アイリスフィール「八咫の烏の銃声を聞け」切嗣「ヒェッ」 作:テムテムLvMAX
これは困った、非常に不味い、そんな事ばかりなのが
──聖杯戦争
その中で翻弄される哀れなマスターの一人
──衛宮切嗣
今かなりまずい危険に直面している、港に誘い出された騎士王(笑)が相手のサーヴァントに呪いを掛けられて尚且つそこに他のサーヴァント達が集まってきた。
ライダー、バーサーカー、アーチャー、ランサー、そして我がセイバーが一同に介している。英雄達が集まったのだ、何が起きてもおかしく無いが一番頭がおかしいのが家の困ったちゃんアイリ! 彼女セイバーを守るって前に出ちゃってすっごいピリピリムードなの! 助けるために僕は前に出たいけど手枷が邪魔して何もできない!
「ほう、何があるかと思えば……余興にしてはつまらぬ剣戟よな」
「貴方は、その容姿、英雄王……なのか」
「はっ! ならどうだと言うのだ雑種!」
「いや、なんというか石田三成によく似た声だと思ってな」
「……やめよ、お主は別の物を見ておる。貴様の名は?」
「アイリスフィールだ」
「しかと聞け、ここはカーニバルファンタズムではない、もう一度繰り返す、カニファンではない。良いな?」
「む、むむ、でも石田三成の声」
「しつこい! それほど首をはねて欲しいなら初めから言えっ! 雑賀の!」
「やはり石田三成じゃないか!」
「だーっ! 面倒くさいぃぃ!」
え、これ何? 切嗣分かんない、わかんないよ……あ、アルトリアもそう思う? そうなの。じゃあ俺もその内黒田官兵衛とか言われるのかな……
「アルトリア、あのバーサーカー見たことある?」
「切嗣、あれは見たことありますよ。えぇ、と、確か……豊臣?」
「ランスロットです! 我が王!」
あまりの衝撃に狂化が解けたバーサーカーことランスロットの迫真の訴えが僕たちに届く。
「だめです! 貴方までギャグになってはシリアスが消えてしまいます!」
「え、でも豊臣秀吉の声がする」
「おい狂犬の! どうにかしろ! 仮にも別世界で我の主だろうが! いくらでも懇願してやるぞ!」
「そんなこと知りませんよ! 自分でなんとかしろ! 我が左腕! というか貴方も別世界なら狂犬でしょうが!」
「切嗣、カリバーの使い所では?」
そうだね、すべての令呪をもって命令する。宝具を撃て! セイバー!
「エクスゥゥゥカリバァァァァア!」
「「「「「「ぎやぁぁぁぁ! 爆破オチなんてサイテー!」」」」」」
その日、冬木の地図から港が消えたとか。
その後、僕は病室で目を覚ました。聞けば聖杯の泥が溢れ出して冬木市を火の海にしたらしい。あーよかったあんな聖杯使わなくて。聖杯で全部夢にしたかったなぁ。
病室には隣に赤毛の男の子がいた、孤児らしく引き取る親戚がいないらしい。
「おじさんの家に来るかい?」
「え、いいの?」
「いいよ、名前は?」
「名前……士郎?」
「じゃあ君は今日から衛宮士郎だ」
もうちょっとだけ続くんじゃ