異世界イズク   作:規律式足

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 繋ぎ回です。




46話 期末テスト結果。

 

「見事な絶望顔だねえ」

 

 期末テスト翌日。

 先生方を纏めて撃退した僕を尊敬するクラスメート達と演習試験で目標達成ならずな四人組。

 

「セメントス相手は心底同情するがな。正直都市では相手したくねえよ」

 

 かっちゃんの言葉に僕は頷く。あのヒーローの相手はそもそもコンクリートを砕けるパワーないと何もできないからね、というかハンデの超圧縮おもりが意味をなしてなかった気が。

 

「爆豪もよく勝てたよな」

 

「ハンドカフスを付けただけだ、勝ちじゃねえ。オールマイトが途中から焦らなきゃ不意もうてんかったわ」

 

 オールマイトの超パワーを爆破と格闘技でいなしていたかっちゃん。活動限界(しかもまたヒーロー活動してギリギリだったみたい)もあって焦ったオールマイトの弱目な威力のパンチを見極め、その一撃をあえて受け止めてハンドカフスをはめたんだ。かっちゃんは納得してないけど。

 

「皆、土産話っひぐ、楽しみに、ううしてるっがら!」

 

 明るくてイベント好きな芦戸さんにはより辛いよね。

 

「試験で赤点取ったら林間合宿に行けずに補習地獄!そして俺らは実技試験クリアならず!これでまだわからんのなら貴様らの偏差値は猿以下だ!!キエエエ!!」

 

 皆のフォローに逆ギレな上鳴君。

 八つ当たりはやめてください。

 君は舐めてかかった自業自得感あるから。

 瀬呂君がそんな彼らをフォローするけど、彼も危ういからね。

 明らかに成長してるクラスメートに比べて一段劣って見えたのは事実だし。

 

「予鈴が鳴ったら席につけ」

 

 そんな中、カァンと現れる相澤先生。

 

「おはよう今回の期末テストだが残念ながら赤点が出た、したがって。

 林間合宿は全員行きます」

 

「「「「どんでんがえしだあ!」」」」

 

 まあ補習地獄担当で先生割り振るのも大変だろうしね。一年以外だって、二年は学校で仮免資格取得のための集中講義で、三年はインターンと仮免試験再受験者は二年と講義。さらに普通科は部活動の大会、サポート科は文化祭での発表のため学校研究する人もいるらしい、経営科も希望者は簿記などの資格試験勉強とか。ましてやヴィラン襲撃されたからプロヒーローである先生方をバラけて配置はできないだろうし。

 

「筆記はゼロ、実技で切島、上鳴、芦戸、砂藤、あと瀬呂が赤点だ」

 

「行っていいんスか俺らあ!!」

 

「確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんな、恥ずい」

 

 いやでも最初に瀬呂君が峰田君を逃したからなんとかなったんだけど、そこまで評価されなかったのかな?

 

「今回の試験我々敵側は、緑谷と爆豪を除いて生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかを見るように動いた。でなければ課題云々の前に詰む奴ばかりだったろうからな」

 

 セメントスに対してはとにかく殴る以外のアプローチが必要だったのか。確かに二人とも殴って捕えるとか言って突っ込んでいったしね。

 校長先生には勝ち目ないような?でも二人は何をすればいいのかの判断も出来ないというやらかしをしでかしてたからね。

 

「本気で叩き潰すと仰っていたのは?」

 

「緑谷はな、爆豪も加減はされてたろ?

 他の連中は追い込む為さ、そもそも林間合宿は強化合宿だ。赤点取ったヤツらこそここで力をつけてもらわなきゃならん。ま、合理的虚偽ってやつ」

 

「「「「ゴーリテキキョギィー!!」」」」

 

 いや相澤先生なら期末テストで本当に駄目判定されてたら除籍だったのではないかと。

 途中で真面目な飯田君が水を差したりしたけど、相澤先生は全て嘘ってわけではないと告げる。

 

「赤点は赤点だ。お前らはB組の物間と共に合宿中に別途補習時間を設けている。ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツいからな。

 あと上鳴と芦戸、テスト前に随分と余裕な態度で浮かれていたが今後もその姿勢だったら、タブチ先生に指導して貰うから覚悟しておけ」

 

 タブチ先生?

 もしやあの最強生物が雄英高校にいるのだろうか?おじさんの中学生の頃担任だったらしいからもう定年されていると思うけど。

 

 

「まぁ何はともあれ全員で行けてよかったね」

 

「中学三年のイベントは異世界転移で行けなかったから楽しみだよ」

 

 当時のクラスメートと一緒では楽しめたか微妙だけどね。仲の良い人居なかったし。

 

「クソ重たいの唐突にぶち込まないで?」

 

「一週間の強化合宿か!」

 

「けっこうな大荷物になるね」

 

「いや緑谷は手ぶらで大丈夫じゃん」

 

 収納できるからね。

 

「醤油とカレールウ粉末は常備してるよ」

 

「どんだけ恋しかったんだその味」

 

「暗視ゴーグル」

 

「水着とか持ってねーや、色々買わねえとな」

 

 上鳴君は水辺で個性暴走したら大惨事だから今まで避けてたのかな?

 

「あ、じゃあさ!明日休みだしテスト明けだし、ってことでA組みんなで買い物行こうよ!」

 

 葉隠さんの提案に場が盛り上がる。

 うん、楽しそうだ。中学時代はヒーローグッズ集めばかりで同世代の誰かと買い物なんてしたこと無かったし。

 

「おお良い、何気にそういうの初じゃね?」

 

「おい爆豪、お前も来いよ!」

 

「キャンプ用品は大概持ってるから買うもんねえよ。あと兎女がついて来そうだから嫌だ」

 

 かっちゃん登山が趣味だからなあ。好きな理由が人としてアレだけど。そしてミルコとは会ってみたいなあ。

 

「轟君もいかない?」

 

 せっかくなんだし、どうだろう?

 

「休日は見舞いだ」

 

「ノリが悪いよ空気読めやKY男共ォ!!あと爆豪は呪われろお!!」

 

 そんな感じで明日の予定は決まった。

 楽しみだなあ。

 





 流石に芦戸さんと上鳴君のテスト前の姿勢には注意入るかなと、次回もやったらビンタです。
 雄英高校って多分、他の学年やら他科もやることだらけですよね。
 一時期流行ったKYって言葉もなんか懐かしい感じがしました。
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