もしも五十嵐栗夢がガチの『マリーシア』使いだったら   作:MAX

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I˙꒳˙)おっひさーです。


帝襟アンリの五十嵐栗夢への反応が酷すぎるwwwww

【帝襟アンリside】

 

『ピーーーーーーーー!!!』

 

ゲーム終了を告げる(ホイッスル)が鳴った。

 

「……ウソ……」

 

青い監獄(ブルーロック)モニタールーム。

 

チームZの入寮テストは、ゲーム開始直後、禁止行為(ハンド)で終了するという予想外の結末を迎えた。

 

誰がこんな結末になると予想できただろう。

 

意図してハンドを誘発させ、このゲームを最速で終わらせたのは、青い監獄、評価ランキング最下(300)位の選手、五十嵐栗夢。

 

そして、青い監獄(ブルーロック)から敗れ帰る人物の名は──

 

モニター前に座っていた、絵心さんがマイクのスイッチを入れた。

 

「おつかれ。才能の原石共よ。ここでは結果が全てだ。敗れた者は出ていけ! 吉良涼介失格!!」

 

日本の宝と将来を有望視されてた吉良涼介、その人だった。

 

 

チームZのゲーム終了後、吉良涼介くんに殴られて意識を飛ばした五十嵐栗夢くんが担架で医務室へと運ばれていく様子がモニターで流れている。

 

五十嵐栗夢くんが顔面を思いっきり殴られたのを見た時は、申し訳ないけど、胸がすく思いだった。……なんか、ごめんね?

 

 

「……まさか、Zチームで一番順位の高い吉良涼介くんが入寮テストで脱落するなんて……」

 

しかもそれをやったのが寄りにもよってあの煩悩の塊みたいな色欲坊主(五十嵐栗夢)

 

「アンリちゃん、この結果がそんなに意外か?」

 

くるりとオフィスチェアを半回転させて、半身で此方を向いた絵心さんが私に問う。

 

「そりゃあ、まぁ、はい。……そうですね。だって、こんな結果、普通、予想できませんって」

「そうか? オレには、なにも驚く所など無いと思うが? この展開も想定し得る結果の一つだったはずだ」

 

モニターを見たままの絵心さんが全然驚いていないトーンで言う。

 

「たしかに全く有り得ない展開とは言いきれないですけど……」

「けど、なに? 青い監獄(ここ)では結果が全てですよ?」

「それはわかってます! でも、不可解じゃないですか? ゲーム開始と同時にハンド狙いでボールを蹴るなんて……」

 

自分が鬼になるとわかっていたとかなら、まだ納得はできる。けど、あの場に居た選手たちが鬼役が誰なのか知るためには、モニターに表示される鬼役の名前まで見るまでは知りえないはず……。

 

絵心さんは「ああ、アレね……」と頭の裏側をポリポリ掻きながら、五十嵐くんの行動を解説してくれた。

 

「五十嵐栗夢の奇襲成功のカラクリは至ってシンプルだ。五十嵐栗夢は、最初の鬼が誰になろうと、吉良涼介の手にボールを蹴りこむと決めていたんだよ。あの場に居た人間の中で、もっとも驕り、もっとも油断していたのが吉良涼介だと見抜いた上でな」

 

誰が鬼になろうと関係なく?

 

……なんなのあの子、頭おかしいんじゃないの。

 

「……絵心さん。彼は……五十嵐栗夢くんはいったい何者なんですか? どうしてあの場にいた全員を出し抜けるような、あんなイカれた人材が最下位なんです?」

 

私がそう訊ねると、絵心さんは、実態を伴ったホログラムのキーボードを数度、叩いた。すると、虚空に|五十嵐栗夢のデータが表示させれる。

 

絵心さんの独断と偏見で査定された五十嵐栗夢の能力値(ステータス)は──

 

スピードD+

スタミナC

テクニックD+

フィジカルD

シュートD+

サッカーIQC+

空間認識能力C

 

「……! これは!! ……いたって平均的な能力。というか、平凡? ゲームキャラで例えるなら、そう! タダのモブ!!」

「……アンリちゃん五十嵐栗夢(コイツ)になんか恨みでもあんの?」

「あはは。なんのことでしょう」

 

あります。超あります!

 

「……まーいいか。アンリちゃんの言う通り五十嵐栗夢は|能力値だけを見るなら至って平凡なFWだ」

「ですよね。見た感じ、突出している部分も無いですし」

「ああ、その通りだ。ただしそれは、能力値(・・・)だけを見れば、の話だ」

「え?」

 

絵心さんはまたホログラムのキーボードを数度叩く。

すると、虚空に新たなホログラムのウィンドが表示された。

 

「──このデータは五十嵐栗夢が高校に入ってからの全試合成績と総合スタッツだ。これを見て、気づくことはないか?」

「……っ! 試合数はたったの16なのに、被ファール数48ぃぃぃいいい!? これ、1試合で平均3回以上、相手からファールを獲得してるってことですよね?」

 

平均被ファール数が3回以上、数値だけみれば、世界屈指のドリブラーたちにも引けを取らない被ファール率だ。

 

「五十嵐くんは、ファールしなくては止められないようなドリブラーなんですか? 尚更、最下位なのが理解できなくなったんですけど……」

「注視すべき点は、そこじゃない。それに、奴のが獲得したファールのほとんどは、チャンスに直結しないカスファールだ。あとコイツは別にドリブラーでもねぇし」

 

え、ドリブラーじゃないのに、この被ファールって、やっぱりあの子変態?

 

「んー。けど、他にスタッツで突出したところなんて無いですよ?」

「五十嵐栗夢が出場した各試合のゴール成績を見てみろ」

 

絵心さんに言われた通り五十嵐栗夢くんの各試合での成績を確認する。

 

「毎試合一得点以上はあげてますね。合計22得点。平均は約1.2得点。……でも、これってぶっちゃけ高校サッカー界じゃ、普通じゃないですか?強豪や、名門と言われる高校で活躍しているエースストライカーたちはもっと高い数字残してますよ」

 

それは五十嵐栗夢くんが出場した試合のデータにも出ている。

 

「実際、この試合データでも、五十嵐栗夢くんの居た南無三学園高校は強豪校以上が対戦相手の時、全試合で大差をつけられて負けてますし……」

「そうだな。全て負けている。そして、その全ての試合で(・・・・・・・)、五十嵐栗夢は一点以上の得点をあげている」

「……え? あ!? 言われてみれば、確かに、そうですね!」

 

軽い衝撃を覚える程の事実。

弱小校が強豪相手に得点するというのは、稀だがありえない無い事じゃない。

けど、どんな強豪校相手でも全ての試合で得点してみせる弱小校のFW選手というのは稀、いや、異質なんじゃ……。

 

絵心さんは五十嵐栗夢くんの試合成績が記されているホログラムを見上げ、ニヤリと嗤う。

 

「五十嵐栗夢は、能力値だけを見れば平凡なFW(フォアード)だ。だが、(やつ)のゴールへの貪欲なまでの執着心、エゴは、現在、青い監獄(ブルーロック)の中でもトップクラスと言えるだろう。入寮テストで奴と同じ事をできる人間はそうはいまいよ」

 

絵心さんが一人の選手の事をここまで言うなんて……。

 

五十嵐栗夢くんとの例の約束が頭を過ぎり、不安が押し押せてくる。

 

「……あの〜、絵心さん……もしかして、五十嵐栗夢くんが世界一のFWになる可能性ってあったりしちゃいます?」

「愚問だなアンリちゃん」

「そうですよねー。聞くまでも無く、なれるわけないですよね!」

 

私が食い気味にそういうと、絵心さんは顔を顰め

 

「はぁ? 僅かであろうと可能性があると俺が判断したから青い監獄(ブルーロック)に呼んだんだぞ? そんなのあるに決まってるだろ」

 

そう現実を突きつけてきた。

 

いやあああああああアアッ!*1

*1
女子が生理的嫌悪感から絶叫するやつ








ブルーロックに詳しい方々に質問なんですが、五十嵐栗夢もアンリちゃんが発掘して来たんですかね?
凪とかはアンリちゃんが見つけたような描写が原作のアフターストーリー的なものにあったじゃないですか?
そこのところ、どうなんかなーと……。知ってる方がいらしたら是非、感想に添える感じで教えて頂けると幸いですm(*_ _)m
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