ジムかん。(トレセン学園内ジムの管理人の話。 作:なっぞのひと
UA20000名ありがとうございます。
三人称と一人称が混じって非常に読みづらいというご意見を頂いたので、修正してみました、読みやすくなっていれば幸いです。
東郷トレーナーとの組手を終えた翌朝、流は今度はダートコースでダッシュのインターバルトレーニングをしていた。
芝のコースと比べると、グリップがよく安定して走ることが出来たこともあり、ダートコース5周ダッシュを比較的楽に終えられた。
合計10kmをインターバルで走ったせいか、脚はかなり重いが調子は悪くない。
スポーツドリンクを軽く飲むと渇いた体に水分が戻っていくのが解った。
昨日の組手は反省点が多かった、対人練習がほとんど出来ていないせいか、思うように身体が動いていない、本来なら、最初の眼への牽制もその動きに入る前に右の前蹴りで止められたし、なんならそのまま踏み込んで左のミドルで吹っ飛ばせていた事を考えるとブランクは否めない。
それはそれで良いし、東郷トレーナーも弱くは無い、相手がペースを掴む前にゴリ押しで圧殺したようなものだ。
そのうえで失神させたのはやりすぎとメジロアルダンにも言われた。
やりすぎといえばやりすぎだが、格闘技やってる奴らはぶっ飛び具合はウマ娘より数段上だ。
アレが素手ではなくグローブでの立ち会いならまた変わってたなと思う、素手の拳は、手を傷めやすいし、最悪骨折するので全力では殴れない。
その上でローキックや左ミドルの蹴り終わりに打撃を合わせられそうになった時点で、かなり危ないしろくな事にならないなと感じた。
疲労すると反省点ばかり出てきて良くないなと思いながら深呼吸し気持ちをリセットする。
そろそろカフェテリアのイベントの準備もあるし一旦管理人室に戻ることにした。
一応トレーナー寮もあるのに、管理人室の方が住みやすいのはどうかと思う、起きて即現場なのがでかい。
クールダウンを兼ねた軽いジョギングでジムに戻りシャワーで軽く汗を流し着替える頃にはウマ娘たちの起床時間になる。
軽くアップし直すと、ケトルベルのラックに行き、ベルトをつけると40kgのケトルベルを取り出し、スイングを行う、普段のスイングは肩と平行に行うロシアンスイングだが、今回行うのは頭上まで振り上げるアメリカンスイングだ、挙上する時間が長くなる分それだけ体幹に掛かる負荷は大きくなる。
これを20回1セットごとに4kgずつ軽くし最終的には半分の重量迄下げるドロップセット法で行う。
この方法は主にウェイトトレーニングで短時間で筋肉を追い込むやり方で、ケトルベルで行うようなやり方では無いが、賢くないやり方が好きなのだ。5セット終える頃には再び全身汗だくになる。
次いで20キロのケトルベルでワンハンドスイングを行う。両腕でのスイングよりバランスと筋力が要求されるので、キツイが効果はデカい。
これを左右25回ずつ片手で行うと両腕と足がパンパンになり力が入らなくなる、流石に朝からやるトレーニング量じゃない。
その後に鏡の前で、力が入らない状態でシャドーボクシングを行う、脱力ではなく力が入らない状態で的確に力む練習で、脱力=瞬発力で筋肉が疲労していない時=力が通りやすい状態なら力を入れる=力む時間が短くて済むが、コレが長期戦になると筋肉が疲労して力が通りにくい状態=力を入れる=力む時間が長くなってしまう=瞬発力が落ちる。
疲労が溜まっているときでも疲労がしていないときと同じように瞬発力を発揮するための力を入れる練習として行うもので、力が入らない=脱力の感覚ではない。
サウスポーの構えからワンツーからの、左ミドル、右フック、左膝蹴り、右縦肘打ち、左横肘打ちへと、どんどん繋げていく。
あまりコンビネーションは考えず単発で一気に打ち込むことを基本とし組み立てるタイ式の考え方だ。コンビネーションも使えるけど余り使わない、一撃ぶち当ててから相手が連打すれば倒せるという考えでしかない。
そのまま膝蹴りとミドルの連打の練習を15分ほど続けて、仕上げに32キロのケトルベルを片手に一つずつ持ち、ジムの中を左右10周ずつ歩いて行き、それを終えてから、柔軟体操をした後に汗で濡れた床を拭いてからシャワーに戻る。
汗を流すといつもの上下のラッシュガードの上にジャージと短パンというスタイルに戻る。
今日の朝食は昨日貰った焼きそばを温め直したものとホットサンドメーカーで焼いたサバサンドにしよう、鯖缶だけは常に100以上ストックしてある。
まずサバはキッチンペーパーで水気を取り、フライパンで炒めて軽く水分を飛ばしておき、ホットサンドメーカーには油代わりにバターを塗っておく。
食パンをホットサンドメーカーに乗せて、次にからしと醤油を和えたマヨネーズを塗り、上に細かく切った水菜を乗せる。
その上に薄くスライスしたトマトと水分を飛ばしたサバを乗せ更に短く切った水菜を乗せて、その上に先程のマヨネーズを塗ったパンを挟み、直火で両面ともパンの表面に焼き色がつく位まで直火で焼いたら、ホットサンドメーカーから取り出して出来上がり。
レタスとはまた違った水菜のシャキシャキ感がたまらないというよりは、レタスが余り好きではなかったので、水菜を使っている
このサバサンドと温め直した焼きそばが今日の朝ごはんである。
焼きそばは美味いが人参がゴロゴロしてる、人参が苦手な流としてはちょっと辛いが残すのは失礼なので全部食べた、ちなみにクラスメイトのウマ娘に好き嫌いはいけないと大量の人参を押し付けられたことも流にとってウマ娘が苦手な要因の一つだった。
人参が辛かったので、久々に自分用に珈琲を淹れることにした。
苦味をメインとしたロブスタ、正確にはカネフォラ種ロブスタと呼ばれる豆で、全世界のコーヒーの4割を占める主にブレンドのコクを出すのに使われる。
エスプレッソのブレンドを用意する時に質の良いクレマを作れて尚かつコクと香りを産み出すのに欠かせない。
単体ではコゲを飲むような独特の苦味とエグみがあるのでそのまま飲むのには余り適していないが、こいつを浅く煎ったものを荒く挽いてエアロプレスを使い氷を入れたサーバーを用いて一気に抽出と急冷を行いそのまま氷ごとグラスに注いだものを一気に飲むと、麦茶感覚で飲めて悪くない。
流はハンドミルで豆を挽いてからエアロプレスに入れると氷を入れたサーバーを用意し、一杯分より少し多めの湯を注ぎ10秒待つとピストンを一気に押し下げた、琥珀色の珈琲が一気に押し出され急冷されていく、それをそのままグラスに入れたら一気飲みする。
独特の香りとガツンとくる苦味がキンキンに冷えたコーヒーと合わさり人参の味をリセットしてくれた。
ロブスタをそのまま飲むのは現地の人位というが、向こうはバター焙煎と練乳をぶち込んで飲むのでこの苦さは丁度良いし、ストレートで飲むならガツンとくる苦さは癖になる。
苦いコーヒーで舌をリセットした後にサバサンドに齧りつく。
サバの旨味と辛子マヨネーズとトマトの甘味、水菜のシャキシャキ感が合わさって美味い。
食事を取り終わり、事務処理を行うと導入予定の機材でタイヤフリップマシンと記載されているのをみつけた。
タイヤを持ち上げてひっくり返すトレーニングで全身の良いトレーニングになるがウマ娘用なのでハーフでも300kgくらいある。
ストロングマン競技で使うタイヤが100kg~300kgとかそこらなのでこの重量はとんでもない。
マシンエリアも滅茶苦茶広いし普通におけるので問題ないが軽いハーフタイヤフリップは人間用で20万ぐらいするのだが、ウマ娘用になると強度も重量も段違いの特注品なので一台200万はする。
流も導入されたら使ってみたいと思った。試合から干されたときもそうだがトレセン学園に就職してから練習量が足りていない。
せいぜい早朝に10kmインターバルダッシュとシャドーボクシング3分10ラウンド、ケトルベルトレーニングを30分ぐらいしかやっていない。
自主トレレベルなら午後も同じメニューが出来たらいいのだが、基本的にウマ娘たちの施設はウマ娘たちが優先されるし、筋トレ指導もあるし、ジュースやアイス作ったり仕事したり、珈琲いじったりしてるので午後は空いた時間にHIITとケトルベルを用いたファーマーズウォークになる。
試合のオファーがいつ来てもいいように体だけは整えているが、試合のある時のメニューは出来ていない。
サンドバッグやミットを打つときにペースが落ちれば後ろから竹刀や革ムチで殴打され、怒鳴られながら走らされ。スパーリングで倒れれば引きずり回され、腹を何度も蹴られては叩き起こされる。
それをプロになるために上京した日からずっと続けてきた。それを続けられるように丈夫な体に生んでくれた両親と、強くなれるように徹底的に鍛えてくれた叔父とトレーナーには感謝してもしきれない。
指導者として最低限の鍛錬はするというのはあるが、身体能力で勝てなくても練習の内容や強度ではウマ娘に負けたくないという矜持がある。
ジムの外のエリアとかが使えるならハンマートレーニングやタイヤトレーニングを用意してもいいかもしれないし、生徒会の備品関係者と打ち合わせしても良い。
後はブルガリアンサンドバッグとメイスベルなど体幹や全身のバネを鍛える為のトレーニング器具を用意したい、あれならそれほど重量を必要とせず、ウマ娘の身体に適切な負荷を与えることができる。
どういうわけか知らないが、学園の予算は金の湧き出る泉と言える位無尽蔵だが、節約できるところは節約するべきだと思っているのでテーピング用のテープも大量に発注しておき、さらにセルフテーピングについての資料も学園の生徒用に作るためにネットから色々と集めておく。
ここに就職してそんなに経っていないのに怪我やら硝子の足やら故障の不安の話やらが結構出てくるので、少しでも減らすためにケガ予防に関してはもう少し広めていく必要がある。
一度ケガをすると、練習で身体を動かすことによってまたケガをするのではないかという不安が残ることがある。
そうなるとレースに集中できないばかりか、本来持っている力も十分に発揮することはできなくなる。だがテーピングをする事で心理的な安心感が出てくるからレースで本来の力を出しやすくなる。
テーピングさえしておけば、怪我をしなくなるわけでないが、怪我のリスクはかなり減るし、比較的軽くで済むし復帰も早くなる。
トレーナーとウマ娘向けに講習会をひらくのもいい、ウマ娘向けはセルフテーピングメインで、トレーナーは対象に貼ってやるタイプのやつを。
彼らも知識はあるだろうが、定期的な講習は重要だしなんでも定期的にやらないと腕は落ちる物だ。
ハンドブックを作って学園内のLANに共有してもいい。
ここは勝負の場所ってだけではない教育機関でもある、勝つのは大事だが無事にレースを終えることができるように生徒の未来を護らないといけない、レース引退してからの人生のほうが長い。戦って戦い抜いてリングで死にたいと常に思い続けていた流が言うことではないが。
今やることは怪我をさせずに強くする事だ、昔からキッズスポーツは怪我をするのが当たり前でそれを許容する親と指導者が多すぎる。
ヒトというのは案外頑丈で壊れにくく回復も早い、ある意味ウマ娘より強い。
ウマ娘は強いからこそある意味脆い。
ウマ娘のレースは年齢層だけで言えばジュニアスポーツで更に興業としての要素まで加わっている。
流も学園関係職員になっておいて言うべきではないとは思っているが、レースの興行は基本的に未成年をダシにして金を稼ぐという意味ではスポーツ興行としては最低最悪の類だ。
そこを上はよくわかっているのか、安全管理とルールの徹底、競技者への賞金分配率の高さ、卒業組への進学や退校組へ他校への編入の支援と保証はかなり手厚い。
トーセンジョーダンの怪我を知り、出走停止を求める辺り、かなり彼女たちの将来に気を使っているのがわかるしクリーンな組織だ。
学園から出走停止の話が彼女らのトレーナーに行く前に流に来たのは、流自身はよく解っていない、オブザーバーとしての意見を聞きたかったんだろうなと流は思っている。
本人がやると決めているのなら、その意思を汲んで背中を押してギリギリまでサポートして応援するのが学園の仕事と考えているので、その事だけは伝えた。
勝算は無いが走ることなら可能だし、可動域と柔軟性を高めての柔軟性の強化と、爪と足への負担を抑えるため走るときに力み過ぎないように、あえて脚に疲労を残すように追い込みながらの心肺能力の強化、ここで力を抜く走り方の感覚を身につければ、この先のレースでも戦えるようになる。
谷口トレーナーもそこは受け入れてくれたので良かった。
爪の状況を考えるとほぼ練習なしの皐月賞でのぶっつけ本番になるのが難点だが、彼女の直感や対応力はかなり高いのでレース中にやってのける確信があるので心配はないというか、皐月賞を練習と考えるぐらいでいい。
まともじゃねえなあと思いながらも後はURAがOKの判断をしてくれるかどうかで決まる話だ。
後はレースの後のライブとか競技者とアイドル活動が混ざっている分、純粋なスポーツファンだけでない何かが混ざるだろうし、そこを考えると民度はあんまり考えたくない。
99%はまともな奴でもそうでない輩は出てくるし、レースの結果によってはSNSで中高生で精神的に未成熟な彼女たちに心無い中傷をぶちかますような輩もいれば、直接的な行動に出ようと考える奴も居る。
いくら、肉体的にヒトより強くても他者の悪意や暴力に対抗できるかは別だ。だから学園は前者に対して警察や弁護士と連携し法的措置のための部署を作っているし、後者を弾き返す為に
高槻と東郷トレーナーのあの同じスーツから想像するとCSSで訓練を受けているのだろう、東郷トレーナーにローキックを決めたときラッシュガードがスーツの生地に負けて破れたので相当丈夫で変態的な生地だと思う。
寝不足気味だとどうにも変な思考に頭の中がとっ散らかるし、カフェテリアの焙煎豆でも見に行こうと考えた。
基本は給湯室に置いた焙煎機で自家焙煎でやるが、カフェテリアにも焙煎豆が置いてあると聞くしどの程度の物か見てみたいし、ウマ娘がカフェテリアからいなくなる学園の授業が始まる頃を見計らって、流れはカフェテリアに向かった。
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カフェテリアの売店の焙煎豆の販売エリアは中々悪くはない、よくある輸入食品とコーヒーのチェーン店よりも豆の品揃えは良い、ただ自家焙煎ではなく焙煎した豆を焙煎所から運んできたよくあるタイプの豆の販売店だった。
ガテマラやケニア、ブラジルにエチオピア、キリマンジャロにマンデリンと良いとされる物はたいてい揃っているので良い購入ルートを持った会社と契約しているのだろう。
後は安価かつ豊富なブレンドと担当者の拘りが中々に強いのが見て取れた、ここの統括している責任者と話してみたかったが、今日は買付と自社工場で焙煎に行っているので不在だった、時間も早いから仕方ない。
ただ、販売店の場合、コーヒー豆の焙煎における鮮度の起点である焙煎日がわからないのが難点ではあるがエスプレッソで淹れるならガスが抜ける一週間前後が望ましい、流は深煎りのエスプレッソ向けの苦みを重視したブレンドを100g購入した。
一番人気があるのはワンコインで買えるカップにセットするだけで買えるドリップバッグだそうだ。
そりゃあ、豆を挽いていれるのが一番だが、保存の問題もあるし自分で豆を挽いて入れるのは好きでない限り面倒くさいし、バリスタとして言うべきではないが本格的なコーヒーを味わいたければ、簡単に言えばコンビニのコーヒーマシーンでも良い、あれは一流ホテルのコーヒーより美味い。正直に言えばコーヒーは、安くて美味しく手軽に飲めて飲む側が満足すればそれでいい、流の両親みたいに高くて良いコーヒーを静かな空間で出すってのも悪くはないが。
流は売店から適当にプロテインクッキーとエネルギーゼリーを買ってからジムの管理人室へと戻った。
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管理人室に戻ると、流はエスプレッソ用のブレンドの袋を開け、10g程を計量スプーンで取り出して、トレイの中に広げて豆のブレンドを見てみることにした、豆の品質は決して高いものではないが、欠点豆は殆どなく、輸入食品も合わせて売るような売店でこのクオリティは中々だ、使っている豆の主流は深煎りのケニアとマンデリン、ブラジル、キリマンジャロを混ぜてそこにロブスタを混ぜてある。
エスプレッソ用だけあってイタリア本流のブレンドと同じやり方をしているのはいい仕事だ。
電気ケトルに水を入れて沸騰するようにセットしてから、愛用の最高級ハンドミルの引き具合をエスプレッソ用に設定してからコーヒースケールに置き重量をリセットしてから、18グラム分先程のブレンドを入れてドイツ製コマンドミルのハンドルを回して極細に挽いていく大抵のミルの刃は石臼のように砕いていくのだがコイツは金属製の鋭い刃で豆を裁断しながら挽いていくのでほとんど微粉も出ず均一に引くことができる、他社のミルかなりいい物が揃っているが、頭一つ抜けた世界最高のコーヒーミルで、流は予備としてコイツを幾つかストックしている。一つ5万円でも安いくらいだ。
挽き終えた頃にはケトルは98℃でストップしていた。
そこまでやっておいて流は一つ気がついた、fier 58xエスプレッソマシンをまだ組み立てていなかった。
これは海外のクラウドファンディングで話題になった携帯型のレバーによる手動式エスプレッソマシンで専門店と同じようにコーヒーを抽出できる、その上でお湯の温度やらを自由に調整できる高機能なエスプレッソマシンでその気になれば水でも抽出可能な代物でコレが3台あればその場所がカフェになるぐらいの高性能品だ、勿論複数台買ってあるし旧型も2台持ってきてある。
レバーをスタンドにセットしたら、湯を入れるためのヘッドを蓋を開けたケトルの上にセットして3分ほど蒸気と予熱で温めておく。
挽いた豆をポルタフィルターに入れてタンパーでキッカリ20kgの圧力をかけるこの圧力の掛け方次第でエスプレッソの味が決まる、部屋の温度、湿度、豆の粒度、鮮度と環境や状態によって圧力は微調整するが今回は平均的な圧力をかけることにした。
ポルタフィルターとヘッドを本体にセットし湯を注いだら上部に圧力計をセットし9気圧で37秒でダブルのエスプレッソを抽出完了させた。
クレマの厚さから見るに焙煎3~4日ぐらいか焙煎直後のものは炭酸ガスの量が多くなりクレマが厚くなりすぎてむしろ泡だらけになって味がすかすかになりやすい、むしろ焙煎直後なら、fier 58xで熱を加えずに冷たい水で一気に圧力を加えて抽出すると面白いかもしれないと流。
砂糖も入れずに一口で一気に飲んだ、エスプレッソは高温高圧での高速抽出するため、早めに飲まないと鮮度に影響が出る。
苦みとコクと甘みのバランスが素晴らしい。このブレンドを5kgをイベントまで用意してもらい、後もう一つ自身の焙煎したカロシとジャバロブスタとイルガチェフェ、そこにカフェテリアの豆を加えてブレンドしたい。
学園が予算を出してくれたので、生徒側はタダなので好き放題に高級豆を使っても良いのだが、流はカフェテリアのコーヒーの担当者に対してのリスペクトと本流のバリスタとしての技を見せたいという気持ちもある。
後は、ラテとアフォガートを作るための牛乳を選ばないといけない。
流は上機嫌でコーヒー豆の発注準備と自分のブレンドについて考えるのだった。