確かファフナーのOPでそれがネタになってた気がする。
翌日稟くんと私は学園に来た。
だけど、
稟「なぜ居るんだ?」
そこには樹くんと麻弓ちゃん、それにデイジーちゃんがいた。
樹「昨日ここにフェストゥムが現れたって聞いたんだ。奴らの目的が人類なら部活動の生徒しかいない学園に現れるのはおかしい。もし襲うなら光陽町やここよりもっと大きい町だろう。だがそこが襲われたニュースはない。もうすぐ一月が経つのに、だったらフェストゥムの目的がこの学園にあると思うんだよ。」
女の子関係さえなければ本当に頭のいい男の子なのに・・・
麻弓「そしてもしかしたらって土見くんと翔子ちゃんが調査に来ると思ってやって来たのですよ。」
デイジー「昨日の今日ですからもしかしたら来ると思いました。」
本当は私達だけでやる予定だったけど・・・
樹「それと稟、君、ファフナーに乗ったんだね?」
稟「あぁ。」
樹「以前翔子ちゃんがフェストゥムの因子が無いと乗れないと言ってたけど翔子ちゃんに取り憑ける君なら因子が混じり合って乗れるのではないかと思っていたけど・・・」
樹くんの言っていることは当たってる気がする。
私のせいで稟くんが危険な戦いに巻き込まれた。
稟「フェストゥムの因子が混じり合ったことは事実だ。だけど乗る事を選んだのは俺の意思だ。」
樹「だろうね。稟は翔子ちゃんの事が絡むと怖いくらい別人になるからね。だったら稟、君のファフナーをとりに行っておいでよ。翔子ちゃんのように飛んでくるタイプじゃ無いんだろ?夏休み中はバーベナのグラウンドに置いておいた方がいいだろう?」
フェストゥムの的になる気がするけどあの遠い湖まで行くのは時間がかかる。
樹くんの言うことは理にかなっている。
麻弓「その間に私達で怪しい所を探しておくにですよ。」
私は稟くんを見て、
翔子「今回は樹くんの言う通りにした方がいいよ。もし湖まで取りに行ってたら道中でフェストゥムに殺されるかもしれないから。」
そう言う。
稟「分かった。樹、もし怪しいところを見つけたら勝手に入らずに俺と翔子さんを待ってほしい。」
樹「そんな好奇心は猫と麻弓以外は無いと思うけど忠告は素直に受け取っておくよ。」
稟くんは走って校舎から出た。
樹
稟が校舎から出て行った後俺様達は校舎を調べた。
麻弓「緑葉くんは何か探すあてはあるの?」
樹「残念ながら無いね。まぁいつも俺様達が通っている所と移動教室は省いてもいいかな?怪しい物があったら話題になるし麻弓の耳にも入ってくるからね。」
デイジー「確かにそうですね。でしたら職員室や校長室でしょうか?」
デイジーちゃんが言ってくるが俺様は首を横に振る。
樹「そしたら次は教師が話題にすると思うよ。そうなると・・・場所は教師も生徒もあまり来ない場所・・・あるいは箇所・・・体育館倉庫の奥やトイレの掃除用具入れ、階段裏の物置などだね。」
デイジーちゃんの言っていた職員室も可能性はあるけどまずはこういった場所からだね。
麻弓「なるほど、それじゃあ手分けして探索をするのですよ。私とデイジーちゃんのコンビで緑葉くんは1人でお願いね。」
ちょっと待て麻弓?
樹「そこは俺様とデイジーちゃんだろ?」
麻弓「デイジーちゃんを飢えた狼と組ませるわけにはいかないのですよ。」
デイジー「わ、私も麻弓さんと一緒がいいです。」
デイジーちゃんにも振られた・・・
麻弓「そうゆう事で私らは行くのですよ!」
デイジー「何か分かりましたら放送で呼びますので。」
そう言って2人は行ってしまった・・・
仕方ない、モテる男の宿命さ。
俺様は1人寂しく探索を行った。
まず初めに保健室の奥・・・何も無い。
次に階段下の物置・・・埃が舞っている為誰もここには来ていないだろう。
そもそも人物が中から出てきて移動している訳じゃないと思う。
次は家庭科準備室。
俺様は家庭科室に入ると、
亜沙「あれ?緑葉くん?」
カレハ「まぁ緑葉さん?」
そこには時雨先輩とカレハ先輩、料理部の双璧がそこに居た。
女神はそこにいた!
樹「先輩方はどうしてここに?」
俺様は顔に出さないように聞いた。
亜沙「昨日フェストゥムの襲撃があったって聞いたから家庭科準備室に置いてあった僕らの私物が無事か確認しにきたの。」
流石料理部、家庭科準備室に私物を置くなんて。
カレハ「緑葉さんはどうして学園に?」
樹「昨日の襲撃でフェストゥムがこの学園を襲った。だけどその時学園に人が居ませんでした。でしたらフェストゥムの狙いは人間では無くこの学園となります。」
亜沙「なるほど。そう言われるとそうだよね。流石自称バーベナ学園の頭脳!」
自称は余計ですよ先輩。
樹「それで家庭科準備室を調べようと思いましてお邪魔しました。」
カレハ「そう言う事でしたらどうぞですわ。」
亜沙「そうだね。それに下着とかはもう鞄に詰め込んだからね。」
なんと!準備室に先輩方の下着があったとは!
なぜ下着とかを準備室に置いたのかは気にしないでおこう。
樹「では失礼します。」
俺様は家庭科準備室に入った。
見た目は何も無いが・・・ロッカーの裏とかを確認だ。
そう思いロッカーを動かそうとするが、
樹「・・・動かない?」
見た目はただの2枚扉のロッカー。
だが動くどころか傾いたり揺れたりもしない。
樹「時雨先輩。このロッカーはいつから?」
亜沙「ロッカー?・・・初めからあったとは思うよ?」
カレハ「亜沙ちゃん。そのロッカーは数ヶ月前にいつの間にかありました。おそらく先生が買い足してと思います。」
亜沙「あれ?そうだっけ?」
カレハ先輩がそう言うがいつの間にかあったと言うことは突然できた可能性がある。
俺様は急いで家庭科準備室から出て放送室に走った。
そして放送器具をいじって、
樹「麻弓!デイジーちゃん!大至急家庭科準備室に来てくれ!」
その言葉を学園中に伝えた後電源を落として急いで家庭科準備室に戻った。
亜沙「緑葉くん?今の放送って麻弓ちゃん達を呼んだの?」
樹「はい。それでこのロッカーは動きそうですか?」
カレハ「亜沙ちゃんが蹴りをしても動く気配はありませんでした。」
時雨先輩の蹴りは見応えがありそうだな。
そしてすぐに麻弓とデイジーちゃんがやってきた。
その後ろには・・・紅女子!?
まさか教員が学園にいるんなんて・・・それと三年生・・・見覚えがある。
去年のミスバーベナの4位で現生徒会長の瑠璃・マツリ生徒会長。
撫子「緑葉の放送と麻弓とデイジーが走っていた。悪巧みにしてはリスキーだから何か事情があると思って2人に声をかけた。それで?夏休み中の学園で何をしているんだ?」
瑠璃「私たちは今後の学園の方針を話し合っていました。」
なんで先生達は・・・の話題を先に生徒会長に言われた。
言い訳を考えていると更に、
ユーストマ「なんでぇこんな所で集まって。」
更にカオスな状態に入りそうだ。
シア「緑葉くんに麻弓ちゃん?」
ネリネ「それに時雨先輩にカレハ先輩まで?」
麻弓「なんでシアちゃん達まで来てるの?」
シア「お父さん達が昨日の襲撃で壊れたとこの確認をしに来たの。私らも確認しに来たの。」
普通はこんな危険な所に娘さんを連れてくるかなぁ?
フォーべシー「それで?君らはなんでここに?」
ここは白状した方がいいかな?
麻弓に視線を送ると麻弓もお手上げとばかりに苦笑いをしていた。
俺様はことの経緯を説明した。
フォーべシー「なるほど。確かに人類の敵であるフェストゥムが人の居ない学園を襲うのはおかしい。この学園に何かあるのは間違いないね。」
ユーストマ「だが学生だけでそれを調べるのはいただけねぇな。そう言ったことは大人の仕事だ。」
それはごもっともだ。
だけど譲れないこともある。
樹「稟がファフナーに乗りました。それだけで王様方はわかると思うのですが。」
驚きの表情をする王族の方々、そして時雨先輩にカレハ先輩。
ユーストマ「2体の機械が現れたと報告があったが・・・まさか稟殿が・・・」
撫子「あー、すまないが私にも分かるように説明してほしい。ふぇすとぅむ?ふぁふなー?なんだそれは?」
紅女子は話についていけないようだ。
樹「麻弓、紅女子に説明を。俺様はここで王様達に説明を続けるよ。」
麻弓「わかったなのですよ。」
麻弓は紅女子の所に行った。
ネリネ「緑葉様、それでなぜこの家庭科準備室に?」
樹「このロッカーさ。ここが怪しいんだ。」
俺様は指を刺す。
変哲も無い2枚扉のロッカー。
亜沙「押しても蹴ってもびくともしないんだよね。」
時雨先輩の言葉にガタイのいい神王様がロッカーを押した。
だが動かない。
ユーストマ「なるほど。確かに動かない。」
俺様はロッカーを開けて中を見る。
中はなんも変哲も無いロッカー・・・だが。
あるはずの物がない。
ハンガーをかけるハンガーパイプに荷物を置ける棚がない。
俺様はじっくりとロッカーの中を調べると一部変な切れ込みみたいな物があった。
手で触ってみるとそれがズレた。
樹「あった。」
ズレた所を見てみると電子金庫に暗証番号を入れるようなスイッチがあった。
一体ロッカーから出る。
シア「へぇ、最近のロッカーにこんな物が付いてるんだね。」
デイジー「リシアンサス様。今も昔もロッカーにそのようなものは付いていません。」
フォーべシー「これではっきりしたね。ここが秘密の入り口だって事が。」
樹「はい、ですが肝心のパスワードが分かりません。」
麻弓「あっ、だったら少しだけ。」
そう言って麻弓がロッカーに入りボタンを押した。
そしたら、
「パスワード確認。名前をどうぞ。」
動いた!
シア「麻弓ちゃん!どうやったの?」
麻弓「以前翔子ちゃんに誕生日を教えてもらっていたのですよ。そしたらまさかビンゴするとは思いませんでしたよ。」
なるほど、翔子ちゃんの誕生日・・・前の世界で翔子ちゃんはフェストゥムから島を守るために戦っていた。
そしたらそういった施設のパスワードに生年月日が使われている可能性もあるわけだ。
麻弓「羽佐間翔子。」
「名前と声が一致しません。」
流石にそこまで警備は緩くないか。
デイジー「ここは翔子さんが来るまでお預けですね。」
樹「そうだね。」
今頃稟はどこら辺を移動しているのやら。
そう思っていると小さな地響きが聞こえた。
麻弓「来たみたいなのですよ。」
麻弓が窓から外を見てそう言う。
俺様達も外を見ると蒼のファフナーが校庭に来ていた。
そして降りてくる稟。
シア「稟くん!」
ネリネ「稟様!」
王女様方は急いで家庭科室から出て行った。
俺様達も後に続く。
さてと。
主役が登場したわけだしこの先はどうなるのか俺様達は分からない。
翔子
稟くんがマークエルフを学園の校庭まで移動させた。
操作が上手になっているけど時折家屋にぶつかりそうになってヒヤヒヤするよ。
校庭でファフナーから降りる稟くんにリシアンサス様とネリネ様が走ってやってきた。
なんで居るんですか?
稟くんも戸惑って居るようでなぜ居るのか聞いてみると壊れた校舎の修理のために神王様と魔王様と一緒に来たようだ。
校舎の修理は分かるけどなんで連れてきたの王様?
その後ゾロゾロと校舎から出てきて更に先生から先輩までオールスター勢揃いでした。
樹くん曰く先輩は家庭科室の中の様子。
先生は生徒会長と今後のこと。
王様達は学園の修理のためにやってきたとの事。
思わずため息を吐いた。
そして先生になんて説明したのか特に稟くんに詰め寄ることはしない。
樹「とりあえず稟、急いで家庭科準備室に向かうよ。」
稟「家庭科準備室?」
なんで家庭科準備室?
もしかして何か見つけたのかな?
樹「とりあえずここで説明するより見た方が早いね。行くよ。」
樹くんが学園に向けて歩き出す。
その後ろを皆が付いていった。
稟くんは私を見た後その後を追った。
家庭科準備室の中のロッカーに集まるみんな。
樹「とりあえず稟。翔子ちゃんに名前を言ってと伝えてくれないか?」
私?
樹「ロッカーの中に電子操作板があって翔子ちゃんの誕生日を入れると次は名前を言えと言われたんだよ。麻弓が翔子ちゃんの名前を言うと声と名前が一致しないと言われた。だったら本人が言うしかないんだよ。」
なるほど、長い説明ありがとう樹くん。
稟くんが私を見てくる。
いいのって感じで。
私は頷いて稟くんに取り憑く。
取り憑いた私を私の事が知らない人達が驚いた。
撫子「麻弓の言ってた羽佐間というのは君か?」
先生の鋭い視線が私を貫く。
翔子「初めまして。羽佐間翔子です。いつも稟くんの事を気にかけて頂きありがとうございます。先生が稟くんの味方で稟くんも穏やかな学園生活を送る事ができました。本当にありがとうございます。」
知っていたのかと言う顔をする先生。
撫子「それでも私はあれしかできなかった。」
翔子「そのあれしかでどれだけ私と稟くんは救われたか・・・先生は私の知る中で最高の教師ですよ。」
無意識でしょうか、先生の目から涙が出ていた。
先生は手で顔を隠してそっと顔を背けた。
先生は間違った事をしていません。
誰よりも熱い真面目な先生です。
ユーストマ「オメェがしょうこか。」
次は王様ですか。
翔子「はい。羽佐間翔子と言います。神王様、魔王様。」
フォーべシー「先日遠目に君を見たけど美しい女性だね。」
ナンパですか?
ユーストマ「まー坊。今はそんな事を言ってる場合じゃないだろ?」
フォーべシー「いやぁ美しい女性を見るとつい口にしたくなるんだよね。」
重症のようです。
ユーストマ「たくっ。あー嬢ちゃん。詳しいことはそこの中を見た後色々聞きたい。今はそこを開けてくれないか?」
私は頷く。
私は電子操作板に近づいて、
翔子「羽佐間翔子。」
と言う。
「確認しました。」
その言葉と同時にロッカーの奥の金属板が動いた。
そこには長い階段。
地下に降りる階段。
デイジー「学園にこんな場所があるなんて。」
撫子「いつのまにかこんな物が。」
驚きの声が背後から聞こえる。
私は階段を降り始めた。
楓
芙蓉家
幹夫「楓。今いいか?」
お父さんが洗い物をしている私に声をかけてきた。
楓「はい。大丈夫です。」
私は一度手を止めてお父さんに向き直る。
お父さんは何か言いにくそうな顔をしている。
こんなお父さんは初めてだった。
幹夫「・・・あの時電話をしたのは私だ。」
楓「えっ?」
何を言っているのかわかりません。
電話ってなんですか?
あの時っていつですか?
幹夫「紅葉達に電話をしたのは私だ。」
頭が真っ白になりました。
お母さん達って・・・どういうことですか?
幹夫「あの日、楓が高熱を出した。稟くんは泣きながら私にどうしたらいいと聞いてきて私は紅葉に連絡を入れた。」
うそ・・・
うそだ・・・うそだうそだ・・・
うそだうそだうそだ・・・
おとうさんがおかあさんをころし・・・
幹夫「楓は覚えていないだろうな。寝ていたから。そして帰ってくる最中に事故に遭った。」
ねつ?
あのひわたしはくるしくておかあさんといった・・・
ずっとてをにぎってくれたおとこのこ、とおくでおとうさんがおかあさんのなまえをよんで・・・
わたしがねつをだしたせいで・・・おかあさんが・・・
わたしが・・・ころした・・・殺した。
私は走り出した。
翔子
長く続く階段の先に光が見えた。
私達は光に中に入ると色々な機械が見えた。
ネリネ「ここは?」
ネリネ様が呟いた。
私も分からない。
こんな場所は初めてだから。
そう思っていると、
「来たんだね。」
女の子の声が聞こえた。
皆が辺りを見渡すと少し先にアルヴィスの制服を着た女の子が居た。
翔子「アルヴィスの職員?」
「あなたと会うのは初めてだよ羽佐間翔子。」
なんで名前を・・・職員なら操縦者の記録を見る事が可能ですね。
「そのままだと土見稟と会話が出来ないから少し待ってて。」
女の子がそう言うと急に私の体が動いた・・・違う!稟くんと離れた!?
樹「翔子ちゃん!?それに稟!?」
麻弓「あれ?2人は見える?土見くんに取り憑かなくても見えるのですよ!」
私は驚いた。
今まで稟くんしか見えなかった私の姿が樹くんと麻弓ちゃんに・・・いいえ、みんなに見えているみたい。
中に浮く私。
稟「翔子さん。」
翔子「稟くん。」
こんな事初めて。
「羽佐間翔子をこの空間だけ視認させることにした。この場所ならいちいち土見稟に取り憑かなくてすむ。」
女の子は何者?
翔子「あなたは誰ですか?」
「私は皆城乙姫(みなしろ・つばき)。」
皆城・・・皆城くんの妹?
乙姫「皆城総士の妹で竜宮島のコア。それが消える前の私の役割。」
竜宮島のコア・・・何それ・・・
乙姫「私が目を覚したのは7年前。初めは戸惑ったけどこの学園の地下に私が眠る装置があった。そして初めての襲撃でマークゼクスを見て羽佐間翔子が居ると確信した。」
樹「まるで機械的に話すね君。」
乙姫「別に感情が無いわけじゃ無いわ。前の世界で皆城総士と一緒に行動したり親友が出来たり遠見真矢と一緒に居たりと感情を表に出すことはあったよ。でもここに来て7年、人と会わないと表情筋が動くことないと思わないかね?」
樹「確かに長年人と会わないで居ると表情筋が死ぬね。」
何納得してるの樹くん。
乙姫「さすがバーベナ一の頭脳ね。幼少期からその頭脳で周りから嫉妬されてきた人。」
樹くんの表情が少しだけ怖くなった気がした。
それより昔から頭よかったんだ。
樹「なんで知っているんだい?その事は麻弓しか知らないはずだけど?」
乙姫「この学園を起点に光陽町までの住民の事は丸分かりよ。色々調べさせてもらったから。竜宮島でもなんでも情報が入ってきたから。」
何この子?怖いんだけど。
ユーストマ「すまねぇが本題に入っていいか?」
乙姫「そうね。例えばなぜフェストゥムがこの学園を狙っているのか?その目的とは?そしてなぜフェストゥムがこの世界に現れたのか?どうしたらこの襲撃が終わるのか?色々あると思うけどとりあえずひとつずつ答えていくわね。」
皆城ちゃんが一旦言葉を区切った。
乙姫「まずなぜこの世界にフェストゥムが現れたのか?単刀直入に言うと私と羽佐間翔子の元いた世界の地球で連合軍がフェストゥムの拠点である北極に核兵器を撃ち込んだ。その時多くのフェストゥムは消滅したがそれでも全てが消えたわけじゃなかった。フェストゥムがワームホールで逃げようとした際に核兵器の爆発と同時に歪み別世界に繋がる穴に変わった。その先がこの地球だった。」
私の死んだ後にそんな作戦をしていたの?
なんで核兵器を撃ち込んだのか分からないけど。
乙姫「次に目的。それはなぜこの学園を狙っているのかと同時に説明するけど目的は私よ。」
フォーべシー「君が?なんのために?」
それは私も疑問に思った。
なんでこの女の子が狙われるの?
乙姫「さっきも言ったけど私は向こうでは竜宮島のコアをしていた。竜宮島はある一定の期間になると人間とおんなじ成長期と呼ばれる現象があるの。その際の私は次の世代のコアに役割を託して消えた。フェストゥムの目的はコアである私と同化する事。そしてこの学園を新たな巣として繁殖を行い人類と同化を行う。最終的には人類は滅ぶわね。今の所人類だけで済むけどいずれは神界と魔界に通じる門を通って2つの世界に根を伸ばす予定かしら。」
王族の方がたが青い顔をする。
それだけじゃ無い、皆が顔色を悪くした。
乙姫「最後に襲撃がいつ終わるか、ここにフェストゥムが飛ばされたけど繁殖する事が出来ないから増える事はない。つまり残り全部のフェストゥムを倒す事で襲撃は終わり世界は平和になる。だけどその数はまだ比べ物にならない数。おそらく後2回。それも今までより遥かに多い数のフェストゥムが襲ってくる。」
絶望、詰み、諦め。
全員がそんな顔をしている。
ユーストマ「他に方法は?」
乙姫「人間界を見捨てて今から人族を2つの世界で受け入れて全人類を移住。その後門を破壊する。目的は私だもの。私が人間界側から門をファフナーの自爆装置のフェンリルで私もろとも爆発させて門を破壊すれば被害は人間界だけで済むわ。」
それが最善の選択と言わんばかりの言い方。
この子は自分が死んでもいいと思っている。
乙姫「何を悩む必要があるのかしら?王なら即座に判断をしないと。」
樹「だけどその提案だと君が・・・」
乙姫「緑葉樹、私は元々消える定めだったの。それがこの世界で延命したに過ぎないわ。それに私が生き残りたいからそこの羽佐間翔子と土見稟の2人に命懸けで私を助けてと訴えた方がいいかしら?」
その言い方はずるいよ。
樹くんが私と稟くんにそんな事望んでないと知っているのに。
その時急にアラームが鳴った。
亜沙「何!?急に!?」
乙姫「フェストゥムが襲ってきた。お願いだけど迎撃して欲しい。マークゼクスを今向かわせてるから土見稟のマークエルフでしばらく耐えて欲しい。」
血の気が引いた。
稟くんが走って階段を駆け上った。
マークエルフは校庭に置いたまま。
急がないと破壊される。
撫子「私たちは無力だ。生徒に守られるなんて・・・」
稟
俺は走って校庭に向かった。
幸いファフナーは無事だった。
急いで乗り込みレールガンでフェストゥムを撃つ。
空には両手で数えるには指が足りないくらいのフェストゥム。
下にも地面が見えないくらいのフェストゥム。
これを俺がしばらく持ち堪えるのか?
数発に1回は外れる弾丸。
だが確実に数が減っている。
次に大事を這う小型のフェストゥムをデュランダルを撃ち倒す。
近づいてきた奴をルガーランスで薙ぎ払いデュランダルで撃ち倒す。
倒しても倒してもキリがない!
その時デュランダルの持つ手から激痛が走る!
稟「がぁ!??」
なんだ!?
俺は自分自身の腕を見るがなんともなかった。
次にファフナーを見ると腕が消えていた。
ファフナーが傷つくと操縦者に痛みが来るのか・・・
痛みに堪えながら俺はルガーランスでフェストゥムを薙ぎ払う。
その時、
乙姫「待たせたわ土見稟。」
皆城乙姫と呼ばれた女の子の声が俺の隣から聞こえた。
昨日の翔子さんのように隣から・・・
乙姫「クロッシングに少し戸惑ったわ。今ファフナーとあなたの痛覚神経を遮断するわ。それと少なからず援護するから羽佐間翔子が来るまで耐えて欲しい。」
そう言われると急に腕から痛みが消えた。
これが痛覚神経の遮断?
痛くないなら!
俺はルガーランスの先端を空に浮いているフェストゥムに向けてルガーランスの刀身を左右に開ける。
稟「いけーーー!!」
先端にエネルギーが溜まりそれをフェストゥムに向かって撃つ!
フェストゥムに直撃して消える。
刀身を閉じて再び剣として振るう。
少しずつ、少しずつフェストゥムを倒す。
途中丸い球体が俺の周りを飛びそこからレーザーが放たれフェストゥムを倒していく。
これがあの子の言ってた援護?
ありがたい。
少しでも多く!翔子さんの負担を減らすために!
ルガーランスが折れてマインブレードを構える。
目の前のフェストゥムを刺そうとしたが、
稟「えっ?」
俺は目を疑った。
なんで?
なんでここに居るんだ?
稟「楓?」
楓が怯えて座り込んで居る。
おじさんも楓を守るようにしている。
フェストゥムが楓とおじさんの存在に気づいて襲いかかる!
稟「やめろーーーー!!!」
俺はマインブレードを投げた。
フェストゥム刺さったマインブレードは爆発して消える。
乙姫「土見稟!慌てたらだめだ!冷静になって!」
俺はマインブレードをもう一本取り出して楓達を守るために立つ。
守らないと!
またあの時の楓を・・・
脳裏によぎるベッドで生きる意味を無くした楓。
俺の嘘で俺を憎みながらも生きる意味を見出した楓。
もう見たくない!
フェストゥムが触手を伸ばしてきた!
避けたら2人が!
俺はフェストゥムにマインブレードを投げて残った腕で2人を守りように包む。
投げたマインブレードは爆発したが意味がない。
ファフナーが触手に捕まりそこから緑の結晶が生える。
稟「あぁ・・・」
目の前が・・・黒くなる・・・
「りんくん!」
しょう・・・こ・・・さ
翔子
マークゼクスが来て乗り込んだ私は真っ先に稟くんの元に向かった。
だけど・・・
翔子「りん・・・くん・・・」
稟くんが消えた・・・
目の前で・・・
あの子とあの子のお父さんを守って・・・
翔子「・・・えせ・・・」
私はレールガンを構えて、
翔子「稟くんを返せ!」
撃った。
後の事はあまり覚えてない。
覚えているのは・・・稟くんが消えた事。
稟くんの居た場所の緑の結晶を拾おうとしたけど触れる事が出来ない。
私は泣いた。
守れなかった。
好きな人を・・・
おそらく次で終わりです。
色々ごちゃごちゃですが読んでいただきありがとうございます。