異世界イズク   作:規律式足

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 この世界は異世界おじさんとクロスオーバーのため、そちらの話題も出たりします(時間とか西暦は適当)
 

 おじさんサイドです。


4話 変わった世界とおじさん。

 

「ヒーローになって稼ぐのはどうです?」

 

 某市アパート。

 そこには中学生の頃に一家離散し異世界ファンタジーに救いを求める心病んだ青年と、セ○に人生を捧げる地上最強の異世界帰りのおじさん(職業は動画投稿者)が生息している。

 そんなある意味、いや普通に危険地帯に出入りしている現役大学生の眼鏡美少女である藤宮さんは、絶賛片思い中の青年と頭おかしいけど基本良い人なおじさんの将来を思って助言する。

 まあそこにはおじさん自立させて、タカフミ青年とルームシェア(同棲)という願望もあったりするが。

 

「「ヒーローかあ」」

 

 その彼女の提案におじさんは興味なさそうに、タカフミ青年は「初期投資が、いやエルフマネー」と少し考えてから返事をした。

 

「でもなー、俺って無個性だぞ?」

 

 人間としては個性的だが、生物としては無個性であるおじさん。

 異世界帰りの現世界最強生命体であるにも関わらず、その戦闘能力で世間に貢献することは一切していなかった。

 

「ご、ごめんなさい。失礼なこと言って」

 

「?」

 

「あ、おじさん。無個性とかって今はかなりデリケートな問題なんだよ」

 

 藤宮さんの謝罪の意味が分からず首を傾げるおじさんに説明する敬文。

 

「確かに無個性は俺の時も希少だったけど、クラスに2〜3人はいただろ?」

 

「昔はそんなにいたんだ」

 

「今じゃ学校に一人いるかどうかだよ」

 

「マジでっ!!随分減ったなあ」

 

 十七年という時間の流れた日本はことあるごとにおじさんを驚かせる。

 

「まあそんなわけだから、ヒーローになるってかなり厳しくない?出久君も頭良いのに諦めてたし」

 

((出久君?))

 

「でもおじさんならオールマイトにも勝てるんじゃないですか?」

 

「間違いなくエンデヴァーには勝てるね。魔炎竜よりは弱いだろうし」

 

 うんうんと敬文が頷くが、おじさんはとあるヒーローの名前に反応する。

 

「オールマイトォッ!!あの人まだヒーローやってたのっ!!俺が子供の頃にはもうヒーローやってただろっ!!」

 

 おじさんの驚きの叫びに、改めて平和の象徴の凄さを実感する。先日二十歳になった二人にとってオールマイトは空気のように居て当たり前の存在だ。生まれた時には既にナンバー1で平和の象徴だったのだから当然の認識ではあるが。

 だが本来そのヒーロー歴の長さだけでも驚愕に値する事実なのだ。

 恐らく彼を超える現役ヒーローなど片手で足りる程度の数だろう。

 

「こ○亀の連載終わったのにまだヒーローやってんだ、あの人」

 

「いやこ○亀と比べなくても」

 

「多分こ○亀の方がまだ長いけどね」

 

 なお、こ○亀の連載は40年である。

 ヒーローを志した学生期間を含めればあるいは超えるかもしれない年数である。

 

「そういえばこ○亀にオールマイト出た回とかもあったなあ」

 

「オールマイトよりキャラ濃いのばっかじゃん」

 

「両○さんに言いくるめられるオールマイトとかリアルっぽかったよね」

 

「って、ヒーロービルボードチャートにでてるこのベストジーニストって雄英体育祭で活躍してた人じゃん」

 

「十七年前とか丁度デビューくらいかな?」

 

「おじさん視点だとあの学生がトップヒーローになってる、って感じなんだろうね」

 

 

 

 

 

 

 結局その日はいつものように雑談で盛り上がりヒーローになるかどうかの話題は流れてしまった。

 おじさんはあまりヒーローに興味はないみたいだ。僕(敬文)としても一家離散を防いでくれなかったヒーローにはあまり良い感情は持っていない(八つ当たり)。

 ただ、出久君はどうしているかな。と心配そうにおじさんが呟いていたのが印象に残った。

 

 

 

 

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