いやほんとに長かったっすよね。諸々あって触れてなかったんです。
許してください何でもしますから!!
モナ
「イッツ〜?」
「「「しょーたーいむ!!!」」」
休日の昼下がり。モンドの中心の噴水には人だかりができていた。その中央には帽子を手に持つ青年。背は周りの人間より頭ひとつ高く、髪は金髪、少し垂れ目で鼻はモンド人らしく高い。そこそこ整った顔をしている。ニコニコと笑いながら老若男女問わずに自慢の手品を披露していた。子供はキャッキャとはしゃぎ、老人は目を丸くしていた。
帽子からハトが飛び出してきたのである。そりゃ驚くのも無理はない。
「ほら、ティミー。仲良くしてあげてね」
「うわぁ! ありがとう!」
青年の腕に止まったハトを目の前の少年に預け、青年は次の手品の準備に取り掛かろうとしたその時、
「見つけましたよ。このバカガウク! 今日は冒険者協会からの依頼があると言ったでしょう!?」
現れたのは大きな帽子に全身タイツ、オマケに頭にはバカデカハットとかいう奇抜なファッションをしている女。
アストローギスト・モナ・メギストスである。
「...あ、あれ〜...。そうだったっけ」
「とぼけない! 皆さん! 申し訳ありませんがショーは中止です!! ほら行きますよ!」
「あ〜れ〜」
モナはガウクの腕を引っ張り、ずんずんと門の外へと歩いていく。引き摺られるガウクはされるがままだったが、集まってもらった観客たちに手を振りながら門をくぐる辺りでくるりとモナの腕を解き1人で歩きだした。
「も〜。モナちゃん。あんな言い方ないでしょ〜? みんな楽しんでくれてたのに」
「...誰のせいで時間ギリギリになってるとお思いで?」
「あ、あはは〜...」
モンドに架かる唯一の橋...少し前に大規模な戦闘の舞台となったそこを渡り、モナとガウクはモンド城外れの森の中にある小さな集落へと歩いていった。
-----------------------------清泉町-----------------------------
2人は町の長であるドゥラフの元へとやってきた。
今回2人が受けた任務はこのドゥラフから依頼されたものであり、内容は「狩場に住み着いた魔物の排除」である。
どうやら大侵攻と呼ばれるあの侵攻から魔物の生息域は広がったらしく、騎士団もまだ全てを排除するには至っていない。そういった時に冒険者に頼まれるケースは多い。
「......と、言うわけなんだ。向こうの森にどうやら魔物の集落ができたらしくてな。今回はそこの魔物を一掃して欲しい」
「分かりました。規模はどの程度か分かりますか?」
「前見た時にはそこまで大きくはなかったんだが...ここ最近は魔物の声がここまで聞こえてくる。数は...15...かそれ以上だと思う」
「了解しました〜。じゃあモナちゃん。チャチャッとやっちゃお〜」
「あぁもう! 待ちなさいガウク! 私も連れて行ってください!」
ガウクはその場で「おっけー」とモナを横抱きにすると、清泉町の奥の崖へと向かっていき、
「ほっ」
「...っ」
「はぁ!?」
ドゥラフが素っ頓狂な声を上げていたが無理もない。目の前でガウクがモナを抱えながら身長の倍はあろうかという崖をジャンプで登って行ったのである。にわかには信じがたい光景であった。
「じゃーねードゥラフさん。いってきまーす」
「あ、あぁ...気をつけてくれよ...」
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「相変わらずとんでもない身体能力ですね...」
「うーん。僕はそんな事ないと思うけどな〜。生まれつきだし」
横抱きから下ろしてもらったモナはガウクの身体能力にいつものように驚愕していた。眼下には3mはくだらない崖。ドゥラフもだいぶ小さく見える。そこをひとっ飛びだ。
モナは改めて隣の長身ペラペラ男の異質さを感じた。
「ガウクはどこで生まれ育ったのですか? 生まれつきであの身体能力が備わっている民族がいるならとっくにテイワットは統一されていそうなものですが」
「うーん。分かんないんだよねぇ。僕が持ってる1番古い記憶でもばぁばと一緒にいた時だからなぁ...」
そうなのだ。このガウクという男、出自が分からない。親も分からない。親戚関係も分からない。ある時おばばが拾って帰ってきたのだ。
なんてことない日にいきなりふらっと帰ってきたと思ったらその脇にはガウクが抱えられていた。その時の驚きったらない。なんでも金リンゴ諸島に捨てられていたらしく、おばばは珍しく怒りを顕にしていた。
曰く、「アリスとバカンスを楽しんでいたら子供がいた。見た以上連れて帰るしかないためジャンケンで親権を決めたんだが、私は負けた」と文句をたれており、幼いながらモナは人の命は二の次かとドン引きしたのを覚えている。
占星術を習得してからガウクの命ノ星座を調べたところ、旅人のように読み取れないということはなく...ないことは無かったのだが、名付けるにしてはあまりにも抽象的な形をしていたため、たまたま近くにいたおばばが名付けたのだった。
『ヒビ座』と
空に、それこそヒビが入ったような命ノ星座であったのだ。それ以降は未だにガウクの家族や祖先の情報は分からない。
「...あ、いたいた。魔物だ」
「っ。さっさと片付けましょう」
「あいあーい」
現れた魔物に思考は中断させられた。
まぁとは言ってもだ。目の前では既に蹂躙が行われている。
「フッ...!」
ガウクはおばばに連れてこられた時から既に神の目を持っていた。その元素は岩。岩元素といっても色々あるが、一言で言うならば彼の能力は「硬化」がしっくり来るだろう。
体に岩元素を纏い、後は体術。非常にシンプルだ。そこにガウク自身の身体能力が加算されるのだから手が付けられない。
...木の盾って真正面から破壊できるものなんですね。
「モナちゃん! あと半分!」
「分かってます...ってば!!」
私も水元素を射出して攻撃に加わった。
私が加勢しなくてもどうにでもなるとは思うが、一緒にここに来ている以上少しは役に立たないと後味が悪い。
「なんだよ〜この盾〜。もうちょっとマトモなの作れないの〜?」
「gyo!?!?」
やっぱり私いらないんじゃないですかね。帰りたくなってきました。
もう全部彼一人でいいんじゃないですか?
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しばらく戦っていると元素の力が漲ってきた。
「ガウク! 合わせてください!!」
「お〜」
「運命よ、ここにいでよ!」
モナの元素爆発により、魔物は泡影状態となり動きを封じられた。さらに星異状態により被ダメージが上がる。そこにガウクは追撃の構えを見せた。
「押し潰せ、我が意思のままに。必滅!」
魔物は影に覆われた。見上げる位置にいるガウクの腕はどんどん岩を纏って巨大になっていく。
ガウクが空中で腕を振り下ろすと、そこら一帯の草木は吹き飛び、岩盤が剥き出しになるほどのクレーターが出来上がった。
ちなみにモナはスカラマシュがファデュイの「散兵」と呼ばれていた頃に見せた転移により既に清泉町へと戻ってきていた。
「な、なんだ!? ものすごい音がしたぞ!?」
「...はい、これで魔物討伐の依頼は完了です。後は彼が戻ってくるまで待ちましょう」
やっぱり彼一人でどうにでもなりましたね。
彼が一撃放つ度にモンドの測量士がヒィヒィ言ってますが。
...地形が変わるほどの一撃って改めてヤバいですねあの人...。
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しばらくしてガウクが戻ってきた。
「ただいまぁ〜」
「お、おかえり...。とりあえず依頼はこれで完了だ。...報酬は冒険者協会から受け取ってくれ。それはそれとして、飯食ってくか?」
「いいんですか!」
「お、おう? これから狩場の範囲も戻っていくだろうし、何よりも君たちは恩人だからな。ぜひうちの肉料理を食べていってくれ」
「ありがとうございます! ではお言葉に甘えて...」
「モナちゃんは食いしん坊だね〜」
「誰が食いしん坊ですか! 誰が!!」
結局モナが1番食べた。ガウクは少食のためあまり食べなかったが、その食べなかった料理は全てモナの胃に消えた。
「これも食べていいよ〜」
「あ、ありがとうございます。ガウクももう少し食べたらいかがです? 美味しいですよ」
「う〜ん。僕はおなかいっぱいかな」
「相変わらず少食ですね。なんでそんなに背が高いのやら...」
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夜も深け、清泉町から歩いてモンドの城内へと帰ってきた2人。
「じゃ、僕がキャサリンさんに報告してくるよ」
「分かりました。お願いしますね」
「あいあーい」
入ってすぐの分かれ道にてモナは左へ、ガウクは正面の冒険者協会へと向かっていった。
この時間帯のモンドは酔っぱらいが大半で、女が1人で出歩くには少々心細い。とは言ってもモンドにて強姦等の事件は聞いたことがないのだが。
「ふぅ。...暗いところとはどうしてこんなにも...」
ブツブツと独り言を呟いていると、
「やぁ。夜遅くにごめんね?」
「きゃっ!?」
後ろから急に話しかけられた。驚きのあまりモナは飛び上がって大声を出すところだったが、何とか堪えた。
そして文句のひとつでも言ってやろうと声の主を見ると、
「あら、驚かせちゃったかな? ごめんねー?」
「あなたは...えっと...ウェンティ? どうしてこんな時間に」
「君たち昼間から居なかったからさ。で、飲んだ帰りにたまたま見つけたのさ」
「...また彼に怒られても知りませんよ」
ここで言う彼とはディルックのことである。
「あ、あははー...。だいじょぶだいじょぶ...。...ってそうだった。君、男の子と同棲してるでしょ?」
「ガウクの事ですか?」
モナは1ミリも恥ずかしがることなくウェンティにガウクの事を伝えた。そして、ウェンティはガウクの名を聞くと一瞬目を鋭くして、さらに質問を続けた。
「そうそう。彼だよ。今はどこにいるのかな?」
「冒険者協会の方にいるはずです。今日のことについて報告しているはずですからもうそろそろ帰ってくると思いますよ」
「そう......あ、ほんとだ」
噂をすればなんとやら。ガウクがキャッツテールの裏側から階段を下ってやって来た。手には今回の報酬が入っているであろう袋を握っている。
「ただいまー...。...なるほど?」
「やぁ、君を待ってたんだよ。ガウク」
「えっ...えっ?」
なぜだか互いに牽制し合うガウクとウェンティ。その間でモナはオドオドするしかなかった。
夜遅くのモンドの端、住宅街のすぐ側で神であるバルバトスが一人の男に神罰を下しに来たのだ。
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ここはテイワットの何処かの何時か。モナにおばばと呼ばれる魔女と、アリスと呼ばれる女性がテーブルを挟んでいた。
「はぁ!? 魔神を拾ったァ!?」
とは言っても一方はテーブルを叩きつけて立ち上がり、
「相変わらずうるさいこったね。少しは落ち着いたらどうだい」
もう1人は落ち着いて紅茶を嗜んでいた。あまりに対象的な茶会である。
「待ちなさいよおばば!! なんで教えてくれなかったのよ! しかもモナちゃんと同棲しているですって!? 危険だとか考えなかった訳!?」
「お前に「魔神が落っこちてた」なんて言ってみろ。何をしでかすかわかったもんじゃない。魔神の残滓も特段見られなかったし、人として生きていくことを教えたからね。例え暴走しても上手くやるだろうさ」
「ちょっと本気? はー。せっかく魔神のデータを手に入れるチャンスだったのに...」
「...だから知らせなかったんだよ」
「どうしてよ! 魔神よ!? 魔神!! 滅多にお目にかかれるものじゃないわ! ちょっぴり実験に協力してもらって(人間観と倫理観、及び道徳が恐ろしく欠乏している実験計画)したかったのにぃ!!」
「...」
やはりコイツに教えなくて正解だったと確信するおばばであった。
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「君、魔神だよね? どうして生きているのかな」
「...」
「は...?」
ウェンティの問にガウクは答えることなく、モナは息を飲んだ。そのまま夜の風に吹かれていると、ウェンティはさらに続けた。
「他のところよりもボクの所が甘いって考えたのかな。けど残念。ボクはボクなりに国を持っているし、護るべき人達だっているんだ。そこにいるモナだって例外じゃない。君がなぜここにいるのか知らないけど、さっさと失せてもらうよ」
言うが早いかウェンティは瞬時に弓を構え、風の力を矢に纏わせた。このままではウェンティの意のままにガウクの胸に風穴が空くだろう。
黙っていないのはモナだった。
「ちょっ...ちょっと待ってください! 何してるんですか!? いきなり弓なんて...今すぐ下ろしてください!!!」
「ごめんね、それはできないや」
「どうして!」
「彼が魔神だからだよ」
どうして、という問に対してウェンティは簡潔に、正確に、速度を持って答えた。これにはモナも息を飲んだ。そして渇き始めた口を必死に回して言葉を紡いだ。
「がっ、ガウクが魔神だなんて、そんなこと有り得ません! 彼が魔神なら私が無事生きていることに説明がつかないじゃないですか!」
「魔神は良い奴ばかりでもなければ、悪いやつばかりでもないんだよ」
「だからってそんな...「もういいよ、モナちゃん」...っ、あなたもなにか反論してください!」
「ううん。反論はしないよ。ウェンティの言っていることは合っているからね」
「...ぇっ...じゃあ......」
モナは大きく目を見開いて、へなへなとその場に座り込んだ。
今までおおよそ10年間ずっと一緒に生きてきた1番身近な男が魔神? なにかの間違いであって欲しかった。
「魔神、ねぇ...。ウェンティ。魔神である僕には生きる権利すらないのかい?」
「...ないね。また戦争を始める訳にもいかないし」
まって
「...そっか。大変なんだね。...しっかり護ってあげてね」
「......大変なのはお互い様だよ」
ちがう
「......どうして僕は目覚めたんだろうなぁ...」
「ボクだって心苦しいよ。君、悪いやつじゃなさそうだし」
おかしい
「...さ、一思いにやってくれ」
「......」
どびゅう、と矢が放たれ、正確に胸を撃ち抜いた。
モナには酷くゆっくりに見えた。目の前で倒れゆくモノ。抜けてしまった腰のせいで立つことができず、手を伸ばすことしかできなかった。
色々と聞きたいことはあった。どうやってガウクが魔神であると知ったのか。どうして魔神と呼ばれるのか、どうしてガウクが死ななければならないのか。
もう、聞くことはできない。
「ボクに化けるなんて、無礼千万だよねー」
射抜かれたのはウェンティの方だった。いや、本当にウェンティなのか?モナの目にはウェンティが2人写っている。後より現れたウェンティがまさにガウクを射殺さんとしていたウェンティを射抜いたのだ。
「別に害がなければ無闇矢鱈に魔神狩りなんてしないよ! 失礼しちゃうよね!」
「...あなたが本物だね」
「あ、気づいてた? さっすがー。やるぅ」
「...は...?」
グータッチをする男2人を見て、腰を抜かしたままのモナは色んな感情がぐちゃぐちゃに混ざり合い、濁流となって目から溢れ出た。
「な...なんなんでずがぁ!...ズビッ」
「あーあーあー、泣かないでモナちゃん」
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モナが落ち着いてしばらく経って、家の目の前だったこともあり、3人はモナの家に入って話を続けることとした。
「はい、どうぞ」
「ありがとー」
「......」
モナは俯きしばらく黙りこくっていた。無理もない。長年連れ添った男が魔神と知ったのである。ウェンティとガウクは談笑しているが、モナは気が気でなかった。
「...教えてくださいガウク。あなたは...あなたは私を騙していたんですか?」
「だっ...騙したつもりはないんだけどな〜」
「やってる事は騙しと変わらないんじゃない? 君がいつも広場でやってる手品みたいにさ」
「手品を騙しとは人聞きの悪い...」
「でも説明くらいはしてあげてもよかったんじゃないかな」
「うぐっ...」
「...分かった。じゃあ覚えてることから説明するよ。といっても魔神戦争時代のことなんて覚えてないから2回目に目覚めた後になるけどね」
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俺、よく分からない島で目覚めたんだけどあそこなんてーの? ...金リンゴ諸島? リンゴ? まぁいいや、そこでばぁばに拾われたんだけどさ。そん時にはこの岩の神の目は手元にあったんだよね。
「まずは名前教えてよ」
「...確かに」
俺の名は『オセロット』。『空想』の神だ。
能力はたったひとつだけ、空想を現実にする能力。
...ま、とは言っても1度死んだ身だ。力はかなり弱くなってる...と思う。全盛期は分からん。そこの酒飲みに聴いてくれ。今できるのは同時に1つだけになる。
「...どういう事ですか?」
「同時に2つを現実にする事はできないってことだ」
「私の想像も具現化とかできるんですか?」
「1つだけならね」
「...後でやってください」
分かった。後でね。
シンプルな話でついこの間、魔物を掃討する時に大きな手を岩元素で作り出したじゃない。あのバカ重いのを動かすために『岩を動かす馬鹿力の理想』の力を使うし、その前のジャンプも『3mちょうどジャンプする理想』を使った。マジックは自前だけど、『時間通りにモナちゃんが迎えに来てくれる理想』の力を使ったよ。
「人を目覚まし時計みたいに...」
「あははー...ごめんね?」
「...ふーん。それで? 魔神戦争だと君の名前は聞いたことないし、ここら辺の神じゃないと思うけどどこの神なの? ほら、地図」
「えっと...。ここら辺かな」
「うっわ。炎神の所じゃん。ご愁傷さまだねぇ」
「ま、それでも今はモナちゃんと一緒に居られるし、悪いことばっかじゃないよ」
そのまま話し込んで夜が更けて、ウェンティはべろんべろんになりながらも帰って行った。家はどこにあるのだろうか。
そして彼が帰ってすぐにモナは能力の行使をせがんできた。
「早く使ってください! さぁ! さぁさぁ!!」
モナはオセロットの能力を使ってガウクと好きなだけ抱きつくのが理想であった。なんだかんだ今までガウクの方から抱きしめることはあってもモナから抱きつくことは無かったのだった。なぜなら気恥しいから。
いつも抱きつかれる度に「離してください!」とか「実験の邪魔をしないでください!」というような照れ隠しをしていたが、理想を現実にしてもらえれば、照れることなく好意をダイレクトにぶつけられる。
「落ち着いてモナちゃん。ちなみにだけどモナの理想は俺にも見えるからね」
「えっ」
ちょっと待ってという音が口から発される前にモナを光が包み込んだ。
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「ガウク〜〜〜」
「えっ... と。モナちゃん」
「うみゅ〜〜〜」スリスリ
「モナちゃーん?」
「スンスン...んふぅ...んっ!(さらにガウクに顔を擦りつける)」
これはどうしたものかとガウクは頭を捻った。モナの理想は『ガウクに抱きつくこと』だ。やばい。やってしまった。乙女の秘密を覗くとあってモナちゃんに先に「理想見えるよ」と言ってしまったのがなおタチが悪い。現に...
「...モナちゃん。真っ赤だよ」
「うううう〜〜!! うるさいです! 今は私の理想なのであなたは私の理想通りに動いていればいいんですよ!!」
「えい」
「ひゃっ!」
という事なのでモナを上から抱きしめた。
「モナちゃん。これからも一緒に暮らしてくれる?」
「...なんだかプロポーズみたいですね」
「俺も言ってて思った」
「クスッ」
「ぷッ」
「「あはははははは!」」
なんだか可笑しく思えてしまって、笑えてきた。
そしてこのまま朝まで抱き合ったまま過ごすことになった。
「今日はこのまま寝ましょう」
「いいね」
フォークダンスでも踊っているのかとツッコミたくなるほどにずっとくっついた2人は慎重に色々と壊さないようにモナのベットへと入っていき、そのまま抱きしめあいながら眠りましたとさ。
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「ちなみにさ、俺たちの相性ってどんな感じなの?」
「それに関してはもう占いましたよ」
「なんか色々ガバガバじゃない? 余程の事じゃないと占いってしないんじゃなかったの?」
「私が知りたかったからいいんです! そうですね...。身体の相性はいいみたいですよ。エウルアさんとラベルさんには及びませんが、モンド全体でも上位です」
「身体の相性」
「子宝にも恵まれそうですね」
「子宝」
「夫婦仲も円満になりそうです」
「夫婦」
「...結婚します?」
「結婚するかぁ」
「...! はいっ!! これからも末永くよろしくお願いしますね!」
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「そう、汝は...こう...ヌルっと...」
「思うところはありますが擬音としては最適ですね」
「ベネット様もどうやらご結婚されたようで」
「オズ! どうしてそれを早く伝えないの!?」
とある晴れたお昼すぎ、小さな小さな魔女会議の最中、モナはその大きな帽子をあげ、空を見上げた。
(おばば。私、今とても幸せです。ありがとう。あの人を連れてきてくれて)
終わり! 短い! でもなんか書いてて満足したしヨシ!
社会人の皆様、熱い(敢えての漢字ミス)中どうもお疲れ様です!
学生の皆さん! ちゃんと宿題は終わりましたか!?
最後にもう一度、
遅くなって本当にすみませんでした!
許してくださいなんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)
アンチ・ヘイトについて
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書いてもええよ(帰終etc...)
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書かない方がええよ
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なら既存キャラの妄想がもっと広がるなぁ!