クッソ手先が不器用なので、技巧に極振りしようと思います! 作:名無しの権左衛門
ロータスはイベント開始前に、吐きながら回収したアイテムを確認する。
そして【どこでも工廠】を使い、それを作り上げる。
【燃料気化爆弾】説明:高熱と爆風ですべてを吹き飛ばす。
効果:一定範囲に爆発・ノックバックややけど等の効果。
これを【初心者練習専用の矢】に【装填】する。
「はぁ、教会巡りはイベントの後だぁ」
やろうと思ったことを後回しにしてしまったのは後悔しかないが、頭の上に謎の光が浮いてあり背中に矢が刺さっている謎の少女なんぞ誰も気にしない。
そんな中イベントまで10分を切った。
彼は一度ステータスを読み返してみる。
最初のポイントの振り分けは、100。
そこから10の位で10ポイント貰え、他は5ポイント。
<>は装備やスキルの加算。
ロータス
Lv14
HP 40<+30>/40<+30>
MP 12/12
【STR 0<+30>】
【VIT 6<+90>】
【AGI 0<+30>】
【DEX 175〈+120〉】
【INT 0<+30>】
装備
頭 【空欄】
体 【大鵬の鎧】
右手 【満月の光】
左手【シルフィードの弓】
足 【大鵬の鎧】
靴 【大鵬の鎧】
装飾品 【フォレストクインビーの指輪】
【空欄】
【空欄】
スキル
【無謀】【蛮勇】【無駄死】【特攻】【神風】【狙撃 中】【偏差射撃 中】
【致命の一撃 中】【連射】【速射 小】【リロード】【早撃ち 小】
【曲射 小】【サテライトアロー】【大物食らい】【爆破無効】【毒無効】
【麻痺無効】【引き絞り】【暗殺者】【相殺 小】【装填 中】【弾幕 小】
【挑発】【破壊変化】【再装填】【レーザービーム】【風の子】【風の妖精】
【神業職人】【大量生産】【経費削減】【レコーディング】【名曲製造機】
【音楽抽出】【釣り】【絵画】【書道】【裁縫】【鍛冶】【冶金】【工作】
【料理】【彫刻】【作曲】【錬金】【制作】【ステラの如く】【宇宙開発技術】
【どこでも工廠】【代用品】【毒竜喰らい】【毒竜】
「勝てるかな?」
【燃料気化爆弾】をつくっておいて何言ってんだこいつ。
ロータスはいろんな人に好奇の目で見られながら、その時をひたすら待つのだった。
「NEW WORLD ONLINE 第一回イベントを開始するドラ~
内容はバトルロワイヤル。制限時間は3時間で、たくさん倒してたくさんダメージを受けるほどポイントが加算されていくドラ!
戦場はイベント専用マップにワープ!
上位10名の方には、特別なアイテムが贈呈されるドラ!
ちなみにボクは、マスコットのドラぞう!以後よろしくドラ!
あ、それと、多数参加のため、総合ログイン時間ごとにグループを振り分けさせてもらったドラ!
じゃあ、カウントダウン!」
「よし、いくか」
このそれぞれの町の中央広場にいると転移するようになっているが、念のため
ベンチから立ち上がってみんなと一緒に真ん中へ向かう。
ドラぞうの話は聞いていたので、カウントダウン中に再確認。
覚悟を決めたら、いざ戦場へ!
「0!! じゃあ、みんな頑張ってドラよ~」
そうしてロータスは転移した。
その転移した場所は岩山。
恰好の場所であり、基本は吹き飛ばせば何とかなるだろう。
しばらく【暗殺者】や【曲射 小】で、ちまちま攻撃する。
そもそも岩山でばれやすいというのに狙われないのは、はるか上空にいてわからないというもの。
人間上下に弱いので、上を取られたら基本的に負ける。
ただし馬謖は例外。悔い改めよ。
「チクチク~3時間か。割と長いなぁ」
しかもログイン時間が長いレベル30以上のプレイヤーは、ペインやドレッドという
現在上位2名と戦っている。ここにいるのは、未課金かログイン時間が短いもののみだ。
長閑な時間が過ぎていくと、ドラぞうより上位3名が報告される。
1位メイプル 2位ロータス 3位ディゼル。
「さすがにくそげーはまずいから、地上に降りようか」
岩山の頂上にいるため、速度が高い人ほど狙ってくる。
何を隠そう、ロータスは弓使い。防御が低いと舐められがちなのだ!
おかげで魔法使いなども寄ってくる。
「覚悟しろ!!」
「お命頂戴いたす!」
「かわいい子猫ちゃん、そのポイントを僕に呉れ給え」
「……くらえ」
ロータスは【満月の光】をすべて注ぎ込み、【レーザービーム】を放つ。
すると滅茶苦茶太い光線が出て、相手数百人を焼き尽くした。
ドン引きする人がいる中、1位のメイプルは【毒竜】や【パラライズシャウト】などで掃討し、3位のディゼルは【千本桜】や【魔法連斬】で殲滅していった。
そして特大技にはクールタイムがある。
だがしかし、ロータスの【レーザービーム】は【満月の光】を打ち出す方法でしかない。
【再装填】されたら、最接近されるまで通常の矢を【弾幕 小】にして打ち出す。
しばらくして集まってきたやつらを中心に、【レーザービーム】で焼いていくのだ。
今回はそこまで強い人がいないため、【初心者練習専用の矢】の効果に気づく人はいないし、【燃料気化爆弾】を使わずに済みそうだ。
「残り10分どら!」
「なんかもったいないな」
メニューで残り時間10分を計測して、残り1分。
ロータスはふとそう思い、急いで【装填】した【初心者練習専用の矢】を放つ。
それはイベント開始前にやったあれだ。
「な、なんだ? 俺たち有効射程にはいないはずだ」
「あそこからとどくのかよ!?」
ロータスが矢を番え、上空に向けて放つ。
その矢は妙に神々しかった。
時は来た。
上級者マップや中級者マップは単純な殺し合いのPVPで、まだNWOをやっていた。
しかしこの初心者マップは、ヒドラ少女と魔法剣を使う青年が非現実な悪夢を見せてきた。
だがここにさらなる絶望を与えんと、その弾頭を放つ。
ラスト45秒。
それは世界を白に染め、このイベントマップにいるすべての存在に1+αのダメージが入る。
それを知覚したプレイヤーは、強力なノックバックとやけど効果を受ける。
基本的にこれを受けたものは、蒸発してしまう。
地上は炎熱によって爛れ、爆風によってえぐり取られてしまった。
溶岩のようになった原野に佇むのは、最強の防御少女メイプルと岩山を溶かしたロータスだけだった。
「がおー! みんなお疲れ様!
上級者マップの1位はペインさん、2位はドレッドさん、3位はミィさん。
中級者マップの1位はシンさん、2位はフィルノアさん、3位はガゼルさん。
初心者マップの1位はロータスさん、2位はメイプルさん、3位はディゼルさん。
そして上位10名の方々には、特別なアイテムをプレゼントするドラ!
それと、上位3名の方にインタビューもしてもらうドラ!」
「はい?」
突然のことに呆けるロータス。
なんのこっちゃと思ったら、目の前に画面が出てくる。
ドラぞうも出てきて、わけがわからないよと驚くことになる。
「どうだったどら?」
「あ、え、あ? えーと、たくさん矢を撃ててよかったです。
また対戦ありがとうございました。次はメイプルさんの防御を抜けるように頑張ります」
「ありがとうドラ! つづきましてメイプルさん、どうだったどら?」
「え、っとい、いっぱい耐えれてよかったでしゅ」
「あ、かんだ」
ロータスはインタビューを受ける彼女を見て、くすっと笑ってしまう。
自分より身長が高いから、きっと上の先輩なんだろう。
それはそれとしてかわいい、最高かよと思ってしまうのだった。
なお、それとは関係ないところ。
そう、掲示板。
そこでは基本的にメイプルのやばさばかりに、目を焼かれているものが多かった。
しかしラストの爆発は、まったく予想だにしなかったようで呆然とするものが多かったようだ。
つまり最後の一撃で今まで被ダメ0のメイプルが、1ダメージをくらってしまうことになるのだった。
なお撃破数は、ダントツの4098人……だったが、ロータスがマップすべてを焼いてしまったのでその撃破数は軽々と飛び越えてしまった。しかも、3位のディゼルも蒸発したためスコアがさらにドン!
あまりにもあっけない幕引きになってしまった。
【NWO】ロータスちゃんの異常性【考察】
1: 名無しの大剣使い
いわれた通りスレたてたぞ
2: 名無しの斧使い
ありがとう。
まずはイベントお疲れ様
3: 名無しの生産職
お疲れ様です。って、ここ来てよかったの?
4: 名無しの大盾使い
>>3
おう、気兼ねなく来ていいんだぞ。
フレ登録したろ?
5: 名無しの魔法使い
いやぁ、メイプルちゃんは強敵でしたね
6: 名無しの生産職
>>4
大盾使いのやさしさが五臓六腑に染み渡るぜ
7: 名無しの弓使い
同じ弓使いとして、あれは何?
8: 名無しの槍使い
シラン!
9: 名無しの大剣使い
今回のメイプルちゃんは、いろいろすごかった。
第一回イベント
メイプル2位
死亡回数0
被ダメージ1
撃破数4098
敵を飲み込む大盾と状態異常の短刀。
黒い鎧は、よくわかんね。
そして高い防御力で、魔法使いたちの攻撃を無効化
10: 名無しの魔法使い
前回のメイプルちゃん考察スレでも見たけど、あたまおかしいな?
11: 名無しの槍使い
職業メイプルでよくね?
12: 名無しの生産職
あれ、ロータスちゃんは?
13: 名無しの大盾使い
眼をそらしたいんだろ?
俺は上級者マップだったから
14: 名無しの斧使い
あっちはあっちでやばいだろ。
PSやばいペインとドレッド、炎魔法のミィ。
どうせぇと
15: 名無しの弓使い
むりぃもうむりぃ
16: 名無しの魔法使い
気をしっかり持ちなさい!
17: 名無しの大剣使い
さて本題行こうか
18: 名無しの魔法使い
うわぁ、急に正気に戻るな!
19: 名無しの生産職
第一回イベント
ロータス 1位
死亡回数0
被ダメ70
撃破数9267
装備はただの弓。矢は……矢筒どこ?
鎧。鎧? とにかく、ひらひらしてよくわかんね。
本人スペックは魔法の被ダメだけで不明。
20: 名無しの弓使い
ちょっとまて、まだ情報あるだろ!
頭の上の謎の光、背中に刺さった矢
まじで透き通っている銀?髪
すべてを映し返す鏡みたいな眼。
極太ビーム。
最後の大爆発
21: 名無しの大盾使い
それと最初のほうは上空で撃ちまくってたらしいな?
22: 名無しの斧使い
なにそれ、知らん
23: 名無しの槍使い
ああ、そういやそうだな。映像化されてないから
24: 名無しの生産職
DEX鍛えたらそこまで行けるのか?
25: 名無しの大剣使い
DEXって、おいおい、スキルだけで攻撃してるってことじゃねえか
26: 名無しの生産職
まあ、そうですね。
27: 名無しの魔法使い
ちょっとまって、それってどういうこと?
DEXって器用さだよね?
28: 名無しの弓使い
DEXは生産職にみられるよな。
弓は武器で片手には短剣。
矢はアイテムで装飾品に矢筒だ。
それを使うと、矢をわざわざアイテム欄から選ばなくて済む。
アイテムをセットするってことなんだけど
29: 名無しの大盾使い
矢筒はどこにあるんだ?
30: 名無しの弓使い
わかんね
31: 名無しの斧使い
本当に謎だ。まだまだ未発見のスキルを持っているんだろうし、
こりゃ継続的な観察が必要だな?
32: 名無しの生産職
自分もアイテム買い取りの優先客になってるから、こそっと探り入れてみるよ
33: 名無しの魔法使い
頼んだ!
34: 名無しの斧使い
俺も調べるわ
35: 名無しの大盾使い
おいおいお前ら、相手はトッププレイヤーでも
初心者マップに配属された初心者だぞ。
ちゃんとわきまえろよ?
36: 名無しの弓使い
それぐらいわかってるってw
37: 名無しの大剣使い
それじゃ、各々調査を頼んだぞ!
38: 名無しの生産職
OK!
39: 名無しの弓使い
ラジャ!
40: 名無しの魔法使い
了解!
41: 名無しの斧使い
合点招致!
42: 名無しの槍使い
わかった!
43: 名無しの大盾使い
任せろ!