お久しぶりです。
残業とかバンパイアサバイバーSwitch版(時間泥棒)にハマったりとかで書けませんでした。
さらに先日の台風で家に帰れず車中泊する羽目になりました。皆さんはご無事でしょうか。
そんなわけで投稿です。
通常授業も終わり帰路(というには敷地内だから超短い)につく皆、インターン組(僕以外にも何人かいる)は補習があるのでここで一旦お別れだ。
そんな中、普通科の生徒達がこちらを見ながら何かを言っていた。
「ヒーロー科A組、ライブやるんだって。超凄くね?」
「見たいよね、何時にやるんだろ?早めに時間を聞いておかないとね」
「だな、クラスの出し物の当番だったら見に行けないしな」
そっか時間の告知は早めにしないとね。
文化祭中に何回も出来るわけじゃないだろうし、その辺も気にしておこう。
寮生をはじめとしたヒーロー科主体の動きにストレスを感じている者もいるらしいけど、楽しみにしてくれる人もいるなら頑張って良いモノにしないとね。
そうして僕達は音楽演奏に詳しい耳郎さんに話し合いをお願いして補習へと向かった。
補習も終わり一階共有スペースにて話し合い中の皆との合流。
決まったことはニューレイブ系のクラブロック(すいませんこの時点で分かりません)、演奏に関してはそもそも経験者が耳郎さんしかいない中でバンドの骨子であるドラムをどうするかとなったが才能マンであるかっちゃんがあっさりとこなした。
あと教養の一環でピアノを習っていた八百万さんはキーボード担当になって、ベースは耳郎さん。残りはギターとボーカル決めてそれ以外の人はダンスか演出となった。
「良かった、楽器演奏の経験者が耳郎さん以外いない感じだったから変身魔法で演奏担当を全員耳郎さんにする必要があるのかと思ってたよ」
「そんなことも出来るのか魔法」
「体育祭でドラゴンになってたしな」
「耳郎五人のバンド隊ってそれはそれで盛り上がりそうだな」
「爆豪のドラムを除いて演奏の技術としてはその方が上だしな」
「つーか長時間変身してたら完全に本人に成り代わるヤバい魔法だと自分で言ってただろうが」
演出で考えていた案は、麗日さんが轟君と切島君を浮かして空中で轟君の氷を切島君の体でゴリゴリ削り青山君をミラーボールにしてクルクルと回して宙に舞う細かい氷でスターダストのように光をキラキラと舞い落ちさせるというものだった。
チームスノーマンズ!!と芦戸さん的に自信のある案のようだ。ミラーボールになる青山君もかなり乗り気みたいだ、自室にミラーボールを置いてあるだけあるね。
発表だけではなく参加型なら空間づくりに演出は欠かせない要素だから役割として必要だね。
「ところで緑谷は演奏とかボーカルかダンスは出来ないの?割となんでも出来るイメージがあるんだけど」
そう評価されるのはなんかこそばゆい気分になる。でも僕は基本的にグランバハマルで経験したことしか出来ないって、演劇とかの死体役だったらこなせる自信があるよ。
「緑谷なら魔法で演出も捨てがたいよな」
「チームスノーマンがやることとか一人で出来そうだしな」
演出に関しては既存の魔法以外だと出来ない、クーラー魔法なんてグランバハマルに無かった新しい魔法は精霊と対話できるおじさんだからできたことだ、ちょっとうっかり人類を滅ぼしかけたのは置いとくとして。
「演奏にボーカルにダンスか、それならグランバハマルでやったことあるけど」
「どれくらいできる?」
えっと、
「おじさんと二人で歌って、空を飛んでた魔獣の群れを感動のあまり墜落させたり」
「どんな歌っ?!」
「ジャ○アンかよ」
「おじさんと二人で踊ってあまりの上手さに恐ろしいナニカを次元の向こう側から呼び出したことがあるね」
「何をしてんだお前ら」
「珍しく真っ当に現地民から討伐されても仕方ないことしてんな」
「だからけっこう歌と踊りには自信あるよ」
これだけ出来るのだからどちらも大丈夫だよねと、へへっと笑いながら皆に告げたらなぜか全員にマジかコイツという目を向けられ、
「「「「「緑谷は演出で」」」」」
満場一致で僕は演出担当に決まった。
「何故にっ?!」
「観客を失神させたり世界滅ぼしかねんヤツにやらせるワケねーだろ」
だよね。
「まあ黒鞭で引っ張ったり煙を操ったり浮遊も出来るから演出の方が良いよね」
ワン・フォー・オールの歴代個性もかなり演出向きだよね。それだけでは戦闘において決定打に欠けるけど応用できることが多い。
「それに歌なら耳郎ちゃんでしょ?」
「麗日さん。耳郎さんて歌も上手いの?」
音楽関係の技能も半端ないんだな、ヒーロー科としても索敵やら戦闘技術も高いのに。
「いや、まだ全然」
「ボーカルならオイラやる!モテる!」
「ミラーボール兼ボーカルはそうこの僕☆」
「オウ!楽器は出来ねーけど歌なら自信あんぜ!」
峰田君と青山君と切島君という意外な面子が立候補してきた。でもロック系の歌になりそうなのに大丈夫かな?
「△△△△ッ!!」
「〜〜〜〜!!」
「ハーーー!!」
実際に歌ってもらったら結果はまあアレだったね。頑張りは認めるって感じで。
そして葉隠さんの推薦もあって耳郎さんに実際に歌ってもらったら、立候補した面子(峰田君と青山君)が撃沈するくらいの上手さでした。
こうしてボーカルも満場一致で決定、僕とは意味が違う形だけどね。
「じゃあそれはそれで、ギター!!これは二本ほしい!!」
照れるのを誤魔化しながら耳郎さんがそう言えば、
「やりてー!!楽器ひけるとかカッケー!!」
「やらせろ!!」
とウェェェイしながら上鳴君と目立ってモテたい峰田君が立候補。
やる気あるから練習次第で上鳴君は大丈夫だけど、峰田君はウン、サイズがね、ウン。首から下とギター本体が同じなら大きさなら仕方ないよね。
「サポート科に頼んで特注品を作ってもらう?」
「個性で外見が様々になったから対応してくれる業者もあるって」
「3本腕用のバイオリンとかあるしな」
「子供用のヤツとかなら大丈夫じゃねーか?」
「優しくすんなっ!!泣くぞコラアア!!」
峰田君に皆でフォローしたけど駄目でした。
後はそれぞれダンスか演出か自分の希望を言って、やり手のいなくなったギターは常闇君が引き受けてくれた。経験はあったけど一度手放したから希望者優先にしていてくれたみたい。
そして目立ってモテるという目的が駄目になったと感じてすっかりネガティブになった峰田君を芦戸さんがフォローして隊分けは終了。
とはいえ青山君は演出とダンスを兼任だし、芦戸さんと耳郎さんには未経験者の指導をお願いすることになるけどね。
役割の比重が偏ってるのが問題だけどこればっかりは仕方ない、か。
経験者にしか出来ないことだし本人達も楽しそうだけど負担になるようならサポートしないと。
「参加する人達に楽しんでもらえるようなモノにしたいね」
「緑谷?」
「エリちゃんも喜んでくれるように」
セガと動画以外にも楽しいことはあるのだと知ってもらうために、外の世界には輝くモノがあるのだと見せてあげるためにおじさん達がエリちゃんを連れて文化祭に来るそうなのだ。
あんな日々を過ごしていたエリちゃんが思い切り笑えるような、そんな舞台にしたいよね。
けど、
「「 ダ レ ? 」」
「エリだから女の人だよね!!」
「他校の娘のために頑張るとか青春みたくて盛り上がるー!!」
「また新しい女かよ」
「知っている名前か爆豪?」
「いや中学までの同級生にはいないな」
「エリちゃん、だから年下じゃないかしら?小学生とかそれより下くらいの」
そんな僕の呟きがその場の空気を一変させたのです。麗日さんと八百万さんはグリンとこちらを向くし、芦戸さん達はキャーキャー言うし、かっちゃん達は呆れてるし。
「緑谷」
ポンッと僕に心配するように触れる峰田君。
「刺されんなよ」
「どんな心配っ?!」
なんでそうなるのっ?!
そういえば事情が事情だからエリちゃんのことは伝えてなかったなと僕は思い出すのであった。
けど、
セガのソフトを受け取りに行った先で酷い目にあってそうな女の子に助けを求められたからプロヒーローがチームアップしないと勝てないようなヤクザ組織を個人で撃退してその子を養子として引き取ったおじさんと、肉体を個性で分解されて実験させられていた6歳児の話なんていつすればいいのさ。
特に僕は助け出そうとしていたけど結局何も出来ないで事後処理しただけだったし。
深夜一時、ようやく終わった話し合いの後もハイツアライアンスの共有スペースの明かりは消えることはなかったのでした。
おじさん宅に出入りしてる茨さんとメリッサさんは知っていましたが、話すきっかけが無くてA組の皆はエリちゃんを知りませんでした。
インターン組は原作どうりです。