前半、独自解釈及びエンデヴァーアンチ有り。
後半、設定改変及びキャラ崩壊有り。
閲覧注意です。
第二種目である騎馬戦が終わって昼休憩の時間。
せっかくだし観客席にいるおじさんと食べようと思い、出口に向かったら轟君に話があると呼び止められた。
「それで話って?」
轟君、轟 焦凍との接点は同じクラスなのにあまりない。個人的な会話も今までロクになく、せいぜい個性が強力なクラスメートくらいの認識だ。
襲撃事件から注視されているのは分かってたけど敵意があるように感じないから流していた。
体育祭開始前にも宣戦布告してきたからそれ関係だろうか。
「少し長い話になるが、まず聞いてくれ」
そこから話された内容は轟 焦凍という人間の全てだった。
父であるエンデヴァーの目的と所業。
自分の生まれた理由。
母との関係。
そして、自らの目的。
「お前も辛い思いを乗り越えて今の実力があるのは理解した、オールマイトが目をかけるのも納得だ。
だからこそ俺は、クソ親父の個性を使わずにお前の上に行く。奴を完全否定するためにな」
正直意味がわからないなあ。
ツッコミどころあるし。
それが轟君の話を聞いた僕の素直な感想だ。
まずエンデヴァー、それ上昇思考ってレベルじゃなくない?オールマイトを超えたいのは分かったけど、話がぶっ飛び過ぎ。
そもそも轟君がプロヒーローになる頃には引退してるでしょオールマイト、年を考えなよ。
世代的にはエンデヴァーだってオールマイトの後輩だってのに。
なのに個性婚とか、いつからオールマイトに勝てないと見切りつけたのさ。
轟君が言う理由だとエンデヴァーが二十代の頃に諦めてないとおかしい。
けどそれは全盛期どころかヒーローとしては成長期といってもいい年齢だ。
ランキングだってその当時はまだナンバー2だったとは思えない。
だから個性婚は事実としても、オールマイトを超えることだけが理由だとは思えない。他に引けない理由でもあったと思う、轟君は知らない理由が。
いやまあ子供からしたら屑だろうけどさエンデヴァーって、うんファン辞めようかな。
これ指摘しても轟君は納得しないだろうし。
ただなあ、
「君の在り方をどうこう言うつもりはないよ。君は悪事を働いているわけじゃないから」
これが見返すためにヴィランになるって言い出したなら止めたけどさ。
炎を使わないでトップヒーローになるとか止める理由がないよね。
力の制限なら僕だって人のこと言えないし。
それでも、
「けどさこれだけは言っておく、君はこのままだと後悔することになる。
自分より強い相手に全力を出しきれなくてね」
言っておくべきことはあるよね。
「なんだと」
「君は知らないんだよ、全身全霊を尽くしてまで勝たなきゃいけない戦いを。そしてソレに勝てなかった絶望を」
当たり前ではあるけどさ。
何せヒーローが全身全霊を尽くしてまで戦う機会なんてまずありえない。
このヒーロー飽和社会、そこまで強いヴィランなんて滅多にいないし、そもそもヒーローはヴィランを殺せない。
けど先日のヴィラン襲撃事件にて現れた改造人間脳無。アレは轟君より強かった。いくらでも創れる道具のくせにだ。
「君は君を強者だと認識するのは当たり前だ。何せナンバー2ヒーローエンデヴァーのお墨付きだからね。でもさ君は、エンデヴァー以上を知らないんだよ」
だからこそ、エンデヴァーを超えることとトップが同じ扱いなんだろうけどね。
「知ったようなことを言うんだな」
「君の悲しみと辛さはわかってやれない、けど無力だった後悔は誰よりも知っている。だからこそ第三種目」
越えられない壁として立ちふさがるよ。
そう僕は告げた。
「上等だ」
そう言って轟君は去っていった。
プライドを傷つけられたのか不快そうに。
彼が立ち去った後に、
「お節介が過ぎるかなあ?ねえ、かっちゃん?」
通路の向こうにて立ち尽くす幼馴染に問いかける。
「今更だろ、ヒーローなんてそんなもんだ」
そんな僕の在り方を彼は肯定してくれた。
ならば迷わずやるだけだね。
幼馴染にすれ違いざまに手を振りながらおじさんを探しに向かった。
おじさんと合流し一緒に昼食を楽しんだら昼休憩が終了した。第三種目の前に体育祭らしい希望者参加のレクリエーション種目もあるらしい。
けど人目をひいたのはA組女子陣、全員チアコスチュームを着てそのスタイルの良さを晒していた。
どうやら峰田君達が騙して着せたらしいけど、
「似合ってるから良いと思うよ、騙すのはどうかとおもうけど」
運動できるからか体が引き締まっていてへそだしコスチュームが似合う似合う。
「緑谷ちゃんは照れすらしないのね」
「意外と普通に見て、普通に褒めるのな」
グランバハマルで美人に見慣れたからね。今更照れないよ。
僕が素直に褒めたからか満更でもないように落ち着いてくれた、麗日さんめっちゃ照れてるけど。
「勇者だ」
「ああヤツこそ真の勇者」
黙りなさいスケベナンパブラザーズ。
それ別の意味で勇者でしょう。
さてそこからはレクリエーション種目前に、トーナメントの組み合わせのくじ引き。
なんだけど、心操チームだった尾白君と庄田君が辞退を宣言。
正直体術に秀でた二人と戦えないのは残念だけど、ミッドナイト先生が認めたから仕方ないよね。
それにより繰り上がり、話し合いの末アピールの凄かったサポート科の発目さんと、B組から推された鉄哲君になった。A組の皆は名乗りでなかったようだ。
轟君とは一回戦で勝てれば二回戦で戦えるか。万が一に備えておじさんに頼んだから、多分大丈夫だろう。
『よーしそれじゃあトーナメントはひとまず置いといてイッツ束の間、楽しく遊ぶぞレクリエーション!』
僕は見学かな、今までテレビで見てたから生で見れるのは正直楽しみだ。途中B組の拳藤さん達が同じクラスの物間が言いすぎてすまなかったと頭を下げにきたけど、本心から気にしてないと伝えるとより辛そうな顔にさせてしまった。いや本当に平気なんだけど。
盛り上がるレクリエーション、個性使用もありだからこちらもド派手で見応えあるね。
そんな風に眺めていたら、
借り物競争に参加した峰田君が叫んでいた。
「緑谷ー!!お前の魔法のポケットから背脂をだしてくれえー!!」
あったかな?背脂。
ゴソゴソ漁って出てきたのは、
「(異世界産)オリーブオイル(的なナニカ)ならあるけど」
向こうはコレの方が主流なんだよね、動物の油は使いみち多いから。
「「「あるのかよ!!」」」
オリーブオイルだけどね。
あての外れた峰田君はとりあえず屋台に向けて走っていった。あるかな背脂?ラーメン屋ならありそう。
「いるかあっ!!」
と向けてでは芦戸さんがチアコスチュームのまま参加してお題の紙を地面に叩きつけていた。
伊豆熱海産天然本わさびでも書かれてたかな?いやそれなら、あるかぁ!になるか。
気を取り直した芦戸さんは観客席に走り大声を上げてこう叫んだ。
「お客様の中に、『セガユーザー』は居られませんかあっ!!」
「「「「居ねーよ」」」」
何その借り物。
お客様方もドン引きしてるじゃん。
あ、けどそっちは確か、
「はいは~い、居まーす!セガユーザーのおじさんが此処に居まーす!」
おじさんが元気に手を振ってる。凄く嬉しそうだね。ちなみに塚内さんは仕事で来れなかったとか、残念そうだったみたい。
「「「「居るのかよっ!!」」」」
無個性より希少な存在なんだけどね。
観客のお客様と共にツッコミ終えた芦戸さんはセガ豆知識を語りながら走るおじさんの手を引いて判定役のミッドナイト先生のところへ向かった。
「これ牛脂だから駄目ね、豚限定よ」
「あるか背脂あああ!!」
そして峰田君は判定で駄目だった。
牛脂はあったんだ。
「先生、セガユーザー連れてきました!!」
「にわかだったら許さないわよ、山田(にわか)はシバく。
じゃあチェックさせて貰うわ」
厳しいよ借り物競争。
「ソニ○クとテイ○ズについて、」
「テイ○「ス」テイ○「ス」だから、本名はマイ○ス=パウワーだが尻尾が二本だから、あだ名がテ」
「本物だよこのおじさん(ドン引き)」
「フ、引っ掛け問題に引っかからないとは本物ね」
問題文に引っ掛け仕込むとかガチ過ぎでは?
「けどねっ!!」
するとミッドナイト先生が身を翻し全力の蹴りをおじさんに叩き込んだ。
「「「「なんでっ?!」」」」
「本物のセガユーザーたるもの、ゴールデン○ックスから戦闘力を会得しているものよ」
「そもそもゲームタイトルがわかりません」
「なるほど、納得できるよ」
そこには当然だけど平然とした姿のおじさん。
その蹴り、岩盤とかブチ抜けるんだけどなあ。
「セガユーザーって何なの?」
芦戸さんが可哀想。
それと平然としたおじさんを見たミッドナイトの顔がなんかおかしいような?
「っと後はゴールだね走るよお嬢さん」
「ねえ、おじさんてプロヒーロー?」
当然の疑問だね。
「ただのおじさんだよ、セガユーザーのね」
凄い、かつてないくらいのドヤ顔だ。
芦戸さん、君も感心してないで走りなよ。
しかし、さっきからミッドナイト俯いて震えているような?
「見つけたぜ、背脂ああっ!!」
そしてあったんだ背脂、峰田君も頑張るねえ。
八百万さんに出してもらえば一発だったけど。
「ミ ツ ケ タ」
だが突然顔を上げたミッドナイトが叫びと共に地面に勢いよく鞭を振り下ろして衝撃波が周囲に撒き散らされた。そして峰田君はやっと見つけた背脂共々吹き飛んだ。
「逃がさないわ、運命の人」
長らく追い求めた存在を見つけたような恍惚の表情でミッドナイトは笑っていた。
なんかヤバい気配がするけどおじさんだから大丈夫だよね。
こうしてなんか凄いこともあったけど、それぞれの思いを胸にあっという間に時は来る。
雄英体育祭、最後の種目。
そのはじまりの時が。