ジムかん。(トレセン学園内ジムの管理人の話。 作:なっぞのひと
相変わらず読みにくく拙い文章ですが、お付き合い頂ければ幸いです。
昼食時のカフェテリアは生徒の数が多かったが、しっかりと統制されていて乱れることなく回転し、しっかりと動線が考えられている。
「こりゃすげえ、ショッピングモールのフードコートよりでけえや。」
思わず流は素の口調がでてしまった。
職員も使っていいという話なのでメニューを見てみると、必ずと言っていいほど人参が含まれているので流はげんなりした。
食べられないわけではないが、積極的に食べたいとは思えないぐらいには、人参が苦手だ。
形の小さい薄切りや千切りならまあ食べられないわけではないが、素材の味を活かす調理法で出されるときついものがある。
そんな流でも食べられそうなものは、かき揚げ丼とざるうどんのセットにした。
ブザー付きの番号札を受け取るとを適当に空いている席がないか探していると、隅っこに空いているカウンター席をみつけたので、出来上がりを待ちつつ、生徒の動きや密度を観察する。
カフェテリア自体が広く席数が多い為満席にはならず6~7割くらいで安定して回転している。
平日のピークでこのくらいなら休日ならもう少し減るだろうし何とかなるが、一人でフルに回し続けるのがキツイな、コーヒーの知識があるのが手伝ってくれれば多少は楽になると思いながら、周りを見渡していると、タグからブザーが鳴った。
持ってきた荷物を椅子の上に置いて番号札をとって受け取りカウンターに向かい、昼食を受け取ると席に戻った。
かき揚げ丼は温かいつゆを自分でかけるタイプで、少々かけてからかき揚げをかじると余り人参は入ってなく、玉ねぎと三つ葉ベースのエビ、イカ、貝柱の海鮮かき揚げだった、うどんもコシがあってなかなかだ。
丼ものもうどんもできたてのほうが美味いので一気にかきこんで食べ終え、食器を返却して戻る途中で声を掛けられた。
「あ、ジムかんだ。ジャージ以外の格好してるのって珍しいね。」
声の主はトウカイテイオーだった。学友とテーブルを囲んでいるのかそのテーブルにはアップルパイやオレンジケーキ、ティラミスなどの重いタイプの洋菓子が乗っている、他のメンバーは取りに行っているのか、席を外しているようだ。
「どうもトウカイテイオーさん。お友達とお食事ですか?」
「うん、チームのスペちゃんとマックイーンとルームメイトのマヤノと一緒に来たんだ。」
「随分とデザートを用意されていますが、お時間は大丈夫なんですか?」
「今日は平日だけど授業は午前中で終わりだよ。」
「なるほど、ってそれは初耳ですね。」
「前から決まってたよ、ちゃんと予定は確認しないとだめだよ。ジムかん」
流は学園にきてから自分のトレーニング以外でジムから殆ど出ることがなく、その上で学園内の職員LANや予定表もあまり見ない。
「そうですか、あまり学園の外に出ないうえにあまり休まないので、予定もあってないようなものですし。」
「仕事熱心だね、ジムかん、休める時はちゃんと休んで学園の外に出たほうが良いよ。」
「外に出る必要が無い位、快適ですし、常に仕事をしていないと暇ですからねここは。まあ肝に銘じておきます。」
トウカイテイオーと話しているうちに、友人らしきウマ娘達が戻って来た。
「テイオー、職員さんにそういった口の聞き方は、控えたほうがよろしいかと。」
「お気になさらず。今は業務外ですし、この位フランクに接してくれたほうが此方気が楽ですから。」
「そうだよマックイーン、ジムかんもこう言ってるし。」
「で、でも不機嫌そうですし、やはり控えたほうが良いかと。」
テイオーからマックイーンと呼ばれたウマ娘は流を見て警戒していた、170センチを超えているぐらいで身長はそう高くないが、切れ味鋭い顔立ちに複数の切り傷がある日本刀のような空気を纏った男に『気にするな』と言われても気にしてしまうのは仕方ない。
「大丈夫だよマックイーン。この人、顔は怖いけど、ジムの管理人でボクがスピカのお土産に持ってきたサングリアを作った人だよ。」
「え?この方が作ったんですの。」
マックイーンは想像がつかなかったのか、流の顔を見直してからおずおずと問いかける。
「本当ですの?」
「本当ですよ、また欲しければジムに来て頂ければお作りしますよ。」
事実なので流はスパッと答えたが、マックイーンはまだ信じられないって顔をしている
「マックイーンちゃん、テイオーちゃんの言ってること本当だよ、マヤが前にトレーナーちゃんとジムでトレーニングしてたとき、受付に座ってたし、特徴もテイオーちゃんが話してた通りの怖い顔の人だから。」
茶色い髪のウマ娘がテイオーの言っていることが本当のことだと補足した怖い顔というのは余計だが。
ボブカットに三つ編みを後ろに巻き付けたような髪型をしたウマ娘は状況がよくわからないって顔をしていた。
このままだと埒が明かないなと思ったので流は自己紹介することにした。
「すみません、挨拶が遅れました。ジムの管理人兼フィジカルトレーナーとして入った蒼真と言います。」
「此方こそ、挨拶が遅れて申し訳ありません。メジロマックイーンと申します。」
メジロマックイーンが綺麗な一礼をした後に茶髪のウマ娘が、軍隊で使われるような敬礼をしてきた。
「マヤノトップガンだよ、よろしくね!」
マヤノトップガンが敬礼をした後に、特徴的なボブカットのウマ娘がおずおずと一礼してきた。
「スペシャルウィークです。よろしくお願いします、あと飲み物ありがとうございました。美味しかったです」
「ご丁寧にどうも有難うございます。」
挨拶を終えたメジロマックイーン達は各々の席に着いたが、メジロマックイーンの席にだけスイーツが置かれていなかったのを見てつい気になり、マックイーンに質問した。
「失礼ですがメジロマックイーンさんは、お菓子を食べないんですか?」
「今減量中でして、あまり食べられませんの。」
「他の皆様が食べているのは気になりますか?」
「気にならないと言えば嘘になりますが、だいぶ慣れましたわ。」
流は減量中と聞いてキックボクサーとしての職業病なのかつい、聞いてしまった。
「今は何日目で順調に落ちていますか?」
「今は10日目なんですけど、6日目に入った辺から段々と落ちなくなって寧ろ、少し増えてきたぐらいでもっと食事を減らそうかと思案していたところです。」
マックイーンの話を聞いて流はすぐ理解した、食事減量でよくある失敗だと。
仮に蒼間ジムの選手だったら、【落ちねぇとか言い訳してないで、さっさと落とせデブ。】で終わらせて放置するのだが、彼女は別競技のアスリートでウマ娘と言うこと以外は、どこにでも居る年頃の少女なのだから傷つけることはせず、指導者として助言することにした。
子供というか年頃の女の子を罵倒して喜ぶ趣味は流にはない。
「マックイーンさん、今日は減量をやめて好きに食べましょう。」
メジロマックイーンがびっくりした顔で応える
「何言ってますの!?減量中に食べたらまた太ってしまいますわ!」
「落ち着いてください、一日ぐらいなら好きに食べても太りませんし、いまメジロマックイーンさんの体はなんども減量を繰り返した影響で体が栄養を溜め込もうと僅かな食事でも体重が重くなるように変化しています。」
流の言葉にメジロマックイーンが絶望した顔で流を見た。
「太りやすくなってるってどうしたら良いんですの?」
「簡単です。週に一日だけ好きに食べる日を作って体を騙してしまえば良いんです。」
その直後メジロマックイーンの表情が明るくなった。
「本当ですの!?今日は好きに食べて宜しいんですのね?信じますわよ!」
「はい、ただ限度はありますし、それに洋菓子は見かけによらず油が多くカロリーがありますので、そこは気をつけないといけませんが、ジムに来て頂ければ減量についてはいくらでもお手伝い出来ますので、今日は安心して食べてください」
「マックイーン、ジムかん、格闘家らしいから減量はしっかり教えてくれると思うよ。」
メジロマックイーンは改めて流の顔をみる、格闘技をやっているせいで付いたのであろう顔の傷だとわかると、怖いという感覚が薄れてきた。そうして見ると目つきこそ鋭いが中性的で整った顔立ちをしていた。
話してみると表情と口調こそ硬いが、怖がらせないように気を使っていたのがわかった。
「あの…先程は」
流は手を出してメジロマックイーンの言葉を遮った。
「謝る必要は無いですよ、トウカイテイオーさんは普通に話していますが、最初に私の顔を見た時にびっくりして、飛び上がりましたから。」
流のその言葉を聞いてメジロマックイーンは笑った。
「テイオーも最初はそうだったんですね。」
「人を見かけで判断してはいけないと言いますけど、限度がありますからね、私の顔はこうですから。」
怖いという感覚は本能的な事だから仕方ないし、正しい反応だ。
それに客観的に見て自分の顔が怖いというのは事実なのだから、罪悪感を持たれても困るのが本音だ。
「ナンデバラシテンノー!!」
トウカイテイオーの抗議はスルーしてパンパンと手を叩いてから。
「ところで、お飲み物はいかがでしょうか?コーヒーがベースで宜しければ何か作りますよ。」
「え宜しいんですか!?」
「私としてもちゃんと証拠を見せたいと思ったのと、後はカフェテリアの職員さんに用があるのですが、それまでの暇つぶしですね。」
流は携帯していたキャリングケースから、ハンドミルとエアロプレス、小型ケトルにサーバーとタイムスケールと幾つかの道具を取り出してテーブルに置いた。
「お湯と氷、牛乳が必要なんですが、どこに行けば貰えるでしょうか?」
「私が食堂のおばさんの所に行って貰って来ます!」
スペシャルウィークが厨房の方に向かっていくのを見て、学園の方針が生きていると流は思った。
流は待っている間に数個の真空キャニスターから自身がブレンドしたものを選んだ。
キャラメラードとセレベス・カロシとイルガチェフェG1を5:3:2でブレンドした、ビターチョコとキャラメルを合わせたようなコーヒーとは思えないほどの甘い香りで、ビターチョコのようなコクとキャラメルのような甘く優しい余韻が残る流の特性ブレンドだ。
普通にキャラメラードとセレベス・カロシだけをブレンドしても良かったのだが、余韻をスッキリさせたかったので、隠し味としてオレンジピールのような柑橘系の強い酸味と甘みのあるイルガチェフェG1を少し加えている。
蓋を開けると優しく甘い匂いがわずかにわかる。
「わたくし、あまり珈琲を飲んだことがないのですけど、どのようなお菓子が合うのでしょうか?」
「そうですね…例えば、浅く煎った豆は酸味があって口当たりも軽く紅茶にも似た味わいになりますので、同じように口当たりの軽いマカロンや酸味のあるドライフルーツや柑橘類がよく合うのですが。」
ミルの上蓋を開けてからスケールに乗せて豆を入れていく。
「他にも逆にチョコやチーズケーキなど味の主張の強いものを合わせて互いの味を引き立てるという方法もあります。」
「同じでも正反対でも良いと言われると逆に迷ってしまいますわね…」
「ジムかんさん、どんなコーヒーと何を合わせるのが一番大人っぽく見えるかな?」
「難しい質問ですが、中煎りや深煎りの苦味のあるコーヒーにビターチョコやティラミス、バターコーヒーとコクのあるものがお勧めですね。」
マヤノトップガンの質問に簡潔に答えた。
「えー!苦くないの?」
「勿論苦いですが、お菓子の味も確り引き立ちますし、特にティラミスと合わせると苦味も抑えられて大人っぽく見えますよ。」
「じゃあマヤ、お菓子はティラミスにするね。」
マヤノトップガンはコーヒーの付け合せにテーブルからティラミスを選んだ。
「ボクは何にしようかなー」
「別になんでも良いと思いますよ、大抵のものは合いますから。」
「なんでボクには適当なのさ?」
ミルをザリザリ挽きながら返答すると、トウカイテイオーが塩対応に不服そうな顔を向けてきた。
「具体的な質問を受けていませんし、出たものを見てから決めても遅くないですよ。」
「なるほど、じゃあボクはそうしようかな。」
豆を挽き終え、エアロプレスに金属フィルターと特殊バルブ付きのキャップをセットし豆を入れた直後、スペシャルウィークが氷バケツとポットと牛乳を瓶を抱えて持ってきてくれたので流は一礼してから受け取った。
「ありがとうございます。スペシャルウィークさんは、どんなコーヒーが飲みたいですか?」
「私は皆さんと食べるのが一番美味しいので何でも大丈夫です。」
笑顔で答えたスペシャルウィークの返答は流にとって一番難しく一番やりがいのある注文だった。
「承りました、スペシャルウィークさんは氷やお湯を持ってきていただいたので、一番最初にお作りしましょう。」
皆ワクワクした顔で此方に注目するので流は息を吐ききってから呼吸を整えた。
冷たい牛乳をカップに注いだあと、エアロプレスをサーバーに乗せてお湯を注ぎパドル型のマドラーで混ぜていくと珈琲とは思えないほどの甘い香りが一帯に広がっていき、それに誘われたのか近くのテーブルからも他のウマ娘達が数名程、見物に来はじめていて少しそれを解説しているような声が聞こえた。
「カフェちゃん、あの男の人がコーヒーを淹れている道具ってなんていう言うの?」
「アレは・・・エアロプレスと言って・・・純喫茶では使われることはないのですが・・・最近の若者向けのコーヒーショップで使われるようになった、空気圧で珈琲を押し出して抽出するタイプの器具でそれを使った競技会があるぐらい、人気のある器具です。」
「そうなんだ。カフェちゃんは使ったことあるの?」
「面白い器具なので、使ってみたいとは思いますが・・・私は・・・ペーパードリップやネルドリップ・・・所謂ハンドドリップの方が得意ですので・・・あそこに居る方程使いこなせる自信はありませんね。」
聞こえてきた解説に器具を良くわかってるなと思いながら聞き流し、流は手際よくサーバーに珈琲を抽出してから、氷とチョコシロップを一緒にカクテル用のシェイカーに入れて中の氷がぶつからないように気を使いながら上下左右に回すように振っていると、注目が集まりキャーキャーと声が響く。
顔の傷は兎も角として年頃のウマ娘が集まるカフェテリアでラッシュガードの上にポロシャツを着た上半身に細いチノパンを履いたボクサー体型の端正な男がバーテンダーのようにシェイカーを振っていたら注目される、先程の辺りから珈琲に詳しいウマ娘が居るのかまた説明が聞こえた
「カフェちゃん、アレは何をしてるの?」
「あれは、カフェ・シェケラートと言って・・・・・淹れたてのエスプレッソを氷とシロップと一緒にシェイカーでシェイクすることで作るドリンクの作り方に似ていますね・・・イタリアではその出来でバリスタの腕がわかると言われています。」
「じゃあ、あの人腕は良いのかな?」
「シェイクする時に氷のぶつかる音がすると水っぽくなってしまうのですが・・・・そういった音はしなかったので・・・高い技量の持ち主かと。」
「なら、私達も珈琲を淹れてもらえないか聞いてみようか?飲みたくなってきちゃったし。」
「突然行っては・・・迷惑にならないでしょうか?」
「多分大丈夫じゃないかな?断るような人じゃなさそうだし、とか言いながら、カフェちゃんの方が飲んでみたそうにしてるじゃない。」
「確かにそうですが・・・」
「決まりだねっ、もう少ししたら一緒に行こ。」
会話しているウマ娘の近くで見ていたボーイッシュな感じのウマ娘が大きな声で
「すげえ!ギム先輩みたいだ!」
シェイカーを使えるウマ娘がいるのか、おそらくノンアルコールのカクテルだろうなと思いつつ、流はシェイクした珈琲を牛乳に注ぎ、チョコソースを網目状に注いでいき最後に砕いた板チョコを振りかけてからスペシャルウィークに差し出した。
「どうぞ、シェケラートを使った、アイスモカマキアートです。」
「うわあ、美味しそうです!ありがとうございます。」
「比較的甘めに作っているので、どの菓子でも合うと思います。」
スペシャルウィークはアップルパイとパウンドケーキを取って自分の席に置いてじっと待っている。
「スペちゃん食べないの?」
「こういうのは、皆で一緒に食べたほうが美味しいかなって。」
「こういった時は気にせずに食べて頂いて大丈夫ですよ、一番の飲み頃を逃してしまいますし、一杯ずつ順番に入れていく形になりますので、作っているところを見ながら召し上がると楽しいですよ。」
「そうだよ、スペちゃん遠慮しないで先に食べちゃいなよ。」
皆からのOKが出たので、スペシャルウィークは美味しそうに珈琲とお菓子を食べ始めた。味に関しては、この顔を見れば良いものが出来たと自信が持てた。
次に誰のを作ろうかと考えている時に別の方から声が聞こえた。
「すみません、後で私達の分もお願いしてもいいですか?」
声の方へ振り返ると二人のウマ娘がいた。
一人はショートカットで細身のサクラバクシンオーと同じ印象的な桜の花のような目をしたウマ娘ともう一人は彼女から少し離れたところに先程のウマ娘と同じく細身だが小柄で腰より伸びた長い黒髪で満月を思わせるような黄色い目をしたウマ娘だ。
長髪のウマ娘の方はどこか既視感があったが確信が持てなかったのでスルーした。
「ええ、構いませんよ。」
「ありがとうございます!カフェちゃん、OKだって!早くこっちこっち」
「もう…ローレルさんは…強引なんですから。」
カフェと呼ばれた長髪のウマ娘は苦笑しながらも嬉しそうだった。
長髪のウマ娘は流の近くに来た時に満月のような丸い目で流の顔を暫くみて、一瞬驚いた様な表情を見せたがすぐに戻った。
「さっき、エアロプレスとカフェシェケラートについてお話しされていたお二人ですね。」
「えっ、聞こえていたんですか?」
「仕事柄、耳が良いのでお連れ様の道具や技術に関する知識が素晴らしかったのでつい聞き入ってしまい申し訳ありません。」
「いえ優れたバリスタは、目だけでなく音でも周囲の様子を観察してサービスを提供するので・・・耳が良いと言いますから・・・・」
長髪のウマ娘がフォローするように答えた。
「フォローして頂きありがとうございます。それにしても珈琲にお詳しいのですね。」
「ええ・・・昔、貴方がくれたノートで勉強・・・しましたから。」
ノートと聞いて流は数年前に自分が作ったバリスタとして作ったノートをトレセン学園に入学するという座敷童子と呼んだウマ娘に渡したことがあったのを思い出した。自分は彼女に会ったことがあると
「ああ、あのときの座敷わ・・・・」
そのウマ娘は、流の言葉を遮ってから優しい笑顔で答えた。
「私は【マンハッタンカフェ】です。思い出していただいて何よりです珈琲が縁を結んでくれましたね、【悪いオオカミのお兄さん】。」
悪い狼という言葉を聞いてトウカイテイオーやメジロマックイーンはなんかビックリした表情で流を見つめ、マヤノトップガンとマンハッタンカフェと名乗った少女の隣にいるウマ娘はワクワクした顔で流を見ていた。
「おい、人の黒歴史を晒し上げしてくんじゃねえ。」
数年ぶりに会った相手にいきなり黒歴史を引っ張り出された事でおもわず素に戻ってしまう流だった。
次回のタイトルは、黒歴史は珈琲よりも苦いとかそんな風になる予定です。