異世界イズク   作:規律式足

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 短めです。



23話 勇者パーティ結成。

 

 さてどうするべきかな?

 もう収納魔法にハチマキをしまっちゃおうかな?(外道)とも思ってしまう。

 炎鳳殲滅ほどの大技は打てないだけで収納魔法くらいならまだ大丈夫だし。 

 上を行く者には更なる受難を与える雄英高校の方針により起きたこの危機的状況。 

 突破しようにもそもそも組んでくれる相手がいるかどうか。持っていれば突破確定なこの高ポイント、全員から狙われることを承知で組みたがる人はいないよね。

 

「緑谷君、組もう」

  

 その筈なのに組もうと言ってくれる麗日さん。ガン逃げしたら勝てるし、仲良い人とやった方が良いと彼女らしい笑顔で言う。

 この朗らかな笑顔はグランバハマルではまず見なかったなと思いながら、僕は彼女と組むことを決めた。

 騎馬戦は二人でも良いというルール、なら麗日さんの個性で軽くして精霊魔法で空に逃げれば勝てると思うけど(見たところ空中戦ができるのはかっちゃんか、B組の体の切り離しができる娘くらい)、第一種目で消耗しすぎたからそれもできない。この消耗がなければ開始同時に縛動拘鎖で全員縛りつけて終了時間まで逃げ切れたのに。

 うーん、いっそワンフォーオールで全力ダッシュ(麗日さんがヤバいことになる)するかなと考えていると、

 

「遅参して申し訳ありません、勇者様」

 

 ズリズリとナニカを引きずりながら塩崎さんが現れた。というかそれはぐるぐる巻きにされたかっちゃんだった。

 

「人気だったのか、囲まれていた戦士 爆豪の捕獲に手間取りました」

 

 捕獲されてるよかっちゃん。

 

「離せ天パ女、俺はイズクと組む気はねえ」

 

「自ら主に挑む気概は買います、ですが勇者様の危機に馳せ参じることこそ従者の務め」

 

「主じゃねえし、従者でもねえよっ!!」

 

 必死にもがくかっちゃんだけどあそこまで縛られてると個性も使えないしね、というかイバラでズタボロになるよ。

 

「無理強いは良くないから、離してあげてよ塩崎さん」

 

 確かに頼もしいし、敵にならないだけでも有り難い存在だけど、無理矢理はちょっと。

 

「ほれ勇者様もこう言ってんだろうが」

 

「万全の状態の勇者様と戦うことが怖いのですか?」

 

「ああっ?!」

 

「例年通りなら次の第三種目は一対一での戦いとなるでしょう。ヒーローを目指す誰もが焦がれる舞台で勇者様と相対する勇気が無いと?」

 

「だとテメエ」

 

 うん明らかに挑発しているね塩崎さん、かっちゃんの顔がエラいことになっているし。

 

「色欲の悪魔を庇ったせいで勇者様は疲弊されています、そんな状態の勇者様と戦う己を貴方は誇れるのですか?」

 

 プライド高いかっちゃんを上手く煽るなあ。  

 かっちゃんも悩んでいるけど、そのね、

 

「いいだ『はい十五分経ったわ、いよいよ始めるわよ』ろ乗ってやる」

 

 もう時間が終わりそうって、終わってた。

 

「あのババア許さねえ」

 

 恥をかかされてマスクメロンみたいな顔のかっちゃんと、そのタイミングの良さに吹き出す麗日さん。まあ話しかけようと寄ってきてたサポート科の人も四人揃ってることに気づいて慌ててB組の方に行ってたからね。麗日さんが威嚇もしてたけど。

 

「というか作戦とかどうする?」

 

「うるせえボケ勇者、こうなりゃ皆殺しだ」

 

「ああなんという、血に飢えた戦士か」

 

「とりあえず緑谷君を守る感じ?」

 

 かっちゃんという最大の脅威がコチラ側だからなんとかはなるかな?

 

『さあ起きろイレイザー!15分のチーム決め兼作戦タイムを経てフィールドに12組の騎馬が並び立った!!』

 

『なかなか、面白ぇ組が揃ったな。パワーバランスおかしいのが一つあるが』

 

『なんでヒーロー科入試実技試験トップクラスが三人組んでんだよ、麗日ガールも上位だったし』

 

 やっぱりかっちゃんも塩崎さんもトップクラスだったんだ。納得だけど。

 

『推薦組も組んでる奴らいるし、ちょうど良いのかもな』

 

『さァ上げてけ鬨の声!!血を血で洗う雄英の合戦が今!!狼煙を上げる!!!!』

 

 騎馬中央、勇者 緑谷出久。

 騎馬右、僧侶 塩崎茨。

 騎馬左、導師 麗日お茶子。

 騎手、戦士 爆豪勝己。

 

「とりあえず麗日さんの個性で身軽になったかっちゃんが攻めまくり、塩崎さんが守りを固める戦略かな?僕は神聖魔法(精霊魔法とは別枠)で回復と使える精霊魔法(浮かす程度)でサポートをするよ」

 

「ケッ、サポートなんざいるか狩り尽くしたるわ」

 

「良く考えたらとんでもチームやね」

 

「戦士 爆豪、B組の謀士 物間寧人に注意を」

 

 こうして第二種目の騎馬戦は始まった。

 僕の回復を優先されてるみたいだけど、こうなったら第三種目では全力でやれやとかっちゃんキレてたからなあ。

 しかしB組で暗躍してた人がいたのか、順位の偏りもそれが原因か。

 一筋縄ではいかなそうだね。

 

 





 補足として、常闇君は爆豪君のポジ。発目さんはB組になってます。発目さん的には食い下がりそうだけど、緑谷君がサポートアイテムを必要ない存在に見えたことと人数揃ったから引き下がりました。

 戦士とか導師とか書いてると、ファミコンのSD騎士ガンダム列伝がやりたくなる。
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