異世界イズク   作:規律式足

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 メメメメメメメメメメンヘラぁ…。ネタです。
 最近はまってしまってつい。



112話 ヒーロービルボードチャート?

 

 ビルボードチャート発表日。

 僕達はその放送が流れる時を談話室で皆揃って待っていた。多くのそれこそ日本中の人々が注目する大きな節目、雄英生としてヒーロー仮免取得者として見逃すわけにはいかないのだ。

 期待と不安が入り交じりどこか緊張した空気が普段は明るいこの場を包んでいた。

 そんな時にとあるメールが届いた。

 送ってきたのは僕にとって兄同然の人。

 懐かしい気持ちになりながらメールを読めばその内容についフッと笑ってしまった。

 

「なんだ?面白いことでも書かれていたか?」

 

 僕の様子に気付いたかっちゃんがそう尋ねてきた、まあ面白いといえば面白い内容ではある。

 

「も し や ま た 女 か?」

 

 野球部キャッチャーに迫られている峰田君が目を血走らせて言う。同時に麗日さん達がグリンとこちらを向いてきた。

 

「そんなんじゃないよ、親戚のお兄さんから。かっちゃん覚えている?山田純一さん」

 

「山田のあんちゃんか、懐かしいな」

 

 僕達が小学生低学年の頃に引っ越してしまったお兄さん。ヒーローに欠片も興味の無い人だったけど当時から気性の荒いかっちゃんすらも年下の子供としてきちんと面倒みてくれていた。

 

「俺達がカードが欲しくて買ったヒーロースナックを代わりに食ってくれる優しいあんちゃんだったな」

 

「そんなこともあったね」

 

 かっちゃんは意外と純一さんに懐いてたね、個性にも怯えずにズカズカと言う人だったからかな。

 

「んで何があったんだ?発表までまだ時間あるし言える内容なら暇つぶしに話せよ」

 

 そうだねまだ時間あるし、緊張しながら待っているのもしんどいからね。

 

「『今 付き合ってる彼女がいる人に質問!』」

 

「ブチ○すぞ豚野郎っ!」

 

 メールの一文を読み上げたら即座に反応した峰田君がキレて叫んだ。

 

「はえーよ」

 

「教えてないのになんで外見が分かるんだろ?」

 

「『君の彼女はアイドルのポスターを部屋に張るのを許してくれる派?それとも許してくれない派?』」

 

「うーん、ウチのクラスだとかっちゃん以外は答えられない質問だね僕達って忙しくて彼女作る暇なんてないし。で、どうなの?」

 

「あー?ミルコはポスター見ても自分の方が美人だと鼻で笑ってたぜ。貰いもんのカレンダーにそんな反応してた。って誰が彼女持ちだ」

 

「語るに落ちてるよー。

 しかし女子としてはどう思うの?」

 

 せっかくだからA組女子達に尋ねてみる。

 

「ウチはあんま気にしないかな。好きなミュージシャンのポスターを張る気持ち分かるし(まあスタイル良い子とかだと面白くはないけど)」

 

 耳郎さんは気にしない派と。

 

「うーん、ヒーローのポスターならともかく、アイドルはなー。けど大事なら日に焼けないようしまっておいたらと思うわ、勿体無いし」

 

 麗日さんはヒーローなら良し派。

 

「ケロ、あまり良い気分じゃないけど剥がすかどうかで喧嘩はしたくないわ」

 

 蛙吹さんは嫌だけど我慢できる派だね。

 

「溶かすよ」

 

 はい?

 

「壁ごと溶かす。だって彼女だよ、世界一可愛いのは付き合っている彼女なのに他の娘を見る必要なんてないじゃん」

 

 芦戸さんはヤンデレ気味な溶かす派。なんか彼女と付き合う人は大変そうだね頑張れ切島君。

 

「私は悲しくなるかなー。やっぱり顔の見える娘が良いんだってそう思っちゃうなー」

 

 この話題は葉隠さんには地雷だったようだ。いつも明るい彼女がかつて無いくらいテンション下がっているよ。とりあえずダメ派と。

 

「私は実際そうならないとよく分からないですわ。そのアイドルポスターにも詳しくありませんし」

 

 調度品として部屋に絵画は飾ってもアイドルポスターは張らないだろうしね、よく分からなくて当然か。あえて言うならブルジョワ派?

 

「不貞の証、焼き払います」

 

「張るのだったらマイトオジサマのポスターにするべきよね」

 

 塩崎さんは焼却派でメリッサは張り替え派、と。

 

「それよりここにこの二人がいることに突っ込むべきだろう」

 

 いやもういつものことだし。

 

「「したいよ、そんなやりとりを自分の彼女としてみたいよっ!!彼女にアイドルポスターに嫉妬するくらい愛されたいよっ!!」」

 

 女子達の返答に峰田君と上鳴君が泣きながら床をバンバンと叩いて叫んでいた。気持ちは分かるけど壁ごと溶かされるのはちょっと。

 

「それで純一さんは『僕の彼女はね、剥がしたりはしないんだけど、なぜか顔の部分だけめっちゃくちゃに黒く塗りつぶす派』」

 

「「惚気と自慢か豚野郎っ!!」」

 

「そうかなあ?」

 

「やぶくより恐怖があるわ」

 

「俺には助けを求めているようにも感じたが」

 

「いったい山田のあんちゃんはどんな女と付き合ってんだよ?」

 

「本人曰く、『見た目は美少女、中身はミザ○ー』らしいよ」

 

「まあストーカーなんてどこにでもいるからな」

 

 かっちゃんの一言に納得しかない。

 身近にも心当たりが有り過ぎるからね。

 

「そもそもそんなメンヘラな人とどこで知り合ったんだよその人」

 

 毎朝通学時バス停留所で数分間一緒になる名前も知らない女子高校生に告白したとは言えないなあ。付き合えたから良かったものの普通は通報されるし。

 あと峰田君とかは真似しかねないからなあ(そして警察のお世話に)。

 

 

 そんな良い具合に緩くなった楽しい雑談も終え、いよいよビルボードチャートの発表。時代の節目きちんと見ないとね。

 





 補足説明。
 
 ヒーロービルボードチャートのシーンが好きな方はすいません(土下座)。原作との差異はサーナイトアイが生存していることとベストジーニストが参加していることくらいなので飛ばします。

 山田純一。
 緑谷君の親戚で近所に住んでいる時はよく遊んでくれた人。かっちゃんも慕っていた。
 個性は『治癒力向上』
 人より怪我の治りが早いが、脳無のような再生力は当然ない。
 ヒーローになれる個性だが本人が痛いの無理なタイプなのでなろうと思ったことはない。
 メンヘラな彼女持ち(入籍済み)でさらに同級生にストーカーされ、バイト先の先輩とその母に肉体関係を迫られたりする。
 緑谷君の現状は知っていて心配していたが、自分がそれどころではなかった。

 佐々木唯
 山田純一に告白されたメンヘラ美少女。
 ストーカーであり個人情報を調べて盗聴盗撮脅迫をするヤバい人。
 ラブラバと知り合いで、お互いの彼氏自慢とストーカー用品の情報交換をしている。
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