桃太郎は果たしてきびだんごをどうするのか
むかしむかしあるところに仲のいい夫婦がいました。
二人は他人より異常に優れたところがあり、色々楽しく過ごしてたいました。
しかし残念ながら子宝には恵まれていませんでした。そんなある日、二人の間に子供ができました。夫婦はたいそう喜んで、その子に桃を食べた日にできた子だから桃太郎と名付けました。
桃太郎はスクスク育ち高校生になりました。夫婦は結構いい歳になりましたが、見た目は若々しく、桃太郎の授業参観に出ると親御さんの中で最も若く見えるほどでした。
そんなある日、学校では鬼のような生徒が暴れてるというではありませんか。心配になったお爺さんとお婆さんは桃太郎にきび団子を用意しました。お婆さんはきび団子を手渡すとこう言いました。
「きび団子を1つ食べさせれば10の命令を、2つ食べれば20の命令を、3つ食べれば100命令を与えることができるんだ」
お爺さんは「そろそろ高校生だからお金の使い道もわかるようになっただろう」と札の長辺より厚さのほうが長い札束と『月500万まで』と書かれたクレジットカードを与えました。
「いってらっしゃい桃太郎」
桃太郎が学校へ向かうと、幼馴染の犬子ちゃんが現れました。犬子は元気な女の子で、短く切りそろえられた髪と鍛えられた両足を持つ陸上部。変わったことに寒がりで、日差しが強くてもふわふわのカーディガンで厚着をしているのが特徴の女の子。
そんな犬子は云いました。
「桃太郎、どうしたんだその荷物」
見覚えの無い手提げ袋に驚いていたみたいです。
桃太郎は言いました。
「お母さんが作ったきびだんご、食べてみるか?」
「わあい、桃母さんのお菓子はおいしいから嬉しいな」桃太郎がきびだんごを与えると犬子はむしゃむしゃ平らげて虚ろな目になりました。
桃太郎はそれを見て驚き、暫く悩んで言いました。
「犬子さん、犬子さん。貴女は今好きな人がいると聞きました。本当ですか?」
犬子は言いました。
「はい好きな人がいます」
桃太郎はショックを受けて言いました。
「犬子、キスはしたのか」
「はい、しました」
桃太郎は犬子を連れて犬子の家へ向かいました。そして桃太郎は犬子とあんなことやこんなことをして鳴き声を聞きました。
読者の皆様はおわかりの通り、犬子が好きな人は桃太郎でキスの相手も幼稚園の頃の桃太郎なのですが、肝心の桃太郎はその事に気が付きませんでした。
こうして桃太郎は犬子を好きに出来た征服感と万能感、そしてきびだんごの力を借りたという虚しさと犬子の想い人への敗北感を味わいました。
数日後、桃太郎が久々に犬子を連れて学校へ向かうとキーキー煩い猿女が現れました。猿と言っても見た目は程遠く、肉付きのよく熟した体はまるで熟したバナナのようにふわふわでバナナ身のように真っ白で、肌はバナナの皮ようにスベスベで、目の下にバナナのスイートスポットのような黒い点があるのが魅力的な女性でした。しかし1つの欠点は猿のようにキーキー口煩い所で、その性格の悪さとずる賢さは法律が許すなら臼で叩きのめしたいと言われるほどでした。
猿女は言いました。
「桃太郎、連絡も入れず遅刻した理由を話しなさい」
桃太郎は言いました。
「猿女先生、猿女先生。お腰につけた厳しい1つ味わってみませんか」
猿女はその瞬間キーキー鳴き始めましたが、運動部の犬子に抑えられて無理矢理きびだんごを口に含まされました。
「猿女先生、公欠にして下さい」
桃太郎は犬と猿を連れてコミュニケーション室に入りました。学校ではメンタルケアのための部屋ですが、週2回の5時しか使われず、邪魔が入らないうってつけの場所でした。
そこで桃太郎は犬子とあんなことやこんなことをしました。その時、桃太郎は猿女に雑用をさせていました。椅子を退けさせたり、ゴムを買ってこさせたり、犬子の股を舌でキレイに舐めてキレイにしたり、桃太郎の刀の手入れをさせたりしました。そして猿女の桃のように丸みを帯びた曲線の割れ目を赤いパンツが隠しているのを見て、桃太郎は己の刀で桃を割りました。
桃は果汁を滴らせながらドロドロに熟していきました。猿女は性欲も猿でしたが、性格が災いして独り寂しく過ごしていたようです。
猿女は言いました。
「私を貴方の家来にしてください」
桃太郎が猿女に言わせたわけではありません。少し心を戻して本音を聞いたら猿女自ら言い出したのです。このことに桃太郎は大いに自尊心を取り戻しました。
数日後、桃太郎が犬と猿を連れていると、雉娘が現れました。雉娘は夜を濡らしたような美しい長髪に、触れるだけで壊してしまいそうな細くそれでいて軽やかな指、抱きしめたくなるような蠱惑的な腰つきとそれを控えめに支える小ぶりな尻。そして磨かれた黒曜石のような美しい黒が光を散りばめた瞳を持っていました。
「猿女先生、桃太郎さんと犬子さんに用事がありまして……」
雉娘は先生に怒られるところと思って助け舟を出してくれているようです。雉娘はかつて学校行事の美術鑑賞で倒れたところを桃太郎・犬子に救けてもらい、それから良く話したりイベントでは一書になるくらいには仲のいい友達でした。
「雉娘さん、私は何も怒っていないわ。あら、ゴミが付いてますよ」
そう言って猿娘は緊張した雉娘に手を伸ばし、スルッと口にきびだんごを入れました。
「桃太郎様、雉娘さんもあなたのものです」
猿は悪知恵は得意なのでした。
桃太郎は雉娘を悪く思っていませんが、同時に友人でもありましたので手を出す気にはなれませんでした。ですが猿女は言いました。
「雉娘、桃太郎様のことはどう思いますか?」
「桃太郎君は……好き、です……」
「どのくらい?」
「結婚したい……。桃太郎君のことを毎日想っています。だけど犬子ちゃんがいるから……」
桃太郎は面くらいましたが、猿女はそれを気にせず雉娘の羽衣を脱がせ、桃太郎を誘惑するよう命令しました。
桃太郎は猿女の器用な手捌きと雉娘の肢体、そして犬子の嫉妬の視線を受けながらあんなことやこんかことをしました。
そして犬子はこんな状況にした猿女を懲らしめてどちらが上か分からせてやりました。雉娘は犬子のことも好きなので犬子を尊重しましたが、猿女にはキツくあたり、桃太郎>犬>雉>猿のヒエラルキーが完成しました。ですが猿は幸せそうに過ごしていました。
数日後、町中で赤鬼を見つけました。赤鬼は明らかに近寄りがたい雰囲気という感じで年齢に不釣り合いはブランドの服に身を包んで赤い髪を揺らながら、ムラヒトちゃんと呼んでる女の子を連れていかがわしいところを歩いていました。ムラヒトちゃんは明らかにふた周りは年下な女の子なことに桃太郎は不快感を少し覚えましたが、とやかく言える立場じゃないと思い直し、そこから離れようとしましたが、そこに青白い不健康そうな青鬼が現れました。
「ムラヒト、働いてこい!」
「ムラヒトちゃん、かわいいね」
桃太郎は色々察しましたが、彼女に身体を売らせるなんて偶にある話……。ですがムラヒトの言葉に固まりました。
「おにいちゃん、終わったら漫画買って」
「おう、いつもの漫画とアメリカンドッグ買ってやるよ」
桃太郎はそこで赤鬼とムラヒトの正しい関係に気が付きました。桃太郎は言いました。
「幾らで俺に売る?」
お爺さんの札束をだして言いました。
桃太郎はその後、時間を稼ぎ金の魔力でなんとかカラオケルームに一旦入り、こっそり呼び出した犬猿雉の活躍により鬼達とムラヒトにきびだんごを与えました。
そして桃太郎はムラヒトにきびだんごを与えて様々な命令をしました。
しかし、桃太郎はそのうち浮かない顔すると考え込み、日が落ちきって車もまばらになるころになってやっとムラヒトを連れて家に帰りました。
「お帰り桃太郎。今日はお宝を持って帰ったようだね」
何時ものお爺さんの軽口も、今の桃太郎には不思議と重く聞こえました。
桃太郎は言いました。「お父さん。お母さん。この子をうちの子にできませんか」
お爺さんは言いました。
「おや桃太郎、お前はまだ子供じゃないか。何があったかは知らないが、こういうのは公的なところに任せるべきだよ」
桃太郎は言いました。
「でもお父さんならなんとかできるだろ?」
お爺さんがウムム……と黙ったので、お婆さんは言いました。
「まあまず訳を話しなさい」
桃太郎が話し終えると、お爺さんとお婆さんは言いました。
「桃太郎や、やりたいことはわかったよ。しかしやるならこっちもお願いがあるよ」
桃太郎はお願いを聞いたあと、躊躇いなくきびだんごを自分の口に淹れました。
昔、そこにはお爺さんとお婆さんと桃太郎と桃花子がいました。
お爺さんはカフェでモーニングコーヒーを嗜み、お婆さんは隣の席で紅茶を飲んでいました。
桃太郎と桃花子はお留守番です
お爺さんは言いました。
「記憶の改竄が難しいくらい昔からやらされていたとは。世も末だね」
お婆さんは良いました。
「まあ難しい止まりだけどね。1回じゃ無理なら何回もやればいい」
お爺さんとお婆さんは9時を示す時計を見ながら今日は5時まで何をしようか考えていました。
一方その頃、桃太郎は桃花子とレースゲームをしていました。
画面の中で桃色のお姫様がクラッシュしているのを恐竜やゴリラが追い抜いていきます。
「壁にすぐぶつかっちゃう」
「まあお兄さんに任せなさい」
その隙に亀の魔王が雷を落とし、姫と亀以外が小さくなった。
とそこでピンポーンとチャイムがなる。ポーズをして立ち上がろうとすると勝手に犬猿雉が入ってきました。
「……なんで先生が?」
犬は言いました。
「知らなーい」
猿は言いました。
「やっぱり皆もご主人様も覚えてないの?」
雉は言いました。
「桃花子ちゃんこんにちは」
めでたしめでたし
小説書くのって難しいね