もしも五十嵐栗夢がガチの『マリーシア』使いだったら   作:MAX

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イガグリの憧れの選手はグリーズマンなんだ〜初めて知ったわ。
一発ネタ!


もしも五十嵐栗夢がガチの『マリーシア』使いだったら

『マリーシア』

それは、ポルトガル語で「ずる賢さ」を意味するブラジル発祥の言葉。

サッカーにおけるマリーシアは、機転が気く、知性という意味があって「駆け引きを行い、試合を優位に運ぶ」行為を指して言葉だ(wikiより引用)

 

相手の心理状態を考察して、奇襲を仕掛けたり、油断や混乱に乗じて、予想外のプレーをしたり。

 

俺の憧れのあの人、ブラジル代表の10番 ロイマールJr

 

きっと今、世界で一番『マリーシア』が上手いプロサッカー選手だと思う。

 

 

そして、俺、五十嵐栗夢も『マリーシア』を使った駆け引きで、相手を出し抜いく瞬間が好きだ。もちろん、ロイマールの影響だぜ。

 

具体的にどんな 『マリーシア』をしていたかといえば、例えば、そう。俺は、小学生の頃、大きなモーションのキックフェイントがお気に入りだった。

 

何故かって? 一対一の場面で、やれば、相手がびびって目をつぶったり、身を守ろうと背中を向けるのが滑稽で、楽しくて仕方なかったのさ。

 

なんなら一対二の場面でもやってた。相手2人がぴくっとなって、目をつぶったり、背を向けたりすんのはマジで面白いぜ。

 

相手がビビってる姿ってなんでこうも、そそるんだろうな。

 

そうして、相手が怯んだ一瞬で相手を抜き去ったり、味方にパスだしたり、シュートを撃ったりする。

 

そうして、相手のほおけた顔を拝んで、お前は俺に出し抜かれたんだぞ? と、内心愉悦に浸る。

 

……まぁ、学年が上がれば上がるほどボールにビビる選手は少なくなるし、相手が強くなるほど、ボールに慣れているから大きなキックフェイントは通用しくなって、あんまり活躍できなかったんだけどな。

 

 

中学の頃は、審判を利用することにハマってたな。

 

審判にボールを当てて、ボールの軌道を変えて、相手の予測できないパスを出したり*1

……審判は石と同じ扱いとするルールが変わって、やる意味ほぼないけど。

 

ドリブルしている時、相手のディフェンスを交わすため、審判の身体を壁代わりに利用して、ディフェンスの進行を妨げたりとか。

これもルール変わってから、やるメリットなくなったけどな。

 

 

そして、高校に入ってからは、ピッチ上の役者と言われるロイマールみたいな圧巻の転び方(マリーシア)を極め、相手からファールを量産することに熱意を燃やしていた。

もちろん『ズル賢さ』だけじゃなくて『意外性』も極めまいと研究した。

ロイマールの真骨頂は『意外性』(こっち)の方だと俺は思ってる。

 

相手が予想もしない華麗なプレーや遊び心のあるプレーで0から1のチャンスを【創造】する。

 

左サイドのゴールラインギリギリ近くで、ヒールリフトして、相手ディフェンスの背中をボールに追い越させて、抜き去ってからの、ニアの上隅にシュートぶち込んでゴールとか意味わかんねぇ。

どんな脳みそしてれば、あんな発想ができるんだ? ロイマールやべぇって! カッコよすぎんだろ!

 

最初は、実践でなんて到底真似できる気がしなかった。けど、幸い、俺が通う高校は弱小で部員もあんまりいなかったから、1年から俺でも沢山試合に出ることができた。

 

そして、ある日。

 

試合中、ガチりと歯車が噛み合うようなあの感覚(・・・・)がやってきた。

 

小学校高学年の時、試合中、自分の身体のフィーリング合った瞬間があった。それ以降、自分でも驚くほど、早く、風を切るように『走れるよう』になったのを覚えている。その時のアレだ。

 

中学の中盤でも経験した。ルックアップが苦手だった俺は毎日ルックアップしながらのドリブルを練習していたんだが、噛み合ったあの感覚が来ると、それ以降、俺は周りがよく『見える』ようになった。

 

そして、高校2年秋 全国高校サッカー選手権 地区予選 優勝候補相手に10ー0で負けている後半40分のロスタイム僅かのこの状況で、奇跡的に味方が相手から奪ったボールをCF(センターフォーアード)の俺にパスして、そのボールが足元に収め、前を向いた。

 

今俺がたっているのは、ハーフラインに近い自陣。

 

残っていた相手3CBのうち、俺のマークについていた中央の1枚がゆっくり寄せてくる。

 

左のCBもこっちへと押し寄せてくる。

 

相手キーパーも高い位置をとっていた。現代サッカーはキーパーがスイーパーの役割も果たす。

 

背後から、味方と相手が来る気配。

 

──瞬間、それが来たのだ。

 

『閃き』と『直感』こうすれば、出し抜けて得点(ゴール)が生まれる。

 

俺の脳みそが生み出した自分でも理解できねぇような最高の【創造】!

 

相手キーパーを入れいれば4対1のこの数的不利を、ぶち壊す【創造】それは──!

 

右足をコンパクトに振り上げる。シュートモーション。

 

「っ!!」

 

相手はシュートを撃つとしても、撃たないとしても、前に出でるしかない。

 

まったく億さず、怯んでいない。当たり前だ高校生にもなってボールにビビってるやつが、強豪のチームにいるはずがない。

 

けどその『前』への一歩が、俺の狙いだった。

 

相手の前足が上がったと同時。

 

俺は、コンパクトながら力強いモーションとは裏腹に、ボールを柔らかく蹴り出す。

 

ボールは相手の地にある後ろ足にあたり、軌道をかえる。

 

そう、まるで、ワンツーのお手本のような、ディフェンス背後のスペースにボールは転がっていく。

 

俺は蹴り出した足で、そのまま、地面を蹴り、前へと走った。

 

ボールを軸足に当てられ、体制を崩したディフェンスを抜き去る。

 

地面を転がっていたボールは、再び俺の足元にある。

 

相手DFを利用した一人ワンツー。実践で、思い描いて通りに、完璧にできた!

 

「──ナイスパス!」

 

一瞬の首振りで、他2枚のCBが慌てて、こっちに走ってくる来ているのが見える。

 

当たり前だ。この一瞬で、今は俺がキーパーと一対一になるチャンスが【創造】されたのだから。

 

そして、相手キーパーが下がる判断をした。が、

 

「──遅い!」

 

同時、俺は、高い弾道のシュートを放っていた。

 

右上から巻いてゆっくりと落ちていく、やや横に傾いた縦回転のミドルシュート。

 

その落ちながら曲がるミドルは、ゴールに戻ろうとするキーパーの頭を超え、ワンバンドで、まるで生き物のように跳ね、ゴールネットを下から、突き上げた。

 

──出し抜いた! CBもGK俺の前にいたヤツ全員! くうー! やっぱりサッカーで相手を出し抜いた瞬間が一番楽しいぜ!

 

ゴールの笛が鳴る。俺は叫んだ!

 

「おっしゃああああああ! 俺は南無三学園高校サッカー部2年! 五十嵐栗夢! プロサッカーチームのスカウトの方! このゴールを生み出したこの俺に可能性を感じたならぜひ、スカウトを!」

 

対戦チームの強豪校のチェックをしているスカウトの人はいるはずだ!多分!

1点! たった1点だったが、また、俺の中の何かが変わった!

だから、サッカーの神様がいるなら俺をプロに呼べえええ! 世代別の日本代表でもいい呼べやこらああああ!

じゃなきゃ、俺、親父に寺を継がされるんだ! 嫌だああああ!

 

結局うちのチームは、 10対1でこの試合で負けた。

 

だがそれから約3ヶ月半。

 

俺の元にフットボール連合から強化合宿選手の通知が届いた。

おいおい、まじかよ。ついに俺の時代来ちゃった感じ?

こりゃ行くっきゃねぇだろうが!

 

 

そして、俺は青い監獄《ブルーロック》なんてイカれたプロジェクトと、数多の才能あるフォアードたちと出会う。

 

W杯で日本代表を優勝に導く最高のフォーアードを一人生み出すってコンセプト!

 

いいぜ。俺は、寺をつぐなんてごめんだ。

 

俺が! 史上最強の日本代表のエースストライカー(エゴイスト)になるんだ! そのためならなんだってやる!

 

俺の武器 諦めない心と進化した『マリーシア』を見せてやらああああ!

 

To be continued.

*1
もちろん俺はちゃんと味方にパスが通るように計算してたぜ

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