とある聖槍の人理保存    作:ネシエル

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第四話 新たなシンフォギア

「響・・・」

 

落ちる

 

「助けて!」

 

落ちてしまう。

届くはずの手は届かず最愛の友人は深く深く沈み離れていく。

 

 

「はッ!?」

 

原因は授業があまりにもつまらかったので思わず眠ってしまったのか。

いや、違う。

 

これも、全てはあのライブ会場で小日向未来が攫われてしまったから

 

あの日から立花響は親友である小日向未来の救いの夢を見る。

夜はいつも途中に起きてしまい、

その日常が繰り返されてきた。

 

未来は二週間前に武装組織フィーネに攫われてしまい、

未だ、手がかりの見つからない状態が続いていた。

 

「立花さん!最近、たるんでいますよ」

 

「すみません・・・」

 

先生も察することができる大人であり、

親友が攫われた響にこれ以上叱ることもなく

すぐさま、授業を再開した。

 

「はあ・・・・」

 

もう一つ、彼女を悩ませたことがあった。

 

『偽善者、この世の中にあなたのような偽善者が多すぎる。』

 

争いは間違っている。

そう信じて、発した言葉は届くことはなかった。

 

別に誰かに褒められたいわけでもない。

別に英雄になりたいわけでもない。

 

ただ、人間は話し合えばわかり会えると

力で傷つけ合うことは間違いだと。

 

言ったが届くことはなかった。

 

△▼△▼△▼△

 

 

お風呂に入るマリアたち。

シャワーしかなくお風呂もついていないこの薄暗い廃墟の中、

マリアたちと外に待っているもうひとりの協力者、女神フェイトが居た。

 

「ネフィリムはどうした。」

 

「無事よ。莫大なフォニックゲインを浴び、

再起動、聖遺物をくらい続ければ。

フロンティアの起動もそう遠くないわ。」

 

「そうか。」

 

「マリア、今夜空いている?。

世界の敵になった暁には祝杯もないなんて寂しいじゃない。」

 

天羽奏の体はまだ、18歳であり

お酒を飲める歳ではないのだが、聖槍に取り込めば一応味も分かる。

 

マリアは成人しているので飲酒しても問題のだが、

いつ、米国の追手が来るかもわからないときに

酒なんか飲んで万が一に敵に襲われて負ける危険もあるので拒否した。

 

「祝杯は世界を救った後でいい。」

 

そう、とフェイトはその場から離れようとするが

その時に警報が鳴り、マリアたちは急いで着替えた。

 

△▼△▼△▼△

 

廃墟になった病院内に侵入した立花響たちは

薄暗く閉ざされた病院の中で現れたノイズと交戦。

 

クリスのBILLION MAIDENと翼の斬撃によりノイズたちを一掃した後に

謎の生物、ネフィリムと戦い、そこから女神フェイトが現れた。

 

白で統一された研究服。

この病院の中を自由に歩き回った。

 

 

パチパチパチパチ

「素晴らしいですよ、あなたたち。」

 

「女神フェイト!!!」

 

「フェイトさん。未来はどこにいるのですか。」

 

立花響たちはここに来たのは武装組織フィーネの潜伏場所と小日谷未来の救出。

そして、その目的を暴くためである。

 

「さあ、どこにいるのでしょう。

私、全然知らないですよ」

 

手にしている完全聖遺物であるソロモンの杖を振り回し

自分は知らないアビールを主張する。

 

「でも、私を倒したら教えてもいいですよ。」

 

フェイトは手に持つランス状の槍を持つ。

錆付き何にも役に立たないものだとクリスは思ったが

次の瞬間に空間が歪む。

 

嵐、圧縮された空気の塊は装者たちに襲った。

 

「くそ、そんな錆びついた棒になんかに何ができる。」

 

『CUT IN CUT OUT』

 

腰部アーマーを展開し、追尾式小型ミサイルを発射する。

一発さえあれば人間一人なんで簡単に殺すことができる殺傷力を

クリスは容赦なく打ち込んだ。

 

「風よ舞い上がれ」

 

人工的に生み出された嵐は主であるフェイトを守るために

風の壁を作りミサイルはそこに衝突、爆発し、攻撃は途絶えた。

 

風王鉄槌(ストライク・エア)

 

主を守り、脅威から守る風の防御は

敵を殲滅する嵐に変わり、装者たちに襲いかかる。

 

『蒼ノ一閃』

 

風の脅威は国を守る防人の刃により切り裂いた。

 

切り裂いた空気の層からフェイトは飛び出し、

高速の槍を翼に突きつけた。

 

「ハァァァッ!」

 

「ふふ」

 

翼は天羽々斬の欠片から作られたシンフォギアを纏う少女だ。

幼くして剣術を学びシンフォギアの身体能力向上を合わせた

翼の剣術は常人離れの領域に達した。

 

高速の刀と槍は衝突しあいそのエネルギーは軽自動車の衝突に等しい。

 

信じられないと翼は驚愕した。

シンフォギア装者でもなく生身の状態で翼をいともたやすく戦える事ができる事実を。

 

「あらあら、どうしました。

そんなに、動きが悪くなって。」

 

「あなたは何者だ。女神フェイト。

こんなところで一体何を企んでいる。」

 

「本当に最近の子供はよく質問して来るのね。

世界を救うことといえばいいのかしら。」

 

「何、」

 

フェイトは翼と距離を離した。

翼を心配したのか周りに響とクリスが集まった。

 

「世界を救うだと?」

 

「そのとおり、私達は世界を救うことができる。

そのためのライブ、そのためのソロモンの杖、そのための小日向未来。

そして、我が槍。これさえあれば世界を救うのなんてお茶の子さいさいよ。」

 

フェイトは手に持つランス状の槍を掲げた。

このさえあれば、何でもできると自負している証拠だ。

 

シンフォギア装者とカメラで見ている二課は

それを、見つめ分析。

 

翼は自分の仮説を言った。

 

「完全聖遺物」

 

 

損傷が少なくほぼ完全な姿を保っている聖遺物。

通常、完全聖遺物は貴重の存在でありほとんどの

聖遺物は損傷が激しい状態で見つかることが多い。

 

「完全聖遺物。あんなものと一緒にされては困る。

この槍の名はロンゴミアド。

かつて、ブリテンを治めた

偉大なる王。アーサー王の槍だ。」

 

「ロンゴミニアド!!!

・・・・・・・・・・・て何?」

 

「え・・・」

 

立花響はびっくりしたが、雰囲気に流されただけ

よくよく考えれば完全聖遺物だけどロンゴミアドのことはよく知らなかった。

 

『ロンゴミニアド

アーサー王最期の戦いに使用された名槍。

別名を「ロンの槍」といい、アーサー王伝承ではこの名で登場している。

幅広で長い穂先を持ち、一撃で五百人の兵士を吹き飛ばすとされるが、

それ以上のことは分かっていない。

エクスカリバーと並ぶアーサー王の宝物だが、

エクスカリバーが目立つこと、またこの槍の登場が、

アーサー王伝説の佳境の「カムランの戦い」のみであることも手伝って、

あまり取り沙汰されない。

具代的な性能はエクスカリバーに匹敵すると言われているが真実はわからない。』

 

二課は分からない知識を響に教え、

ロンゴミニアドのことを説明した。

 

「うん???な、なるほど~」

 

「つまり、Fateで出てくるアルトリアのエクスカリバーよりも知名度も力も弱いということよ。」

 

「そっか」

 

立花響は歴史はよく知らないし、

英雄譚にも興味もないが、2年前からアニメ放送された

Fate/Zeroのアルトリアの宝具、約束された勝利の剣は強く印象に残った。

 

クリスもアパートで響たちといるときに

アニメをみてそれを、比較に出した。

 

それが・・・

 

「なにが・・・・」

 

フェイトの逆鱗に触れた

 

「何がいいのよ、あんな黄金棒など!

エクスカリバーが何だ!!私はもっと、ひく、

もっとすごいのに~~~!!」

 

「何で泣いているんですか・・・」

 

何故か、子供みたいに泣くフェイトに対し、

響たち、二課も含めて全員が困惑している。

 

『解析の結果なのですが。

ロンゴミニアドは完全起動していないと思われます。

何故なら、観測結果はあのロンゴミニアドには

同じ完全聖遺物であるデュランダルを上回る力を秘めていると思われるので、

完全に起動したらこの程度の威力では済みません。』

 

「つまり、完全にあれが起動すれば、

あたしたちには勝ち目はないということか」

 

 

「まったくもってそのとおり、

完全聖遺物を覚醒させるには莫大なフォニックゲインが必要であり、

残念ながらロンゴミニアドの覚醒は不可能に近い

私はこうして、その力の一部は使うことができるが

本来の一%の力しか出せないが、それでも君たちを倒せる。」

 

だか、フェイトは研究服の内側にあるペンダントを外に出した。

白く純白のペンダント

その形は響たちが使っているシンフォギアの形に一致した。

 

「イースティアターサイスティフィーリーアート」

 

青の装甲をベースに露出度の高い服と

右腕にある巨大な合体した両手槍

 

『ロンゴミニアド・・・だと!?』

 

「その通りだ。櫻井理論を私が、独自に解釈し

ロンゴミニアドの欠片で作りだした兵器。

とくとご覧あれ」

 

 

カメラ越しでフェイトのシンフォギアを見た二課の面々は

全員、作業を止めてしまい、フェイトを見てしまった。

 

直ぐに、全員我に返って解析した。

 

 

「最果てより光を放て。

我は最果ての主。我が槍の巨光の前に敗れるがいい。」

 

『フォニックゲイン急上昇!

信じられません、並みの完全聖遺物を完全に上回っています!!

響さん!』

 

「・・・」

 

『響さん!!』

 

「は、はい!」

 

『気をつけてください』

 

嵐が降臨した。生み出された暴風は響たちの身体を吹き飛ばさんと

その力を振るう。

 

『相手は、過去一番の強敵です・・・!』




フェイトの聖詠はFate/Zeroのto the beginningの始まりに流れる梶浦語です。

ロンゴミニアトのシンフォギアは
完全に謎のヒロインXXの第二再臨の形です。

シンフォギアに見ていたから採用しました。
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