原作漫画が夏休みを一コマで終えたのもあってできるイベントはしたい感じです。ラブコメなら外せないイベント盛り沢山なのに。
夏休み、せっかくの長期休みをおじさんと自主練と百足に殺され続ける(エイリ○ンソルジャー一面)ばかりなのも何なので、今日は私服で峰田君と遊びにでかけていた。転移ボーナスの学習も役に立たないエイリ○ンソルジャーの難易度は置いとくとして、こんな休日もありだろう。ちなみに誘おうとしたかっちゃんはミルコに首根っこ掴まれて空へと飛んでいった。年上美女とデートとは幼馴染はいつだって僕の先を行くんだね。
「なあ緑谷よ」
「どうしたの峰田君、エロいこと?」
薄着だけど外は暑いね、まあおじさんが毎日魚の頭を精霊に捧げ続けないと世界が凍りつくと思えばこの暑さも尊く感じるけど。
「オイオイ、まるでオイラが常にエロいこと言ってるみてーじゃねーか。あってるけどよ」
「あってるじゃん」
「緑谷ってさ、あの異世界おじさんの記憶を見てんだよな」
「まあね、グランバハマル生活でおじさんの記憶と勉強と食事くらいしか娯楽なかったし」
多分ボードゲームやトランプみたいのは向こうにもあったんだろうけど縁がなかったからなあ。魔法やアーツの習得も楽しかったけど命がかかってたから必死だったし。
「んでよ、異世界おじさんは17年もグランバハマルにいたからラブコメでToLOVEるな美味しいイベントにも遭遇してたんだろ?」
「あー、エルフの服を剥いたり、メイベルに膝枕されたり、二人と同じ布団で寝たり、アリシアさんと温泉で混浴したり、商会主さん(男)をお姫様だっこして空を飛んだりしてたね」
「最後は違うが、そんだけラブコメしててなんで帰ってきたんだあの人?」
「セガハードが無いからじゃない?容姿の問題もあったけど一つの場所に何日も滞在なんてしなかったし」
というか商会主は当然だがあの三人ですら恋愛対象と認識してなかったからなあの人。
「だからよ、そんな素敵桃源郷な記憶映像をお前は脳内に刻みこんでるよなあ?」
あ、峰田君が求めているのはそういうこと。でもいつだって現実は残酷なのよね。
「モザイク」
「へ?」
「記憶の精霊による最適化かなんかで素肌とか晒されたシーンは全部モザイクだよ。ぶっちゃけおじさん以外は全部モザイクだったとこもある、温泉とか」
「記憶の精霊様は青少年のささやかな願いと少しばかりの劣情とお前に厳し過ぎねえかっ?!」
さらに僕自身は美味しいイベントとは無縁だからね、トレントクイーンのアレコレは自分の中に取り込もうとしてきただけだし。
「そんなんだから、おじさんの入浴シーンという一部の女性しか喜ばない映像くらいしか見れないよ」
「もはや苛めだよソレ」
なんだよねえ。
会話は聞こえてたからイチャついてる感じは伝わるけど姿形はまるで分からないし。
「それはそうと今日は何しに遊びに行くの?ヒーローグッズ購入?ヒーロー活動の野次馬?」
「いや男子高校生全員がヒーローオタクじゃねえからな?カラオケとかの発想が何故でない?」
「そういえば同い年の同性の友人と遊びに行くの小学生ぶりかも?」
「異性なら出かけたことがあることに嫉妬すれば良いのか、幼馴染とは本当に幼馴染なのかツッコめば良いのか分からねえよ」
かっちゃんは中学時代は取り巻き的な子達と遊んでたからね、イジメを除いて内申下がることを避けながら。
「それだって雄英高校の入試を受けてからだよ。それ以降は塩崎さんが側にいたから」
「いつもピタリと付き従ってるよな、つーか入試からなのかよ」
「最近はB組の友人との付き合いも増えてきてるよ、僕も誘われるし」
「むしろそっちに混ぜてくださいお願いします」
「そのうちねー」
と内容がズレてきたので改めて目的を聞いたら。
「ナンパだよナンパ」
「?」
「ひと夏の出会いを求めて弾けようぜ?」
グッと良い笑顔で親指たてる峰田君だけど、はっきりいってさ。
「トレントモドキとブドウまがいがナンパに成功する筈ないから」
「テメェの自虐にオイラを巻き込むな。つーか誰がブドウまがいじゃい」
「えー、でもね」
「安心しろよ無策じゃねえ。きちんと専門家も呼んでるからよ」
「ナンパの専門家の時点でアウトじゃない?」
それ女衒とか結婚詐欺師だよ。
「おーい、お前らー!!」
「大丈夫だって、上鳴だから」
「よりによってA組の三枚目代表じゃん。麗日さんにも声かけてスルーされてたよ」
「三枚目でもナンパ歴9年のベテランだぞ」
「小中とナンパ三昧なのかい」
ま、友人と遊びにでるのも楽しいから良いかと手を振る上鳴君と合流したのだった。
ちなみにその日の結果だが当たり前だがひと夏の出会いなんてあるわけが無く、マックでガチ凹みする二人を慰めることになった。上鳴君というベテラン(笑)のナンパ術はお姉さん方に鼻で笑われ、峰田君は一瞥もされずに素通りされた。
僕も挑戦してみたけど、声をかけた女性が良い感じにカフェに誘えそうな段階になったら突然僕の背後を見て顔を青褪めさせて逃げていった。僕って向こうで仕留めたモンスターの怨霊でも背負っているのかな?
「やっぱりオイラ達に出会いなんてなかったのさ」
「なんでだ、なんでだよ、ハウツー本に書いてあった通りにやったのに」
「まあこれも高校生らしい青春だよ」
「「しょっぱいわあっ!!」」
そんな二人と泣いたり笑ったりしながら今日を楽しんだ。雄英高校に入学したからこそ出来るようになったこんな日常を。
「「(それはそれとして途中から憑いてきた女子達に殺されないよな俺ら)」」
本編進まなくてすいません。
でもまだこんな日常をやります。