異世界イズク   作:規律式足

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 書けました、まだこんな緩いイベントを続けようかなと(寮生活始まったら制限されるので)。
 もう夏休みの日数越えてそうですが。



67話 おじさんの記憶へ、辿り着かない。

 

「色々あって見逃したおじさんの記憶を見たい」

  

 夏休みとは本来、夏の暑さにより生徒の心身が参ってしまうから行われる長期休暇であるが、クーラーが学校に普及した現在はたして必要なのだろうか。お盆などの行事が被るのも理由の一つだろうけど、夏休みの大半を雄英高校で自主練に励んでいるとよりそう思うよね。まあそこには自由過ぎて命の危険まで自由な異世界生活を経験したからもあるけど、そんな事をランチラッシュ自慢のお子様ランチを食べながら思っていたら峰田君からおじさんの記憶が見たいという要望があった。本心はエロいのみたいだけど、どうせ記憶の精霊による規制で無理だからと断念したようだ。

 

「別に良いよ、午後に見よっか」

 

 敬文さんと藤宮さんもそうだったけど異世界ライフを見るのは楽しいからね。

 

「上手くいった話だったみたいだからクラスの皆の分もおやつを買っておかねえとな」 

 

 と、売店でおやつとジュースを買い込む峰田君。覗きと猥談を愛する助平ではあるのだが何気に気遣いの男なのだ。

 

「そういうのを日頃から女子の前でしてたらモテるのにねえ」

 

 なぜこういった見えない場所や緊急時しか男気を見せないのだろうか。

 

「ふ、それがオイラだからさ」

 

「自分を曲げることも大切だと思うよ」

 

 特に目的がある場合はね。

 

「けどよー、緑谷お前って女の知り合い多いんだろ?誰か紹介してくれよ」

 

 助平であることを置いといたら人柄的に峰田君を知り合いに紹介することに抵抗はないのだが、実はヒーローやヒーロー志望者を恋人にすることに抵抗を覚える一般人は男女問わずかなり多い。一昔前ならヒーローという存在に特別感があったけど、ヒーロー飽和社会と言われるようになった昨今では、家庭を省みない、夫婦喧嘩したら逆らえない、ランキングに載らないと生活が厳しい、個性で選ばれたとか疑う、とかのマイナスイメージも強いんだよね。

 

「そういえば心当たりが一人いるから聞いてみるよ」

 

「おいおい、それは美人か?美人なんだな?」

 

「下乳見せ系青肌美人ヒーローだよ」

 

 確かあの人って恋人いない筈。

 

『もしもしバブルガールさん、今お電話大丈夫ですか?』

 

『どうしたのイズク君?休憩時間だから大丈夫だけど』

 

『では質問がありまして、年下の男って恋人としてどうですか?』

 

『ブッフォッ!!ど、どうしたの急に、イズク君にはメリッサさんとか茨ちゃんがいるじゃない?!』

 

『? いえ彼女達ではなく貴方の気持ちが知りたいのですが。将来有望な雄英高校一年生とか、恋人ととしてどうでしょう?』

 

『いや、いやね。確かに将来的に私達は先輩と後輩になる間柄だけどそんな関係になるのはまだ早いというか、嫌じゃないんだけど、私もまだ新米ヒーローだし』

 

『そんなの関係ないですよ、アリか無しか、問題はソレだけです』

 

『そ、それはイズク君は将来性あるしそんなに強く求められたら女として嬉しいなあとか思うから全然アリなん『中々ユーモアある話だな』え、サー?『サイドキックのプライバシーに過度に干渉すべきではないが流石に問題だな』ちょ、ま、サー?!(ガシッ、ズルズル、ガチャンッ)アヒャヒャヒャヒャッ?!』

 

 ツーツーツー。

 

「ゴメン峰田君、なんか切れちゃった」

 

 バブルガールは年下雄英高校生と付き合うのは問題無いと判明したから悪くない結果だけど。 

 

「頼んだオイラが言うのもなんだけど、なんでいらんトラブルを自分で作り出すんだお前」

 

 刺されたいの?と僕を見上げる峰田君のつぶらな瞳は語っていた。いや意味が分からないけど。

 

「とにかく行くか、皆待っているしな」

 

 そう言って僕らは教室へと向かった。

 

 

 やっぱり青山君いないな。

 ワクワクした気持ちを隠しきれていない様子のクラスメイト達。けどやはり当たり前のように彼は参加していない。自分の意思だろうけどハブいているようでかなり気になるよね。

 

「じゃあ流すね、記憶再生ー(イキュラス エルラン)」

 

『アヒャヒャヒャヒャッ?!』

 

『元気とユーモアの無い社会に未来はないと私は考えている』

 

 そこには身体を固定され脇の下を猫じゃらしで擽られて白目を剥いて笑うバブルガールと冷徹な表情でそれを見るスーツ姿の男性、サー・ナイトアイが映っていた。

 

「あ、間違えた」

 

 さっきバブルガールと電話したからだね。

 

「「「コレはコレで突っ込みどころ満載だよっ!!!」」」

 

「やはり俺は正しかった」

 

「うむ、オールマイトのサイドキックだったヒーローが言うのだから間違いないな」

 

「ケロ、轟ちゃんと飯田ちゃんがまた明後日の方向に行っているわ」

 

「つうか、画面の端でちょんまげカツラした緑谷と鼻割り箸してるミリオ先輩が居るんだが?」

 

「ヒーロー事務所か、此処?」

 

「なんで実力あるヒーローって変人しかいないんだよ」

 

 うっかりで流れた記憶に盛り上がりながらも、おじさんのグランバハマル最初の出来事へと続く。

 

「とりあえず今の映像を言い値で買おう」

 

「そういうトコだよ峰田君」

 

 

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