【しにそう】だから【ライブする】 作:Tkmraeua2341
…ホントに意味が分からない。
てっきり私はルビーとトパーズが殺し合いをしているのだと思っていたのだが。
「実際してたわよ?30分くらい」
「で私が負けちゃったの」
では何故トパーズが生きているのか…いや、もしかしてルビーがトパーズを殺さずにいる理由がその戦闘の最中であった、ということだろうか。
「そうそう。私ね、これでも最強なのよ?サキュバスどころか魔族最強。でも他の戦闘に特化した種族の面子を潰すようなことは避けたかったから全力で戦うとか出来なかったのよ。そんな中この子と戦ってたら全力以上を引き出されたのよねぇ。もうこの時点でこの子のことを気に入ってたんだけど…」
「お姉ちゃんをお嫁さんにしたいのは私も同じだー!て感じに叫びながら殴りあってたらいつの間にかお互いにお姉ちゃんの好きな所を言い合う感じになっちゃって」
「それで意気投合しちゃったの」
…これは私がおかしいのか?
殺しあって仲良くなるとか人間の感性が残ってるせいか全然理解出来ない。
「まあそれでこの子、パースちゃんがいいか…パースちゃんに賭けに乗ってもらったのよ、[次の一撃で負けた方が勝った方の言うことを聞く]ていうの。シンプルでしょ?」
「で、私が負けちゃったからお姉さんの言うことを聞くことになって」
「私たち二人でエメちゃんを囲っちゃおう、て言ったのよ」
「まあ私は実質2番目で落ち着いた状態かな」
「あ、それとパースちゃん、私のことはお姉さんじゃなくてルビーでいいわよ?これから好きな人を一緒に愛するんですもの♪」
「はーい、じゃあルビー」
「なにー?」
「呼んだだけー」
「そうー」
…急に緩くなった。
そんなこんなで私の誘拐騒動は落ち着いた。
トパーズ…パースとは割と上手くやれている。
仕事のない日はルビーかパース、もしくは両方と観光に行ったり食事を楽しんだり…まあ、えっちなこともした。
そのせいかパースは羽が真っ黒になり頭の輪っかもなくなった。
そういえばパースはどうやって私の過去を知ったのか質問したが、
「世の中には知らないことの方がいいことが多いんだよ、お姉ちゃん」
と、顔を近づけながら言われ、口を開く前にキスされた。
…これ私は一切安心出来ないってことでは?
そのままパースと一晩明けて朝食を作っているときにそう思い至ったが、最強の悪魔(サキュバス)とその次に強い堕天使に体を捧げている状態で言うことでもないと考えた。
さて、そんな状態で過ごしている私だが、これでもストレスを抱えているようだった。
自覚はないのだが眉間にしわがより、ぶつぶつと独り言が増えたらしい。
こんな状態では仕事にも影響が出てくると思い1人で温泉に入りに行くことにした。
1人で、だ。
なんという解放感、やはり私はぼっちがいいらしい。
まあパースがどこかで監視している状態なんだろうがこの際知ったこっちゃない。
むしろなにかトラブルがあれば助け舟を出してくれるだろうしありがたいことだと思う。
そして私が向かっている場所はと言うと、極東だ。
どのような異世界だろうと極東と言えば日本にものすごく近い、もしくは和の雰囲気がとても強いことでよく描写される場所だ。
そこまで行くのには専用のテレポート陣の所まで向かわなければならないが、直接向かうより断然近い。
ルビーもパースも私が極東に湯治に行くことに反対はなく、快く見送ってもらった。
つまり、危険がほぼない土地ということだろう。
それなら私でも大丈夫だろう、注意するとしても精々迷子にならないようにするくらいなはずだ。
それにこれでも私はサキュバス、つまり魔法が使えるのだ。
確かに私は弱いが、弱いなりにできることを増やしてはいた。
その中に旅で欠かせないものや役立つものもある。
まあそんなに長居もしないし大丈夫だ。
…
こんにちは、私エメちゃん。
「貴様、何故我らの領地に入った」
「姫様どうします?異国の者のようですがかなりの上玉ですぜ」
「猿はこれだから困る、姫様はそんな下卑なことは考えぬ」
「じゃあ犬はどう思うの?この人脚がとっても魅力的じゃない?」
「確かに脚がいいな、特に太もも。むっちりしてて…」
「あぁ、食べ応えがありそうだ」
「「違うそうじゃない」」
今、桃太郎一派みたいなのと遭遇したの。
…私そんなトラブル体質だった?
…正直に遅れた理由を言うと、土曜日に姉妹と86を見てしまい、なにか妄想しようとしたら「死にたくない」が頭をチラついて他のゆるふわアニメで思考を溶かしていくのに時間をかけすぎたせいです。