トリガー使いのヒーローのアカデミア   作:エドアルド

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雄英入試

 

朝、目を覚ます。

彼、星杖 継矢(せいじょう けいや)がこの世界に転生してから当たり前になった朝だった。継矢は目覚まし時計を停め、ベットから降りる。そのまま家のリビングに入り朝食の準備をする。継矢の同居人は普段は出来る女性感を出しているが朝は弱く世話をされる始末だ。継矢からすればよく今まで生活できていたなレベルの生活力のなさだ。

 

朝食を作り終えた継矢はその同居人、ヒーローレディ・ナガンこと筒美 火伊那に声をかける。

 

「朝ご飯ですよ。火伊那さん」

「……あと、五分」

 

彼女が公安のヒーローから抜ける事に成功してから気が緩んだのか彼女は少しだらしなくなっていた。いつものように更なる惰眠を貪ろうとするがその為のベットから引きずり出される。

 

「早く顔洗って来てください」

「……ああ」

 

叩き起された彼女は眠そうな顔をして洗面所に向かう。その間に継矢は朝ご飯を食卓に並べる。

 

継矢と火伊那の交流自体は10年程前から有るが今の同居生活は少し前に遡る。継矢は高校受験生であり雄英高校を志望していた。しかし、彼の住む場所は地方であり新幹線でも2時間は掛かる。その時、火伊那に白羽の矢がたった。以前から交流があり彼女の自宅も雄英高校に近い、そして彼女はヒーローだならばうってつけだろうといつの間にか継矢は火伊那の家にお邪魔する事になっていた。

 

継矢が配膳を終わす頃には目を覚ました火伊那が洗面所から出てきており二人は揃って朝食をとり始める

 

「「いただきます」」

 

二人の朝食は静かだ。というのも二人ともまだ頭がうまく働いておらず頭がしっかり働くのは朝食後だ。継矢は朝強く思えるが表に出ないだけで弱いのだ

 

「「ごちそうさま」」

 

二人は朝食を終えると食器を洗い、家の庭に出てそれぞれ体を解していく。そして、二人は向かい合い構える。そのまま二人は組手を始める。これはココ最近の日課だった

 

「今日だな雄英」

「ええ」

 

組手をしている中で火伊那がそうきり出した。今日は雄英高校入試当日だった。雄英高校ヒーロー科、日本一の倍率を誇る有名校

 

「自信のほどは?」

「プロヒーローに鍛えてもらって落ちる訳無い」

「ははっ、嬉しい事言ってくれるじゃない」

 

軽めの組手を終えた二人は着替えそれぞれの生活に入る。火伊那はプロヒーローの生活へ継矢は受験へと

 

「「いってきます」」

 

 

 

 

 

 

************

 

 

 

 

 

 

「おぉ、でっけぇ」

 

継矢は雄英高校の正門前に立っていた。辺りは各地から集まったのか様々な学生服に身を包んだ生徒達が大勢居た。継矢はその生徒の流れに混ざり試験場まで足を進めた。

 

『今日は俺のライブにようこそー!!!Everybody say hey!!』

 

そう凄まじい声量を室内に響かせるとプレゼント・マイクは耳を傾けて応答を待つ。

本来ならば合いの手が返って来るのがセオリーであるがここは試験説明の場。そんな元気に返せる人間はおそらくいない

 

『こいつぁシヴィ———‼︎‼︎OK‼︎緊張してるんだろうな‼︎んじゃあ、受験生のリスナー‼︎実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ‼︎Are you ready⁉︎Yeach‼︎‼︎』

 

遂にはセルフで合いの手をしながら話しを始めた。そこからはプレゼント・マイクのノリで説明が進むが簡単に纏めると、1~3ポイントの仮想ヴィランを撃破しそのポイントを競う。ただしお邪魔蟲として0ポイントヴィランがいるらしい。説明の後はそれぞれの試験場に移り合図まで待機だそうだ

 

『それじゃ俺からは以上だが最後にリスナーの皆に我が校の教訓プレゼント!!かの英雄、ナポレオン・ボナパルトは言った──真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者だと。【Plus Ultra】!!それでは皆 ──よい受難を』

 

その一言と共に説明会は終わった

 

 

 

 

 

 

それぞれの試験会場に受験生は別れて、各々が動きやすい服に着替え待機していた。その中で継矢は早速個性を使う

 

「トリガーオン、雷の羽(ケリードーン)

 

その言葉と共に継矢の姿が変わる。灰色のスーツに黒のマント。わかる人がいればその格好はアフトクラトルのネイバーの格好だと思っただろう。生憎とそんな人物は継矢以外にはいないが。

 

継矢はトリガーという力が個性になった影響かトリオン体への換装ができないでいた。ただトリオンから武装を作る為か服などはトリオンで形成できた。

 

継矢は目を瞑り心を落ち着ける。この世界に生まれ変わってはや15年。ここまで来た。継矢の心は一つあの憧れたヒーロー達を目指す事。愛、平和、家族、友、患者、仲間、etc..理由は違えど己が正義為に闘ってきたあのヒーロー達を目指す事。それが継矢の思い

 

『ハイッ!!スタァァァァァァトッ!!』

 

その声が聞こえた時には継矢は飛び出していた。

 

『どうした、どうしたァ!!実践にカウントダウンなんてねぇんだぜ!!賽は投げられた!!ほら、キリキリ走れ!!』

 

他の受験生より先んじた継矢はトリオンによりブースターを形成し飛び上がる。そのまま高速で飛行し上空からロボットの仮想ヴィランに向けて射撃を開始する

 

通常弾(アステロイド)

 

掌に形成されたアステロイドは次々と仮想ヴィランを撃ち抜いていく。地上の仮想ヴィランを掃討した継矢はそのまま別の仮想ヴィランをレーダーを頼りに探す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「今ので50はいったか?ポイントの見てないから確実に50ポイントは超えてる筈だが」

 

継矢は撃破する際にとにかく見敵必殺をしていた為ポイントを数えてなかった。数えていたのはあくまで撃破数だ。試験が始まって七分程経っておりその間他者を上回るスピードで継矢は仮想ヴィランを撃破していた。この時点での継矢のポイントは86ポイントだった

 

そのまま仮想ヴィランの撃破を続けようとした時大きな音と共に煙が上がった

 

「なんだ!?」

 

継矢が急いでレーダーで確認するとひときは大きい反応が映った。そして継矢自身も肉眼で捉えるとそこには巨大な仮想ヴィランがいた。

 

「あれが0ポイントヴィランか」

 

ビルを損壊させながら進む様はまさに圧巻。しかし、継矢は自分達で試験場壊してお金大丈夫かな、なんて考えていた。

 

そんな時0ポイントヴィランの足元に反応があるのを継矢は気付く。その反応は人のもの

 

「まさか!!」

 

継矢は急いで0ポイントヴィランの足元に向かう。案の定そこには転倒している黒髪の女の子がいた。しかも0ポイントヴィランはその女の子にその腕を振り下ろそうとした

 

「間に合え!!」

 

ブースターを最大出力で吹かし転倒している女の子と0ポイントヴィランの間に降り立つ

 

「シールド!!」

 

最大硬度でシールドを張り0ポイントヴィランの腕を止める。0ポイントヴィランの攻撃はやはり試験という事もあり見た目程の威力はなく難なく防げた

 

「大丈夫か?」

「あっ……え?う、うん。ウチは大丈夫」

 

女の子はどうやら無事な用だった。それを確認した継矢は0ポイントヴィランに向き合う

 

「さて、デカブツ。お前は的だ」

 

そう言った継矢は右腕の肘から先に大砲をトリオンで形成して0ポイントヴィランに向けて構える。

 

「アステロイド」

 

その言葉と共に大砲に繋がれるように数珠繋ぎの青いトリオンの弾丸が出現する。

 

「ファイヤァッ!!」

 

その掛け声とともに弾丸が発射される。発射される弾丸達は次々と0ポイントヴィランに着弾しその巨体を削り取っていく

 

「脆いな!!」

 

元々ケリードーンは火力の高いトリガーだがそれを吟味しても中々の脆さで削られていく。やはり試験という事だろう。

 

そうして弾丸を放ち続け、弾丸の嵐が止まる0ポイントヴィランのいた場所には鉄クズが散らばるだけになっていた

 

「……すご」

 

その光景に驚いたのか黒髪の女の子はそう呟いた。そしてそれと同時に

 

『しゅーーりょーー!!』

 

プレゼント・マイクの試験終了の言葉が試験場に響き渡る





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