トンカツがまた食べたい。そんな人生だった   作:ロースカツおいしい

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第一話 転生してもトンカツが食えない人生に意味はあるのだろうか

出張帰り混雑するホームで列車を待ってると京訛りで割り込んできた女のスーツケースに弾かれるようにしてホームへ転落した。

 

なんとか身体を起こしてホームによじ登ろうとしたが、警笛を鳴らして突っ込んでくる列車の先頭部分が視界いっぱいに迫る

 

そして身体中に走る激痛と暗転する視界

 

 

私は死ぬのだろう

 

 

最後になかよし食堂のとんかつ定食を食べたのは先々週だったかな?

このあいだの日曜日に食べに行くべきだった

 

走馬灯は浮かばず寂しいものだと思ったがいつまで経っても意識はぼんやりとしてはいるものの無くなるわけではなく……

 

まだ意識があるということはまだ生きているのだろうか?

そんな馬鹿なことがあるものかと身体を起こそうとしたが身体の感覚がないし視界も真っ暗なままである。

 

まずは身の回りの事を確認したいと思っていると脳裏に【業務命令】とメッセージが何故か日本語で浮かんできた

 

 

【資源採掘指令】

 

 

メッセージと共に私自身の現在の状況、機材の集積具合やら持ち出し可能な機材設計図のデータが頭の中に濁流が如く流れ込んできた

 

その内容によれば私は異星人の資源採掘用機械をまとめる司令端末という役割を与えられている様だ。

 

気がついたら資源採掘の準備を行えとか意味不明過ぎるしワーカホリック気味だった人生を終えてまた働けと言うのはちょっと待って欲しいと思う

 

転生するにしてもこういうのは嫌すぎるだろう

 

 

そもそも異世界転生と言えばファンタジーな世界が定番なのではないのかと言いたい

第二の人生は巨大なモンスターを狩る世界にひと狩り行こうぜ!したいじゃないか?

 

狩りゲー世界ならトンカツもワンチャン食べられる機会ありそうだし無ければ自分で作れそうだしな!

 

しかし私自身は肉体がある訳でもなくコンピュータっぽいナニかである

 

多分食事も必要なさそうだから大好物のトンカツを食べることもできないのだろう

 

新たな人生を送るにしても生きがいって大事なのでは?

 

 

 

トンカツがまた食べたい

 

 

めっちゃ食べたい

 

 

トンカツが食べれない人生に意味はあるのか?

 

 

無いよなぁ……

 

 

そもそも資源採掘を何の為に行うのか知らず黙々と働くのは勘弁願いたいなどと思ったら勝手に私の本体?に繋がるネットワーク越しにこの拠点の基幹サーバ的な存在から情報が流れてきた

 

私は宇宙の各地に送られるらしい資源採掘ユニットの一つらしい。

 

採掘機材の目的の説明もなく「造物主」と呼ぶ存在の命令に従いひたすら資源を採掘する機械?みたいなものらしい

 

ただ特にノルマもなくひたすら採掘しては資源を飛ばせば良いのは幸いというかなどなどぼやいているうちに私は宇宙へ放り飛ばされてしまった

 

 




なかよし食堂

三重県四日市市に実在する定食屋

ロースカツ定食がうまい
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