敵艦隊はボロボロ。辛うじてル級が残っているが……。
腰に横向きで括り付けている
これは、着任祝いとして提督さんから貰った替えの無い虎の子。これを振るうのは……今ぞ!
ル級に向かって加速し、急接近。突然距離を詰めてきた事に驚いたのか、軽く後退するル級だが……遅い。
「逃げるナお前!
逆手で腰にあるソレ…黒い鞘に収められた軍刀を抜刀。軽く投げて順手に持ち替え、大きく振り被る。
身体を回転させ、艤装で水面を叩いて目くらまし。
弾ける水の向こう。無防備に露出された首筋に向かって軍刀を振るう。
確かな重い感触の後、切る物が無くなったのか手応えが軽くなる。刀身に着いた青い血液のような液体を降って落とし、納刀。
パチンと音を鳴らして完全に納刀した後、止まった時間が動き出したかのように全ての事象事柄が動き出す。
壁のように反り立っていた水面は音を立てて元に戻り、頭を飛ばされたル級の首は青い血を吹き出しながら倒れ、炎や煙を出しながらそのまま沈んで行く。
残心。
『……うわぁ。』
「うわァとはなんダ。」
なぜそんな引く?待て、後ろに下がるな。
あれ、また俺なんかやっちゃいました?
『その軍刀は?私達の支給の物とは違うようですが……』
「提督さんから貰ったんダ。着任祝いだってネ。」
『ふ〜〜〜〜ん?』
「なんだヨ…」
『司令官ってなんかコヨミに甘くない?』
「気の所為でショ。」
『──しかし、仮にも同族だというのに…良くもまぁそんな思い切りよく切れるものだね……』
「深海棲艦ってのは基本敵でしョ。何を今更…」
『いやぁ……うん、そうなんだけどさ……?』
「人だって人を殺すダロ?気にすんなってノ。…あー、でも確かに艦娘同士で殺し合いとか想像出来ねーヤ。」
てか、したくもない。提督の取り合いで血みどろの大戦争おっぱじめるのは良く見たけどな。二次創作で。
「ま、
『コヨミさん……』
中身は人間だし。例外はあれど俺目線でも深海棲艦は普通にバケモノだ。
え?身勝手だって?うるせぇこちとら元人間だぞ自分勝手の自分本位上等だっつの!
「じゃあそろそろ行くヨ?陣形整えテー!」
『う、うん……』
え?なんかテンション下がってね?なんでぇ…?
雷「なんで剣術会得してんのよ」
コヨミ「いや…気合い?」
雷「??????」
響「私も学ぼうとは思ってるんだよな……しかしコヨミは一振入魂って感じだな、そんな後先考えない振り方で大丈夫か?外したらどうするんだ?」
コヨミ「外れたら?さぱっと死せい。黄泉路の先陣じゃ、誉ぞ。」
響「??????????」