異世界イズク   作:規律式足

14 / 117
 
 原作設定改変あり。
 あと描写してないシーンは原作通りに進行しています。


14話 ヒーロー基礎学とオールマイト。

 

 雄英高校生活二日目。

 もうすっかり定着しつつある塩崎さんとの登校に駅から麗日さんが合流し賑やかになった。

 中学校ではありえなかった学生らしい日常が、間に異世界での半年間があったからより嬉しく感じる。なお飯田君は誰よりも早く登校しているらしく朝は時間が合わなかった(かっちゃんも誘ったけど聞いた瞬間爆速で翔けていった)。

 麗日さんと塩崎さんは僕を挟んで時折張り詰めた空気を出したりもするけど、そこは同じヒーロー志望だからなのかすぐに打ち解けたみたい。二人共良い子だしね。

 

 そんな登校時間が終わって午前中。

 ヒーロー育成機関とはいえそこは高校、通常科目も当然ある。むしろ日本最高峰の偏差値であるから授業のレベルもハイレベルだ。プレゼント・マイク先生の授業は普通だけど。

 昼はクックヒーロー ランチラッシュによる一流料理を安価で頂ける。

 かっちゃん(逃亡失敗)を含めたクラスメート達との学食での食事は楽しい一時だ。

 そして午後の授業!

 いよいよ待ちに待ったヒーロー基礎学!!

 

「わーたーしーがー!!

 普通にドアから来た!!!」

 

 担当はオールマイトなのか。新任教師だけど大丈夫かな?

 ヒーロー基礎学。

 ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う科目。割と最近できた科目で、数多のトップヒーロー達の心得や信条に警察や救急隊に自衛隊などの育成カリキュラムを組み合わせた総合科目。

 そして今日やるものは戦闘訓練。

 入学前に提出した個性(偽称)と要望に沿って、雄英高校御用達のコスチューム企業のあつらえた戦闘服を纏い行う本格的な授業。

 子供の頃から思い描いていたヒーローの姿。

 それが現実になることに興奮して嬉しそうにコスチュームに飛びつく。

 

「そう、格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女!!自覚するのだ!!今日から自分はヒーローなんだと!!」

 

 ちなみに僕のヒーローコスチュームなんだけど、最初は母がヒーローになることを応援して手作りで用意してくれようとしていた。

 だけど半年間の異世界生活のアレコレを知った結果、実用性第一!身の安全を優先して!と意識を変えてしまった。とりあえず防火性!と叫ぶ母の悲鳴を聞きながら僕は要望書を提出したのだ。

 その結果は、

 デザインは異世界での活動着。

 服は異世界でのおじさんと同じデザインで首回りに赤い布を巻いている。腰のベルトには折りたたんだ呪符を革でとめてぶら下げ。

 頭部にはフルフェイスのヘルメット。

 背後からの不意打ちで気絶しないように耐久性に優れた仕様で、色はオールマイトを模した金色で角?を二本走るようにデザインしてある。

 ただ、コスチューム素材は天然素材に限定してもらっている。それなら神聖魔法で直せるしね。

 これがざっくりとした僕のコスチューム。

 荷物を収納魔法にしまえるから基本手ぶらですむのは便利だよね。

 

「良いじゃないか皆、カッコいいぜ!!」

 

 うん実用性に趣味にデザイン重視と様々ですね。

 

「先生、ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか?」

 

 すぐに質問できるのは飯田君の良いトコだよね。

 

「いいや!もう二歩先に踏み込む!

 屋内での対人戦闘訓練さ!!」

 

 敵退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高い。

 それはそうだろう、多くの騒ぎになる敵は逃亡失敗で破れかぶれになって暴れるか、暴れるために騒ぎを起こす。

 商売という形まで犯罪を確立している存在は拠点を構え発覚しないように立ち回っていてもおかしくない。

 

「君らにはこれから「敵組」と「ヒーロー組」に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

 その説明の後は皆から質問が飛び交う。

 青山君は関係ないことを言ってたけど、まあレーザーを使うならマントは反射性にしたらどうかな?

 

 訓練の設定は、

 敵がアジトに核兵器を隠していてヒーローがそれを対処しようとしている。

 勝敗条件は、

 ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか、核兵器を回収する事。

 敵は制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえる事。

   

 映画かな?

 ツッコミどころ満載だけどわかりやすくてぶっ飛んだ設定だった。

 

「コンビ及び対戦相手はクジだ」

 

「適当なのですか!?」

 

 これって昨日相澤先生が体力テストでクラスメートの個性を確認する機会をくれなかったらしんどかったのでは?

 それで一緒のコンビになったのは麗日さん。この二日で親しくなれた人だし、個性も反動まで聞いているからやりやすいね。

 そして相手は、かっちゃんと飯田君か。

 僕達が敵側で、かっちゃんがヒーロー側。

 なるほど手強いね。

 

「敵チームは先に入ってセッティングを!

 5分後にヒーローチームが潜入でスタートする。

 他の皆はモニターで観察するぞ!」

 

 さてどうするか。

 ただ勝つなら単身特攻して光剣を振り回せば勝てるだろうね。

 けどそれは成りたいヒーローの形じゃない。

 おじさんとのダンジョンアタックでは効率優先になってしまうけどヒーローになるからにはそうではいけないんだ。

 なぜオールマイトは平和の象徴になったのか。

 それは人が正しく生きる指標となるため。

 ヒーローとは誰もが憧れる存在で、正しく格好良くあらねばならない。

 それが、演出と言われようともだ。

 誰もがヒーローに成りたいと思う社会なら、敵を志す者は減るのだろうから。

 幸い、僕が個性とした勇者は分かりやすい形。

 僕がなるべき形は、勇者らしくだ。

 

「やろうか麗日さん」

 

「うん」

 

 雄英高校生活は全力で過ごす。

 だがそれは異世界グランバハマルでの、どんな手段を用いても生き延びて殲滅する在り方じゃない。 

 それを意識して授業に臨もう。

 

 




  
 コスチュームデザインがわかりにくくてすいません。
 普段着甚平一択な作者には厳しいのです。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。