異世界イズク   作:規律式足

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 DSポケモンのデータ整理してました(土下座)。久しぶりにやろうと引っ張りだしたら伝説ポケモンやらいてデータを消せなかったのです、あと中古ソフトには限定ポケモンもいたし。



75話 肝試し

 

 一発芸大会も終わり翌日。

 上鳴君が補習あるからと慌ててもぎもぎを髪ごと頭から峰田君にもいでもらってたけど、よく考えたら時間経過で取れたよねアレ。嗤いながらブチブチしてた峰田君は多分気づいてたと思う。

 流石に合宿も三日目となると環境への慣れもあって疲労が顔を出すようになってくる。そんな僕らに諌めるように相澤先生が注意し、自らの原点を意識するように告げる。

 原点、オールマイトの誰かを救う姿、異世界おじさんの先を征く背中。そうなりたいという願望が僕の始まりなんだろう。

 あと他の先生方、オールマイトは来ないのかと聞いてみたけど敵に動向を悟られないように人員の追加はないそうだ。特にオールマイト良くも悪くも目立つしね。

 

「ねこねこねこ、それより皆!今日はねえ」

 

 そんな疲れ気味な僕らのやる気をだすようにピクシーボブが肝試しの決行を告げた。そういえばしおりに書いてあったね。

 しかしアメとムチというけど、耳郎さんみたく怖いのが無理な娘にはむしろムチだよね。

 

「まあ本当に怖いのはお化けやら魔物よりエルフだけどね」

 

 お化けやら魔物なら光剣で斬れば倒せるけど、エルフは倒せねえ。

 

「いやお前だけだから」

 

「次に怖いのは人間だよね」

 

「含蓄のある言葉のように聞こえるが、ただの経験談だろソレ」

 

 怪談とか日本昔話も教訓として語られてた説もあるでしょうに。向こうでもドラゴン埋めババアみたく語り継がれているのかな、オーク食いエルフ。

 

「それでも合宿中に遊ぶのは気が引けるな。プッシーキャッツとミルコという実力あるヒーロー達の時間を頂いている身としては」

 

 遊ぶのは気が引けるって飯田君、昨晩の一発芸大会も充分遊んでいるから。真面目な彼らしいけど。

 

「ま、肝試しだから遊びってだけじゃないがな」

 

 だよね、かっちゃん。

 

「どういうことだい爆豪君」

 

「夏場とか長期間の休みに行楽のため出かける人は多い。だから夏場はレスキューヒーローは大忙しだ」

 

「そしてその中には困った人達もいる、夜の山とか立入禁止区域とかに遊び半分で侵入する人とかね」

 

「んでそんな連中がおこしたトラブルに対処するのは大概ヒーローだ」

 

「最近だとヒーローを呼ぶためにやっている人達もいるらしいよね」

 

「動画投稿企画でやってたな、ヒーローがどれくらいで駆けつけた、とかで」

 

「だから僕達も経験しておいた方が良いんだよ、夜の山での肝試し」

 

 雄英高校生ははっちゃけてるようでその実は優等生ばかり、特に中学生時代は雄英高校入学のため机に張り付いていただろうし。

 

「というかこの中で肝試しとかやったことある人っているの?」

 

 性格的にも廃墟やら墓地やら山に侵入する人っていないよね、意外だけど真面目な子ばかりだし。

 

「オイラあるぜ」

 

「峰田君!!」

 

 まあ峰田君はコミュニケーション力高いしね。

 

「中学時代に女の子にキャー怖ーい、と抱きつかれるために企画したんだがな」

 

 既にオチが見えて泣きそうです。

 

「結局は野郎しか集まらなくて、キャー怖ーいと蒸し暑い夜中に野郎二人に両側から抱きしめられちったよ」

 

「「「別の意味で怖いわ」」」

 

 峰田君はその時の事を思い出して顔を青褪めて震えている。やっぱり怖いのは人間だよね。

 あと女子的に峰田君は抱きしめて頼る存在じゃなくて投げつけて囮にする存在だよね、サイズ的に。

 

「むう、確かに夜中に出歩くことすら僕は経験がないな。中学時代もそんな遊びもしたことがない」

 

「俺もないな、訓練ばっかだった」

 

 何気に灰色な中学時代の子ばっかりなんだよな雄英高校生。イジメとヒーロー追っかけと異世界ライフな僕も充分灰色だけど。

 

「なるほど!!だから遊びだけではなく真剣に学ぶための企画なんだな、まさに一石二鳥だ!!」

 

(((なんか生徒達が盛り上がっているけど夏だから適当に肝試しにしたなんて言えないなあ)))

 

「というわけで今は全力で励むのだあ!!」

 

 なんか誤魔化しているようなピクシーボブの声を聞いて僕達は訓練に集中するのであった。

 

 

 夜、肉てんこ盛りの肉じゃがを食べて後片付けも終了した。となると、

 

「「肝を試す時間だー!!」」

 

「不健康ですね、もう少し食生活に気を遣ってください」

 

 酒も煙草もしてないけどゼリー食ばっかだからねイレイザーヘッド。

 

「食事に拘るとか合理的じゃないだろ」

 

「そこもコントしだすな」

 

 肝試しの言葉でついイレイザーヘッドの肝を魔法で検診してしまったよ。多分サー・ナイトアイの影響。

 

「その前に大変心苦しいが補習連中は、これから俺と補習授業だ」

 

「ウソだろ?!」

 

 涙を流しながら抵抗する補習組を捕縛布で拘束してズルズル引きずっていく相澤先生、超容赦無い。うん、学校で補習授業よりキツイよコレは。

 そんな可哀想な面々をスルーしてルール説明。脅かす側先攻はB組で既にスタンバイ済み。A組は二人一組で3分置きに出発、ルートの真ん中に名前を書いた御札があるからそれを証拠として持ってくること。所要時間は十五分くらいかかるらしい。

 しかしどういった意図の道なんだろここ?迷う恐れがあるから別れ道はないだろうし、遊歩道かな?お堂や社があるなら分かるけどまさかこのためにわざと作ったとか。

 

「創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ!」

 

「やめて下さい汚い」

 

 失禁より僕は光剣がでそうで心配です。

 そして組分け、くじ引きだったため僕は一人になりました。というか芦戸さん抜いた女子5人のうち4人が二組になるとか肝試しの醍醐味無くない?

 

 

 始まった肝試し。

 コレが歴史に残るあの決戦の前哨戦であったと、僕達はまだ知ることは無かった。

 この時この瞬間は当たり前のようにいつもと変わらない明日が来るのだと、無邪気に信じていたのだ。異世界転移なんてしといて信じていたんだ。

 

 

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