繋ぎ回です。
「てっきり始業式なんて合理的じゃないとまたブッチするもんだと思ってた」
「その手の実績ある担任だからな」
「相澤先生やもんね」
「まー4月とはあまりに事情が違うしね」
そんな軽口を叩きながらグラウンドに向かう僕達一年A組。
委員長なら仕切りたまえと飯田君に言われるけど、グラウンドに行くだけだしね。
「流石だねA組」
あ、この声は。
「僕達B組も全員合格、その結果見事と讃えさせてもらおうか!!」
「なんかキャラが迷走してるよね物間君」
「嫌味を言いながら絡もうにもお前へのやらかしで罪悪感あるからなアイツ」
「そして嫌味を言うネタもないしな」
なんかもう無理矢理絡むライバルキャラみたいになっているよね。
「ブラドティーチャーによるゥと、後期ィはクラストゥゲザージュギョーあるデスみミタイ、楽シミしテマス!」
クラス合同授業か、対戦方式でもやるのかな?仮免試験前にやって欲しかったなあ。
あとブラド先生は伝えてるのに相澤先生は何も無しなんですけど。
「へぇ!そりゃ腕が鳴るぜ!」
他のクラスと競い合うのは体育祭ぐらいだったから確かに楽しみだ。
「つか外人さんなのね」
個性が広まってから見た目で人種の判断できなくなったとかはよく言われたなあ。
「オーイ後ろ詰まってんだけど」
「あ、すいません」
とっさに謝るとそこには普通科の生徒達がいた。
「かっこ悪ィとこ見せてくれるなよ」
「心操だったか」
「体育祭で緑谷にドンマイされた人」
「「人の古傷えぐるのやめてくれ!!」」
体育祭で瀬呂君と上鳴君と心操君でドンマイ三人衆とか言われてたからね。
しかし彼、合宿やら登校日の無い普通科なのに体育祭の時から大分鍛えられているみたいだ。
ズラっと雄英高校全生徒が並ぶとまさに壮観。
台の上に立つ皆大好き小型ほ乳類の校長。自慢の毛質の低下から生活習慣の乱れを憂いていた。
というか上鳴君がまた尾白君の尻尾を弄ってる、教室でも手が空いたらワサワサと触っているからそろそろセクハラで訴えられるレベルだ。
「生活習慣が乱れたのはご存知の通り、この夏休みで起きた事件に起因しているのさ」
オールマイトの引退、その意味。
サー・ナイトアイがかつて見た未来よりマシだとはいえこれからの社会には大きな困難が待ち受けている。ヒーローが立ち向かわねばならない苦難が。
そしてミリオ先輩がサー・ナイトアイの事務所で取り組んでいる校外活動も安全面の対策をする必要があるそうだ。
科を問わず社会の後継者である。
根津校長の言葉をしっかりと胸に刻んでおこう。
その後、生活指導のハウンドドッグ先生からのお話もあったけど何故か興奮して人語を忘れて雄叫びを上げていた。
オチがつかないと駄目なのか雄英高校。
そして教室、圧縮訓練などの夏休みスケジュールから通常通りの授業へと切り替わる。
始業式の後だけど今日は座学のみだ。
そんな説明中に芦戸さんが先生に注意された、どうやら校長先生の話に出たヒーローインターンが気になるようだ。
皆は職場体験の時にヒーロー事務所にインターン生がいなかったのかな?僕はミリオ先輩から詳しく聞いていたから知っているけど。
尋ねられた相澤先生はどうやら後日説明する気だったようだけど答えてくれた。
校外でのヒーロー活動であり、以前行った職場体験の本格版。ちなみに給料もきちんとでる。
そこで麗日さんが思考の末に体育祭の頑張りは何だったのかと叫ぶ。特に彼女は必死だったからそうなるよね。飯田君もその理屈に頷いている。
けど雄英高校から授業だから受け入れて欲しいと依頼する職場体験とは違い、ヒーローインターンは生徒が自らのコネクションで行う活動。身内や知り合いにヒーローが居なければ体育祭で知名度を得てないと活動自体できないだろう。
さらに授業の一環ではないので、出席してない授業は補習という形で行う必要もある。
あと仮免許が必須だから一年では基本的に行わない活動(例年なら雄英高校でも二年時に取得)で、夏休みの一件による敵活性化から参加そのものが慎重に検討されているそうだ。
と、そこまで話した所で一限。
久しぶりのプレゼント・マイク先生の英語の授業からだ。
ヒーローインターンか。
そう言えばサー・ナイトアイが近いうちにでかいヤマがあるから覚悟しておけと連絡してきてたな。
かっちゃんもミルコと敵退治行脚をするだろうし、他の皆も参加できたら良いけど。
新学期そうそうに話題に上がったヒーローインターン。参加できるか分からないその活動でまさかあんな出来事が起こるとは、この時の僕には想像すらしていなかった。
けどあえて言おう、どうしてそうなった。
トゥワイスさんシーンとかっちゃんとの喧嘩を全カット。ワンフォーオールについても知っている生徒は基本いません。