とある聖槍の人理保存 作:ネシエル
F.I.S.
正式名称は、米国連邦聖遺物研究機関(Federal Institutes of Sacrist)。
櫻井了子の米国通謀をきっかけとして機関発足。
そのため、日本政府のシンフォギアに
関する情報開示以前より存在している。
二課同様、
秘密裏に聖遺物の研究を進めてきたのだが、
大きく異なるのは、個人の才に左右される「歌による起動」ではなく、
より合理に則った機械的安定起動方法の開発に時間と予算の多くを割いてきた点である。
この研究は一応の成果を収めるものの、
コントロールの難しさに加え、
歌を介した起動でないと大きな出力が見込めないという結論から研究規模の縮小となるのだが、
聖遺物「神獣鏡(シェンショウジン)」の一部特性を
大型ヘリ「エアキャリア」に搭載させているなど、
二課にはない技術体系の確立に成功している。
そこで、ロンゴミニアド
もとい女神フェイトはそこで、働いている。
「・・・」
女神フェイトは元気で姉貴気分な人であり
誰にでも優しく信頼されている。
が、仕事をするときにまるで、大仏のように会話もなく
仕事をしてるとしていないときでは全然違う。
彼女は二年前からここで、配属されており
その卓越として知識と行動力。
あの、ウェル博士を中心にF.I.S.所属の大規模な生化学班が
開発したLiNKERを上回る代物を作り出すなど
科学者として天才と言わしめる。
そして、
彼女には謎がある。
誰も彼女の顔を見ていないのだ。
フェイトはいつも、仮面をつけている。
一切の装飾もなく
ただ、漆黒で染まったヘルメット。
一度、外してもらったと面接担当の人たちによると。
顔の全体像は痛々しいほどの傷跡が顔中にあり
火傷痕などが顔全体にできていたと見るに堪えないと。
その後、周りたちはフェイトに気遣って
ヘルメットのことはノーコメントと貫いた。
最も非道な人体実験をしている時点で
人を気遣うことができるのは何ともフザケタ話だ。
△▼△▼△
女神フェイト。
それは、私、聖槍ロンゴミニアドの偽名であり
このF.I.S.で活動するために必要な名だ。
私は並行世界に行くために第二魔法の再現を試した。
そもそも、魔法とは
「根源の渦」から引き出された力の発現のことを指し、
魔術はその時代の文明の力で
資金や時間さえあれば再現可能なものと違い
どれだけ金や時間を注ぎ込もうとも絶対に実現不可能な
結果が魔法である。
第二魔法「並行世界の運営」
主にキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの到達した魔法。
あるときのAではなくBを選んでいたら、世界は別の道筋を歩む。
そういった、数限りなく存在する並行世界を行き来するというもの。
その第二魔法を習得すれば
話は簡単だか、あいにくだか私には魔術の才能はない。
力付くで大魔術を楽々行使できるがそれでは、魔法には逃脱しない。
故に私は魔術により並行世界の移動は諦め
逆に科学により第二魔法の再現を試すことにした。
そこで、私は聖遺物に関連する知識を勉強。
完全記憶保持者である私にとって勉強は本を開いて見れば
全て分かることができる。
まあ、分かること=できることではないため
結局、問題演習をする羽目になったが・・・
それから数が月後
私は暗示の魔術を使いF.I.S.の研究者になることに成功。
新規研究者として働き早二年。
私は良い収穫を得ることができた。
シンフォギア、聖遺物の欠片を使い
歌の力で変身する鎧。
その制作に必要なのは
対象様々な聖遺物。
異端技術の集合体に必ず私が求めていた物があるはず
並行世界にいける魔法に匹敵する奇跡を、
私は直接フィーネに会った。
先史文明の巫女の亡霊、
あのギルガメッシュとは多分近い時代に生存していた
彼女ならなにか知っているのかもしれない。
私は彼女と接触し
そして、得ることができた。
ギャラルホルン
並行世界に行ける聖遺物。
それから、一年後
ルナアタックが起きた。
△▼△▼△
舞台は病院。
薄暗くかつて多く人を救ってきた場所は今は廃墟となり
私達の拠点となった。
最新鋭のモニターそこで
私、女神フェイトとナスターシャ教授と共にこの前の
敵対するシンフォギアたちの分析に励んだ。
「これは、すごいね。
ナスターシャ教授。」
「ええ、他者との絶唱と響き合うことで
その威力を増幅するばかりか
生体と聖遺物との間に生じる負荷さえも軽減せしめる
これが、立花響の絶唱。」
「まさに、絆の力って感じだね。
あの月の破片を破壊してもあの子達が帰ってこれた最大の理由か、
その御蔭で天より墜ちた巨人は復活したのか。ハァハハハッ!
天は私達を味方しているぞ。ナスターシャ教授。」
「はあ・・・」
「どうした。ため息なんかついて
まさか、私よりウェル博士を呼べば良かったと思ったのか?」
「いいえ、あなたを呼んでよかったと思いますか。
些か、慢心していると思います。
相手はシンフォギア奏者、並の軍隊を遥かに上回る力を持っています。
時限式のマリアたちと違い、あちらは先天的に奏者の多く居ますし
それに、我々は米国とも対決しています。
油断し過ぎではありませんか?」
あまりにも、敵が多すぎた。
二課と米国。
あのライブは武装組織フィーネを世界の敵に示したことに成功した。
本来の目的には欠かせないプランとはいえ
世界の敵になり気を抜いてはいけない状況。
それなのに、フェイトは余り緊張感が無く、
もし、足元を掬われるようなことが起きれば全てが台無しなってしまう。
フェイトはナスターシャ教授にとっての不安の要素だ。
「ナスターシャ教授・・・。
心配ありません。忘れてしまいましたが
こちらにはあれがありますし」
フェイトは黒いスーツケースを手で触り
子供のように撫でる。
ナスターシャはそのスーツケースをその中身を見たことがある。
錆びついて三人の装者を持ってしても覚醒の鼓動を見せることがなかった。
聖遺物。
唯一フェイトが限定的な力を行使できる聖遺物。
「アーサー王の槍。
ロンゴミニアドですか・・・」
「そう、かの王の槍。カムランの戦いでモードレッドを殺し、
あのロンギヌスの槍とは同一されています。
まあ、厳密に言えば違いますが。
私が二年前、イギリスで秘密裏に回収した
最強の聖遺物。覚醒させればシンフォギア奏者など一掃できます。」
「そんな、まだ覚醒してもいないものを切り札に使うなぞ。
論外ですよ。」
フェイトはスーツケースから取り出し、
実物を取り出した。
錆付き、一見何も価値のない棒にしか見えないが
世にも珍しい保存方法がよく現存した完全聖遺物。
ロンゴミニアド。
アーサー王のエクスカリバーの功績に隠れてしまい
活躍はあまり後世に伝わらなかったが
F.I.Sが研究した結果。
秘められし力は同じ完全聖遺物である
デュランダルを上回る代物と研究で明かされた。
覚醒させればシンフォギア装者の絶唱を上回る威力は発揮するが
今はただの錆びた槍でしかない。
実戦ではほぼ役に立たないのだ。
「大丈夫、大丈夫。
最悪の場合。
「そうですか。
では、見せてもらいますよ
新たなるシンフォギア。ロンゴミニアドの破片で作られた
あなたの力を」
△▼△▼△
ここは、二課仮設本部
三ヶ月前、前代未聞のルナアタックが原因で
機能不全となった特異災害対策機動部二課であったが、
新たな本部施設の完成までの期間、
新造された次世代型潜水艦内に仮設される事となった。
ノイズ発生の検知システムや、
シンフォギア・システムの各種バックアップなど、
主だった機能はそのままとしつつも、機密性と機動性を大幅に強化している。
艦内には、
医療施設や生活居住区、娯楽施設までもが設けられており、
作戦遂行における長期間の搭乗であっても、
職員たちの健康を損なわないよう配慮されている。
そこで、この前のライブ。
主犯格であるマリアと女神フェイトについて話した。
「女神フェイト。アメリカ系日本人。
二年前からアメリカの聖遺物研究所で働いていると。
だか、それ以前の経歴は一切不明と・・・」
「怪しいな・・・」
藤尭朔也は懸命に調べた情報を風鳴弦十郎に話した。
「戸籍はどうやら偽造らしく
調べてみるとかなり違和感を感じると言います。」
「現在で武装組織と名乗る
フィーネに対して何かしらの交渉は確認されていません。
あのライブでやったことと言えば
自分たちの存在を大きく知らしめたことでしょうか?」
オペレーターの一人。友里あおいは、
今までの情報を整理し、司令官である風鳴弦十郎に報告した。
「そして、連れ去られた小日向未来。
なぜ、フェイトは未来さんを連れ去って行ったのでしょう。
彼女は一般人です。連れ去るメリットはないはずです。」
「いいや、もしや、あのライブの目的自体が
小日向未来を連れ去るために仕込んだことかもしれない。」
小日向未来。立花響の親友であり、
二課の存在を知っている数少ない一般人。
彼女を誘拐し、
何を成すのか。
「風鳴司令。」
電話機能を保有している潜水艦に電話を掛かってきた。
緒川慎次。
彼にはライブ会場に乗り捨てられたトレーラーの入手経路から
遡ってみた結果。
反社会的な勢力にたどり着き
鎮圧、入手した資料よりフィーネの組織を特定したらしい。
「町の外れに廃棄になった病院がありまして、
およそ、二ヶ月前から物資が運びこまれています。
あとは・・・」
「あとは、何だ。」
「あそこで
大量のジャンクフードが注文されています。」
「「「???」」」
どうですか
もしよかったといやいや良くなかったら
感想をください
それを参考に今度も投稿したいと思います