とある聖槍の人理保存 作:ネシエル
まあ、もう1月4日ですけど、
すみません。
遅くなりまして、いろいろ大変だったのですよ。
この前、友たちに指摘されて感想受付設定を非ログイン状態でも可にはしなかった
ことを謝罪します
本当にすみませんでした。
「美味しいデス。」
待ちに待った秋桜祭当日。
会場には多くの人で賑わい、生徒たちの熱意が伝わる展示やパフォーマンスが開催された。
そこで、切歌は調と共に展示物を見届けた。
質の高いパフォーマンスと音楽学校であることから演奏のレベルも高い。
演奏部の演奏を聞いた後、
切歌たちは屋台で売っているクレープを買い、
ここのベンチで休憩している。
「切ちゃん。 私たちは遊びに来たわけじゃないんだよ。」
天真爛漫な切歌と違い
大人しそうな外見をする彼女。
調はフェイトから出された新しい任務を忘れないように切歌に注意した。
本来、F.I.Sは米国や二課から追跡を避けるため安易な行動は禁止されているが、
今日は特別にここに連れてこられた。
△▼△▼△▼△
「なんで、てめえらはここにいるんだ。」
クリスは本来ここにはいるはずはないFISの構成員、切歌と調がいることに動揺した。
二課総力上げても一切の情報を得られない能力から見て
政府の息がかかったこの私立リディアン音楽院に偶然迷い込んだとは考えにくい。
つまり、相手側は意図的にこちらに先制攻撃を仕掛けに来ただろう。
「丁度いい、ここでくたばって。
さっさとあいつの情報を吐いてもらうぜ。」
元々、小日向未来の手かがりが見つからないことに腹が立っていたクリスでも、
まさか、敵が自らから来るとは予想して居なかった。
周囲に多くの民間人がいる中で
クリスは周りを守りながら戦うことを余儀なくされる。
しかも、響は戦うことができないから2対1の戦闘となりこちらが圧倒的に不利。
「待て、クリスちゃん
ここは2人で。」
「お前は引っ込んてろ。
あたし1人ならこいつら全員やっつけてやる。」
内心に不安を感じていたが、それを自信満々な鼓舞で吹き飛ばす。
「いいデス。」
「その自信を粉微塵にしてくれます。」
「Various shul shagana tron」
「Zeios igalima raizen tron」
△▼△▼△▼△
東京の所にもある港。
青い海にコンテナが積まれている船と共に
二課仮設本部があった。
機能不全となった特異災害対策機動部二課は
新たな本部施設の完成までの間に
この次世代型潜水艦内を本部代わりに使用することになった。
その性能は前本部と変わらず。
ノイズ発生の検知システムや、
シンフォギア・システムの各種バックアップなど、
前本部の機能をそのまま潜水艦を移したことで、機密性と機動性を大幅に強化し、
以前よりも作戦の幅が増えた。
今、潜水艦に搭載している通信機能を使い、
日本政府の官僚と連絡している。
二課の司令官である風鳴司令は
最も信頼できる日本国外務省事務次官の斯波田事務次官とオンライン会議をしていた。
「米国の方からは何も言わなかったのですか。」
議題はFISの月の衝突についての審議。
実際とのデータの違いは無いか、
調査を依頼し、今、その結果が出た。
「ズズッ。
えーそうじゃ 。
連中は知らばくれて居るぜ。
米国政府とNASAから提示されたデータは実際の数値とずれてやがることがわかった。
FIS連中が言ったことは正しいようだぜ。」
荒っぽい江戸っ子口調で喋りながら、ズルズルと蕎麦をすすっている老人。
会議中であるのにもかかわらず蕎麦を食べ、
高級品スーツに身を包めながら、一見不真面目な男に見えるが、
彼の情報は極めて正確だと風鳴司令は信頼をしていた。
故に、その情報を完全に鵜呑みにした。
「そうだと、FISはどうやって月の落下を止めるつもりだ。」
月の落下という前代未聞の大危機。
人類史上、最も難解な問題に直面した。
衛星は惑星よりもスケールは低くなるが本物の星である。
現在、衛星という超巨大質量の落下を止められる技術は地球上には存在しない。
例え、地球上に存在する全ての核兵器を使っても僅かな軌道修正しか許されないだろう。
それでは、完全に焼け石に水だ。
FISは恐らくは何かしらの異端技術を用いてこの危機を乗り越えるだろう。
小日向未来を犠牲にして。
古代より生贄と言う文化がある。
大昔に何かしらの厄災が起こると人々は神の怒りが原因だと考え、
その怒りを鎮めるために生贄を捧げる人身御供を行ったように
彼女を犠牲にして星の怒りを鎮めることこそが
小日向未来を攫った理由だろうと
斯波田賢仁と風鳴司令は推測する。
だか、それは、あくまで推測しかならず
決定的な証拠が出ていない以上、
迂闊に結論を出すことができない。
「それでは、ロンゴミニアドについて
英国政府は何とおっしゃいましたか。」
ロングミニアド
アーサー王最期の戦いに使用された名槍。
別名を「ロンの槍」といい、アーサー王伝承ではこの名で登場している。
伝承ではエクスカリバーの影にかくれがち隠れがちだか、
完全聖遺物の驚異と能力を知っている二課であっても
あれは、別格な存在と言わざるを得ない。
同じ完全聖遺物であるデュランダルの未覚醒でありながら、
倍以上のエネルギーを保有し、
それを、加工したシンフォギアでも完全に上回った。
次にFISとの再戦のとき、
必ずフェイトと戦うことになるだろう。
これは、避けて通れない道だ。
故に、準備が必要だ。
資料は少ないが、もしかしたら彼らなら何かしらの弱点を知っている
かもしれないという希望を抱え、
斯波田賢仁にロンゴミニアドの情報を得るために協力を依頼した。
「あー、ちょっとばかしコネを使ってね
ロンゴミニアドの情報を提供する代わりに英国政府と取引した。」
その相手は英国政府。
通称イギリスは、ヨーロッパ大陸北西岸に位置し、
グレートブリテン島、アイルランド島北東部その他多くの島々から成る立憲君主制国家である。
アーサー王伝説の発祥地であり、
実際、イギリス本土には数多くのアーサー王に関する遺跡が近年多く発見された。
彼らならロンゴミニアドの情報を持っているかもしれないと踏んで、
斯波田賢仁は彼らにロンゴミニアドの戦闘データを提供する代わりに
情報を引き出した。
「通常、他国の聖遺物を獲得するのは非常に難しい。
デュランダルやイラク戦争などでアメリカが重要な聖遺物入手した例を除いて、
基本的にそう簡単に手に入れることはない。」
聖遺物とは先史文明と呼ばれる時代の技術で生み出されたものであり、
代えが効かない貴重なものだ。
それを、うまく利用すれば、
どこかの平凡の少女たちをどの現代兵器を凌駕する戦闘力を持ち、
化石燃料など始めとする他の動力源に取って代わる次世代のエネルギーとして注目し始めている。
故に、国家にとって自国の軍事力や経済の発展のためにを
聖遺物が取れる貴重な遺跡には厳重な警備をしている。
それは、もちろん、イギリスも例外ない。
諜報機関M16を始め、政府に内緒で違法な発掘に目を光らせていた。
しかし、ー
「米国政府にまんまと盗まれたのか。」
「そうじゃ、もし、それが本当なら下手すれば国際問題に発展しかねない。
英国側は現在のセキュリティ面において問題があると相当焦っているはずだ。
情報はこれしか貰っておらぬ。
どうやら、ロンゴミニアドについても向こうは何も知らんだろう。」
長官は蕎麦を食いながらいった。
「そもそも、ロンゴミニアドは本当に存在するのか。
あれは架空の武器でしょ。
それに関する書物も少ない、後世で歪んで伝えられた可能性もあるのに
奴らはあれはロンゴミニアドだってどうやって判断したのだ。」
「ええ、我々はあれがロンゴミニアドであるのことはフェイトから直接聞いたが
あれは、本来の名前を隠すためにフェイトから出た偽情報の可能性も考慮したが、
現状、これを否定する情報はまだ出てきません。」
「そうじゃろうな。
当の英国政府もそれを疑問視にしておった。
余程、自身の監視網に自信を持ってるか。
もし本当ならば 英国は是が非でも手に入れたいだわ。」
ロンゴミニアドはもし、本物ならその価値は図り知れない。
何せ、アーサー王が実在した証拠になる。
アーサー王伝説は、イギリスの国民的なシンボルとして位置づけられており、
キャメロットやエクスカリバー、円卓の騎士団などの要素は、
イギリスの文学、芸術、文化に深く根付いています。アーサー王の勝利や物語は、
イギリスのアイデンティティや誇り、文化的な継承において重要な役割を果たしています。
実際、イギリスで発掘された遺跡はアーサー王伝説に関連するものだと度々話題になっていたが
未だに、それが本物であると決定的な証拠はない、
今、ロンゴミニアドの存在はアーサー王の実在を証明する鍵であろう。
英国政府も知らないとなると、
また、振り出しに戻るしかないのか。
「しかし、これほど探りを入れているのにまだ、しっぽを見つけておらんか」
「現在、花の魔術師出身に関する情報は一切ありません。
アーサー王伝説にも記していません。……!?」
その時に機体が激しく揺れた。
地震などの揺れとは異なる。
何かにぶつかったような音がそれを証明した。
「 何だ。」
揺れが収まった後、
オペレーターたちは原因を特定。
「報告、機体上部の損傷を確認。
潜水危険領域に達成。」
「警告。付近に多数のノイズ反応あり、
こちらに接近中。」
「FISか!」
ソロモンの杖。
ノイズを任意発生させることができる聖遺物。
フェイトがそれを奪い
現在FISが所持していることは彼らは自らから攻めてきたということだ。
「司令。まさか、彼女が来たんのですか。」
警報を聞いてここに待機していた風鳴翼は即座に司令室へやってきた。
それと同時にモニターは彼女が映っていた。
白く何色も染まらない白衣と
顔を隠し素性を見ることができないヘルメット。
彼女の姿を見た風鳴翼は思った
何度見ても頭の中に記憶はないが心は訴えかけている。
私は彼女を知っている。
不思議な感覚だ。
多分、私は違和感を取り除くためなら、
命だって惜しくない。